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第一章 中学2年
承諾⚽
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涼君より告白された僕は…
石になって固まってしまった!
「悪い!こんな所に呼び出してこんな馬鹿な事を言っちまって…
でも俺、これ以上気持ちを耐えるには辛くてどうしようもなくて…今日の試合でもグラウンドで必死に汗を流す駿を見てるだけで、なんかモヤモヤしたものが心に溢れちゃって…苦しくって!
俺何いってんだろ!
駿の気持ちも考えずに!
そうだよな!
気持ち悪いよな!
俺たちは男同士だもんな!
それが好きだなんて!
ごめんごめんごめんごめん!
俺…俺…サッカー部もやめるよ!
だって…俺なんかいたら…気持ち悪いもんな…うっううう…あっ…あああ~…うっくすん…『号泣』」
涼君は口を開くと一気にまくし立てた!
涼君がそんなに…苦しんでいた…なんて。
知らなかった。いつも太陽みたいに明るい涼君が、僕をそんなに想ってくれてた…なんて。
気がつかなかったよ…!
「ごめんな!駿。俺、もういくよ。学校でももうお前には近寄らないから大丈夫だから!」
駿君は泣きながら展望台の階段を降りて走って逃げようとした!
「待って!涼君!」
僕も慌てて展望台を降り、涼君に駆け寄り腕を強く掴んだ!
涼君。早とちり過ぎなんだよ!
本当にそそっかしいんだから!
「涼君。僕の返事を聞いてよ!
一人だけで納得して逃げないでよ!」
涼君は眼を丸くして僕を見ている。
「はぁはぁはぁ!涼君。僕の気持ちを聞いてよ。
僕は女の娘に興味はないよ。
僕も…男の子が好きなんだ。」
涼君も僕の告白を聞いて固まってた。
そりゃあそうだよね!
でも僕もここは…勇気!勇気!
勇気を出して!
涼君は僕をジッと見つめている。
あれっ…ここは頂上で誰か来るかもしれないな。
「ねえ…涼君。もう一度展望台に戻ろうよ。話はそれから。」
もう一度僕たちは展望台に登り、さっきと同じ木のベンチに腰掛けた。ここはときわ区民の森で一番高いから誰にも見られない。
全く涼君は自分のスポーツバックまで置きっぱなしにしていくんだから困っちゃうよ。
僕は涼君が腰掛けた横にさっきみたいに肩を密着させるみたいに座る。涼君の左肩に僕の右肩が触れるみたいに。
涼君は僕を避けて離れようとはしなかった。
僕は涼君に返事を返そうとするけど…ああ…緊張して心臓がドキドキして…声が…出ない!
ああ…僕は顔を紅潮させて汗まみれになり…ううう…どうしよう!
そうだっ!
「りっ涼君!」
「はっはい!はい!」
僕は涼君の左手を取ると、ユニフォームをまくりあげて涼君の左手を墨の左胸に押し当てた。
ビックリする涼君。そりゃそうだ。
「ねえ…涼君。僕の心臓どう?」
「えっえっあっああ…すっごいドキドキしてる。
凄く鼓動が早いな。」
「でしょ…僕も凄く緊張してるから…はぁはぁはぁ…
涼君。僕も涼君が好きだったの!」
「えっ…マジか!」
「うん。でも僕もね、さっきの涼君みたいに…苦しんでいたんだ。
でもまさか…涼君が僕を好きだなんて…考えもしなかった…。」
「…そうだったんだ。駿も俺が…そうか…
あっあっやっべえ。俺…俺…うっ嬉しくって涙が止まらない。止まらないよ!」
涼君はギュッと僕に抱きついてきて嬉し泣きし始めた。
「あっ…涼君…すっ少し苦しいよ。だからあの…ね。」
「あっ…ごめんごめん!俺つい。
駄目だな。俺ってぐすっ…<笑」
泣き笑いの涼君。なんか可愛いな。
「あのっ…涼君君。じゃあ僕たちは正式に恋人って事でいいのかな?」
「こっ恋人。そうそう!もちろん。当ったり前じゃん。
じゃあこれからよろしくな。駿」
「僕こそ。よろしく涼君。」
僕は頬を赤らめて涼君の手を握りしめた。
涼君も優しく握り返してくる。
僕は以前から考えて来た夢。
叶うわけがないと諦めて何度も枕を濡らした事すら有る夢。
叶うんだ。それを口にするだけで。
「涼君。お願いが有るんだ。僕とキスをして欲しい…んです。」
火が出そうなくらいに赤い顔で僕はお願いする。
涼君は凄く優しい顔をして。
「ああ…いいよ。駿。俺もキスしたかった!」
そうなんだ…うわあ。身体が緊張してブルブル震えちゃう。
すると涼君が僕の二の腕を掴んでジッと僕の眼を見ると、そのままぎこちなく顔を寄せてきて…
僕の唇に涼君の唇を合わせてきてくれたんだ。
ああ…涼君の唇って思っていたより…柔らかい。
なんて幸せなんだろう…。
涼君とファーストキス☆
しちゃいました♡
石になって固まってしまった!
