女教師こずえとテニス部少年静也

龍賀ツルギ

文字の大きさ
上 下
6 / 16
第一章

罠に堕ちた兎

しおりを挟む
弥里市内を宏明の運転するワンボックスを探して懸命にロードバイクで走る静也。
うう…さすがにもう探し回るのは無理なのか?
いったいあの男は先生とはどんな関係なんだ!
見た目が典型的ワルの大人に見えたが、こずえの事を想う静也には宏明を恐れる気持ちの余裕すら無かった。
あっ…あの車は!
するとこずえと宏明の乗るワンボックスが有るマンション内の地下駐車場に入っていく。
静也はマンション近くの公園の柵にロードバイクをチェーンロックすると、マンションの駐車場に向かっていく。
こずえと宏明にはバレないように…

しかし静也は気づかなかった。静也を見張る1台のプリウスに乗る由真がロードバイクで走る静也をつけていた事を。
そして由真もコインパーキングにプリウスを停めると静也の後を距離を取りながらつけていく。
そして静也は宏明が最近借りた賃貸マンションの階まで追いかけて行った。
由真につけられている事も知らずに。

ーーーーー
「義姉さん。なかなかいい部屋だろう。
義姉さんとこれから逢引するためにここをわざわざ借りたんだよ。
いやっ…義姉さんを調教して楽しむ為かな?
フフフフフフ…!」

「何を馬鹿な事を言っているの?
私はあなたからあの馬鹿げた私の過去の動画を削除して欲しくてここまで来たのよ!
お願い!宏明さん。私はもう矢田の人間じゃない!
浪川にもどったの?
それに矢田の人間たちは私を蔑んできた。
お金目当てだとか!
淫売だとかね!
私も矢田の人間が大嫌いだったわ!」

「義姉さん。仕方ないだろ?
実際に姉さんの父は兄貴の支援を受けてた筈だぜ。
それで義姉さんの父親も持た直したんだろ?」

「持ち直した?フン…そうね。娘を悪魔に売り渡したお金でなんとかね。
ただし1年前に父も持病の病がたたって急死したし、母は私が幼い時に病死したからもう私に身寄りもいない。
それに借金だって矢田の家には返したし、もう矢田にはなんの義理も無いのよ!
宏明さん。あなたも兄の真彦さんが嫌いだったんでしょ。」

「ああ。俺も兄が大嫌いだったさ。
だけどそれはあいつが義姉さんの夫面して義姉さんを弄んでいたからさ。
前にも言ったろ。
俺は義姉さんを愛していたって。」

「愛していた?やめてよ!
戯言でもそんな言葉聞きたくもないわ!
宏明さん、最後通牒よ。
私の過去を消して!」

「フフフフフフ。
もし嫌だと言ったらどうするね?」

「その時は仕方ない。
脅迫罪で警察に行くわ!
あのUSBメモリーを持ってね!
確かにそうしたら私の過去もバレて、弥里市にもういられなくなるかも知れないわ…。
教師も辞めざるを得なくなるでしょう。
でもあんたの言いなりになるよりマシ!
惨めな過去に追われるなんて真っ平よ!
どうするの?動画を消すの?それとも脅迫罪で刑務所に行きたいの?」

「…ふぅ…全く義姉さん、あなたって人は…
なかなか根性が座っているじゃないか?
まあ…いいさ。
今日、義姉さんを縛って楽しんでやろうと思ったけどさすがに難しいかな?
まあ…今日は帰ってもらおうか?
義姉さんの調教記録を消去して義姉さんと関わるのをやめるか?はあと1日考えさせてくれ!
義姉さんを無理やり縛り上げて凌辱しても代償に刑務所じゃ高くつきすぎる。
今日はもういいさ。
義姉さん。家まで送るよ。」

「結構よ。タクシーで帰るわ!
明日いい返事を期待しているわね!
そうしたらもう矢田に関わる事はないわ!
じゃあね!宏明さん!」

捨て台詞を吐き乱暴に玄関の扉を締めて帰るこずえ。
しかしこずえは全く気がつかなかった。
この時こずえには辛辣な罠が仕掛けられていた!
と言う事に。

こずえが去って数分後に宏明のスマホが鳴る。

「やあ…由真か?どうだ。うまくいったか?」

「ええ。全てうまくいったわ。
可愛らしい子うさぎが罠にかかった。
じゃあ、プレイルームで待ってるわ。
あっ…そうだ。あんまり早く来ないでね。
ウォームアップをゆっくりと楽しみたいから…ね『笑』」

宏明は残忍にほくそ笑みながら愛用のジタンに火をつけて、サイフォンを使い、ゆっくりとコーヒーをたて始めた。

ーーーーー
…ううう…なっ…なんだよ…僕はこずえ先生が消えた部屋を見張ってたら何か妙な薬をかがされて…
えっ…腕が…足が…自由に動かない…えっ…えっ…えっ…僕は縛られているの?
なんで!どうして!
こっ!こんなあ…

◈静也が瞳を開けると、目の前に幅広で等身大の鏡が置かれていた。そこに映し出されていたのは!

白いハイソックスだけを履いた裸でゴツく黒い首輪を嵌められて、手首には幅の広い黒い手枷が嵌められ、ハイソックスを履いた足首には手枷よりさらに幅広の黒い足枷。
手枷は天井に張られているパイプから下がる2対のチェーンブロックから下がる鎖に繋がれて、足枷は床に取り付けられた治具に短い鎖で繋がれていた。
静也はハイソックス裸でX字型緊縛されていたのだ。
そして懸命に鎖と枷から逃れようと身悶えして足掻く美少年。
そんな哀れな静也を満足そうに、舌なめずりしながら見つめる女獣。
扇情的なボンデージ衣装に身を包んだショートカットでスレンダーな長身美女。

☆女調教師の浅野由真だった❗️

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

処理中です...