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リョウ、村を出て行く決断をする
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「さーて、父さんと母さんは納得してくれたけど、、、クラリサは泣くだろうな、覚悟していくか。」
クラリサは俺より4歳上であと1年で15歳になり、結婚できるようになる。
と言っても、村で結婚してない人は俺とクラリサしかいなく、十中八九クラリサは結婚できないだろう。
なんて言ったって俺の結婚する相手は神様だからなー(棒読み)。
未だに実感ないけど。
とにかく俺が言いたいことは、クラリサは可愛くなったっていうことだ。
しかも、俺が神託を下されたことは知らないからクラリサは俺と結婚すると思っているだろう。
正直、俺はクラリサと結婚したいと思っている。
けれど、神託に神様と結婚することがある以上は神様と結婚しなければ、神託が果たされない。
それは困る。
あの神様と約束をしてしちゃってるし、あの神様は約束をないがしろにすると怒る人だ。
まあ、人じゃなくて神様だけど。
神様の怒りとか俺は絶対に受けたくない。
神様の怒りとか絶対呪いかけるよね!?
姿が牛になるとかないよね!?
というよりも、呪いの対象が俺じゃなくてクラリサに行ったらさらに困る。
俺のせいでクラリサが苦しむなんて考えられない。
しっかり説明しよう。
俺が神託を果たさなきゃいけないことも、明日この村を出ることも。
「クラリサー。いるかー?」
「いますよー。その声はリョウくんねー。いま開けますー。」
クラリサは10年経ってあの元気いっぱいの雰囲気からおっとり系のお姉さんキャラになった。
それに見合った容姿をしているから目の保養になるのだが、クラリサを見る俺の目が以前と違うことを自分でも自覚している。
そして、そのことにクラリサも気付いているのだろう。
着ている服がワンピースなどの子どもっぽいものからまったりとした大人な雰囲気の服に変わった。
しかも俺好みの服に。
だからか、クラリサと会う少し前は緊張する。
というよりも、期待している。
今日も俺のことを気にして服を選んでくれているのか?と。
「おまたせー、どうしたのー?」
「大事な話があるんだ、来てくれないか?」
「う、うん。わかった。」
俺が真剣な顔をしていたのか、クラリサが真面目な顔をして付いてきてくれた。
「実は俺、明日に村を出て行くんだ。」
「え!そうなの?本当に?」
「うん、本当なんだ。ある事情があって、明日から国のいろんなところに行かなきゃいけないんだ。クラリサには知っていて欲しいと思って伝えに来たんだ。」
「そう、今がその時なのかな、、、」
「え?なに?」
「ううん。なんでもない。明日なのね。わかった、村を離れるのは寂しいけどそれがリョウの判断なら喜んで準備をするわ。」
「ありがとう。」
俺はクラリサの言葉を聞きながら胸が締め付けられる気持ちになった。
なんだろう。
わかっていたことなのに、クラリサに言われると悲しい気持ちになる。
俺はそれからのことはまったく覚えていない。
気付いたら自分の部屋で朝を迎えていた。
「あれ?今日はクラリサいないのか。そういえば、今日村を出るんだったな。」
俺はクラリサが俺を起こしに来なかった理由を考えて落ち着こうとした。
だけれど、そんなことも考えられないぐらい落ち込んでしまった。
「そうだよな、今日いっぱいでクラリサとは会えないんだ。そんな奴のために起こしにくるわけないよな。」
そんなことを思いながら、昨日自分がまとめたであろう荷物を持って両親の部屋のドアに向かう。
「母さん、父さん。行ってきます。」
俺はまだ寝ているであろう両親に向かって今までの感謝の気持ちと名残惜しさを胸にしまって家を出た。
それから、眠っているように静かな村を出て行った。
「はあ、なんだかあっけなかったな。まあ、たったの10年だからなー。こんなものなのか。」
