『白薔薇』のマリオネット

第八章 自由への闘い！仲間を守る為に！

狼たちの初陣

日本でも最大の闇金融の大帝王グループ会長の金丸は白薔薇支配人香坂の最大の後ろ盾である政府与党森田派会長森田康彦の重要な後援者の一人だ。
金丸は莫大な額の裏金を森田の隠し口座に入金して、代わりにかなり悪どい金融業ビジネスを平然と行っていた。
森田がバックにいれば警察も言いなり。
さらに警察すら手が出せない大帝王グループには裏社会ですら手は出せなかった。

金丸の最高の趣味は多重債務者どもから借金の棒引きを条件に、命がけのゲームを見て楽しむこと。
奇妙なカードゲームでの敗者を人身売買で売り飛ばしたり、金網の中で金槌を持たせ合いながら命のやり取りをさせたり。
本日の血沸き肉踊るショーは鉄骨の上を渡らせて落ちれば鋭利な鉄杭の餌食になるショー。

「くっカカカカカッ！全く負け犬どもが叫んで死ぬのを見るのは最高の愉悦じゃ！」

債務者どもが泣き喚きながら、惨めに鉄骨を渡る姿は最高に愉快だった。
もう二人犠牲者が出ていた。
和服に白髪の長髪と髭を揺らしながら子供の様に手を叩いて喜ぶ金丸。部下の黒服たちは懐に銃を忍ばせて金丸を守っていた。
金丸は大喜び！
しかし森田会長は奴隷の少年どもを弄んで楽しんでるらしいが、儂にはさっぱり分からん？
ただの変態行為だとしか思えん！
やはり権力者は弱者の命を弄ぶのが一番面白い！
金丸は多重債務者の命がけの鉄骨渡りのゲームを心の底から愉しんでいた。

音成、ランディ、マルディ、三人の魔女が来るまでは！

三人は軍服を着ている。
黒服の3人の配下が。
「なんだお前らー！」

「ここをどこだと思ってる！」

「女どもの来る所じゃないぞ！」

長身褐色肌のランディが軍用ナイフを腰から抜くやまるで黒豹の様な敏捷な動きで瞬時に3人の頸動脈を切り裂いた。
ランディは返り血一つついてない。

音成「さすがに良い腕だ。ランディ！」

ランディ「ありがとうございます。副長。」

マルディ「ねえねえ音成。いいの？ここの奴ら皆殺しにして『笑』」

マルディが音成に質問する。
ちなみに会話は英語で話していた。
ランディとジュディは日本語が話せないのだ。

「被害者の債務者は見逃してやれ。あと、ただの従業員もな！
客どもは皆殺しでいい。
殺人ショーで楽しんでる様なクズどもだ。
私は弱い者いじめをするクズどもが大嫌いなんだ！
ヘドがでるくらいな！」

ーーーーー

「あっ…おっ…お前らはなんだ…
なんだ…」

金丸が腰を抜かして小便を漏らしていた。
金丸の部下は25人もいたのだが、サブマシンガンH&K MP5Kを持った音成と軍用ナイフを持ったランディがまるで美しい舞いを踊るような華麗な動きで皆殺しにしてしまったのだ。
マルディはシグP228を構えて、可哀想な債務者と泣いている従業員は全て逃がし、それ以外は逃さない。
警察に駆け込む心配は無いよね。
ここで悪魔の鉄骨渡りゲームなんかやってたんだから！

音成「金丸。お前は森田康彦の貴重なパトロンらしいな。
まずは初陣でお前を始末する。
まあ…お前が多重債務者にこんなひどい事する奴じゃなきゃ、別の奴を狙ったのにな。」

「なっなんでだ！こいつらは多重債務者のクズどもだぞ…
借金している時だけは卑屈になる卑劣で卑怯な奴らだ。
儂は権力者だぞ！いいかね！
金をもっている奴がこの世で一番強いんだ！
偉いんだ！
立派なんだ！
金は命より重い！
もし儂を助けてくれたらいくらでも金をやる！
いっいくら欲しい？
どうせお前らも誰かに金の為に雇われたんだろう。
なっいくらなんだ？」

パン！パン！パン！

音成は顔色ひとつ変えずMP5Kで、金丸の眉間や顔面に9パラを撃ち込んだ。

「馬鹿か？このジジイ。命の方が金より重いに決まってんじゃないか？
死んだら金なんか使えないんだよ！
まあいい！
マルディ。残りはここに閉じ込めろ！
最後にお前の爆弾で吹き飛ばせ！
ランディ。引き上げだ！」

ランディ「了解です！副長」

マルディ「本当に音成って怖いよね！」

ーーーーー
大物政治家森田康彦は政治秘書の工藤から、森田の重要なパトロンである金丸が殺害された事を伝えられた。
なっなんで！馬鹿な！金丸を誰が…？
金丸に儂の息がかかってるのは皆知っているし、それが分かっていてこんな事が出来るのは山縣のジジイくらいだったが奴は死んだ！

分からん？一体誰だ？誰なんだ❓