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第101話 奴隷から国王に

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魔王ヴァルドスがレオによって
討ち取られた瞬間!


その場にいた暗黒盟約あんこくめいやくのメンバーたち
そして彼らに従う凶悪なモンスター部隊は
全員が恐怖に包まれ
混乱の中で一斉に逃げ出した。



魔王の圧倒的な力に頼っていた彼らにとって
魔王の敗北は想像を超える絶望だった。





しかし

彼らの逃亡をアレクシアとリリスは
見逃さなかった。



アレクシアとリリスが即座に反応し
それぞれが持つ最大スキルを発動した。





『セラフィム・ブレイズ!』

アレクシアは聖剣を掲げ
天から降り注ぐ炎の剣で暗黒盟約あんこくめいやくのメンバーを焼き尽くした。



アレクシアの攻撃は広範囲に及び
逃げる間もなく
全てを聖なる炎で包み込んだ。





星光神撃せいこうしんげき!』

リリスも同様に強大な魔力を解放し
星々と月の力を融合させた光の魔法で
残ったメンバー全員にとどめを刺した。



巨大な光の魔法陣が空に描かれ
その中心から放たれたエネルギーが
一瞬で彼らを葬り去った。





残るはモンスター部隊のみ。



レオは『光翼の覇者』の力を再び発動し
驚異的な速度でモンスターたちを
一瞬で追い詰めていく。



その高速移動は目にも止まらぬ速さで
次々とモンスターたちを打ち倒していった。



最後の一匹が地に倒れたとき
魔王軍は完全に壊滅した。





こうして
魔王ヴァルドスの脅威は消え去り
ヴァレンティア王国には再び平和が戻った。






魔王が倒され
平和が戻った人間界は
歓喜と安堵に包まれていた。



そして


長きにわたって魔王に
占領されていたエルディア王国だが……



ついに人間界に復帰した。





エルディア王国の国民たちは
新しい王を選ぶ時が来た。



国民の間で圧倒的な支持を得たのは
魔王を討ち取り
王国を救った英雄レオだった。



レオの勇敢な行動と公正な心は
多くの人々の信頼を勝ち取り
レオがエルディア王国の
新しい国王に就任することが決定した。





そして
その王妃として
アレクシアが選ばれた。



二人の結婚は王国全体に祝福され
エルディア王国は新たな時代を迎えた。





また
魔王の配下によって魔界に連れ去られていた
行方不明だった勇者パーティのメンバーである
アレン王子とカイ王子
そして彼らに従っていた人々も
ついに魔界の地下牢から無事に発見された。



長い捕虜生活から解放され
彼らはエルディア王国に戻ることが許された。





アレン王子とカイ王子は
かつての行いを深く反省し
政治から身を引くことを決意した。



彼らはリリス王女の元で隠居生活を送ることになり
以後
エルディア王国の政治には一切関与しないと誓った。





こうして
エルディア王国は新たな王と共に平和と繁栄を取り戻し
かつての仲間たちもそれぞれの新しい道を歩み始めた。



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