俺が村に対しての感想を考えていると、後ろから足音が近づいてきた。
「ま、まって!リョウくん!まって!」
足音の正体はクラリサだった。
「てっきり忘れちゃったのかと思ったよ。朝見当たらなかったからさ。」
「ごめんね、荷物をまとめるのに時間がかかっちゃったの。それに、待ってくれてもよかったじゃない。」
「え?うん、ごめん。」
「いや、別に謝って欲しかったわけじゃ、、、まあいっか。いこう!」
「え?!いこうってもしかして付いてくる気なの!?」
「うん。当たり前でしょ?私はリョウくんと離れるなんて考えられないわ。いつまでもリョウくんと一緒なんだから、覚悟してよね?」
俺はクラリサの言ったことが一瞬理解できなかったけど、理解してからは複雑な気持ちになった。
俺に付いてくるということは、良いことにも悪いことにも関わるようになるということだ。
「で、でも、、、」
“付いてきてくれて嬉しい”と言おうとして言うのをやめた。
おそらく、俺は今後クラリサを村に置いてこなかったことを悔やむだろうと思ったからだ。
「でも?」
「やっぱり危ないよ。村の外に行くのは家を出るのとは違うんだ。考え直して欲しい。」
これが正しい選択だ。
こうすることでクラリサが傷つくことはなくなる。
「それでも!私はリョウくんと一緒に行くわ!」
「それだけじゃないんだ!僕は、、、僕は神託を果たしに行かなきゃいけないんだ。そのためには、想像もつかないような危険な状況をくぐり抜けなきゃいけないんだ。わかってほしい。」
言ってしまった。
絶対に言うまいと思っていた神託のことを話してしまった。
だけど、これでクラリサは村に残る。
これで良い。
これで良いんだ。
「またね、クラリサ。また今度、神託を果たしたあとにこの村に戻ってくるよ。」
そう言って、俺は神託を果たすべく歩き始めた。
「まって!本当なの?本当にリョウくんが?」
やっぱり信じられないよな。
けど良いんだ、頭のおかしいやつだと思って俺のことを忘れてくれるのも良い。
「うん。俺はさっきも言った通り、神託を下された身だから逆らうことはできないんだ。ごめん。」
俺はそう言ってまあ歩き始めようとすると、
「そう。じゃあなおさら私を連れて行って!リョウくんが危ない目にあうかもしれないのに私が近くに入れないなんて耐えられないよ。」
「、、、、」
俺はこの言葉を聞いた時、自分の心の中にある同じ気持ちに気付いた。
俺はクラリサのことが好きでクラリサの身を第一に考えている。
クラリサもまた自分自身のことよりも俺のことを気にしている。
ということはクラリサも俺のことが好きなのか?
俺の体は勝手に彼女の手を握った。
「わかった、連れて行くよ。クラリサを置いて行ったりしないよ。僕らはいつまでも一緒にいよう。」
俺は1つカマをかけてみた。
彼女の顔が真っ赤になっている。
どうやら予想通りのようだ。
「うん、うん。ありがとう。リョウ。」
それからクラリサは悲しいような嬉しいような顔をして、俺の手を握った。
こうして、俺とクラリサは日の出とともに村を出て行った。
クラリサは俺より4歳上であと1年で15歳になり、結婚できるようになる。
と言っても、村で結婚してない人は俺とクラリサしかいなく、十中八九クラリサは結婚できないだろう。
なんて言ったって俺の結婚する相手は神様だからなー(棒読み)。
未だに実感ないけど。
とにかく俺が言いたいことは、クラリサは可愛くなったっていうことだ。
しかも、俺が神託を下されたことは知らないからクラリサは俺と結婚すると思っているだろう。
正直、俺はクラリサと結婚したいと思っている。
けれど、神託に神様と結婚することがある以上は神様と結婚しなければ、神託が果たされない。
それは困る。
あの神様と約束をしてしちゃってるし、あの神様は約束をないがしろにすると怒る人だ。
まあ、人じゃなくて神様だけど。
神様の怒りとか俺は絶対に受けたくない。
神様の怒りとか絶対呪いかけるよね!?
姿が牛になるとかないよね!?
