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第一章 奴隷少年達の哀しい日常 

奴隷部屋にて 其の二

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僕の呼び名はトモ。白薔薇の奴隷には、呼び名しか許されていない。
僕は白薔薇の制服。白シャツ、黒ショートパンツ、白ハイソックスにローファー。
更に黒い首輪、手枷、足枷を装着する。
僕は廊下に出て長いベンチに腰掛けて皆が起きてくるのを待っていた。
廊下の端に有る栄誉ドリンク混じりの給水器で紙パックの水を飲みながら。
僕達、奴隷少年達の務めは、深夜まで及ぶ事が多く、起床時間は朝の7時と遅めだった。
毎日の辛い夜伽を務める僕達は身体が資本。皆端正な顔の美少年が多いから、白薔薇の運営者は僕達の健康には気を使っていた。
一人でも欠けると補充が結構大変だから。僕は18でここでは古株だけど、自殺者が二人。廃人になった少年を複数知っている。
僕も正気を失いかけた事が有ったがヒカルと愛し合う様になり精神のバランスが取れる様になった。
白薔薇もその効果に気付いた様で、今では奴隷少年達が恋仲になるのを奨励しているくらい。
自殺者や廃人を出すよりは良いとの事らしい。
僕とヒカル以外でもミチルと綾人の二人が恋人になっている。
それから一人一人。白薔薇指定の衣装を身につけて起きて来た。同部屋のヒカル、優、ソラも
別部屋のミチルと綾人も。二人は手を繋いでいる。
奴隷12人が揃い奴隷皆のリーダーになってる貴也が、奴隷部屋に唯一のスマホを使い。

「奴隷全員支度出来ました。解錠をお願いします。」
ガチャリと廊下入口の扉が解錠されて、僕達は早足でロビーへと向かう。
ああ。今日も辛く哀しい1日が、始まる。

倶楽部白薔薇は港区に有る高層ビル25階建ての最上階にある。
僕達の奴隷住居は20階に有り、奴隷住居入口の扉を出ると広いロビーになっている。
ロビーの奥にはエレベーターが2基。
一つはどこの階にも行けるエレベーターだが、僕達が乗る事は許されていない。
僕達が使えるのは左側のエレベーターのみ。
このエレベーターは20階から25階までしか行けない。
白薔薇専用エレベーターだった。
23階と24階はお客様の宿泊室及びプレイルームになっていて、あらゆるバリエーションの部屋が有り僕達を性欲の馳走にして楽しむのだ。21階と22階は白薔薇関係者のオフィスなど、
そして20階は奴隷住居兼仕置部屋などが有った。
お客様に対し失礼な態度を取った奴隷や、お相手であまりに不出来な奴隷を折檻するための部屋。
拷問に近いマゾ調教を受ける為に奴隷少年達は皆恐れていた。

僕達は半袖白シャツ、黒く太腿上の半ズボン、白薔薇の紋章入りの白いハイソックスに黒いローファー。
そして黒い首輪。首輪には銀でネームが入れられている。
僕の首輪には。
SLAVE  TOMO!
手首には黒い手枷。
白いハイソックスを履いた足首には黒い足枷を装着していた。
もうすぐ調教師様達がやってくる。
僕らは決められた位置にくると、ピンと背を伸ばして、軽く足を開いて膝立ちになり、両手を頭の後ろへ組んで顔を上げた。
視線はまっすぐに動かさない。
奴隷のポーズだ。

12人の少年奴隷達は2列に並んで、奴隷のポーズで調教師達を待つ。
チーンと音がして、中から4人の男と1人の女が
白薔薇専用エレベーターから出てくる。
奴隷少年達は息を揃えたはっきりとした声で。

「おはようございます!調教師様!
本日も僕達マゾ奴隷に厳しいご指導よろしくお願いします❗」

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