1 / 1
河童の川流れ
しおりを挟む
春の訪れとともに雪解け水が川に注ぎ込むこの時期に登山をするのが好きな私。
今年も春の山へと向かった。
清流と名高い川は澄んでいるが、手を入れると飛び上がるほど冷たい。
そんな川の中に人影を見つけた。
いくらなんでも冷たすぎる川に入る人なんてと思いながらも近づいていき絶句した。
その人影が河童だったから。
全身がヌルッとした緑色で、頭の天辺にはお皿も見える。
髪は長く、胸の辺りに膨らみもある。
“女の子の河童?“
そんな事を考えながら見ていた。
だが、河童は突如、川の深いところへ潜っていき姿を消した。
私は河原に下りてスマホのカメラを起動してから河童を探す。
だが河童は見つからなかった。
川の対岸で音がした。
見ると先ほどの河童の女の子が流れていく。
私は慌てて岩に飛び乗り、河童に手を差し伸べた。
河童は水掻きのある手で私の手を掴んでくれたので、河原へと引き上げる。
“やっぱり、河童だ!“
起動したままのスマホを河童に向けた時だった。
「助けて頂いてありがとうございます、すみませんが撮影はご遠慮下さい」
どこからか現れた背の高い男性にそう告げられた。
河童はどこからか現れた数人の男性たちに連れて行かれた、抵抗する事なく。
今年も春の山へと向かった。
清流と名高い川は澄んでいるが、手を入れると飛び上がるほど冷たい。
そんな川の中に人影を見つけた。
いくらなんでも冷たすぎる川に入る人なんてと思いながらも近づいていき絶句した。
その人影が河童だったから。
全身がヌルッとした緑色で、頭の天辺にはお皿も見える。
髪は長く、胸の辺りに膨らみもある。
“女の子の河童?“
そんな事を考えながら見ていた。
だが、河童は突如、川の深いところへ潜っていき姿を消した。
私は河原に下りてスマホのカメラを起動してから河童を探す。
だが河童は見つからなかった。
川の対岸で音がした。
見ると先ほどの河童の女の子が流れていく。
私は慌てて岩に飛び乗り、河童に手を差し伸べた。
河童は水掻きのある手で私の手を掴んでくれたので、河原へと引き上げる。
“やっぱり、河童だ!“
起動したままのスマホを河童に向けた時だった。
「助けて頂いてありがとうございます、すみませんが撮影はご遠慮下さい」
どこからか現れた背の高い男性にそう告げられた。
河童はどこからか現れた数人の男性たちに連れて行かれた、抵抗する事なく。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お隣さんの、お話
MEIRO
大衆娯楽
【注意】特殊な小説を書いています。下品注意なので、タグをご確認のうえ、閲覧をよろしくお願いいたします。・・・
壁の薄いアパート内で起きた、とある下品なお話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる