『白薔薇』のマリオネット

第八章 自由への闘い！仲間を守る為に！

対決！ 貴也対戸倉

ジュディ
ジュディはスナイパーだ。
音成、マルディ、ランディ達より若い22歳。
金髪ツインテールのフランス系。
ジュディが狙うのは森田康彦と懇意にしているマスメディアの大物、大石。

白薔薇の顧客ではなかった。
小太りで背が低い。パワハラ気質で部下たちが自分の言う事を聞かなければ気にくわない。
女好きだから、数多くの女性タレントを食い物にしてきたが、大石の思い通りにならない事は何も無かった。
テレビ局を所有し、森田の意向にそった報道番組をやたらに作り、国民の意識を都合のいい方向に向けていた。
ただ最近はネットに圧されて、テレビを使った大衆扇動が全く通用しなくなっている。
全くふざけた時代になったものだ！情報はテレビと新聞だけが独占するものだ！
ネットなどは潰してしまえ！
そうなればまた大石たち古いメディア界が大衆を好きに扇動できるではないか！
国民は俺たち上級市民の思うように動けばいいんだ！
ネットはいかん。大衆が自分で物事を考える様になり利口になりすぎる！
国民が賢くなると政治家もメディアも困るじゃないか！
その様な事を考えてる大石の頭を、7.62ミリNATO弾が吹き飛ばした！

さっすが相棒のレミントンM700。
古い設計だが長く使われてるライフルは信頼性が高い！
今でも古いAK74が戦場で使われるのも命中精度にやや難があっても堅牢で信頼性が高いから。
俺は今の複雑すぎる銃は好みじゃねえ。
いい銃とは長く使われて信頼性が高い銃の事を言うのさ！　
それにやっぱり銃の基本は鉄と木で出来た奴だよな。
護身用にはベレッタのM84。
多弾数なのに握りやすいんだよ。

もっともこんな事をマルディにいったら「銃オタはこれだから困るよね！笑」と、からかわれた。
あいつはいつか殺す！

ーーーーー
☆ここは戸倉の専用調教室。
戸倉が白薔薇に来る時にこの調教室を用意するように香坂に要求したものだ。
ここは一度貴也は戸倉に酷い調教を受けて、貴也を救いにきた雪彦が封印された場所でもある。

貴也は白ハイソックス裸で水平大の字で吊るされて人間シャンデリアにさせられていた。
貴也の手首、肘上、足首、太腿、腹を鉄枷と鎖で吊るされていたのだ。

貴也の背中や腰や尻や太腿に大量の赤蝋燭が斜めに立っている。
ジュジュジュッと音をたてながら貴也の身体の上で燃えている蝋燭。
蝋燭は角度がつけられているので貴也の身体中に蝋を垂らしている。
蝋燭の火が消えるまで蝋燭は貴也の後ろ姿を焼く事をやめない。
貴也は全身汗まみれになり、頭をあげてまっすぐに前を見ながら必死に身体を焼かれる痛みに耐えている。
この蝋燭はSM用低温蝋燭ではなかった！
高温の蝋をそのまま垂らす普通の赤蝋燭だったのだ。
戸倉はワインを用意して貴也が熱さに苦しむのをただ眺めていた。
じっくりと時間を掛けてやる。
殺しはしない！
この小僧をきつく躾けて俺の従順な奴隷にする。
俺に舐めた口を聞いたこの小僧は絶対に許さん！
人間の尊厳を全て奪い取り、廃人にしてから処分してやる！
俺のサディストとしての矜持にかけてな『笑』

「貴也。人間シャンデリアにされた気分はどんな気分だ。
良く似合っているな『笑』
ちなみにお前が責められている姿は本当に絵になるな。
責め絵で売れば高く売れそうだな！『笑笑笑』」

戸倉は自分の顔の高さに吊られている貴也の髪の毛を鷲掴みにしてしごきあげる。
しかし貴也は全く動じない。

「どうした！もう口すら聞けなくなったか？
ええ！貴也『笑』」

「うっ…戸倉様。何を無理やり挑発されて…いるんですか？
ずいぶん余裕が…ないんですね『微笑』」

「何だと！貴様は今人間シャンデリアにされた惨めな姿だぞ！
痩せ我慢もいい加減にすればどうだ？」

「痩せ我慢！そうかな！でも…屈伏するよりは…いい！」

「何だと…！強がるなよ！
大体お前のペニスは惨めに勃起してるぞ！
恥知らずな変態の分際で！」

「ハッハハハ…！
そりゃあ…そう…でしょう…
僕を…マゾにしたのは白薔薇ですよ…
縛られて辱められたら…そりゃあチンコも勃起しますよ！
だって…ぼっ僕は…マゾなんだから『笑』

「笑うなー！笑うなー！貴様は奴隷だぞ！立場をわきまえろ！
そうでないと！」

「僕を…殺しますか？…ハハハ！
でもそうしたらあんたの負けだ！
僕は…あんたに勝って…黄泉の国へ…胸を張っていけますね…
まあ…それでも…いいけど…興醒めだなあ『笑』
戸倉様もいっぱしの調教師を気取るなら、ちゃんと僕を！マゾ奴隷として屈伏させて見て下さいよ…」

パーン！パーン！パーン！パーン！

「くっ！ガキが！クソが！変態が！イキがるんじゃねえ！」

戸倉が貴也の頬を全力で平手打ちする。
貴也は口から血を流しながら、戸倉の眼を挑発的に睨む！

「…ペッ！結局は暴力に訴えるのかよ！
あんたはそれでもいっぱしの奴隷調教師かよ！」

「殺してやる！」

戸倉が貴也の頸をしめる。
うっ…ぐう…！苦しむ貴也！
そこへ扉が空くと、香坂や村雨。さらに壱やサムまでが止めに入った。

香坂「戸倉ー。貴也を殺すのは厳禁だといったろうが！」

村雨「常軌を逸してるよ。あんた！」

壱「戸倉さん。いくらなんでもこの場で殺しはまずいですよ！」

「お前ら、お前ら！止めるな！
くっそー貴也。分かった。まだ殺しはしない！俺のあらゆるサディストのしての技術を全て貴様に喰らわせてやる！」

貴也は怯みも恐れる色も無く頭を上げて、ただ戸倉の眼を黙って見続けていた。
やれるものならやってみるがいいと、眼で語っていた❗