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第一章
招かれざる客
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ピンポーン!
こずえの部屋のインターホンが鳴る。
こずえの住んでいるマンションでこずえはビーフシチューを用意していた。
今日は土曜日。
静也がテニス部の練習試合が終わった後に、訪ねてくる事になっている。
テニス部とは関係の無いこずえはあえて静也の応援には行っていない。
なまじテニス部と関係無いこずえが下手に顔を出すと、何事だろう?と思われても困るからだ。女教師のこずえが静也と怪しい関係だとバレる訳にはいかない。
淫らな自分なら仕方無いが、まだ高校生の静也の将来に傷がついたら困る。
またこずえは学園でも評判の美人教師であり、目立った存在ゆえに、変装して観に行くのも難しかった。
でも…秘密の情事って…燃えちゃうわね♡
「思ったより早かったわね。静也。『笑』」
こずえが明るくドアを開けるとそこにいたのは!
遠山静也では無く、こずえとは深い因縁を持つ亡き夫矢田真彦の弟、矢田宏明だった。
「ひっ…宏明…さん…
なんで…ここに…『愕然』」
「久しぶりだね。もう2年になるかな?
義姉さん『笑』」
「あっ…あの…宏明さん。どっ…どうして…どうしてここに…
もう、私は矢田の人間じゃない。
今は教師として自立して働いているのよ。
それに矢田は2年前に亡くなった。
だから私は旧姓の浪川に戻して教師になったのよ。
そんな私に宏明さんはなんのようなの?」
「ハハハ。まあ…そう言うなよ。義姉さん。
俺たちは血は繋がらないが姉弟だぜ。
まあ…年は俺が2個上の30だけどな。
まあ兄貴が姉さんみたいな若い女をモノに出来た時は驚いたけどな。
兄貴は義姉さんより16も年上だったんだしな『笑』
まあ、俺自体が妾腹の子だし、兄貴とは14も年下だったけどな。
まさか兄貴が2年前に…事故で亡くなるとはね。
まあ…社長をやってた兄貴の会社の経営状況も火の車だったらしいが。」
こずえは思い出したくない過去を思い出さざるを得なかった。
こずえが宏明の兄で会社経営者の真彦と結婚したのは22の時。
教職員免許も取り教師としてやっていこうと張り切るこずえの父親の事業が失敗して多額の借金がある事を聞いたのは大学卒業間近の事。
こずえの美貌に眼をつけ、なんとしてもモノにしたいと考えた真彦が、こずえの父親の借金を肩代わりする代わりにこずえを妻にと望んだのだ。
そして父に哀願され、泣く泣くこずえは愛してもいない矢田真彦の妻になった。
借金の肩代わりでの結婚生活は、こずえにとってあまりにも辛い4年間だった。
真彦は嗜虐性癖が有り、こずえをまるで性の人形の様に手酷く扱い、真彦が事故死した時は悲しみより、今までの暮らしから開放された喜びの方が大きかったくらいだった。
そしてこずえは過去を清算し、名字も矢田から浪川に戻して新しい暮らしを始める為にこの街にきたのだ。
まさか宏明がここに訪れるなど考えもしなかったが…
「なんだい。義姉さん。せっかく訪ねてきた義弟にコーヒーも出してくれないのかい?」
宏明はいやらしい目つきでこずえの身体を見回すとソファーにドカリと座る。
「宏明さん。コーヒーぐらいは出すわ。
でも…飲んだら帰って頂けない?
私は矢田とはもう関係ないし、今では弥里『みさと』高校の教師としての仕事もあるわ。
こんな事を言ったら悪いのだけど、お願い。東京に帰って。」
「ずいぶん冷たいじゃないか?まだ俺は用件すら伝えちゃいないんだが。」
「用件?用件って何なの?
悪いけど私も教師になりたてでお金なんて無いわ!」
「フフフ!お金?
いや…悪いが金にはそれほど困っちゃいない。
貯蓄も有るから今は遊んでいるのさ。
それに兄さんが事故で死んだけど、兄さんの借金は兄さんの保険金で返したんだろ。
まあ…兄さんの死は実は自殺じゃないか?って噂もあるしな。
それに兄さんの会社も閉めて授業員たちの退職金にも充てたとか。
律儀な事だな。
俺なら銭持ってトンズラするからな『笑』」
「そうはいかないわ。私は一応矢田の妻だったし。
でも宏明さんも知っていた筈よ。
私が矢田を愛していなかった事は。
親戚中の噂になっていたでしょ!
私は矢田にどれだけ辛い思いをさせられたか?
4年間酷い扱いだったわ!
そう…まるで…奴隷の様に…
矢田の親戚中からお金目当ての結婚なんて陰口まで叩かれて『涙』」
「まあ…兄さんも評判は滅法悪かったからな。
死んで悲しむ親戚なんぞ一人もいなかったな。
俺も別に悲しくはなかったぜ!
