上 下
74 / 146
第七章 僕たちの闘い

脱走したマリオネット

しおりを挟む
ジュン
俺とトモは仕置部屋を飛び出した。
エレベーターは使わない!
もし万が一すぐにバレてエレベーター
を止められたら万事休す!
弐の持っていたスマホにはこの20階のエレベーター横に有る非常階段用扉の鍵の開閉スイッチに連動している。

ピッ!スイッチが反応して鍵が開く。 
よしっ行ける!
俺は弐のトモは信吉さんの服を着て、互いに警棒を持ち階段を走って降りる。
カンカンカンカン!
俺たちは階段を駆け下りていった。
自由を目指して!

3階まで来た時に一階から声が!

「ガキ共はここに来たか?」
「ここを押さえれば逃げ場はねえ!」

くっ…もうバレたのか?
多分エレベーター前の監視カメラか?
やばいこれ以上下は無理だ!

バン!

俺たちは3階でロビーに出た。

「ジュン。ここは?」

ジュン「3階だ!ショッピングモールになってる!」

トモ「助けを呼ぶ?!」

ジュン「いやっビルの外に出よう!
そしてポリスボックスに駆け込むんだ!
警察に助けを求める!」

トモ「決まりだね!ここは危ない!」

俺とトモは全力疾走してエスカレーターを走って駆け下りた!

ジュン「どけどけー!」

トモ「どいて下さい!どいてー!」

「いたぞー!ガキ共を捕まえろー!」

一気に一階に降りた俺とトモ。
黒服の集団が俺達を追ってきた。

「トモ。スマホを捨てろ!位置がバレる!」

「分かったジュン!」

トモはスマホを投げ捨てた。
一階ロビーを全力で駆け抜ける。
買い物客が大勢見てるが助けは求められない!
誰が白薔薇関係者かわからないから!
とにかくビルの外へ外へ!
よしっ出口が見えてきた。
あっしかし出口に黒服の集団が!
畜生ー!ここまでかよ!

俺は警棒を構えた。こうなりゃトモだけでも逃がすんだ!
するとトモが!

「ジュン!任せて!」

トモは瞬時に壁に据え付けてあった消火栓を手に取ると、それを黒服共に向けるや消化液を一気に放出した!

「うっうわあ…」
「なんだ~これは~!」「ひい~~~!」

一般客まで巻き込んでパニックをショッピング街はパニックに陥る。
俺とトモは出口に突進した。
「ガキ共がー!」
黒服が俺たちを抑えようとするが、俺とトモはああ~!ああ~!と喚いて警棒を振り回して黒服たちをぶん殴り、ビルの外へ飛び出した!

遂に自由の外へ飛び出したんだ!
ビルから100メートル以上走る!
しかし追手の黒服共に飛びかかられて俺とトモは派手に転んだ!

「ああ~!ああ~?ジュン~!ジュン~!」

「トモ~!てめえら!トモを離せ~!離せ~!」

5人の黒服共が俺たちを引き起こした!

「連れて行けー!」

リーダー格の男が叫ぶと同時に。

「あなた方!子供相手に何をしてるんですか?」
女性の声がした。

「なんだ?このアマ!邪魔だよ!どけや!」

黒服が女性の襟を掴む。

「だっ駄目です。あっあっあなた達何をしてるんですか?
……あなた達の行動は、ゆっ誘拐現行犯ですよ。」

「はっ誘拐?何を言ってるんですか?
我々はこの少年たちの関係者ですがw
はっぐはっ…!」

いきなり黒服のリーダーが吹き飛んだ!
いきなり来た男に背中から蹴り飛ばされたのだ。

「なんだ!てめえ!」

「この野郎何を!」

バシッ!「グガッ!」
ドゴッ!「グエッ!」

「まっ真山さん!カッコいいです。」

「柴野ー。いつも先に手帳出せ!って言ってんだろがっ!
おい!黒服集団。お前ら子供相手になにしてんの?
マトリックスのコスプレか?お前ら?
あっ俺さあ、赤坂東署の真山だけど、署で話聞こうか?」

「けっ警察?
いやっ我々はその少年の関係者で…」

「関係者?そんな風にゃ見えねえよ!
まあこの子らから話を聞くから問題ねえけどな!
あっ君たちさ。大丈夫?」

☆ジュン
けっ警察の人。助かったあ!
俺は思わず涙が溢れる。

トモ「あっ助けて…助けて下さい…
僕たちは奴隷の男娼として働かされてるんです!」

トモが思わず叫んだ!

真山「はっ、男娼?」
柴野「えっ、真山さん。この子たちは?」

黒服が一斉に逃げ出すが、瞬時に真山と言う刑事は一人の腹部に膝蹴りを噛まして動けなくして、もう一人は捕まえて背負い投げで投げ飛ばして、腹部に突きを入れ動けなくして、二人に手錠を掛けた。

「柴野ー。署に連絡。」

「はい!真山さん。」

この人たちは警察官だ。
助かった。

真山「あっ、君たちさあ。まずは署に行こうか。
そこで話聞かせて?」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

性奴の夜

くねひと
BL
Sのセイヤ、そしてMのユウキ……。マッチングアプリで知り合った二人のSMプレイがユウキの視点で語られる。この日も、ユウキはいつものように素裸で緊縛され、セイヤの前にひざまずいていた。でもいつもと少し勝手が違う。なぜって、二人の他に、少年がいるから………。

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

昭和から平成の性的イジメ

ポコたん
BL
バブル期に出てきたチーマーを舞台にしたイジメをテーマにした創作小説です。 内容は実際にあったとされる内容を小説にする為に色付けしています。私自身がチーマーだったり被害者だったわけではないので目撃者などに聞いた事を取り上げています。 実際に被害に遭われた方や目撃者の方がいましたら感想をお願いします。 全2話 チーマーとは 茶髪にしたりピアスをしたりしてゲームセンターやコンビニにグループ(チーム)でたむろしている不良少年。 [補説] 昭和末期から平成初期にかけて目立ち、通行人に因縁をつけて金銭を脅し取ることなどもあった。 東京渋谷センター街が発祥の地という。

支配された捜査員達はステージの上で恥辱ショーの開始を告げる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

松本先生のハードスパンキング パート1

バンビーノ
BL
 中学3年になると、新しい学年主任に松本先生が決まりました。ベテランの男の先生でした。校内でも信頼が厚かったので、受験を控えた大事な時期を松本先生が見ることになったようです。松本先生は理科を教えていました。恰幅のすごくいいどっしりした感じの先生でした。僕は当初、何も気に留めていませんでした。特に生徒に怖がられているわけでもなく、むしろ慕われているくらいで、特別厳しいという噂もありません。ただ生活指導には厳しく、本気で怒ると相当怖いとは誰かが言っていましたが。  初めての理科の授業も、何の波乱もなく終わりました。授業の最後に松本先生は言いました。 「次の授業では理科室で実験をする。必ず待ち針をひとり5本ずつ持ってこい。忘れるなよ」  僕はもともと忘れ物はしない方でした。ただだんだん中学の生活に慣れてきたせいか、だらけてきていたところはあったと思います。僕が忘れ物に気がついたのは二度目の理科の始業ベルが鳴った直後で、ほどなく松本先生が理科室に入ってきました。僕は、あ、いけないとは思いましたが、気楽に考えていました。どうせ忘れたのは大勢いるだろう。確かにその通りで、これでは実験ができないと、松本先生はとても不機嫌そうでした。忘れた生徒はその場に立つように言われ、先生は一人ずつえんま帳にメモしながら、生徒の席の間を歩いて回り始めました。そして僕の前に立った途端、松本先生は急に険しい表情になり、僕を怒鳴りつけました。 「なんだ、その態度は! 早くポケットから手を出せ!」  気が緩んでいたのか、それは僕の癖でもあったのですが、僕は何気なくズボンのポケットに両手を突っ込んでいたのでした。さらにまずいことに、僕は先生に怒鳴られてもポケットからすぐには手を出そうとしませんでした。忘れ物くらいでなぜこんなに怒られなきゃいけないんだろう。それは反抗心というのではなく、目の前の現実が他人事みたいな感じで、先生が何か言ったのも上の空で聞き過ごしてしまいました。すると松本先生はいよいよ怒ったように振り向いて、教卓の方に向かい歩き始めました。ますますまずい。先生はきっと僕がふてくされていると思ったに違いない。松本先生は何か思いついたように、教卓の上に載せてあった理科室の定規を手に取りました。それは実験のときに使う定規で、普通の定規よりずっと厚みがあり、幅も広いがっしりした木製の一メートル定規です。松本先生はその定規で軽く素振りをしてから、半ば独り言のようにつぶやいたのでした。「いまからこれでケツひっぱたくか……」。  

駿と涼太 二人のサッカー少年

龍賀ツルギ
BL
精通を覚えたばかりのGの中学2年生の二人のサッカー少年が交際して徐々に性に芽生えていくお話です。 お得意の緊縛SMをあえて封印❌ の筈だったんですが。 二人でおどおどして探り合いながら、エッチな事を段々と覚えていきます。 まあ…純愛物って言えばそうなのかな❓僕の作品では😅 他の作品がどぎついBLSM作品ばかりなのでかなりマイルドな作品になります。 主人公二人が13~14歳の中学2年ですからね❗ 横浜市が舞台なんですが、まあ作品がエロなんで横浪市と名前を変えて、架空のときわ区と言う区を作り一ノ瀬中学と言う中学も作らせて頂きました😅 そして二人は進級して中学3年生になります。 白薔薇のマリオネットの風太やソラと同年ですね。 過酷な環境に置かれている風太やソラに比べれば、ずいぶん幸せな日常の二人です。 主人公の駿と涼太の二人がほとんどの場面で、ショートパンツにサカストかハイソックスを履いているのは僕の作品の決まり事ですのでお許しを😺

処理中です...