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第七章 僕たちの闘い

特別調教 優とカオル

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奴隷唱和が終わり少年たちそれぞれに今日の客への接待の部屋番が言い渡される。
しかし優とカオルの二人は呼ばれなかった。
そして二人が壱から言われたのはホールでの特別調教。
最近二人は夜伽でも気が入っておらずに客たちからクレームが入ったのだ。
担当調教師は優に対してはジョー。
カオルに対しては壱とメグがそれぞれ当たる事になった。
弐と村雨はサポートとして残る。
少年たちがエレベーターでそれぞれの階に向かう。

優にはサムが当たる。
サムは優がすっかりとお気に入りとなり、優はサムに犯される度に、生きている活力を吸い取られていくようだった!
カオルにはメグ。
カオルも最近はすっかり消沈してしまい、好きな三味線演奏をする気力も無かった。
もっとも三味線も今では取り上げられてしまっているのだが。

優は例によってマットの上で縄で後ろ手高手小手緊縛の首輪と足枷付きで、背後からサムに延々と休む事無く、犯されてしまっていた。
またペニスはサムの巧みな指技で何度も何度も噴き上げられて、精液には血が混じりピンク色になっていた。

カオルもメグに後ろ手緊縛のY字逆さ吊りで鞭打ちや肛門やペニスを淫微に嬲られて息絶え絶えになっていた。

カオルは逆さ吊りから降ろされて床に横たえられている。
あまりの疲労に微動だにしない。
そこに村雨が近寄って来た。
村雨も以前は残酷な調教師だったが、最近は戸倉のあまりにも酷いやり方には納得出来ずに奴隷少年たちには優しく接する様になっていた。
村雨の手には栄養ドリンクのペットボトルが握られていた。

「カオル。大丈夫かね、喉が乾いただろ?」

「あ…あああ~むっ村雨様…」

「こいつは酷すぎるねえ!
カオル。これを飲むといい。」

「あ…あああ~ありがとう…ごっございます…」

村雨は後ろ手緊縛されたカオルの口に溢れぬ様にペットボトルを当ててやる。
カオルは哀泣を流しながら美味しそうにペットボトルのドリンクを飲み干していく。

「お…お…美味しい…。
村雨様…ありがとう…ございます…
うっうううっ…うううっ…『号泣』」

「なんだい!このおじさん。奴隷調教師のくせして随分とお優しいねえ!
だから今までは奴隷どもに舐められるわけだねえ『笑』」

メグが村雨を嘲ると村雨はメグに冷酷な目を向けた。
村雨は顔半分が火傷跡の小男。
冷酷な目を向けると凄まじい凄みが出る。

「イヒヒヒ!アタシに言ってるのかいガキ。」

「なんだー、化け物みたいな顔しやがって古株だからって偉そうにするんじゃないよ!
今、カオルは私が調教中だから余計な事するな!」

「調教?アンタのは調教じゃなくてただのリンチさ。
調教ってのは奴隷たちを磨き上げるのが仕事じゃないかね?
それとたしかにアタシは化け物さ。だからあまり舐めた口を叩くと『凄笑』
お前の綺麗な顔をアタシみたいに焼いてやるよ!」

あまりの凄みにメグも怯む。
メグを無視すると村雨は今度はサムに近寄り肩に手を掛けた。

「なあ…もうその辺で優を休ませた方がいいんじゃ無いかね?
取りあえず優にこいつを飲ませてやりたいんだがね。」

サムは行為を一旦止める。
そして村雨が優に優しくドリンクを飲ませようとすると、いきなり村雨の首をでかい手で掴み凄い力で首を締め上げた。

「ぐぼっ、うぎゃぎゃ、げぼっ」

「邪魔をするな!殺してやる!」

口から泡を噴く村雨。そこへ壱が無表情でサムを止める。

「サム。ストップ!クールになれ。
殺しはまずい」

サムが村雨の喉から手を離した。
村雨は腰を落とし激しく咳き込んでいる。

そして村雨を見下ろして冷然と言い放つ。

「村雨さん。この調教フロアから出ていってくれ。
奴隷どもの調教の邪魔だ。」

村雨は激しく咳き込みながら、壱の目を睨む。

「お前さんらはこんな事を続けていてただで済むと思っているのかい?
アタシにはお前さんらがやる事は白薔薇を潰しちまう事になると思うがね。
白薔薇は大勢の政財界の支援から成り立っているんだよ!
それにこんなやり方を山縣鉄大人が知ったらどうなるか!
あんたらみんなただじゃ済まないと思うがね!」

「山縣…鉄…大人?
あああ~。なるほど!」

すると壱の口元がニヤリと歪む。

「村雨さん。あなたはまだ何も知らないようだ。
山縣と言う名前の老人は…フッ!

もう死んだんですよ❗」


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