16 / 29
第3章 巨大昆虫の生態調査
#1 プロローグ
しおりを挟む
木からゆっくりと降りる巨大カナブン。
何かの拍子に4本の脚を天に向けて落下した。
地面に叩きつけられた巨大カナブンのお尻からは粘液混じりの卵が飛び出した。
それも1つや2つではない。
全部で7つ。
その卵を巨大カナブンの生態を調査している研究所職員たちが素早く回収してしまった。
本来なら土に産みつけた卵を掘り起こして回収するために職員たちは待機していたのだが、土を掘り返す事なく回収ができた。
仰向けになった巨大カナブンは手足をバタバタさせて手足の鉤爪を近くの枝に引っ掛ける事でようやく元の体勢に戻した。
誤って産卵した事に気づいているのか、巨大カナブンは卵を探している様子。
しかし、卵はすでに回収されておりそこにはない。
その事を知らない巨大カナブンは卵を探し続けて、ついには動かなくなり絶命してしまった。
「カット!」
カットの声と共に女性スタッフが巨大カナブンに駆け寄る。
巨大カナブンは動き回ったので、苦しそうに体を上下にさせている。
巨大カナブンの中の人を出す為に、腹部の背中、つまり羽が収納されている部分を開く。
そこを開くと羽があり、羽を掻き分けるとサナギのような色をした腹部が現れる。
そこには腹部のジャバラのようになった横に並ぶラインの中に一つだけファスナーが紛れている。
それを女性スタッフが開けると、緑色の粘液が滲み出てくる。
女性スタッフについてカメラマンもその様子を撮影しているが、それはまるで本物の虫の様。
緑色の粘液はさらに大量に流れ出たと思うと、黒いモノが出てきた。
その黒いモノは人の形をしている。
顔にはガスマスクを装着し、それに繋がるホースが垂れ下がっている。
ガスマスクは中の人が緑色の粘液で呼吸を阻害される事はないようになっていた。
出てきた人は依然苦しそうに肩で呼吸をしている。
その姿は全身ラバースーツの女性。
この巨大昆虫シリーズには欠かせない織田香代子こと田代香織、今は結婚したので田代は旧姓だが。
今回、織田香代子のスーツアクトレスとしての出番はこれだけ。
後はスーツアクトレスとして巨大昆虫観察の経験があるため、アドバイザーとして参加していく。
何かの拍子に4本の脚を天に向けて落下した。
地面に叩きつけられた巨大カナブンのお尻からは粘液混じりの卵が飛び出した。
それも1つや2つではない。
全部で7つ。
その卵を巨大カナブンの生態を調査している研究所職員たちが素早く回収してしまった。
本来なら土に産みつけた卵を掘り起こして回収するために職員たちは待機していたのだが、土を掘り返す事なく回収ができた。
仰向けになった巨大カナブンは手足をバタバタさせて手足の鉤爪を近くの枝に引っ掛ける事でようやく元の体勢に戻した。
誤って産卵した事に気づいているのか、巨大カナブンは卵を探している様子。
しかし、卵はすでに回収されておりそこにはない。
その事を知らない巨大カナブンは卵を探し続けて、ついには動かなくなり絶命してしまった。
「カット!」
カットの声と共に女性スタッフが巨大カナブンに駆け寄る。
巨大カナブンは動き回ったので、苦しそうに体を上下にさせている。
巨大カナブンの中の人を出す為に、腹部の背中、つまり羽が収納されている部分を開く。
そこを開くと羽があり、羽を掻き分けるとサナギのような色をした腹部が現れる。
そこには腹部のジャバラのようになった横に並ぶラインの中に一つだけファスナーが紛れている。
それを女性スタッフが開けると、緑色の粘液が滲み出てくる。
女性スタッフについてカメラマンもその様子を撮影しているが、それはまるで本物の虫の様。
緑色の粘液はさらに大量に流れ出たと思うと、黒いモノが出てきた。
その黒いモノは人の形をしている。
顔にはガスマスクを装着し、それに繋がるホースが垂れ下がっている。
ガスマスクは中の人が緑色の粘液で呼吸を阻害される事はないようになっていた。
出てきた人は依然苦しそうに肩で呼吸をしている。
その姿は全身ラバースーツの女性。
この巨大昆虫シリーズには欠かせない織田香代子こと田代香織、今は結婚したので田代は旧姓だが。
今回、織田香代子のスーツアクトレスとしての出番はこれだけ。
後はスーツアクトレスとして巨大昆虫観察の経験があるため、アドバイザーとして参加していく。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる