104 / 146
第八章 自由への闘い!仲間を守る為に!
僕たちはもう奴隷じゃない❗
しおりを挟む
東は昭次の心臓に刺さったサバイバルナイフを抜いて、貴也に襲いかかってきた。貴也も腰のベルトに用意していたサバイバルナイフを抜く。
発狂した東は絶叫しながら貴也に右、左とナイフを振り回す!
東は裏の組織でも頭の一人を張る男だけあり、近接戦闘のナイフ戦も場馴れしていた。
思わずヒロや優が貴也に助勢しようとしたが!
貴也
「来るなっ!」
貴也は一括した。今、変に二人が近づけば、東は瞬時に二人を狙うだろう!
東は目を血走らせてナイフを持ち貴也に身構える。
貴也も東も肩で息を切らせていた。
東はナイフを右に左にユラユラと振りながら。
東
「なんでだ?なんでてめえみてえな男娼に昭次が殺られなきゃいけねえんだ!
ハイソックス裸で首輪枷付きの変態姿のマゾ奴隷に!
なんで昭次が殺られなきゃいけねえって聞いてるんだよ!
死ね!マゾ奴隷ーーー!」
貴也は冷静に東の動きを見る!
ナイフでは無い!
東の血走った瞳を凝視した。
貴也も近接し東のナイフをかわしながら、左手枷の鎖を一閃した。
鎖の打撃による強烈な一撃が東の額を襲う!
「ぐっ!この野郎!」
東の視線が外れた瞬間、貴也の右手のナイフが円弧を描き、東の頸動脈を斬り裂いた。
東の噴水の様な血しぶきが貴也に降りかかる。
貴也の姿が血まみれになった。
それはまるで地の底から這い上がった鬼の様な姿に見えた。
風太
「兄様…凄い。」
綾人
「貴也…助かったよ…ありがとう。」
ガクッ!貴也はたまらずに膝を着く。さすがに疲労困憊になっていた。
ヒロ、優、カオルが貴也に駆け寄る。
風太
「兄様…兄様…兄様…『涙』」
風太は貴也の名前を呼びながら貴也を抱きしめる。
あとは嗚咽したまま声にならない。
優
「貴也。お前凄いな!」
貴也
「優。思い出したの?
みんなの事?」
優
「ああ…思い出した!戻ったよ。涼介が眼の前で撃たれた時。
涼介の血を浴びた瞬間に全部、思い出したんだ!
涼介のおかげだな。」
そうか。良かった。涼介に感謝だな。そしてヒロも貴也に近寄り、貴也も立ち上がると。
貴也
「ヒロ。さすがにリーダーだな。みんなを引っ張ってくれた。
ありがとう。」
貴也がヒロに手を差し出す。
ヒロもしっかりと貴也の右手を握ると。
ヒロ
「貴也。俺…俺…うっ…ううう…あああ~ん。あああ~ん『涙』」
緊張の糸が切れたヒロは貴也の手を握ったまま号泣が止まらなかった。
苦しかった!
辛かった!
でもなんとか…みんなの…おかげで…
それにヒカルとミチルとソラは?
カオル
「みんなまだ終わってないで。
早く下に向かおう!
村雨さんや優の手当を、早くしたらないかんやろ!」
村雨をおぶったカオルが皆をたしなめる。
ヒロ
「あ…そうだ…良し。みんな下へ行こう。
カオル。ありがとう。
早くここから出るんだ。」
ヒロが下に降りる時に貴也に今までの状況を説明する。
15階まで降りると清弘に命じられてここを見張っていた4人の内の、残りの2人が銃を構えていた。
その内の2人は鳥井の救援に来た時に貴也に殺されたのだが。
「お前らそこを動くな…」
「こっちに来て手を上げろ!」
2人は明らかに動揺してビビっていた。
ヒロが「どうする。貴也?」
すると貴也は。
「大丈夫。僕に任せて。」
貴也はナイフを右手に持ち、左手枷の鎖を垂らしながら、裏の生き残りにゆっくりと近づいていく。
体中を血まみれにして、まるでホラー映画の悪魔のようだ。
貴也の口元には残忍な笑みが浮かんでいた。
貴也
「あなた方、これ以上僕とやり合うつもりですか?僕も殺しすぎたから、正直もう殺したくないんですよ。
もう上のあなたがたの仲間はみんな死んでます。
あなた方もそのお仲間になりますか?『笑』」
生き残りの二人は震えながら顔を見合わせて、銃を投げ捨てる。
「あわわわわわわ!あわわわわわわ!」
