上 下
77 / 146
第七章 僕たちの闘い

僕たちは!屈しない!

しおりを挟む
ジュン「あっああ~はぁあ…うっ…」

トモ「はぁはぁはぁ…ジュ…ジュン…大…丈夫…?」

俺とトモは白ハイソックス裸で…手枷に…鎖で…背中合わせにされて…大股開きにされて吊るされている…
今まで経験したことが無い…一本鞭による鞭打ちだった…
身体の前面が血だらけに…なってる。
頭からも血が…垂れて。
多分…トモも…。

☆ここにいるのは鞭を振るう壱、参、サムとジョーの黒人コンビ。
メグ、そしてケイとミヤの最年少コンビ。
戸倉の配下が皆顔を見せていた。
古株では唯一戸倉に重用されるようになった真央。
そして優との事があり白髪になってしまった涼介。
涼介はただ無表情で鞭打たれる二人を見ていた。
百里は行方不明、村雨や義雄はもう白薔薇には顔を出して無かった。

うううっ…俺は何回目かの気を失っていた。

壱「顔を上げろ。ジュン。」

うううっ…俺は…顔を上げて壱を見る。
すると壱の横に…戸倉の野郎が…顔を見せてやがる…
俺は戸倉を…睨みつけてやった!

戸倉「とんでも無い事をしてくれたな。奴隷人形ども!
さてまずは脱走はどっちが言い出したんだ?」

ジュン「俺だよ!文句あるかよ!
だからトモは…開放しろや…」

俺は頭から血を流して…戸倉に悪態をついた!
もうこいつらには…へつらわねえって決めたんだ!

トモ「僕さ…僕がジュンを…そそのかしたんだ。だから…悪いのは…僕だよ!」

トモが俺を庇って…馬鹿だな…
二人共に犠牲になっても…仕方無いだろう。

「フン!こんなに惨めになって仲間は庇うか?人形のくせに生意気な。
ハハハハハ!」

ジュン「へっ…アハハハハハ!アハハハハハ!ハハハハハ!」

「何がおかしいんだ。ジュン。恐怖で狂ったか?」

「恐怖?全然…怖くなんかないぜ!
むしろ楽しんでる…くらいさ…
だって…俺たちは…マゾだぜ!
マゾを舐めんなよ『笑』」

俺は戸倉たちの前で…笑って挑発してやった!
戸倉はムッとした顔をしている。
戸倉が指を鳴らし俺とトモは床に降ろされた。
そして肩を触れ合いながら横並びに正座で座らされる。
両手首は手枷で鎖に繋がれたまま。

戸倉が俺たちの目の前で俺たちの首輪につけられた短い鎖を両手で持ち顔を上げさせた。

「人形どもこれが最後通牒だ。
お前らどちらか一方だけは命を助けてやろう。
殺されたのは弐。ただ一人だからな。
だからお前ら一人だけは犠牲にする。
交換だ。
もう罪には問わん。痛い思いもさせん。ただ一言だけ必死に俺に詫びをいれ従順になると誓えば許してやる。
片方だけなw
俺に屈伏するんだ!それだけだ!
お前ら二人とも、自分の命だけは助かりたいだろう?
さあ競争だ。命が賭かっているんだぞ。
お前らは所詮男娼の人形だ。
そんなもんに矜持など有りはしない。
人間は生き意地が汚いものだwww
さあ命乞いをするがいい『哄笑』」

ぺっ!ピチッ!

へっ『笑』!俺は戸倉の面にツバを吐いてやった!
これで処刑は俺で決まりだな!
トモは助かってくれ。
ヒカルに申し訳ないしな。
戸倉はこめかみに青筋立てて真っ青な顔してやがる。
怒ってやがるなあ。
そりゃそうだよな『笑』

戸倉「ジュン…きっ貴様っ!
まあ…いい!残酷に殺してやる!
トモ。お前は…助けてや…」

ペッ!ピチッ!ペッ!ピチッ!

あっ…トモ…お前は何してんだよ!
それもツバを2回も…戸倉の顔に!

「ジュン…僕もこいつらにはもう…従わない!
ジュンだけ…犠牲になんか…するもんか!」

俺は横を向いてトモの顔をマジマジと見る。
トモも俺の方を見ながら微笑んでいた。

「馬鹿…トモ…お前はいいんだよ…
俺が…最初に…脱走を持ちかけたんじゃ!ないか。」

「ジュン…駄目だよ!一人だけ犠牲になろうなんて…僕は…許さないからね…『微笑』
それに僕だって…ジュン…僕たちは胸を張って…二人で歩こうよ…
堂々と…さ。」

「馬っ鹿野郎!…ああっ分かった。
お前と二人なら…怖くないや。
俺も決して後悔してない!
愛してるぜっ…トモ…♡」

「僕もさ…ジュン…♡
戸倉。僕たちを…好きにすればいい!
でもこれだけは…言っておくぞ!
これ以上…僕らの仲間には!
手は出すなよ…
もしこれ以上手を出したら…お前らみんな呪い殺してやるからな!
ここにいる全員だっ!『絶叫』」

トモがこの場にいる調教師たちに絶叫した!
トモ、お前凄いよ『笑』
じゃあ俺も!

「ああ~!俺もだ。トモと同じになー!『絶叫』
だが戸倉!お前だけはどっちにしろ…呪い殺してやるからな…
地獄の門でテメエを待っててやるぜ!
覚えておけよ!」

「人形の…分際で!そこまで生意気な口を…俺に聞くなーー『怒怒』!!!」

☆戸倉は鎖を放して立ち上がり、ジュンとトモの腹に強烈な蹴りを放った!

ジュン「…ぐぼっ!」
トモ「…がはっ!」

「いいだろう!お前らの…様にクソ舐めた捨てゼリフを……!吐いた出来損ないの人形は始めてだー!
奴隷の分際で…偉そうに!『切怒』
ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!
望みどうりに嬲り殺しにしてやるぞー!『切怒』
おい!この不良品どもを抱き合わせて縛り上げろ!
大股開きにしてな!
地獄の責めに掛けてやるー!
壱、参。焼き穴の刑にかけてやれー!『怒叫』」

壱「やっ焼穴ですか?あっあれはやり過ぎでは!」

参「……………!」

ーーーーー

ジュン「あっ…うううっ…!」
トモ「くっ…うぐっ…!」

☆ジュンとトモは首輪と枷はそのままに身体を前部で密着させて、麻縄で互いの右手首と左手首同士を縛り合わされていた。
両手はお互いに指を絡めるように握り合わせている。
白ハイソックスだけを履いた足首も互いの右足首と左足首を縛り合わせる様に縄で縛られている。
そしてX字型になるように手首と足首の縄は引き伸ばされていた。
そして今度はサムとジョーの怪力二人が、ジュンとトモの背中に一本鞭での打擲を開始する。

「泣けー喚けー!人形どもー!」

戸倉が発狂した様に絶叫する。
サムとジョーの怪力による鞭の威力は凄まじく、ジュンもトモも打たれる度に息が止まる程だった。
骨もやられたと思うほど。

しかし二人は全く弱音を吐かなかった。
ジュンもトモも頬を触れさせ合いながら、互いの耳元で懸命にお互いを激励する。
笑顔さえ浮かべながら!

「トモ…ヒカルに済まない事しちまった!くっ!…謝りたいな!ヒカルには申し訳ない!くっ!」

「ジュンが謝る事じゃないよ!うっ!…ヒカルは…強いから…あっ!ジュンは…会いたい人…いるの?あっ!」

「ああ~。がっ!まだ…幼い時に施設にいたマモルって、うっ!友達!
でも…マモルもっ…強いから…!」

二人はサムとジョーの鞭打ちを浴びながら必死に会話を続ける。

壱と参がコードに刺さった金属棒を用意してきた。
金属棒は熱く熱してある。
キレた状態の戸倉が叫んだ。

「人形どもー。これを見ろ!
これでお前らの肛門を焼いて………………!」

ジュンとトモは青ざめた幽鬼の様な顔をして戸倉を見ると一言。

ジュン「勝手…に…しな…。『笑』」
トモ「ご…自由に…どう…ぞ。『笑』」

☆ジュン
ああ~意識が朦朧としてる。
もう痛みも何も感じない。
トモ…トモ…もう…声も出ない…や。

「ジュン…まだ…生きてる?」

「ああ~生きてるよ…!」

「そっか…良かった…ジュンに…頼み…があるんだ。
ねえ…キスして!お願い…」

何だよそれ…こんな…時…まで…でもいいよ!
俺は…トモの顔を見て!ああっ綺麗な顔だな…そしてトモの唇に自分の唇を合わしていき、舌を絡ませる…

ああ~トモの唇…柔らかいな…

するとトモの舌と唇から力が抜けて…
トモは俺の左肩に頭を預けて!
ただ安らかに眠る様に…。
トモ…トモ…俺はトモの頬に頬を合わせて…。

ああ~トモ…逝っちまったのか。
少し待っててくれよ。
俺も…直ぐに…逝く…から…。

ヒロ、貴也、綾人、ヒカル、優、ミチル、カオル、ソラ、風太、和希。
負けるなよ!何があっても!