「悪い!こんな所に呼び出してこんな馬鹿な事を言っちまって…
でも俺、これ以上気持ちを耐えるには辛くてどうしようもなくて…今日の試合でもグラウンドで必死に汗を流す駿を見てるだけで、なんかモヤモヤしたものが心に溢れちゃって…苦しくって!
俺何いってんだろ!
駿の気持ちも考えずに!
そうだよな!
気持ち悪いよな!
俺たちは男同士だもんな!
それが好きだなんて!
ごめんごめんごめんごめん!
俺…俺…サッカー部もやめるよ!
だって…俺なんかいたら…気持ち悪いもんな…うっううう…あっ…あああ~…うっくすん…『号泣』」
涼君は口を開くと一気にまくし立てた!
涼君がそんなに…苦しんでいた…なんて。
知らなかった。いつも太陽みたいに明るい涼君が、僕をそんなに想ってくれてた…なんて。
気がつかなかったよ…!
「ごめんな!駿。俺、もういくよ。学校でももうお前には近寄らないから大丈夫だから!」
駿君は泣きながら展望台の階段を降りて走って逃げようとした!
「待って!涼君!」
僕も慌てて展望台を降り、涼君に駆け寄り腕を強く掴んだ!
涼君。早とちり過ぎなんだよ!
本当にそそっかしいんだから!
「涼君。僕の返事を聞いてよ!
一人だけで納得して逃げないでよ!」
涼君は眼を丸くして僕を見ている。
「はぁはぁはぁ!涼君。僕の気持ちを聞いてよ。
僕は女の娘に興味はないよ。
僕も…男の子が好きなんだ。」
涼君も僕の告白を聞いて固まってた。
そりゃあそうだよね!
でも僕もここは…勇気!勇気!
勇気を出して!
涼君は僕をジッと見つめている。
あれっ…ここは頂上で誰か来るかもしれないな。
「ねえ…涼君。もう一度展望台に戻ろうよ。話はそれから。」
もう一度僕たちは展望台に登り、さっきと同じ木のベンチに腰掛けた。ここはときわ区民の森で一番高いから誰にも見られない。
全く涼君は自分のスポーツバックまで置きっぱなしにしていくんだから困っちゃうよ。
僕は涼君が腰掛けた横にさっきみたいに肩を密着させるみたいに座る。涼君の左肩に僕の右肩が触れるみたいに。
涼君は僕を避けて離れようとはしなかった。
僕は涼君に返事を返そうとするけど…ああ…緊張して心臓がドキドキして…声が…出ない!
ああ…僕は顔を紅潮させて汗まみれになり…ううう…どうしよう!
そうだっ!
「りっ涼君!」
「はっはい!はい!」
僕は涼君の左手を取ると、ユニフォームをまくりあげて涼君の左手を墨の左胸に押し当てた。
ビックリする涼君。そりゃそうだ。
「ねえ…涼君。僕の心臓どう?」
「えっえっあっああ…すっごいドキドキしてる。
凄く鼓動が早いな。」
「でしょ…僕も凄く緊張してるから…はぁはぁはぁ…
涼君。僕も涼君が好きだったの!」
「えっ…マジか!」
「うん。でも僕もね、さっきの涼君みたいに…苦しんでいたんだ。
でもまさか…涼君が僕を好きだなんて…考えもしなかった…。」
「…そうだったんだ。駿も俺が…そうか…
あっあっやっべえ。俺…俺…うっ嬉しくって涙が止まらない。止まらないよ!」
涼君はギュッと僕に抱きついてきて嬉し泣きし始めた。
「あっ…涼君…すっ少し苦しいよ。だからあの…ね。」
「あっ…ごめんごめん!俺つい。
駄目だな。俺ってぐすっ…<笑」
泣き笑いの涼君。なんか可愛いな。
「あのっ…涼君君。じゃあ僕たちは正式に恋人って事でいいのかな?」
「こっ恋人。そうそう!もちろん。当ったり前じゃん。
じゃあこれからよろしくな。駿」
「僕こそ。よろしく涼君。」
僕は頬を赤らめて涼君の手を握りしめた。
涼君も優しく握り返してくる。
僕は以前から考えて来た夢。
叶うわけがないと諦めて何度も枕を濡らした事すら有る夢。
叶うんだ。それを口にするだけで。
「涼君。お願いが有るんだ。僕とキスをして欲しい…んです。」
火が出そうなくらいに赤い顔で僕はお願いする。
涼君は凄く優しい顔をして。
「ああ…いいよ。駿。俺もキスしたかった!」
そうなんだ…うわあ。身体が緊張してブルブル震えちゃう。
すると涼君が僕の二の腕を掴んでジッと僕の眼を見ると、そのままぎこちなく顔を寄せてきて…
僕の唇に涼君の唇を合わせてきてくれたんだ。
ああ…涼君の唇って思っていたより…柔らかい。
なんて幸せなんだろう…。
涼君とファーストキス☆
しちゃいました♡
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