「ひい~!鬼~!化け物~!」
階段の奥の扉から必死で階段を逃げ降りていった。
両腕をあげながらまるでアニメのコメディのようだった。
ミヤ
「これで1階までエレベーターが使えるね。」
ケイ
「うん。ミヤ、直ぐにエレベーターロックを解除しよう。」
エレベーターキーをオープンにしてミヤとケイが懸命にエレベーターロックの解除をしようとする。
ミヤとケイは調教師だから、エレベーターロックの解除法は知らされていたのだ。
村雨は一旦床に降ろされた。
綾人
「村雨様。大丈夫か?」
カオル
「息をはしっかりとしとるから、大丈夫やと思うけど出血が酷いからな。
はよ医者に見せんとな。」
風太
「兄様は大丈夫なの?」
貴也
「うん…僕は丈夫らしい。それに雪彦が力を貸してくれてるから。」
ヒロ
「雪彦が?それってどういう?まあ…いいや。また直ぐにしっかりと聞かせてくれるだろ。『笑顔』」
貴也
「ヒロ。その事だけど、僕はみんなと行けない。」
風太、綾人、カオル、優、も一斉に貴也を見る。
貴也
「みんなごめん。ここでお別れだ。みんなが白薔薇の事を世界中に知らせたら、みんなを助けてくれる人たちが必ずいる。
ヒカル、ミチル、ソラ、そして元の売春組織に戻された和希もきっと救出してくれるだろう。」
風太
「だったら兄様も一緒に助けてもらおうよ『涙』」
優
「そうだぜ!貴也なんか一番辛い思いをしたじゃんか!
貴也こそ一番休むべきだぜ!」
綾人
「そうだぜ!貴也!」
カオル
「僕らはいつも一緒やろ!」
ヒロ
「…貴也。お前…まさか…トモとジュンの仇を取るつもりか?
戸倉を…追うつもりか?」
貴也は黙ったまま微笑んだ。
それがヒロの問いに応える事になる。
綾人
「そんな…貴也ばかり…そんなきつい事させられねえ!
俺も残る。」
優
「俺もだ。貴也。」
貴也
「それは駄目。綾人や優はこれからもヒロを支えてやってくれ。
いいかっ!…これからみんなは社会へ飛び出すけど、元白薔薇の奴隷少年の肩書がついて回るんだ。
ある意味、白薔薇にいる時より辛い目にあうかも知れない。
ヒロはこれからもリーダーとしてみんなをまとめていくけど、大変な事だ。
だから優も綾人もカオルもヒロを助けてくれ。
もちろん風太も。」
貴也は風太をこの世の者とも思えぬ優しい表情で風太を見つめる。
風太はただ泣きじゃくるだけだ。
風太
「どうして…どうして…兄様ばかりがそんな辛い大変な事を…『涙』」
貴也は黙ったまま風太をギュッと抱きしめると風太の問い?に答えた。
貴也
「風太。それはね。
僕はみんなが…大好きなんだ…。」
ミヤ
「エレベーター動くようになったよ!」
貴也
「じゃあみんな早くいけ!
村雨様の出血がひどい。
カオル。村雨様を頼んだ!
優、綾人、風太、早くエレベーターに乗るんだ。
ヒロ!みんなを頼んだ!
辛い仕事ばかりさせてごめん!」
ヒロ
「分かった…みんなは任せろ!
でも貴也!お前は死ぬな!絶対に死ぬな!分かったな!貴也。『涙』」
優
「貴也。また会おうぜ!絶対!『涙』」
綾人
「一人だけでかっこ付け過ぎなんだよ。うっ…ううう…『涙』」
カオル
「貴也!生きて再会するんや!約束やでっ!『涙』」
風太はブルブルと震えると貴也に抱きついて、熱いキスをしていった。
貴也も風太を抱きしめる。
二人は激しく舌を絡ませあった。
互いの絆を確かめ合うように…。
貴也
「もう行きなさい。風太。『涙』」
風太
「うん…兄様も頑張って…。『涙』」
風太もエレベーターに飛び乗り、ミヤが「みんな行くわよ!」と声を掛け1階のスイッチを押した。
エレベーターの扉が閉じていく。
そして約1分後にエレベーターの扉が開いた時、少年たちは未知の世界に足を踏み入れるのだ。
ーーーーー
エレベーターが1階に到着した。
ヒロがみんなに声を掛ける。
「みんな、覚悟はいいね。それじゃあ行くよ!」
チーーーン!
ブイーン!
