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第26話 勇者パーティによる恐怖政治
しおりを挟むレオがアレクシアへの
オイルマッサージを終えると
2人はプールに移り
彼らのために用意された
果物や飲み物を楽しみながら
楽しい会話に花を咲かせた。
そして
満足感に包まれながら
王室プールを後にした。
その後
2人はレストランに寄って食事を楽しんだ。
2人ともお腹が空いていたため
いつもより多くの料理を注文し
楽しい会話と共に心ゆくまで
食事を楽しんだ。
レオは
自室までアレクシアに送り届けてもらった。
「送っていただいて、ありがとうございます
アレクシア様」
するとアレクシアは
「いいえ、こちらこそ
とても楽しかったです」
アレクシアはレオの部屋に入って
今日、寝る準備などをチェックした後
レオのために軽い食事を作り
「お腹が空いたら、食べてください」
レオは
アレクシアの気遣いに感謝の
気持ちを示した。
「ありがとうございます
アレクシア様
あなたの料理にはいつも救われます」
と言い
アレクシアの優しさに心が温まった。
アレクシアは
「今日は楽しかったです
とても癒されました」
と微笑みながら言い
笑顔でお礼を言って去っていった。
アレクシアが去った後
レオは部屋で一人きりになった。
しかし
今日はアレクシアにたくさんスキンシップが
できたことを思い返していた。
アレクシアにオイルマッサージをしたときの
肌の感触や
彼女の穏やかな表情が頭に浮かび
レオは胸が温かくなった。
そして
レオは自分がアレクシアにとって
大切な存在であることを再認識し
その幸せを静かに噛みしめた。
レオの心には
アレクシアを守る決意がますます強くなった。
今日一日が特別な
思い出となったことを感じていた。
一方、その頃
レオを追放した勇者パーティの方では
勇者パーティから離脱したリリス王女は
アレン王子からの迫害を逃れるため
サンダリア王国に亡命していた。
そこで
リリス王女はエルディア王国への
工作行為を行い王国ニュースで
『勇者パーティが魔導士カオス・ヴァルディアスを討伐した』
というのは嘘で
『本当は追放されたレオが討伐した』ことを
報道させることに成功した。
しかし
「おのれー、リリス王女め!」
この報道がアレンの逆鱗に触れてしまった。
「リリス王女め、殺してやる!」
リリス王女は暗殺の対象にされてしまう。
そして王国内においても
リリス王女に協力した人たちは
次々に逮捕されていった。
アレン王子は
「お前ら、みんな死刑だ!
みんな死んでしまえっ!」
と国民の前で堂々と叫んでいた。
たくさんの人が投獄されているという事実を
聞いたリリスは驚愕し
どうすべきか深く悩んだ。
アレン王子は
自分に逆らう者を次々と投獄していった。
わずかとはいえ
真実が報道されたことで
王国内ではますますアレン王子に
対する信頼が失墜していった。
リリスは逃げ延びた先でも
アレン王子からの暗殺命令が
出ていることを知っていたため
安心することはできなかった。
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