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最終章 僕たちの未来へ☆
貴也と鉄
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◈貴也は眼を覚ました。
あれっ…ここはどこだっけ?
僕は…ベッドに寝か…あれっ…
シャワー浴びてたんじゃ…無かったっけ?
それに…このパジャマって?
誰が着せてくれたの?
貴也が眼を覚ましたのに気づいて、看護師の瀬尾が貴也に駆け寄った。
「おっ、眼を覚ましたじゃんか!美少年。
あっ…私は看護師やってる瀬尾夏樹。よろしくなっ。
あっ一応君の名前を確認で聞いて置きたいんだけど。」
貴也はガツガツ来る夏樹に圧倒されながらも答える。
「貴也です。直江貴也。」
「貴也君かあ。多分アタシより年下だよなあ。
あっ一応アタシは20歳。
で、貴也君はいくつ?」
「あっ…僕はつい最近18歳になりました。」
「じゃあ高校3年だな?」
「えっ…いえ、高校には行ってはいませんから。」
「おいおい瀬尾さん。貴也は俺のモノだと言ってるだろ!
貴也に色目を使うんじゃない!」
そこに鉄が顔を出す。
「はぁ…変態ジジイが何言ってんの?
馬鹿野郎!こんな美少年。てめーなんかに譲れっかよ!
アタシがもらうぜ!『笑』」
「あっ…何を言ってんだ…君は…
やるとかもらうとか?
貴也は菓子のおまけじゃねえんだそ。
ちなみに俺と貴也は長ーい付き合いなんだよ!」
「フン!そんなもんはアタシが忘れさせてやる!
ヘヘヘっ!貴也君に年上の女の魅力を一から教えてやるぜ!」
「あのなあ!語尾に『~ぜ!』なんて付けるガラの悪いヤンキー姉ちゃんが何が女の魅力だ!
見ろよ!貴也もドン引きじゃねえか?」
「はぁ!ドン引きは変態ジジイ!てめーにだろ!」
夏樹は鉄に掴みかかり、取っ組み合いになった。
「あっ…痛ててててててて!
瀬尾さん。俺は怪我人だって何十回言えば!
痛てててててて!やめて…やめて…俺…本当に死んだらどうすんの?やめて…もうヤンキー姉ちゃんなんて…呼ばないから!」
貴也は止める間も無く、眼が点になっている。
いつの間にか、音成、ジュディ、水原、そして鉄の護衛のマモルが二人を見下ろしていた。
マルディとランディは所用で出かけているようだ。
「お前ら止めろよ!」
鉄が叫ぶと、音成は冷静な口調で。
「いやあ。大人と瀬尾さん。本当に仲が良いなあ…と思いましてね…」
ーーーーー
◈貴也はまるで欠食児童のように口も聞かずに、マモルの作った馳走を食していた。
マモルは料理が趣味だったのだ。
貴也にとって、白薔薇を脱出してからはあまり大したものは食しておらず、またこんなにうまい食事は初めてだったのだ。
そんな貴也にうっとりとした顔をしながら、夏樹が貴也の口まわりについたソースをナプキンで拭いている。
ほとんど世話女房状態。
ーーーーー
貴也は久しぶりの食事を終えると、鉄大人に庭に出るように促された。
ここは中庭が外から全く見えず、安心して外の空気を吸う事が出来る。
鉄大人に敵対する勢力は森田も始末をした事で、ほぼ皆無になった。
あとは戸倉一派だけだが、さすがにどこに潜っているかは分からず、まだ油断は出来ない。
しかし今は屋敷周りを吹雪會が見張っており、そこは安心できる。
貴也は鉄大人に木製ベンチに座るように促された。
「貴也。どうだ。落ち着いたか。よく眠って飯食って気持ちも落ち着いたろう。」
「はい。大人。ありがとうございます。」
貴也は礼儀正しく返事をする。
貴也にとっても鉄大人が生きていた事はとても喜ばしい事だったのだ。
「なあ…貴也。音成も言った筈だが、お前…自首せんか。
俺が裏で手を回してな。なんとか罪を軽く出来るように図らおう。
少しは少年院で過ごす事にもなるだろうが、全て精算して仲間に会ってやれ。
お前に何があったら風太が悲しむ。どうだ?貴也。」
貴也は真っ直ぐに庭に生える大木を見つめながら返答した。
「鉄大人。勝手を言うのをお許し下さい。
僕にとってトモもジュンも…生き残った他のみんなも大切な家族です。
僕は戸倉だけは、許す訳にはいかない。」
「フン。強情だな。なあ…貴也。俺がな、なんでこんなにお前を止めるか?それが分かるか?」
貴也は怪訝な表情で鉄大人の眼を見やる。
鉄大人は真剣な表情で。
「お前が戸倉に勝てるとは思わねえからだ。
俺も戸倉の事は調べ上げた。
奴は上海系チャイニーズマフィアの暗殺者として唐突に裏社会に現れた。それからの戦歴は凄まじいもんだ。
俺の若い頃より上かもしれん。
その前の過去はさっぱり分からねえ?分かるのは暗殺者をやめた後は、少年売春組織の調教師になって以降の事だ。
名前は戸倉だが、実は日本人かどうかさえ謎だ。
音成に戸倉に会ったら確実に殺れるかと聞いたら、首を振って一対一では自信がないと言ってたよ。」
貴也は黙って鉄大人の話を聞いている。
そんな貴也の眼を見ながら鉄大人は続けた。
「音成ほどの歴戦の傭兵にすら恐れを抱かせる相手。
俺はそんな化け物にお前を戦わせたくはない。
………お前が戸倉に殺されるのを見たくないんだ。
音成は戸倉を殺るにランディ、ジュディ、マルディと4人がかりで殺ると言っていた。
あの4人は一騎当千の精鋭だからな。
卑怯じゃねえ、殺し合いに卑怯もへったくれもねえからな。『笑』」
「大人…」
「なあ…お前が追うのは…そんな化け物なんだ。
悪い事は言わん。俺たちに任せろ。」
鉄大人は貴也の眼をじっと見つめている。
貴也にも大人が自分を心配してくれている事は痛いほど良く分かった。
でも…大人…ごめんなさい…。
「大人。こんな勝手を申し上げる僕をお許し下さい。
ただ僕にとって戸倉だけは、倒さなければならない仇なのです。
僕はまだ子供だから…うまく言えないけど…僕はたとえ、自分の命を失う事になろうとも…あの男だけは…許せないのです。
もしあの男を追うのをやめてしまったら…僕は僕自身を許せなくなってしまう…
僕にとって戸倉は…おそらく奴自身もそう思っているでしょうが、まだ白薔薇の調教師なのです。
僕にはそれが分かるんです。
そして奴がそうである以上、僕は…僕だけは…まだ白薔薇の奴隷少年なんです。
僕だけはまだ見えない白薔薇の首輪と枷が嵌められているのです。
白薔薇に終止符を打つ為に、僕は奴を追います。そして倒します。」
鉄大人は貴也の瞳をジッとみていたが、意志は変わらないと見てとり、顔をクシャッと崩して笑った。
「そうか…分かった。そこまで腹を括ってたら、俺はもう何も言わん。思い切りやれ!
ただし、俺も戸倉を追うからな。もし俺の手が先に戸倉に伸びて戸倉を殺したら、お前は警察に自首して、白薔薇の仲間の所に戻るんだ。
それは約束しろ。」
「はい…分かりました。鉄大人。
お約束します。」
貴也はベンチから立ち上がると直立して、大人の前に頭を下げた。
「大人。勝手ばかり申し上げまして、本当に申し訳ありません。
もし生きて戻りましたら、お仕置きは甘んじてお受けします。」
「ああっ…。そん時はたっぷりとお仕置きしてやる。
楽しみにしと…
いや~…やっぱりいいや。
もしお前にお仕置きなんかしたら、絶対に瀬尾に俺は殺される…
確実にな!『焦り』」
ーーーーー
マモルとジュディは別荘の建物内で英語で話をしている。
ちなみにジュディは日本語を全く解せないので、英語の会話だ。
ジュディはフランス人だが、傭兵部隊では英語が公用語であり、マモルも鉄大人の部下であるために英語は必須だった。
マモルは身長180を超えて筋肉質は身体はまるでラグビー選手のよう。
精悍なイケメンで、今日も品の良いスーツをきっちりと着こなしている。
懐には携帯重視でシグP239。
マモルは携帯重視でシングルスタックを携帯しているのだ。
マモルとジュディは鉄大人のボディーガードを共にしていて、話す機会が増え、若い同士仲が良くなっていた。
「なんでお前が、貴也と行くんだよ。お前には何も関係のない事じゃねえの。」
ジュディがマモルを問い詰める。
「ジュディ。俺は貴也がジュンの仇を取りに行くって聞いたんだ。
だったら俺も貴也と行くしかない。
なぜならジュンは施設にいた頃、俺とは兄弟同然に育ったんだ。
俺は運良く鉄大人に拾われて、ジュンは白薔薇の奴隷にされてしまった。
俺は鉄大人の下で力を身につけ、そしてジュンを白薔薇から救い出すつもりだった。」
「………………?」
ジュディは怪訝な顔でマモルを見つめる。
「だから俺も貴也と共にジュンの仇を討つ。
いや、討たなきゃいけない。
それがジュンを助ける事が出来なかった俺の贖罪なんだ❗」
あれっ…ここはどこだっけ?
僕は…ベッドに寝か…あれっ…
シャワー浴びてたんじゃ…無かったっけ?
それに…このパジャマって?
誰が着せてくれたの?
貴也が眼を覚ましたのに気づいて、看護師の瀬尾が貴也に駆け寄った。
「おっ、眼を覚ましたじゃんか!美少年。
あっ…私は看護師やってる瀬尾夏樹。よろしくなっ。
あっ一応君の名前を確認で聞いて置きたいんだけど。」
貴也はガツガツ来る夏樹に圧倒されながらも答える。
「貴也です。直江貴也。」
「貴也君かあ。多分アタシより年下だよなあ。
あっ一応アタシは20歳。
で、貴也君はいくつ?」
「あっ…僕はつい最近18歳になりました。」
「じゃあ高校3年だな?」
「えっ…いえ、高校には行ってはいませんから。」
「おいおい瀬尾さん。貴也は俺のモノだと言ってるだろ!
貴也に色目を使うんじゃない!」
そこに鉄が顔を出す。
「はぁ…変態ジジイが何言ってんの?
馬鹿野郎!こんな美少年。てめーなんかに譲れっかよ!
アタシがもらうぜ!『笑』」
「あっ…何を言ってんだ…君は…
やるとかもらうとか?
貴也は菓子のおまけじゃねえんだそ。
ちなみに俺と貴也は長ーい付き合いなんだよ!」
「フン!そんなもんはアタシが忘れさせてやる!
ヘヘヘっ!貴也君に年上の女の魅力を一から教えてやるぜ!」
「あのなあ!語尾に『~ぜ!』なんて付けるガラの悪いヤンキー姉ちゃんが何が女の魅力だ!
見ろよ!貴也もドン引きじゃねえか?」
「はぁ!ドン引きは変態ジジイ!てめーにだろ!」
夏樹は鉄に掴みかかり、取っ組み合いになった。
「あっ…痛ててててててて!
瀬尾さん。俺は怪我人だって何十回言えば!
痛てててててて!やめて…やめて…俺…本当に死んだらどうすんの?やめて…もうヤンキー姉ちゃんなんて…呼ばないから!」
貴也は止める間も無く、眼が点になっている。
いつの間にか、音成、ジュディ、水原、そして鉄の護衛のマモルが二人を見下ろしていた。
マルディとランディは所用で出かけているようだ。
「お前ら止めろよ!」
鉄が叫ぶと、音成は冷静な口調で。
「いやあ。大人と瀬尾さん。本当に仲が良いなあ…と思いましてね…」
ーーーーー
◈貴也はまるで欠食児童のように口も聞かずに、マモルの作った馳走を食していた。
マモルは料理が趣味だったのだ。
貴也にとって、白薔薇を脱出してからはあまり大したものは食しておらず、またこんなにうまい食事は初めてだったのだ。
そんな貴也にうっとりとした顔をしながら、夏樹が貴也の口まわりについたソースをナプキンで拭いている。
ほとんど世話女房状態。
ーーーーー
貴也は久しぶりの食事を終えると、鉄大人に庭に出るように促された。
ここは中庭が外から全く見えず、安心して外の空気を吸う事が出来る。
鉄大人に敵対する勢力は森田も始末をした事で、ほぼ皆無になった。
あとは戸倉一派だけだが、さすがにどこに潜っているかは分からず、まだ油断は出来ない。
しかし今は屋敷周りを吹雪會が見張っており、そこは安心できる。
貴也は鉄大人に木製ベンチに座るように促された。
「貴也。どうだ。落ち着いたか。よく眠って飯食って気持ちも落ち着いたろう。」
「はい。大人。ありがとうございます。」
貴也は礼儀正しく返事をする。
貴也にとっても鉄大人が生きていた事はとても喜ばしい事だったのだ。
「なあ…貴也。音成も言った筈だが、お前…自首せんか。
俺が裏で手を回してな。なんとか罪を軽く出来るように図らおう。
少しは少年院で過ごす事にもなるだろうが、全て精算して仲間に会ってやれ。
お前に何があったら風太が悲しむ。どうだ?貴也。」
貴也は真っ直ぐに庭に生える大木を見つめながら返答した。
「鉄大人。勝手を言うのをお許し下さい。
僕にとってトモもジュンも…生き残った他のみんなも大切な家族です。
僕は戸倉だけは、許す訳にはいかない。」
「フン。強情だな。なあ…貴也。俺がな、なんでこんなにお前を止めるか?それが分かるか?」
貴也は怪訝な表情で鉄大人の眼を見やる。
鉄大人は真剣な表情で。
「お前が戸倉に勝てるとは思わねえからだ。
俺も戸倉の事は調べ上げた。
奴は上海系チャイニーズマフィアの暗殺者として唐突に裏社会に現れた。それからの戦歴は凄まじいもんだ。
俺の若い頃より上かもしれん。
その前の過去はさっぱり分からねえ?分かるのは暗殺者をやめた後は、少年売春組織の調教師になって以降の事だ。
名前は戸倉だが、実は日本人かどうかさえ謎だ。
音成に戸倉に会ったら確実に殺れるかと聞いたら、首を振って一対一では自信がないと言ってたよ。」
貴也は黙って鉄大人の話を聞いている。
そんな貴也の眼を見ながら鉄大人は続けた。
「音成ほどの歴戦の傭兵にすら恐れを抱かせる相手。
俺はそんな化け物にお前を戦わせたくはない。
………お前が戸倉に殺されるのを見たくないんだ。
音成は戸倉を殺るにランディ、ジュディ、マルディと4人がかりで殺ると言っていた。
あの4人は一騎当千の精鋭だからな。
卑怯じゃねえ、殺し合いに卑怯もへったくれもねえからな。『笑』」
「大人…」
「なあ…お前が追うのは…そんな化け物なんだ。
悪い事は言わん。俺たちに任せろ。」
鉄大人は貴也の眼をじっと見つめている。
貴也にも大人が自分を心配してくれている事は痛いほど良く分かった。
でも…大人…ごめんなさい…。
「大人。こんな勝手を申し上げる僕をお許し下さい。
ただ僕にとって戸倉だけは、倒さなければならない仇なのです。
僕はまだ子供だから…うまく言えないけど…僕はたとえ、自分の命を失う事になろうとも…あの男だけは…許せないのです。
もしあの男を追うのをやめてしまったら…僕は僕自身を許せなくなってしまう…
僕にとって戸倉は…おそらく奴自身もそう思っているでしょうが、まだ白薔薇の調教師なのです。
僕にはそれが分かるんです。
そして奴がそうである以上、僕は…僕だけは…まだ白薔薇の奴隷少年なんです。
僕だけはまだ見えない白薔薇の首輪と枷が嵌められているのです。
白薔薇に終止符を打つ為に、僕は奴を追います。そして倒します。」
鉄大人は貴也の瞳をジッとみていたが、意志は変わらないと見てとり、顔をクシャッと崩して笑った。
「そうか…分かった。そこまで腹を括ってたら、俺はもう何も言わん。思い切りやれ!
ただし、俺も戸倉を追うからな。もし俺の手が先に戸倉に伸びて戸倉を殺したら、お前は警察に自首して、白薔薇の仲間の所に戻るんだ。
それは約束しろ。」
「はい…分かりました。鉄大人。
お約束します。」
貴也はベンチから立ち上がると直立して、大人の前に頭を下げた。
「大人。勝手ばかり申し上げまして、本当に申し訳ありません。
もし生きて戻りましたら、お仕置きは甘んじてお受けします。」
「ああっ…。そん時はたっぷりとお仕置きしてやる。
楽しみにしと…
いや~…やっぱりいいや。
もしお前にお仕置きなんかしたら、絶対に瀬尾に俺は殺される…
確実にな!『焦り』」
ーーーーー
マモルとジュディは別荘の建物内で英語で話をしている。
ちなみにジュディは日本語を全く解せないので、英語の会話だ。
ジュディはフランス人だが、傭兵部隊では英語が公用語であり、マモルも鉄大人の部下であるために英語は必須だった。
マモルは身長180を超えて筋肉質は身体はまるでラグビー選手のよう。
精悍なイケメンで、今日も品の良いスーツをきっちりと着こなしている。
懐には携帯重視でシグP239。
マモルは携帯重視でシングルスタックを携帯しているのだ。
マモルとジュディは鉄大人のボディーガードを共にしていて、話す機会が増え、若い同士仲が良くなっていた。
「なんでお前が、貴也と行くんだよ。お前には何も関係のない事じゃねえの。」
ジュディがマモルを問い詰める。
「ジュディ。俺は貴也がジュンの仇を取りに行くって聞いたんだ。
だったら俺も貴也と行くしかない。
なぜならジュンは施設にいた頃、俺とは兄弟同然に育ったんだ。
俺は運良く鉄大人に拾われて、ジュンは白薔薇の奴隷にされてしまった。
俺は鉄大人の下で力を身につけ、そしてジュンを白薔薇から救い出すつもりだった。」
「………………?」
ジュディは怪訝な顔でマモルを見つめる。
「だから俺も貴也と共にジュンの仇を討つ。
いや、討たなきゃいけない。
それがジュンを助ける事が出来なかった俺の贖罪なんだ❗」
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