エレベーターの扉が開く。
ヒロを先頭に綾人、風太、ケイ、ミヤ、そして後続に気絶した村雨を背負ったカオルと奴隷少年たちの中で唯一の服を着た優が後ろから続く。
ヒロ
「じゃあ段取りとおりに行こう!カオル、優、ミヤ、ケイはゆっくりと後から来ればいい。
俺と綾人と風太は走って街中に飛び出す。
この奴隷姿でね!」
ヒロ、綾人、風太、そして村雨を背負ったカオルは白いハイソックス裸で首輪、手枷、足枷付きの姿だった。
ヒロ「良し行くぞっGO!」
綾人「ああ!」
風太「はいっ!」
3人はショッピングフロアに取り出して駆けていく!
「きゃあーあれ何!」
「うおおおー変態!」
「ななななにをあの子たちはハレンチな!」
「えっ…あれやばいだろ!」
「テレビの撮影じゃねえの?」
ショッピングモールの客たちの間を縫うように3人は駆け抜けていく!
ある意味ここまで恥ずかしい露出姿を社会にさらすのは爽快ですらあった。
そしてヒロと風太は今回初めて知った事があった。
綾人ってこんなに足が速かったのか!
ヒロと風太をあっと言う間に置いて行ってしまったのだ!
綾人がついにビルの外へ飛び出した!
今日は歩行者天国。人が溢れるようにいる!好都合!
綾人を見て騒然としている群衆の中で綾人は歩行者天国の道路の真ん中に飛び出すや、両手を広げて膝立ちになり大声で絶叫した。
ついでヒロ、風太も到着する。
綾人
「みんなー!聞いてくれー!
俺の名前は綾人!
白薔薇のマゾ奴隷少年だー!
スマホで撮ってSNSで流してくれー!」
風太
「僕たちはマゾ奴隷として、いつも縛られて、犯されて、虐められてきたんですーーー!」
ヒロ
「俺たちを助けて下さい!銃で撃たれた仲間がいます。
大怪我をして死にそうなんです!
救急車を呼んで下さい!
お願いします!お願いします!」
ヒロ、風太、綾人
「僕たちを助けてーーー!」
少年たちに一斉にスマホが向けられて動画や写真が撮られていく。
そして同時並行で心ある人から救急車を呼ぶ緊急連絡が行く!
そしてそれから5分もかからないうちに助けを求めるヒロ、綾人、風太、の姿がSNSを通じて!
奴隷姿の少年が全世界を駆け巡った。
世界中が白薔薇を知ったのだ❗
発狂した東は絶叫しながら貴也に右、左とナイフを振り回す!
東は裏の組織でも頭の一人を張る男だけあり、近接戦闘のナイフ戦も場馴れしていた。
思わずヒロや優が貴也に助勢しようとしたが!
貴也
「来るなっ!」
貴也は一括した。今、変に二人が近づけば、東は瞬時に二人を狙うだろう!
東は目を血走らせてナイフを持ち貴也に身構える。
貴也も東も肩で息を切らせていた。
東はナイフを右に左にユラユラと振りながら。
東
「なんでだ?なんでてめえみてえな男娼に昭次が殺られなきゃいけねえんだ!
ハイソックス裸で首輪枷付きの変態姿のマゾ奴隷に!
なんで昭次が殺られなきゃいけねえって聞いてるんだよ!
死ね!マゾ奴隷ーーー!」
貴也は冷静に東の動きを見る!
ナイフでは無い!
東の血走った瞳を凝視した。
貴也も近接し東のナイフをかわしながら、左手枷の鎖を一閃した。
鎖の打撃による強烈な一撃が東の額を襲う!
「ぐっ!この野郎!」
東の視線が外れた瞬間、貴也の右手のナイフが円弧を描き、東の頸動脈を斬り裂いた。
東の噴水の様な血しぶきが貴也に降りかかる。
貴也の姿が血まみれになった。
それはまるで地の底から這い上がった鬼の様な姿に見えた。
風太
「兄様…凄い。」
綾人
「貴也…助かったよ…ありがとう。」
ガクッ!貴也はたまらずに膝を着く。さすがに疲労困憊になっていた。
ヒロ、優、カオルが貴也に駆け寄る。
風太
「兄様…兄様…兄様…『涙』」
風太は貴也の名前を呼びながら貴也を抱きしめる。
あとは嗚咽したまま声にならない。
優
「貴也。お前凄いな!」
貴也
「優。思い出したの?
みんなの事?」
優
「ああ…思い出した!戻ったよ。涼介が眼の前で撃たれた時。
涼介の血を浴びた瞬間に全部、思い出したんだ!