☆俺とトモはみんなを見守ってるから❗


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

性奴の夜

くねひと
BL
Sのセイヤ、そしてMのユウキ……。マッチングアプリで知り合った二人のSMプレイがユウキの視点で語られる。この日も、ユウキはいつものように素裸で緊縛され、セイヤの前にひざまずいていた。でもいつもと少し勝手が違う。なぜって、二人の他に、少年がいるから………。

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

昭和から平成の性的イジメ

ポコたん
BL
バブル期に出てきたチーマーを舞台にしたイジメをテーマにした創作小説です。 内容は実際にあったとされる内容を小説にする為に色付けしています。私自身がチーマーだったり被害者だったわけではないので目撃者などに聞いた事を取り上げています。 実際に被害に遭われた方や目撃者の方がいましたら感想をお願いします。 全2話 チーマーとは 茶髪にしたりピアスをしたりしてゲームセンターやコンビニにグループ(チーム)でたむろしている不良少年。 [補説] 昭和末期から平成初期にかけて目立ち、通行人に因縁をつけて金銭を脅し取ることなどもあった。 東京渋谷センター街が発祥の地という。

支配された捜査員達はステージの上で恥辱ショーの開始を告げる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

松本先生のハードスパンキング パート1

バンビーノ
BL
 中学3年になると、新しい学年主任に松本先生が決まりました。ベテランの男の先生でした。校内でも信頼が厚かったので、受験を控えた大事な時期を松本先生が見ることになったようです。松本先生は理科を教えていました。恰幅のすごくいいどっしりした感じの先生でした。僕は当初、何も気に留めていませんでした。特に生徒に怖がられているわけでもなく、むしろ慕われているくらいで、特別厳しいという噂もありません。ただ生活指導には厳しく、本気で怒ると相当怖いとは誰かが言っていましたが。  初めての理科の授業も、何の波乱もなく終わりました。授業の最後に松本先生は言いました。 「次の授業では理科室で実験をする。必ず待ち針をひとり5本ずつ持ってこい。忘れるなよ」  僕はもともと忘れ物はしない方でした。ただだんだん中学の生活に慣れてきたせいか、だらけてきていたところはあったと思います。僕が忘れ物に気がついたのは二度目の理科の始業ベルが鳴った直後で、ほどなく松本先生が理科室に入ってきました。僕は、あ、いけないとは思いましたが、気楽に考えていました。どうせ忘れたのは大勢いるだろう。確かにその通りで、これでは実験ができないと、松本先生はとても不機嫌そうでした。忘れた生徒はその場に立つように言われ、先生は一人ずつえんま帳にメモしながら、生徒の席の間を歩いて回り始めました。そして僕の前に立った途端、松本先生は急に険しい表情になり、僕を怒鳴りつけました。 「なんだ、その態度は! 早くポケットから手を出せ!」  気が緩んでいたのか、それは僕の癖でもあったのですが、僕は何気なくズボンのポケットに両手を突っ込んでいたのでした。さらにまずいことに、僕は先生に怒鳴られてもポケットからすぐには手を出そうとしませんでした。忘れ物くらいでなぜこんなに怒られなきゃいけないんだろう。それは反抗心というのではなく、目の前の現実が他人事みたいな感じで、先生が何か言ったのも上の空で聞き過ごしてしまいました。すると松本先生はいよいよ怒ったように振り向いて、教卓の方に向かい歩き始めました。ますますまずい。先生はきっと僕がふてくされていると思ったに違いない。松本先生は何か思いついたように、教卓の上に載せてあった理科室の定規を手に取りました。それは実験のときに使う定規で、普通の定規よりずっと厚みがあり、幅も広いがっしりした木製の一メートル定規です。松本先生はその定規で軽く素振りをしてから、半ば独り言のようにつぶやいたのでした。「いまからこれでケツひっぱたくか……」。  

駿と涼太 二人のサッカー少年

龍賀ツルギ
BL
精通を覚えたばかりのGの中学2年生の二人のサッカー少年が交際して徐々に性に芽生えていくお話です。 お得意の緊縛SMをあえて封印❌ の筈だったんですが。 二人でおどおどして探り合いながら、エッチな事を段々と覚えていきます。 まあ…純愛物って言えばそうなのかな❓僕の作品では😅 他の作品がどぎついBLSM作品ばかりなのでかなりマイルドな作品になります。 主人公二人が13~14歳の中学2年ですからね❗ 横浜市が舞台なんですが、まあ作品がエロなんで横浪市と名前を変えて、架空のときわ区と言う区を作り一ノ瀬中学と言う中学も作らせて頂きました😅 そして二人は進級して中学3年生になります。 白薔薇のマリオネットの風太やソラと同年ですね。 過酷な環境に置かれている風太やソラに比べれば、ずいぶん幸せな日常の二人です。 主人公の駿と涼太の二人がほとんどの場面で、ショートパンツにサカストかハイソックスを履いているのは僕の作品の決まり事ですのでお許しを😺

処理中です...