悲哀人形日記 

龍賀ツルギ

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第一章 稲垣家の人々 

水樹ツカサ 哀しい運命

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僕は水樹ツカサ。16歳。稲垣太蔵様のお屋敷。
豪邸の稲垣家に使用人として働いています。
僕が稲垣様の屋敷に奉公人として働かされているのは、父親が毒親で多額の借金をして借金のカタに僕を稲垣家に売り飛ばされたのです。
母親は人間の屑の父に耐えきれずに別れて姿を消しました。
毒父親は何処に姿を消して何処にいるかも知れない。
正直、もう関わりたくない。
僕は高校も退学して稲垣家に入りました。
昼は奉公人としてこき使われて、夜は…他の奉公人達の性の慰み者の人形に…される日々。
稲垣家の使用人にはGが多く、僕はただ使用人達の玩具として暮らしているのです。
逃げればどうか?って。
逃げてもどうせ僕に行くところなんか無いですから。
一人で生きて行く術を知らない16歳の子供ですし。
そして逃げ出さない大きな理由は…!実は稲垣太蔵様の息子、稲垣和希様が………好きなんです♡
和希様を始めて見たのは、奉公に上がって直ぐ。庭の掃き掃除をしていた僕は、門の外から帰って来た和希様を始めて見ました。
…思わず息が止まった…
なんて美しい少年!
やや茶色っぽいストレートヘアー。
瞳は大きくてとても澄んでいる。
ただ憂愁な雰囲気を漂わしています。
中肉中背、やや痩せ型かな?とても姿勢が良く、高校の制服は地元では有名な私立の名門高。
一目惚れ………『恋』

頭が良くなくギリギリの公立高にしか行けなかった僕なんかとは大違いです。
僕なんかは今までの食べ物が悪くて痩せていて、背も小柄だし顔も童顔で平凡な顔立ち。
髪型も気を使う余裕も持てなかったから適当に切るだけの黒髪。
家庭でもDVを受けていて性格も家庭環境のせいか気弱で暗かったから中学時代はイジメにもあっていました。
全てが和希様とは違う。
正直稲垣様の屋敷に奉公に上がって、奉公人の男達から性の人形として辱められていても辛いとは思わなかった。
むしろ食べ物は確実に食べられるから毒親に売り飛ばされてラッキーと思ったくらい。
和希様を見ていられるし、それだけで幸せ。
そんな僕に和希様はとても優しくしてくれる様になりました。
ある日僕は庭先で木製の十字架に縛られていました。
太蔵様の趣味で庭先には木製で十字架が飾られています。
僕は白いハイソックスだけを履いてです。
手枷と足枷で十字架に繋がれている僕。
そこに天候が急変して強い雨が降ってきて。
十字架に縛られて強い雨に打たれている僕。
ただ惨めさから泣く事しか出来なかった。
そこに和希様が来たんです。

和希「君はツカサ君だよね。
どうして…こんな酷い目にあっているの?」

「はい。僕は縄人形なんです。
毎日。九鬼様や彦丸様に罰を受けなければいけないんです。
御主人様もご承知です。
和希様。和希様も濡れてしまいますから、もうお屋敷にお帰り下さい。」

和希「そんな。ツカサ君。このままでは風邪を引いてしまうよ。」

「大丈夫です。お気になさらないで下さい。」

和希「そんな。駄目だよ」

優しい和希様は枷を外そうとしてくれましたが、実は枷には小さな錠がついていて鍵が無ければ外せないのです。

和希「ああっ。駄目だ。このままじゃいけない。
待っていて。お父様にお願いしてなんとかするから。」

あああ~和希様は雨の中を駆けて行きました。

そして20分ほどもたった頃。
彦丸様が不機嫌な顔で十字架に縛られている僕を開放してくれました。

彦丸「あー、和希坊ちゃまがお前を開放しろと旦那様に言われてな。
坊ちゃまに感謝するんだな。
縄人形。」

ああっ和希様が…
ありがとうございます…
お礼を言いたいけど和希様はもういらっしゃらない。
とっても残念。

今日の昼間の務めが終わります。
僕の使用人としての衣服は安物のねずみ色のTシャツに安物の太腿丈の半ズボン。
そして白いハイソックスと安物の白い作業靴。
子供っぽい姿なのは、使用人頭の九鬼康弘が少年っぽい姿が好みだと言うことで僕はその姿が強制されてしまったのです。
僕は16歳だけどその姿だと更に幼く見えるらしくそれが九鬼をそそらせるらしいです。

九鬼は年は40半ばでGゆえに結婚もなされてない。
冷酷で権高な性格でとても尊敬出来る人柄ではないけど、主の稲垣太蔵様には従順に仕えていました。
稲垣太蔵様がどこが恐ろしい人だからなのも有るけど。
九鬼には部下に当たる人で恐ろしい人がいました。
名前は彦丸。
年はもうすぐ30になるそう。
本名は知らない。元力士で部屋では問題ばかり起こして破門されて、街中で暴れていたのを九鬼が連れて来たらしい。
それから屋敷では彦丸も使用人として働いていたんです。
彦丸もGで元力士だから凄く強い。
背も高く太っていて怪力の持ち主。
本気で怒らせたら僕の細首などは瞬殺で首を折られてしまうでしょう。
女中では50を超える飯島房枝。
痩せて狐目のまた冷酷な雰囲気を持っています。
もう一人の女中は木下真央。
年は19でやや美人だが愛想が悪く、僕は苦手にしていました。
元は有名なレディースだったらしく、少年院にいたらしい。
太蔵様の実の娘稲垣弥子。まだ14歳。
太蔵様は目に入れても痛くないほどに可愛がっておられました。
和希様にとっては妹に当たります。
でも太蔵様の愛情は弥子様に注がれていて和希様にはあまり優しくされている風には見えなかったです。
どうして…なんだろう?

務めが終わり僕はまずシャワーを浴びていました。
これは九鬼康弘からの命令です。
仕事終わりの汗臭い身体を抱くのは嫌だとの事。
そして身体を拭いて、用意してある白いハイソックスと黒い首輪だけを身につけます。
そして屋敷の外に建てて有る従業員専用の娯楽棟に向かいます。
娯楽棟は結構広い。
2階まで有り2階は九鬼や彦丸の居住部屋。
この二人は特別待遇でした。

彦丸「なんだ。ツカサ。遅かったじゃねえか?」

ツカサ「申し訳有りません。仕事が終わるのが遅くなってしまいました。」

パーン!
うっ…僕は強烈な張り手を浴びて吹っ飛びました!
彦丸は力が凄いんです。<涙>

彦丸「言い訳すんじゃねえー!」

ツカサ「ごっごめんなさい!
ごめんなさい!」

九鬼「まあいいじゃないの?彦『笑』
あんたが本気で殴ったらツカサは壊れちゃうわよ『笑』」

彦丸「へーい。康さん。了解ですぜ『笑』」

九鬼「じゃあツカサ分かってるわね。いつもみたいに『笑』」

九鬼はおネエ言葉で話すんです。
そして……

僕は拳を握り腕を後ろに回して手首を重ねます。
縛って下さい!の姿。
僕はほぼ毎晩縛られて、九鬼と彦丸の手で淫虐なマゾ奴隷調教を受けています。
縛られて性のマゾ人形として辱めを受ける。
終わる事の無い蟻地獄のような性の饗宴『哀泣』

翌日。僕は珍しく御主人様の太蔵様にお屋敷内に呼ばれました。
お屋敷内に入るのは実は始めてです。
お屋敷の庭とか外周りとか納屋でのお仕事とか。
それが僕の働き場所だったから。
僕は何故か白いハイソックスだけの裸で屋敷内に来るように命じられて、さらに康弘に首輪をされて、縄で後ろ手高手小手緊縛にされてしまいます。
そして康弘に首輪のリードを取られて引かれながら屋敷内に足を運びます。
あああ~怖いよ。
それに今日は土曜日だから和希様がいらっしゃる。
この哀れな姿を和希様には見られたくはない。
僕はシクシク泣きながら広い屋敷内を康弘に引かれて進んでいきます。
大広間に来るとそこには太蔵様やあああ~何故か房枝と真央。
そして彦丸までもが大広間にいた。
そして何よりもショックな光景。
そっそれは…

和希様が首輪に鎖付きの手枷足枷で縛られて、四つん這いで弥子様には首輪の鎖を引かれて犬の様に歩いていた。
口には口枷も嵌められて口を聞くことも出来ない。
太蔵様はその哀れな和希様の姿を酒を飲みながら笑って見ていた。
和希様は太蔵様の…マゾ奴隷だったんだ『哀泣』

実は和希様は太蔵様の実子では有りませんでした。
美しい和希様を常に性の慰みものとする為に和希様を養子にして夜のお相手をさせていたのです。
聞けば和希様は小6で11歳の時に施設から引き取られたとの事。
妹の弥子様は太蔵様の実子だそうです。
弥子様も太蔵様と同じく残酷なサディストの血が濃厚に流れておられます。
それで弥子様は幼少時から和希様を嬲り者にしていたのです。
こっこんな残酷な事が…
和希様は実は11才の時から被虐に慣らされる為の調教をお受けになっていたのです。
これが和希様の残酷な真実…。

これは僕と和希様の哀しい物語!
二人の奴隷少年の淫らな恥辱の物語!

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