涼介のおかげだな。」
そうか。良かった。涼介に感謝だな。そしてヒロも貴也に近寄り、貴也も立ち上がると。
貴也
「ヒロ。さすがにリーダーだな。みんなを引っ張ってくれた。
ありがとう。」
貴也がヒロに手を差し出す。
ヒロもしっかりと貴也の右手を握ると。
ヒロ
「貴也。俺…俺…うっ…ううう…あああ~ん。あああ~ん『涙』」
緊張の糸が切れたヒロは貴也の手を握ったまま号泣が止まらなかった。
苦しかった!
辛かった!
でもなんとか…みんなの…おかげで…
それにヒカルとミチルとソラは?
カオル
「みんなまだ終わってないで。
早く下に向かおう!
村雨さんや優の手当を、早くしたらないかんやろ!」
村雨をおぶったカオルが皆をたしなめる。
ヒロ
「あ…そうだ…良し。みんな下へ行こう。
カオル。ありがとう。
早くここから出るんだ。」
ヒロが下に降りる時に貴也に今までの状況を説明する。
15階まで降りると清弘に命じられてここを見張っていた4人の内の、残りの2人が銃を構えていた。
その内の2人は鳥井の救援に来た時に貴也に殺されたのだが。
「お前らそこを動くな…」
「こっちに来て手を上げろ!」
2人は明らかに動揺してビビっていた。
ヒロが「どうする。貴也?」
すると貴也は。
「大丈夫。僕に任せて。」
貴也はナイフを右手に持ち、左手枷の鎖を垂らしながら、裏の生き残りにゆっくりと近づいていく。
体中を血まみれにして、まるでホラー映画の悪魔のようだ。
貴也の口元には残忍な笑みが浮かんでいた。
貴也
「あなた方、これ以上僕とやり合うつもりですか?僕も殺しすぎたから、正直もう殺したくないんですよ。
もう上のあなたがたの仲間はみんな死んでます。
あなた方もそのお仲間になりますか?『笑』」
生き残りの二人は震えながら顔を見合わせて、銃を投げ捨てる。
「あわわわわわわ!あわわわわわわ!」
「ひい~!鬼~!化け物~!」
階段の奥の扉から必死で階段を逃げ降りていった。
両腕をあげながらまるでアニメのコメディのようだった。
ミヤ
「これで1階までエレベーターが使えるね。」
ケイ
「うん。ミヤ、直ぐにエレベーターロックを解除しよう。」
エレベーターキーをオープンにしてミヤとケイが懸命にエレベーターロックの解除をしようとする。
ミヤとケイは調教師だから、エレベーターロックの解除法は知らされていたのだ。
村雨は一旦床に降ろされた。
綾人
「村雨様。大丈夫か?」
カオル
「息をはしっかりとしとるから、大丈夫やと思うけど出血が酷いからな。
はよ医者に見せんとな。」
風太
「兄様は大丈夫なの?」
貴也
「うん…僕は丈夫らしい。それに雪彦が力を貸してくれてるから。」
ヒロ
「雪彦が?それってどういう?まあ…いいや。また直ぐにしっかりと聞かせてくれるだろ。『笑顔』」
貴也
「ヒロ。その事だけど、僕はみんなと行けない。」
風太、綾人、カオル、優、も一斉に貴也を見る。
貴也
「みんなごめん。ここでお別れだ。みんなが白薔薇の事を世界中に知らせたら、みんなを助けてくれる人たちが必ずいる。
ヒカル、ミチル、ソラ、そして元の売春組織に戻された和希もきっと救出してくれるだろう。」
風太
「だったら兄様も一緒に助けてもらおうよ『涙』」
優
「そうだぜ!貴也なんか一番辛い思いをしたじゃんか!
貴也こそ一番休むべきだぜ!」
綾人
「そうだぜ!貴也!」
カオル
「僕らはいつも一緒やろ!」
ヒロ
「…貴也。お前…まさか…トモとジュンの仇を取るつもりか?
戸倉を…追うつもりか?」
貴也は黙ったまま微笑んだ。
それがヒロの問いに応える事になる。
綾人
「そんな…貴也ばかり…そんなきつい事させられねえ!
俺も残る。」
優
「俺もだ。貴也。」
貴也
「それは駄目。綾人や優はこれからもヒロを支えてやってくれ。
いいかっ!…これからみんなは社会へ飛び出すけど、元白薔薇の奴隷少年の肩書がついて回るんだ。
ある意味、白薔薇にいる時より辛い目にあうかも知れない。
ヒロはこれからもリーダーとしてみんなをまとめていくけど、大変な事だ。
だから優も綾人もカオルもヒロを助けてくれ。
もちろん風太も。」
貴也は風太をこの世の者とも思えぬ優しい表情で風太を見つめる。
風太はただ泣きじゃくるだけだ。
風太
「どうして…どうして…兄様ばかりがそんな辛い大変な事を…『涙』」
貴也は黙ったまま風太をギュッと抱きしめると風太の問い?に答えた。
貴也
「風太。それはね。
僕はみんなが…大好きなんだ…。」
ミヤ
「エレベーター動くようになったよ!」
貴也
「じゃあみんな早くいけ!
村雨様の出血がひどい。
カオル。村雨様を頼んだ!
優、綾人、風太、早くエレベーターに乗るんだ。
ヒロ!みんなを頼んだ!
辛い仕事ばかりさせてごめん!」
ヒロ
「分かった…みんなは任せろ!
でも貴也!お前は死ぬな!絶対に死ぬな!分かったな!貴也。『涙』」
優
「貴也。また会おうぜ!絶対!『涙』」
綾人
「一人だけでかっこ付け過ぎなんだよ。うっ…ううう…『涙』」
カオル
「貴也!生きて再会するんや!約束やでっ!『涙』」
風太はブルブルと震えると貴也に抱きついて、熱いキスをしていった。
貴也も風太を抱きしめる。
二人は激しく舌を絡ませあった。
互いの絆を確かめ合うように…。
貴也
「もう行きなさい。風太。『涙』」
風太
「うん…兄様も頑張って…。『涙』」
風太もエレベーターに飛び乗り、ミヤが「みんな行くわよ!」と声を掛け1階のスイッチを押した。
エレベーターの扉が閉じていく。
そして約1分後にエレベーターの扉が開いた時、少年たちは未知の世界に足を踏み入れるのだ。
ーーーーー
エレベーターが1階に到着した。
ヒロがみんなに声を掛ける。
「みんな、覚悟はいいね。それじゃあ行くよ!」
チーーーン!
ブイーン!
エレベーターの扉が開く。
ヒロを先頭に綾人、風太、ケイ、ミヤ、そして後続に気絶した村雨を背負ったカオルと奴隷少年たちの中で唯一の服を着た優が後ろから続く。
ヒロ
「じゃあ段取りとおりに行こう!カオル、優、ミヤ、ケイはゆっくりと後から来ればいい。
俺と綾人と風太は走って街中に飛び出す。
この奴隷姿でね!」
ヒロ、綾人、風太、そして村雨を背負ったカオルは白いハイソックス裸で首輪、手枷、足枷付きの姿だった。
ヒロ「良し行くぞっGO!」
綾人「ああ!」
風太「はいっ!」
3人はショッピングフロアに取り出して駆けていく!
「きゃあーあれ何!」
「うおおおー変態!」
「ななななにをあの子たちはハレンチな!」
「えっ…あれやばいだろ!」
「テレビの撮影じゃねえの?」
ショッピングモールの客たちの間を縫うように3人は駆け抜けていく!
ある意味ここまで恥ずかしい露出姿を社会にさらすのは爽快ですらあった。
そしてヒロと風太は今回初めて知った事があった。
綾人ってこんなに足が速かったのか!
ヒロと風太をあっと言う間に置いて行ってしまったのだ!
綾人がついにビルの外へ飛び出した!
今日は歩行者天国。人が溢れるようにいる!好都合!
綾人を見て騒然としている群衆の中で綾人は歩行者天国の道路の真ん中に飛び出すや、両手を広げて膝立ちになり大声で絶叫した。
ついでヒロ、風太も到着する。
綾人
「みんなー!聞いてくれー!
俺の名前は綾人!
白薔薇のマゾ奴隷少年だー!
スマホで撮ってSNSで流してくれー!」
風太
「僕たちはマゾ奴隷として、いつも縛られて、犯されて、虐められてきたんですーーー!」
ヒロ
「俺たちを助けて下さい!銃で撃たれた仲間がいます。
大怪我をして死にそうなんです!
救急車を呼んで下さい!
お願いします!お願いします!」
ヒロ、風太、綾人
「僕たちを助けてーーー!」
少年たちに一斉にスマホが向けられて動画や写真が撮られていく。
そして同時並行で心ある人から救急車を呼ぶ緊急連絡が行く!
そしてそれから5分もかからないうちに助けを求めるヒロ、綾人、風太、の姿がSNSを通じて!
奴隷姿の少年が全世界を駆け巡った。
世界中が白薔薇を知ったのだ❗
1
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。



身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる