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最終章 僕たちの未来へ☆
9人目のソラ
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貴也とメグたちの死闘が繰り広げられた埠頭。
大量のパトカーと警察官。
ソラは警察にに保護されて、柴野純子に肩を抱かれて歩いていた。
ソラも純子たちが用意してあった衣服を身に着けている。
「あなたがソラ君ね。
私は赤坂東警察署の刑事、柴野純子といいます。
あなたの友達はみんな、私たちが保護をしたわ。
ヒカル君もミチル君も。」
ソラはポカンとした顔で純子の顔を見ていたが、慌てたように純子にすがりついて質問をした。
「あっ…ミチルは、ミチルは、大丈夫なんですか?
凄い熱があったんです。」
純子は優しくソラの肩に手を置いて。
「大丈夫!ミチル君は救急車に搬送されて直ぐに病院にいるわ。
大事には至らないそうよ。
安心しなさい。『微笑』」
「そっ…そうですか…そうですか…良かった…!」
純子は優しくソラの肩を抱いてやる。
そしてソラの頭を撫でてやると。
「君ももう自由の身よ。安心しなさい。
今まで辛かったわね。
良く頑張った。」
ソラは純子を見つめると、しゃくりあげながら、純子に抱きついていった。
純子もソラの背中をさすりながら、抱きしめている。
ソラ君が無事で良かった。
売り飛ばされる前に、救い出せて本当に…良かった。
「ソラー!」
「ソラっ!良かった!」
「ソラ。無事だったんだね!」
ソラには懐かしい声がする。
ソラの見た先には三人の少年。
ヒロと和希と風太が立っていた。
風太とソラは駆け寄り合って思い切り抱き合う!
風太
「ソラ!ソラ!ソラ!
良かったー!夢じゃないんだ。
心配したよ!もう二度と会えないんじゃ無いかって。『涙』」
ソラ
「僕も…僕も…もう駄目じゃないかって…終わりだって…
生きてみんなに…会えないって…
うっ…ううう…『涙』」
白薔薇の最年少の二人は港の優しい吹かれながら、互いの存在を確認しあうように強く抱きしめあう。
そしてヒロと和希も加わり、ソラを囲む。
ソラ
「ヒロ。ヒカルは?ヒカルはどうしたの?」
ヒロ
「ああっ。ヒカルはミチルについて病院。
ちなみに病院には優も入院してる。
綾人もカオルも直ぐに病院に駆けつけるって行ってたから、みんなにも直ぐに会えるさ。」
ソラはヒロの話を聞いて安心するが、風太を見ると表情を曇らせて。
ソラ
「風太。実は…言いにくいんだけどさ…貴也の事…」
風太
「うん。兄様の事は警察の人が話していた。
メグとその仲間を倒したのは、兄様何でしょ。」
ソラ
「うん。貴也には見たままを警察に話すように言われたから。
貴也は直ぐに消えちゃったけど…」
ヒロ
「そうか。貴也はソラの負担にならないように、あるままを話せって言ったんだな。」
和希
「ヒロ。これってどういう事なの?」
使徒の十字架にいた和希は事態をあまり飲み込めていない。
ヒロがかいつまんで、説明する。
和希
「えっ…それじゃあ貴也は…その戸倉を追う為にみんなと分かれて…無茶だよ!
なんでみんな止めなかったのさ!」
和希は使徒の十字架にいて、戸倉に直接関わらなかったので、詳しい事情は知らないのだ。
ジュンとトモが戸倉に殺されてしまった事は、みんなに聞かされてはいたが。
ーーーーー
◈メグの配下で唯一の生き残りの山井は病院に運ばれた。
後で山井は締め上げればいい。
問題はメグとロンを倒してしまったのが貴也と言う事。
こうなる前に貴也も保護したかったのだが。
茜
「それじゃあ貴也君がメグや確かロンと呼んでいたかしら。
あと一人も…殺害して…行方をくらませてしまったのね…
残念だわ。
こうなると我々警察は、貴也君も逮捕せざるを得ない…
沖田。直ぐに貴也君を指名手配しなさい。
見かけたら現行犯で逮捕する事。」
真山
「片瀬参事官。そりゃ無いんじゃないすか?
貴也君はソラ君を守っただけでしょう。
これだから本庁のキャリアは融通が効かねえ。」
純子の後ろで見ていた真山が思わずに茜に抗議するが、茜は意に介しない。
貴也は明らかにメグを私怨で殺したのだ。
日本の法律では決して許されない事だ。
茜
「ヒロ君も他の皆も悪いけど、貴也君も逮捕するしかない。
もちろん戸倉もよ。
貴也君も戸倉ももはや私怨だけで戦おうとしている。
私たちはそれは決して許せない。
君たちには悪いけどね。
でもこれは…貴也君を救う事にもなるの!」
茜の話を聞いて3人の少年たちはうなだれる。
ただ風太だけは拳をギュッと握り、茜の眼を見ながらきっぱりと答えた。
「片瀬さん。兄様は…戸倉を倒すまでは、捕まりません!
僕は兄様を信じています。
そう、絶対に。」
そう。兄様は…戸倉を倒したら、
必ず生きて僕たちの所に…
帰ってくる❗
大量のパトカーと警察官。
ソラは警察にに保護されて、柴野純子に肩を抱かれて歩いていた。
ソラも純子たちが用意してあった衣服を身に着けている。
「あなたがソラ君ね。
私は赤坂東警察署の刑事、柴野純子といいます。
あなたの友達はみんな、私たちが保護をしたわ。
ヒカル君もミチル君も。」
ソラはポカンとした顔で純子の顔を見ていたが、慌てたように純子にすがりついて質問をした。
「あっ…ミチルは、ミチルは、大丈夫なんですか?
凄い熱があったんです。」
純子は優しくソラの肩に手を置いて。
「大丈夫!ミチル君は救急車に搬送されて直ぐに病院にいるわ。
大事には至らないそうよ。
安心しなさい。『微笑』」
「そっ…そうですか…そうですか…良かった…!」
純子は優しくソラの肩を抱いてやる。
そしてソラの頭を撫でてやると。
「君ももう自由の身よ。安心しなさい。
今まで辛かったわね。
良く頑張った。」
ソラは純子を見つめると、しゃくりあげながら、純子に抱きついていった。
純子もソラの背中をさすりながら、抱きしめている。
ソラ君が無事で良かった。
売り飛ばされる前に、救い出せて本当に…良かった。
「ソラー!」
「ソラっ!良かった!」
「ソラ。無事だったんだね!」
ソラには懐かしい声がする。
ソラの見た先には三人の少年。
ヒロと和希と風太が立っていた。
風太とソラは駆け寄り合って思い切り抱き合う!
風太
「ソラ!ソラ!ソラ!
良かったー!夢じゃないんだ。
心配したよ!もう二度と会えないんじゃ無いかって。『涙』」
ソラ
「僕も…僕も…もう駄目じゃないかって…終わりだって…
生きてみんなに…会えないって…
うっ…ううう…『涙』」
白薔薇の最年少の二人は港の優しい吹かれながら、互いの存在を確認しあうように強く抱きしめあう。
そしてヒロと和希も加わり、ソラを囲む。
ソラ
「ヒロ。ヒカルは?ヒカルはどうしたの?」
ヒロ
「ああっ。ヒカルはミチルについて病院。
ちなみに病院には優も入院してる。
綾人もカオルも直ぐに病院に駆けつけるって行ってたから、みんなにも直ぐに会えるさ。」
ソラはヒロの話を聞いて安心するが、風太を見ると表情を曇らせて。
ソラ
「風太。実は…言いにくいんだけどさ…貴也の事…」
風太
「うん。兄様の事は警察の人が話していた。
メグとその仲間を倒したのは、兄様何でしょ。」
ソラ
「うん。貴也には見たままを警察に話すように言われたから。
貴也は直ぐに消えちゃったけど…」
ヒロ
「そうか。貴也はソラの負担にならないように、あるままを話せって言ったんだな。」
和希
「ヒロ。これってどういう事なの?」
使徒の十字架にいた和希は事態をあまり飲み込めていない。
ヒロがかいつまんで、説明する。
和希
「えっ…それじゃあ貴也は…その戸倉を追う為にみんなと分かれて…無茶だよ!
なんでみんな止めなかったのさ!」
和希は使徒の十字架にいて、戸倉に直接関わらなかったので、詳しい事情は知らないのだ。
ジュンとトモが戸倉に殺されてしまった事は、みんなに聞かされてはいたが。
ーーーーー
◈メグの配下で唯一の生き残りの山井は病院に運ばれた。
後で山井は締め上げればいい。
問題はメグとロンを倒してしまったのが貴也と言う事。
こうなる前に貴也も保護したかったのだが。
茜
「それじゃあ貴也君がメグや確かロンと呼んでいたかしら。
あと一人も…殺害して…行方をくらませてしまったのね…
残念だわ。
こうなると我々警察は、貴也君も逮捕せざるを得ない…
沖田。直ぐに貴也君を指名手配しなさい。
見かけたら現行犯で逮捕する事。」
真山
「片瀬参事官。そりゃ無いんじゃないすか?
貴也君はソラ君を守っただけでしょう。
これだから本庁のキャリアは融通が効かねえ。」
純子の後ろで見ていた真山が思わずに茜に抗議するが、茜は意に介しない。
貴也は明らかにメグを私怨で殺したのだ。
日本の法律では決して許されない事だ。
茜
「ヒロ君も他の皆も悪いけど、貴也君も逮捕するしかない。
もちろん戸倉もよ。
貴也君も戸倉ももはや私怨だけで戦おうとしている。
私たちはそれは決して許せない。
君たちには悪いけどね。
でもこれは…貴也君を救う事にもなるの!」
茜の話を聞いて3人の少年たちはうなだれる。
ただ風太だけは拳をギュッと握り、茜の眼を見ながらきっぱりと答えた。
「片瀬さん。兄様は…戸倉を倒すまでは、捕まりません!
僕は兄様を信じています。
そう、絶対に。」
そう。兄様は…戸倉を倒したら、
必ず生きて僕たちの所に…
帰ってくる❗
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