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第一章
ああ…静也を…守らないと…
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こずえは青い品の良いワンピースに着替えて宏明の車で静也がいるであろう場所に向かっている。
こずえは助手席で不機嫌な表情をしていた。
そんなこずえを嘲笑するように軽薄な口調で宏明は話しかけるがこずえは一切反応しない!
「義姉さん。随分とおとなしいな。
これからの事を考えて怖いのかい?『笑』」
「うるさいわね!黙って運転して!
虫唾が走る相手とは口を利くのも嫌なのよ!」
「おやおや。おれもひどく嫌われたもんだ。『冷笑』」
宏明は肩をひそめ沈黙する。
どうせこの女はいずれ俺の…奴隷なるんだからな!
宏明のワンボックスは弥里市を出て隣町の星崎市に入る。
弥里市は県境で隣県の星崎市に隣接していて私鉄で繋がっているし、また街の規模も弥里市よりはるかに大きい歓楽街もあった。
歓楽街だけに風俗関係の店も多く星崎市には一軒では有るがSM倶楽部も存在したのだ。
店の名称は『コットン倶楽部』
実は偶然にも宏明が調教師として働いていた新宿のSMクラブ『悦楽の郷』と同じオーナーの系列店のSMクラブ。
最初は宏明が間借りしていたマンスリーマンションを使おうと思ったが、やはり道具を揃えるのは手間どるし、悦楽の郷とコットン倶楽部が同系列ならオーナーも懇意ということでコットン倶楽部の調教室を借りる事にしたのだ。
コットン倶楽部は田舎街のSMクラブにしては設備も充実しており弥里市にも近く、こずえをマゾ奴隷調教するにはうってつけの場所だった。
車を走らせて約40分。
宏明の車が星崎市の繁華街に入り歓楽街に。
そして車をコインパーキングに止める。
なんでこんな場所に?
訝しがるこずえ。
パーキングから歩いて3分で店頭看板が出されているビルの前に。
SM専科『コットン倶楽部』
✧なっ…なんなのよ…ここは?
「義姉さん。なかなか立派そうな店だろ。
まあ…義姉さんが兄貴に調教されてた渋谷の店に比べれば小さいけどさ。
だが田舎街にしては悪くない。設備も充実しているしな。」
「ふっ…ふざけないで…わっ…私…帰るわ!こんないかがわしい店になんか入らないわよ!
私は…私は…教師なのよ!」
「何を言っているんだい?義姉さんはSMクラブは慣れっこだろ。
兄貴の奴隷としてマゾ調教されていたじゃないか?
それにここで帰れば…
静也はどうなるのかな?なあ、姉さん『笑』」
✧静也…そうだわ…静也は静也はまさか…こんな恐ろしい所に連れ込まれているの?
静也だけはなんとしても…ここから連れ出さないと…
「わかったわ…入るわよ…でも約束して!
直ぐに静也に会わせるとね!
じゃあ無ければ!」
こずえは右手にスマホを取り出した。
美人の女教師でも有るこずえはいざと言う時の為に直ぐに警察に繋がる緊急アプリに登録していて、危険時にこのアプリを起動させたら緊急通報でこの地点の特定が出来るようになっていたのだ。
こずえは右手にスマホを握り宏明に続いて店に入る。
静也を救い出す為に。
ーーーーー
宏明は目つきの鋭い受付の若い男に軽い挨拶をすると男はニヤリと笑い宏明を通した。
またこずえに纏わりつくようないやらしい視線を注ぐ。
こずえの背に悪寒が走った。
サディスト特有の残忍な視線。
まだこずえが矢田の慰み者だった頃、いつもこずえを刺すように見つめていた下劣な視線。
冗談じゃない!私は今は聖職者なのよ!
この地下世界の住人たちとは住む世界が違うのよ!
こずえは気を取り直してビル内の階段を登っていく。
どうやら2階は各プレイルームになっているようだ。
こずえも慰み者の頃はいつも渋谷にあったSMクラブの同じプレイルームを貸し切りで辱めを…
ああ…忌まわしい記憶が…蘇るわ…
ガチャリ!
宏明の開けた部屋内には誰もいなかった窓と壁。
そしてある向きの方向は大きなカーテンによって仕切られている。部屋の間取りは8畳を切るくらい。
SMクラブのプレイルームとしては狭いくらいだ。
「なに!静也がいないわ!静也はどこにいるのよ!
早く静也に会わせてよ!」
宏明は余裕の笑みを浮かべながらこずえを牽制した。
「義姉さん。義姉さんに逆上されたらかなわないから、まずはこれを見てからにしてくれよ。
そうじゃないと義姉さんがパニックを起こして何もかもめちゃくちゃにされたら困るしな。
それに静也が一番困る事になるだろうからな。
だから義姉さんには心を落ち着けてから静也に会わせたいのさ。
いいかね?義姉さん。」
静也の名前を持ち出されたらこずえも従うしかない。
「わかった…わかったわ…落ち着かせる…
で、あなたは何を見せるつもりなの?」
「フフフ…
それはこういう事…」
宏明が壁に据え付けてあるスイッチを起動させると、壁一面を覆っていたカーテンが真ん中から開き始めた。
そしてその向こうは大きな窓になっており、その窓の奥に見えた景色は…
「ひっ…ひいい…しっ…しっ…しっ…静也…静也ー!」
こずえは瞳を見開き手で口元を覆い身体がガクガクと震えた!
◈静也は天井から下ろされた長い鎖に手首を縛る手枷を繋がれて、床の治具から伸びた短い鎖で、膝下までの白いハイソックスを履いた足首を縛る足枷を繋がれていた。
X字型に緊縛された静也の足元には由真が低い椅子に腰掛けて右手に持ったアナルバイブで静也の尻穴を責めていたのだ。
静也は全身を紅潮させて汗まみれになりながら、唇を半開きにして全身をブルブル震えさせている。
つぶらな瞳には涙を浮かべ身体の奥底から泉のように湧いて出るマゾの官能に静也自身が恐れおののいていた。
由真から引き出されたマゾのしての性癖に静也はアナルを嬲り責められるたびに、若々しいペニスはビクビクと青筋を立てて勃起してピンク色の亀頭を割る縦筋からは淫靡な汁が溢れ床に溜まりを作っていた。
こずえはただ黙って静也を見つめている。
静也の瞳には被虐の陶酔に支配された哀しいマゾの色が現れ始めていた。
それは反射するかのようにこずえにはよくわかる悦び!
宏明の言葉がこずえの頭で反復を繰り返す。
『笑 』もう一人のマゾはどうかな?
静也に決まってるさ❗️
こずえは助手席で不機嫌な表情をしていた。
そんなこずえを嘲笑するように軽薄な口調で宏明は話しかけるがこずえは一切反応しない!
「義姉さん。随分とおとなしいな。
これからの事を考えて怖いのかい?『笑』」
「うるさいわね!黙って運転して!
虫唾が走る相手とは口を利くのも嫌なのよ!」
「おやおや。おれもひどく嫌われたもんだ。『冷笑』」
宏明は肩をひそめ沈黙する。
どうせこの女はいずれ俺の…奴隷なるんだからな!
宏明のワンボックスは弥里市を出て隣町の星崎市に入る。
弥里市は県境で隣県の星崎市に隣接していて私鉄で繋がっているし、また街の規模も弥里市よりはるかに大きい歓楽街もあった。
歓楽街だけに風俗関係の店も多く星崎市には一軒では有るがSM倶楽部も存在したのだ。
店の名称は『コットン倶楽部』
実は偶然にも宏明が調教師として働いていた新宿のSMクラブ『悦楽の郷』と同じオーナーの系列店のSMクラブ。
最初は宏明が間借りしていたマンスリーマンションを使おうと思ったが、やはり道具を揃えるのは手間どるし、悦楽の郷とコットン倶楽部が同系列ならオーナーも懇意ということでコットン倶楽部の調教室を借りる事にしたのだ。
コットン倶楽部は田舎街のSMクラブにしては設備も充実しており弥里市にも近く、こずえをマゾ奴隷調教するにはうってつけの場所だった。
車を走らせて約40分。
宏明の車が星崎市の繁華街に入り歓楽街に。
そして車をコインパーキングに止める。
なんでこんな場所に?
訝しがるこずえ。
パーキングから歩いて3分で店頭看板が出されているビルの前に。
SM専科『コットン倶楽部』
✧なっ…なんなのよ…ここは?
「義姉さん。なかなか立派そうな店だろ。
まあ…義姉さんが兄貴に調教されてた渋谷の店に比べれば小さいけどさ。
だが田舎街にしては悪くない。設備も充実しているしな。」
「ふっ…ふざけないで…わっ…私…帰るわ!こんないかがわしい店になんか入らないわよ!
私は…私は…教師なのよ!」
「何を言っているんだい?義姉さんはSMクラブは慣れっこだろ。
兄貴の奴隷としてマゾ調教されていたじゃないか?
それにここで帰れば…
静也はどうなるのかな?なあ、姉さん『笑』」
✧静也…そうだわ…静也は静也はまさか…こんな恐ろしい所に連れ込まれているの?
静也だけはなんとしても…ここから連れ出さないと…
「わかったわ…入るわよ…でも約束して!
直ぐに静也に会わせるとね!
じゃあ無ければ!」
こずえは右手にスマホを取り出した。
美人の女教師でも有るこずえはいざと言う時の為に直ぐに警察に繋がる緊急アプリに登録していて、危険時にこのアプリを起動させたら緊急通報でこの地点の特定が出来るようになっていたのだ。
こずえは右手にスマホを握り宏明に続いて店に入る。
静也を救い出す為に。
ーーーーー
宏明は目つきの鋭い受付の若い男に軽い挨拶をすると男はニヤリと笑い宏明を通した。
またこずえに纏わりつくようないやらしい視線を注ぐ。
こずえの背に悪寒が走った。
サディスト特有の残忍な視線。
まだこずえが矢田の慰み者だった頃、いつもこずえを刺すように見つめていた下劣な視線。
冗談じゃない!私は今は聖職者なのよ!
この地下世界の住人たちとは住む世界が違うのよ!
こずえは気を取り直してビル内の階段を登っていく。
どうやら2階は各プレイルームになっているようだ。
こずえも慰み者の頃はいつも渋谷にあったSMクラブの同じプレイルームを貸し切りで辱めを…
ああ…忌まわしい記憶が…蘇るわ…
ガチャリ!
宏明の開けた部屋内には誰もいなかった窓と壁。
そしてある向きの方向は大きなカーテンによって仕切られている。部屋の間取りは8畳を切るくらい。
SMクラブのプレイルームとしては狭いくらいだ。
「なに!静也がいないわ!静也はどこにいるのよ!
早く静也に会わせてよ!」
宏明は余裕の笑みを浮かべながらこずえを牽制した。
「義姉さん。義姉さんに逆上されたらかなわないから、まずはこれを見てからにしてくれよ。
そうじゃないと義姉さんがパニックを起こして何もかもめちゃくちゃにされたら困るしな。
それに静也が一番困る事になるだろうからな。
だから義姉さんには心を落ち着けてから静也に会わせたいのさ。
いいかね?義姉さん。」
静也の名前を持ち出されたらこずえも従うしかない。
「わかった…わかったわ…落ち着かせる…
で、あなたは何を見せるつもりなの?」
「フフフ…
それはこういう事…」
宏明が壁に据え付けてあるスイッチを起動させると、壁一面を覆っていたカーテンが真ん中から開き始めた。
そしてその向こうは大きな窓になっており、その窓の奥に見えた景色は…
「ひっ…ひいい…しっ…しっ…しっ…静也…静也ー!」
こずえは瞳を見開き手で口元を覆い身体がガクガクと震えた!
◈静也は天井から下ろされた長い鎖に手首を縛る手枷を繋がれて、床の治具から伸びた短い鎖で、膝下までの白いハイソックスを履いた足首を縛る足枷を繋がれていた。
X字型に緊縛された静也の足元には由真が低い椅子に腰掛けて右手に持ったアナルバイブで静也の尻穴を責めていたのだ。
静也は全身を紅潮させて汗まみれになりながら、唇を半開きにして全身をブルブル震えさせている。
つぶらな瞳には涙を浮かべ身体の奥底から泉のように湧いて出るマゾの官能に静也自身が恐れおののいていた。
由真から引き出されたマゾのしての性癖に静也はアナルを嬲り責められるたびに、若々しいペニスはビクビクと青筋を立てて勃起してピンク色の亀頭を割る縦筋からは淫靡な汁が溢れ床に溜まりを作っていた。
こずえはただ黙って静也を見つめている。
静也の瞳には被虐の陶酔に支配された哀しいマゾの色が現れ始めていた。
それは反射するかのようにこずえにはよくわかる悦び!
宏明の言葉がこずえの頭で反復を繰り返す。
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