『白薔薇』のマリオネット

第八章 自由への闘い！仲間を守る為に！

急転直下！予期せぬ訪問者！

クチョックチョックチョッ！

貴也はジョーの股間に顔を埋めて、ジョーへのフェラチオを続けていた。
ジョーの黒い巨体がブルッブルッと震える。
こんなに気持ちいいフェラチオは生まれて初めてだぜ！
テクニックも凄いが、なにより漂う色気が凄い！
まるで淫魔にしゃぶらせているかのようだ！
おおおっ…おおおっ…身体の奥からのサディスティックな官能を刺激されてたまらねえ！
うおおお！まるで天にも登る心地だ
だからボスはこんな上玉を独り占めしてたのか！
ズルいぜ！ボス！

ーーーーー

村雨
「それじゃあ。ここにもヒカルたちはいないのかい？
もう…プレイルームどころか白薔薇のフロアに少年たちはどこにもいないのさ。
じゃああの子たちは、香坂に連れ出されたんだね！
香坂が行方知れずになったんだよ！」

ヒロ
「連れ出された？香坂に？
村雨様。どうして？」

村雨
「分からないねえ。ただ支配人室から金目のものが一切消えて香坂が姿をくらましたのは確かさ。
実は戸倉はキレて怒り狂って、メグだけを連れて白薔薇オフィスから出かけたんだ。
何か誰かを迎えに行くとは言っていたらしいが。」

カオル
「どうするんや。ヒロ？
確かに今は逃げるチャンスかも知れんけどヒカルらがおらなんだら。
それに優はまだ寝たきりやし。」

ヒロは悩む！確かに逃げるには今かも知れない！
ただヒカルたちはいないし、貴也はどうする？優もまだ眼を覚まさない！
だが戸倉がいない今なら逃げ出すのは容易かも！
白薔薇のフロアから逃げ出しさえすれば、後は外に出てこの姿を晒せば、大騒ぎになる。
でも…どうする…
ジュン、貴也。
もし…お前たちならどうする？

ヒロ
「村雨様。僕たちは今日、逃げ出します。
助けをお願いします。」

村雨
「決めたかい。分かったよ。じゃあアタシは一旦白薔薇のフロアに戻るからね。
あんたらの逃げる段取りをさせてもらうよ！
ジュンとトモの脱走以来、この20階は白薔薇フロア以外には止められなくなってしまったからねえ。15階までは階段で下りるしかないしねえ。
そこまでいけば、一般フロアに入れるから後は外まではなんとか行けるだろうさ。
ビルの外へ出れば、今日は実はこの赤坂一帯でイベントがあってね。
大通りにも人通りが多いんだよ！
ただし、あんたらは好奇の眼に晒されるよ。
それに世界中にあんたらの奴隷姿を見る事になる。
皆、本当に覚悟はいいんだね？」

村雨に覚悟を促されたヒロ、綾人、カオル、綾人の4人の表情に緊張が走る！
綾人がテーブルの上に手枷を嵌められた腕を置いた。

綾人
「みんな。頼む。俺達が早く逃げて警察でもマスコミなんでもいいから、ヒカルやソラや…ミチルを助けて欲しいんだ。
ミチルは俺にとってかけがえのない…恋人なんだ！
早く助けたいんだ！だから…お願い…『涙』」

カオルが綾人の手に手を乗せて。

カオル
「そやな。僕も一緒や！
なっ風太もやろ！」

風太もさらに手を添えた。

風太
「うん…僕もソラが心配だもん！ねっヒロ。」

ヒロもさらに手を添えた。
4人の手がひとつに重なる。

ヒロ
「……………そうだな。うん…そのとおりだ…みんな行こうぜ。
自由になるんだ！みんなで！　
貴也もヒカルもミチルもソラも絶対に救う！
よし、風太。優を起こしてきて。
なんとしても絶対に起こすんだ。
起きなければおぶってでも連れて行く！
そうしたらみんな！
行動開始だ！」

ーーーーー

白薔薇の有るビルに人相の悪い20人の集団がやって来た。
先頭にいるのは東。そして東の舎弟である昭次。
昭次は背中に大きなバッグを抱えていた。
東の横に並ぶのは清弘。
白いジャケットに柄シャツ、グラサンと絵に描いたような裏社会の人間だ。
東も清弘も工藤の配下の裏の人間だ。　

東
「清弘。この野郎！なんでてめえが来てんだよ！」

清弘
「東さん。あんたはやり方がスマートじゃないんですよ。
横浜の吹雪會襲撃では、あんなにめちゃくちゃやったもんだから、吹雪會の上の連合も激怒してしまってねえ。
連合は森田先生とは良い関係を築けていたのに連合も森田先生にそっぽを向き始めて工藤さんも困ってるそうでしてね。
まあ、お目付として俺が一緒にいる理由ですよ。」

東
「ふざけんじゃねえぞ！この野郎！何が目付だ！
てめえ邪魔しやがったら清弘。
てめえを撃ち殺すぞ！」

清弘
「ハハハ！東さん。あんたに俺が殺れる腕が有りますか？
悪いが俺が過去に殺した奴は50人じゃきかない。
あんたが返り討ちになるだけですよ。『笑』」

東
「ふざけんな！馬鹿野郎！
俺はもっと殺してるよ！」

昭次
「あっ兄貴。まだ白薔薇にはついてないんすから殺す殺すって声がデカいっすよ！」

ドカッ！
東が昭次のケツに蹴りを入れた。

東
「うるせえんだ！馬鹿野郎！」

エレベーター2機に分乗する裏の刺客たち。
東と清弘は別々のエレベーターに分かれた。

東
「昭次。獲物の名前はなんだっけ？」

昭次はスマホを取り出して、メモアプリで確認する。

昭次
「あっ支配人の香坂、調教師頭の戸倉以下調教師全員。
後、奴隷の男娼皆殺し。
まあ白薔薇関係者は全部ぶっ殺しですね『笑』」

東が昭次の頭を拳固で殴った！
そして脇に吊ってあったシグP226を取りだしてスライドを引く。
そしてエレベーターの目的回のドアが開いた。
そして東の配下全員に声をかけた。

東
「単に全員殺すでいいんだよ！
おい！お前らも逃げる奴は構わねえから片っ端から撃ち殺せ❗」