というよりも、呪いの対象が俺じゃなくてクラリサに行ったらさらに困る。
俺のせいでクラリサが苦しむなんて考えられない。
しっかり説明しよう。
俺が神託を果たさなきゃいけないことも、明日この村を出ることも。
「クラリサー。いるかー?」
「いますよー。その声はリョウくんねー。いま開けますー。」
クラリサは10年経ってあの元気いっぱいの雰囲気からおっとり系のお姉さんキャラになった。
それに見合った容姿をしているから目の保養になるのだが、クラリサを見る俺の目が以前と違うことを自分でも自覚している。
そして、そのことにクラリサも気付いているのだろう。
着ている服がワンピースなどの子どもっぽいものからまったりとした大人な雰囲気の服に変わった。
しかも俺好みの服に。
だからか、クラリサと会う少し前は緊張する。
というよりも、期待している。
今日も俺のことを気にして服を選んでくれているのか?と。
「おまたせー、どうしたのー?」
「大事な話があるんだ、来てくれないか?」
「う、うん。わかった。」
俺が真剣な顔をしていたのか、クラリサが真面目な顔をして付いてきてくれた。
「実は俺、明日に村を出て行くんだ。」
「え!そうなの?本当に?」
「うん、本当なんだ。ある事情があって、明日から国のいろんなところに行かなきゃいけないんだ。クラリサには知っていて欲しいと思って伝えに来たんだ。」
「そう、今がその時なのかな、、、」
「え?なに?」
「ううん。なんでもない。明日なのね。わかった、村を離れるのは寂しいけどそれがリョウの判断なら喜んで準備をするわ。」
「ありがとう。」
俺はクラリサの言葉を聞きながら胸が締め付けられる気持ちになった。
なんだろう。
わかっていたことなのに、クラリサに言われると悲しい気持ちになる。
俺はそれからのことはまったく覚えていない。
気付いたら自分の部屋で朝を迎えていた。
「あれ?今日はクラリサいないのか。そういえば、今日村を出るんだったな。」
俺はクラリサが俺を起こしに来なかった理由を考えて落ち着こうとした。
だけれど、そんなことも考えられないぐらい落ち込んでしまった。
「そうだよな、今日いっぱいでクラリサとは会えないんだ。そんな奴のために起こしにくるわけないよな。」
そんなことを思いながら、昨日自分がまとめたであろう荷物を持って両親の部屋のドアに向かう。
「母さん、父さん。行ってきます。」
俺はまだ寝ているであろう両親に向かって今までの感謝の気持ちと名残惜しさを胸にしまって家を出た。
それから、眠っているように静かな村を出て行った。
「はあ、なんだかあっけなかったな。まあ、たったの10年だからなー。こんなものなのか。」
俺が村に対しての感想を考えていると、後ろから足音が近づいてきた。
「ま、まって!リョウくん!まって!」
足音の正体はクラリサだった。
「てっきり忘れちゃったのかと思ったよ。朝見当たらなかったからさ。」
「ごめんね、荷物をまとめるのに時間がかかっちゃったの。それに、待ってくれてもよかったじゃない。」
「え?うん、ごめん。」
「いや、別に謝って欲しかったわけじゃ、、、まあいっか。いこう!」
「え?!いこうってもしかして付いてくる気なの!?」
「うん。当たり前でしょ?私はリョウくんと離れるなんて考えられないわ。いつまでもリョウくんと一緒なんだから、覚悟してよね?」
俺はクラリサの言ったことが一瞬理解できなかったけど、理解してからは複雑な気持ちになった。
俺に付いてくるということは、良いことにも悪いことにも関わるようになるということだ。
「で、でも、、、」
“付いてきてくれて嬉しい”と言おうとして言うのをやめた。
おそらく、俺は今後クラリサを村に置いてこなかったことを悔やむだろうと思ったからだ。
「でも?」
「やっぱり危ないよ。村の外に行くのは家を出るのとは違うんだ。考え直して欲しい。」
これが正しい選択だ。
こうすることでクラリサが傷つくことはなくなる。
「それでも!私はリョウくんと一緒に行くわ!」
「それだけじゃないんだ!僕は、、、僕は神託を果たしに行かなきゃいけないんだ。そのためには、想像もつかないような危険な状況をくぐり抜けなきゃいけないんだ。わかってほしい。」
言ってしまった。
絶対に言うまいと思っていた神託のことを話してしまった。
だけど、これでクラリサは村に残る。
これで良い。
これで良いんだ。
「またね、クラリサ。また今度、神託を果たしたあとにこの村に戻ってくるよ。」
そう言って、俺は神託を果たすべく歩き始めた。
「まって!本当なの?本当にリョウくんが?」
やっぱり信じられないよな。
けど良いんだ、頭のおかしいやつだと思って俺のことを忘れてくれるのも良い。
「うん。俺はさっきも言った通り、神託を下された身だから逆らうことはできないんだ。ごめん。」
俺はそう言ってまあ歩き始めようとすると、
「そう。じゃあなおさら私を連れて行って!リョウくんが危ない目にあうかもしれないのに私が近くに入れないなんて耐えられないよ。」
「、、、、」
俺はこの言葉を聞いた時、自分の心の中にある同じ気持ちに気付いた。
俺はクラリサのことが好きでクラリサの身を第一に考えている。
クラリサもまた自分自身のことよりも俺のことを気にしている。
ということはクラリサも俺のことが好きなのか?
俺の体は勝手に彼女の手を握った。
「わかった、連れて行くよ。クラリサを置いて行ったりしないよ。僕らはいつまでも一緒にいよう。」
俺は1つカマをかけてみた。
彼女の顔が真っ赤になっている。
どうやら予想通りのようだ。
「うん、うん。ありがとう。リョウ。」
それからクラリサは悲しいような嬉しいような顔をして、俺の手を握った。
こうして、俺とクラリサは日の出とともに村を出て行った。
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