兄さんは俺の事を妾腹として蔑んでいたからな!
むしろザマミロ!くらいに思っているよ『笑』」
「だったら何なの?
いったい私になんの用なのよ!『怒』」
宏明は嬲るような視線でこずえを見つめる。
そして本題を切り出した。
「義姉さん。俺は義姉さんを口説きに来たんだよ『笑』」
「はっ…?なんですって…宏明さん。貴方、頭は大丈夫?
正気じゃないでしょ!」
こずえは顔を紅潮させて、こめかみに筋をたてながら、怒りに全身がブルブルと震えていた。
しかし宏明は意にも介さない。
「正気さ。何故なら俺は義姉さんと始めて会った6年前から義姉さんが好きだったんだ!
理由は一つ!
義姉さんが美しいからだよ『笑』」
こずえはまるで忌まわしい物を見る目で宏明を見た。
イカれているわ!
この男!
「あなたに話す事は何もないわ!
帰ってよ!
目障りだわ!
ちなみにコーヒーなんて出さないわ!
今すぐに消えて!
警察を呼ぶわよ!」
「おいおい義姉さん。」
「失せろと言ってるのよ!
耳くらいは付いてるでしょ!
それとも日本語が分からないの?
今すぐ消えてよ!
出ていけー!!!」
やれやれと宏明は肩をすくめると立ち上がり、ポケットからUSBメモリーを取り出して、テーブルの上に置いた。
「分かったよ。義姉さん。今日は帰る。
このUSBは土産に置いておくよ。
これを見たら俺の気持ちを理解出来るさ。
じゃまた。義姉さん『笑』」
不気味な笑顔を残して宏明は住居から出ていった。
いったい何なの?このメモリー。
こずえは見ずに捨ててしまおうか!と思いながらも、何かあった時に困るかもと思い、一応目は通しておく事にした。
いざとなれば警察に訴える時に証拠品くらいにはなるかも知れない。
どうせまだ静也は来ないし、面倒な事は先に済ませておこう!
こずえは仕事用デスクの上のノートを開きUSBを挿し込んだ。
そしてクリックしてSecretと書かれたフォルダーを開けた瞬間!
こずえは悲鳴を上げて椅子から立ち上がった!
椅子は勢い良く立ちすぎて、倒れてしまう!
しかしこずえにはそれを顧みる余裕は無い!
ディスプレイに映るのは!
麻縄で後ろ手高手小手に縛られて、縄尻をフックに繋がれ吊るされて、M字開脚に縛られて女陰に伝導バイブを挿し込まれて、悶え泣くこずえの動画が映し出されていた❗
こずえの部屋のインターホンが鳴る。
こずえの住んでいるマンションでこずえはビーフシチューを用意していた。
今日は土曜日。
静也がテニス部の練習試合が終わった後に、訪ねてくる事になっている。
テニス部とは関係の無いこずえはあえて静也の応援には行っていない。
なまじテニス部と関係無いこずえが下手に顔を出すと、何事だろう?と思われても困るからだ。女教師のこずえが静也と怪しい関係だとバレる訳にはいかない。
淫らな自分なら仕方無いが、まだ高校生の静也の将来に傷がついたら困る。
またこずえは学園でも評判の美人教師であり、目立った存在ゆえに、変装して観に行くのも難しかった。
でも…秘密の情事って…燃えちゃうわね♡
「思ったより早かったわね。静也。『笑』」
こずえが明るくドアを開けるとそこにいたのは!
遠山静也では無く、こずえとは深い因縁を持つ亡き夫矢田真彦の弟、矢田宏明だった。
「ひっ…宏明…さん…
なんで…ここに…『愕然』」
「久しぶりだね。もう2年になるかな?
義姉さん『笑』」
「あっ…あの…宏明さん。どっ…どうして…どうしてここに…
もう、私は矢田の人間じゃない。
今は教師として自立して働いているのよ。
それに矢田は2年前に亡くなった。
だから私は旧姓の浪川に戻して教師になったのよ。
そんな私に宏明さんはなんのようなの?」
「ハハハ。まあ…そう言うなよ。義姉さん。
俺たちは血は繋がらないが姉弟だぜ。
まあ…年は俺が2個上の30だけどな。
まあ兄貴が姉さんみたいな若い女をモノに出来た時は驚いたけどな。
兄貴は義姉さんより16も年上だったんだしな『笑』
まあ、俺自体が妾腹の子だし、兄貴とは14も年下だったけどな。
まさか兄貴が2年前に…事故で亡くなるとはね。
まあ…社長をやってた兄貴の会社の経営状況も火の車だったらしいが。」
こずえは思い出したくない過去を思い出さざるを得なかった。
こずえが宏明の兄で会社経営者の真彦と結婚したのは22の時。
教職員免許も取り教師としてやっていこうと張り切るこずえの父親の事業が失敗して多額の借金がある事を聞いたのは大学卒業間近の事。
こずえの美貌に眼をつけ、なんとしてもモノにしたいと考えた真彦が、こずえの父親の借金を肩代わりする代わりにこずえを妻にと望んだのだ。
そして父に哀願され、泣く泣くこずえは愛してもいない矢田真彦の妻になった。
借金の肩代わりでの結婚生活は、こずえにとってあまりにも辛い4年間だった。
真彦は嗜虐性癖が有り、こずえをまるで性の人形の様に手酷く扱い、真彦が事故死した時は悲しみより、今までの暮らしから開放された喜びの方が大きかったくらいだった。
そしてこずえは過去を清算し、名字も矢田から浪川に戻して新しい暮らしを始める為にこの街にきたのだ。
まさか宏明がここに訪れるなど考えもしなかったが…
「なんだい。義姉さん。せっかく訪ねてきた義弟にコーヒーも出してくれないのかい?」
宏明はいやらしい目つきでこずえの身体を見回すとソファーにドカリと座る。
「宏明さん。コーヒーぐらいは出すわ。
でも…飲んだら帰って頂けない?
私は矢田とはもう関係ないし、今では弥里『みさと』高校の教師としての仕事もあるわ。
こんな事を言ったら悪いのだけど、お願い。東京に帰って。」
「ずいぶん冷たいじゃないか?まだ俺は用件すら伝えちゃいないんだが。」
「用件?用件って何なの?
悪いけど私も教師になりたてでお金なんて無いわ!」
「フフフ!お金?
いや…悪いが金にはそれほど困っちゃいない。
貯蓄も有るから今は遊んでいるのさ。
それに兄さんが事故で死んだけど、兄さんの借金は兄さんの保険金で返したんだろ。
まあ…兄さんの死は実は自殺じゃないか?って噂もあるしな。
それに兄さんの会社も閉めて授業員たちの退職金にも充てたとか。
律儀な事だな。
俺なら銭持ってトンズラするからな『笑』」
「そうはいかないわ。私は一応矢田の妻だったし。
でも宏明さんも知っていた筈よ。
私が矢田を愛していなかった事は。
親戚中の噂になっていたでしょ!
私は矢田にどれだけ辛い思いをさせられたか?
4年間酷い扱いだったわ!
そう…まるで…奴隷の様に…
矢田の親戚中からお金目当ての結婚なんて陰口まで叩かれて『涙』」
「まあ…兄さんも評判は滅法悪かったからな。
死んで悲しむ親戚なんぞ一人もいなかったな。
俺も別に悲しくはなかったぜ!
兄さんは俺の事を妾腹として蔑んでいたからな!
むしろザマミロ!くらいに思っているよ『笑』」
「だったら何なの?
いったい私になんの用なのよ!『怒』」
宏明は嬲るような視線でこずえを見つめる。
そして本題を切り出した。
「義姉さん。俺は義姉さんを口説きに来たんだよ『笑』」
「はっ…?なんですって…宏明さん。貴方、頭は大丈夫?
正気じゃないでしょ!」
こずえは顔を紅潮させて、こめかみに筋をたてながら、怒りに全身がブルブルと震えていた。
しかし宏明は意にも介さない。
「正気さ。何故なら俺は義姉さんと始めて会った6年前から義姉さんが好きだったんだ!
理由は一つ!
義姉さんが美しいからだよ『笑』」
こずえはまるで忌まわしい物を見る目で宏明を見た。
イカれているわ!
この男!
「あなたに話す事は何もないわ!
帰ってよ!
目障りだわ!
ちなみにコーヒーなんて出さないわ!
今すぐに消えて!
警察を呼ぶわよ!」
「おいおい義姉さん。」
「失せろと言ってるのよ!
耳くらいは付いてるでしょ!
それとも日本語が分からないの?
今すぐ消えてよ!
出ていけー!!!」
やれやれと宏明は肩をすくめると立ち上がり、ポケットからUSBメモリーを取り出して、テーブルの上に置いた。
「分かったよ。義姉さん。今日は帰る。
このUSBは土産に置いておくよ。
これを見たら俺の気持ちを理解出来るさ。
じゃまた。義姉さん『笑』」
不気味な笑顔を残して宏明は住居から出ていった。
いったい何なの?このメモリー。
こずえは見ずに捨ててしまおうか!と思いながらも、何かあった時に困るかもと思い、一応目は通しておく事にした。
いざとなれば警察に訴える時に証拠品くらいにはなるかも知れない。
どうせまだ静也は来ないし、面倒な事は先に済ませておこう!
こずえは仕事用デスクの上のノートを開きUSBを挿し込んだ。
そしてクリックしてSecretと書かれたフォルダーを開けた瞬間!
こずえは悲鳴を上げて椅子から立ち上がった!
椅子は勢い良く立ちすぎて、倒れてしまう!
しかしこずえにはそれを顧みる余裕は無い!
ディスプレイに映るのは!
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