26 / 29
第3章 巨大昆虫の生態調査
#11 成虫たちの生態〜池へ落下〜
しおりを挟む
土から這い出た巨大カナブン3匹の生態調査が始まる。
3匹とも巨木に登り始めた。
脱皮し、土から這い出た明日菜、絵里菜、愛菜の3人は台車に載せられて、巨木のあるセットのあるスタジオへ移動していた。
彼女たちにはカナブンの上から緑色のハーネス(後ほど画像処理される)を取り付けられて、ワイヤーに吊るされながら巨木を登っていた。
巨木は画面正面から見て左に傾いている。
左の下には池がある。
当然といえば当然のように、絵里菜は巨木の左側を登っている。
真ん中には愛菜。
右側は明日菜。
最後のシーンは巨大カナブンが巨木に登り、そこから大好物である広葉樹の樹液を求めて飛び立つシーン。
3人いや3匹は巨木のセットでワイヤーに誘導されながら、木にしがみつくようにして登っていく。
だが、自然界は厳しい。
巨木の左側を登っていた絵里菜のワイヤーが途中で外された。
カナブンの鉤爪では絵里菜は自身の体重を支える事ができるはずもなく水面に落下した。
絵里菜は仰向けのまま、手足をバタバタさせたがどうにもならない。
始めは浮いていたが、着ぐるみ内に水が侵入してきて、水の中へと絵里菜をゆっくりと引き摺り込んでいく。
最後まで手足を動かしていた絵里菜だったが、水中へと消えてしまった。
絵里菜のカナブンの姿が消えて程なくして、カットがかかる。
巨木にしがみついたまま、心配そうにその様子を見ている明日菜と愛菜。
カットがかかってしばらくすると、水面に水泡が出てきた。
水泡に続いてカナブンも出てきた。
“良かった!“
胸を撫で下ろす、明日菜と愛菜。
セットの池は水深が1m20cmほど、深く見せるため青い塗料で着色されている。
着ぐるみを着ていても立てれば溺れる事はない。
ただ、着ぐるみ内に水が入っているので、絵里菜はかなり体が重そうで、何度もバランスを崩す。
実際、カナブンの鉤爪の脚では二足歩行は困難、四足歩行ならなんとか移動できるのだが。
浅くなっている方へ向かって歩く絵里菜の足取りは重い。
着ぐるみ内に水が侵入し多くの水を含んでいるから。
もう少しというところで、絵里菜が倒れた。
それでも四つん這いで何とか陸に上がるところから撮影が再開する。
絵里菜は動かなくなってしまった。
陸に上がり動かなくなったカナブンをカメラが近づいて撮影が続くが、絵里菜が動く様子はない。
そしてここで絵里菜の出演は終了。
撮影カメラは愛菜の方を向いた。
カメラの背後では、動かなくなった絵里菜の入ったカナブンが引き摺られていく。
3匹とも巨木に登り始めた。
脱皮し、土から這い出た明日菜、絵里菜、愛菜の3人は台車に載せられて、巨木のあるセットのあるスタジオへ移動していた。
彼女たちにはカナブンの上から緑色のハーネス(後ほど画像処理される)を取り付けられて、ワイヤーに吊るされながら巨木を登っていた。
巨木は画面正面から見て左に傾いている。
左の下には池がある。
当然といえば当然のように、絵里菜は巨木の左側を登っている。
真ん中には愛菜。
右側は明日菜。
最後のシーンは巨大カナブンが巨木に登り、そこから大好物である広葉樹の樹液を求めて飛び立つシーン。
3人いや3匹は巨木のセットでワイヤーに誘導されながら、木にしがみつくようにして登っていく。
だが、自然界は厳しい。
巨木の左側を登っていた絵里菜のワイヤーが途中で外された。
カナブンの鉤爪では絵里菜は自身の体重を支える事ができるはずもなく水面に落下した。
絵里菜は仰向けのまま、手足をバタバタさせたがどうにもならない。
始めは浮いていたが、着ぐるみ内に水が侵入してきて、水の中へと絵里菜をゆっくりと引き摺り込んでいく。
最後まで手足を動かしていた絵里菜だったが、水中へと消えてしまった。
絵里菜のカナブンの姿が消えて程なくして、カットがかかる。
巨木にしがみついたまま、心配そうにその様子を見ている明日菜と愛菜。
カットがかかってしばらくすると、水面に水泡が出てきた。
水泡に続いてカナブンも出てきた。
“良かった!“
胸を撫で下ろす、明日菜と愛菜。
セットの池は水深が1m20cmほど、深く見せるため青い塗料で着色されている。
着ぐるみを着ていても立てれば溺れる事はない。
ただ、着ぐるみ内に水が入っているので、絵里菜はかなり体が重そうで、何度もバランスを崩す。
実際、カナブンの鉤爪の脚では二足歩行は困難、四足歩行ならなんとか移動できるのだが。
浅くなっている方へ向かって歩く絵里菜の足取りは重い。
着ぐるみ内に水が侵入し多くの水を含んでいるから。
もう少しというところで、絵里菜が倒れた。
それでも四つん這いで何とか陸に上がるところから撮影が再開する。
絵里菜は動かなくなってしまった。
陸に上がり動かなくなったカナブンをカメラが近づいて撮影が続くが、絵里菜が動く様子はない。
そしてここで絵里菜の出演は終了。
撮影カメラは愛菜の方を向いた。
カメラの背後では、動かなくなった絵里菜の入ったカナブンが引き摺られていく。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる