19 / 19
19 お荷物王女は愛されている(最終話)
しおりを挟む
───それから半年後。
無事に学園を卒業したアンジェリーナは、王都から馬車で二日ほど離れたクレメンティ公爵領に居た。
ポカポカと暖かい日差しが降り注ぐ、穏やかな春の日。
鮮やかな新緑に囲まれた大きな公園には、領民を始めとする大勢の人達が駆けつけた。
昔からこの地の住民達は賑やかな事が大好きで陽気な者達が多く、何かに付けては領地の中央にあるその公園でイベントが行われる。
この日は領主の子息と王女殿下の婚姻を祝う為の祭り・・・・・・という名目で、沢山の屋台が出たり、花火が上がったりと大騒ぎ。
勿論、エルヴィーノとアンジェリーナの事である。
二人を祝う気持ちが無い訳じゃないけれど、大多数の人は名目なんて何でも良くて、このお祭りムードを楽しんでいるのだ。
折角領民達が企画してくれた祝いの祭りなので、主役の二人も顔を見せる予定。
後日、王都の教会での挙式や、王宮での披露目の夜会も予定されているのだが、それに先駆けて領地でのお披露目となる今日、入籍の手続きを済ませ、二人は正式な夫婦となった。
この日の為に用意された特別なドレスに袖を通したアンジェリーナは、この上なく幸せな気分だった。
「とても素敵。頑張ったのね・・・」
思わず呟いたアンジェリーナに、長年仕えている侍女が笑顔で頷く。
「夢が叶ったみたいで、本当に良かったですねぇ」
そっと触れた胸元の繊細な刺繍は、かつて薔薇のハンカチをくれた孤児院のアルマが初めて手掛けた物。
アルマは今、領地のドレス工房で見習いとして元気に働いている。
他の子供達も、商会の事務員になったり、騎士になったりと、それぞれの場所で頑張っているのだ。
「アンジー、支度出来た?」
「ええ、もう出発時間?」
迎えに来たエルヴィーノの呼び掛けに振り向くと、デレデレに緩み切った笑顔が向けられていた。
「可愛い。今日も凄い可愛い。超好き」
「語彙力が死んでる!!
もっと、夜空に輝く星よりも───とか、どんな宝石も霞むほど───とか、貴公子っぽいヤツ無いの?」
「そう言うのが良い?
アンジーの事なら、何時間でも余裕で褒め続けられるけど」
「・・・・・・要らない」
最近のエルヴィーノは甘い。
胸焼けしそうなほど甘い。
サラッと告げられた直球すぎる愛の言葉に、照れ隠しで苦言を呈したアンジェリーナだったが、余裕で返り討ちに合ってしまって、ちょっと悔しい。
公園の周辺の道をオープンタイプの馬車に寄り添って座り、手を振りながらゆっくりとひと回りする。
沿道に集まった人々の大きな歓声と拍手。
花びらや紙吹雪が舞い散る中、エルヴィーノがアンジェリーナの頬に優しく口付けると、一際大きな歓声が湧き上がった。
領民達の祝福を受けた後は、公爵邸で身内だけの宴が催された。
国王夫妻は流石に王宮を開けられなかったのだが、兄二人もこの宴の為に公爵領まで出向いてくれた。
「アンジー、ちょっとピッチが早いんじゃ無いか?」
アンジェリーナが手にしたシャンパングラスを、エルヴィーノがヒョイっと取り上げた。
「ああっ!何するの?
まだ飲み足りないのにぃ・・・・・・」
「ダメ」
にべも無く却下されて頬を膨らませたアンジェリーナだが、エルヴィーノが目を離した隙に再びアルコールのグラスに手を伸ばした。
(緊張し過ぎて、飲まなきゃやってられないのよ)
アンジェリーナ達夫婦にとって、実質今夜が初夜となる。
その瞬間が近付くにつれて、アンジェリーナは落ち着きを無くしていった。
エルヴィーノは、アンジェリーナのそんな気持ちに気付きながらも、彼女が酔い潰れてしまうのを心配していた。
そして、案の定───。
「あーあ、やっぱり潰れた」
「アンジーは、元々あんまり酒に強く無かったもんなぁ」
テーブルに突っ伏して、幸せそうに微笑みながらムニャムニャと何事かを呟くアンジェリーナを、シルヴィオとメルクリオが残念な物を見る様な目で眺める。
「だから止めたのに・・・・・・」
エルヴィーノは絶望的な表情で、重い溜息を吐いた。
「まあ、今夜は我慢だな」
ニヤニヤ笑うメルクリオに恨みがましい視線が投げられた。
「クソッ。他人事だと思って・・・・・・。
だが、ここまで何年も我慢して来たんだ。
今更もう一日くらい、我慢してみせるさ」
開き直ったエルヴィーノは、アンジェリーナを抱き上げて、離れの夫婦の寝室へと運ぶ。
ベッドにそっと寝かせたアンジェリーナの着替えを侍女に任せて、自分も寝巻きに着替える為一旦部屋を出た。
「んん・・・エル・・・・・・、大好きぃ」
戻ったエルヴィーノがアンジェリーナの隣に寝そべると、ベッドの振動で微かに目を覚ました彼女が、甘えた声で囁きながら擦り寄ってくる。
「・・・・・・はぁ・・・。生殺し・・・」
苦し気に呟いたエルヴィーノは、彼女を胸に抱き締めて目を閉じた。
「お休み、アンジー。良い夢を」
一夜明けた翌朝、アンジェリーナは二日酔いでエルヴィーノは寝不足の酷い状態だったのだが、夜までには二人ともなんとか回復し、ついにエルヴィーノは本懐を遂げた。
その次の日、二人は一日中寝室に籠りきりだった。
エルヴィーノはアンジェリーナを片時も離さず、侍女が触れる事さえも嫌がって、湯浴みも着替えも食事も自らが嬉しそうに世話をしたという。
あまりの独占欲に呆れた公爵夫人が彼を叱責して、ようやくアンジェリーナは解放された。
それから暫くして、二人の王子とエルヴィーノの協力もあり、ルーナリア教の腐った幹部達の数々の不正が白日の元に晒された。
まともな人間を新たな幹部に据えて生まれ変わったルーナリア教は、かなり規模を縮小したものの、迷える信者達の精神的な支えとなり、しっかりとその役割を果たしている。
そして教義の中からは、『建国の神話』や『王家の瞳』の文言が削除された。
アンジェリーナを『お荷物』と呼ぶ者は、まだ皆無とまでは言えないけど、僅かに残った輩も、エルヴィーノが容赦なく潰して行った。
エルヴィーノはどんなに忙しくとも、アンジェリーナの就寝前迄には、必ず愛する彼女の待つ自邸へと帰宅する。
お休みのキスは絶対に欠かさない。
優しい夫に毎晩抱き締められて、幸せそうに眠る彼女は、結婚後、一度も悪夢を見る事は無かった。
【終】
無事に学園を卒業したアンジェリーナは、王都から馬車で二日ほど離れたクレメンティ公爵領に居た。
ポカポカと暖かい日差しが降り注ぐ、穏やかな春の日。
鮮やかな新緑に囲まれた大きな公園には、領民を始めとする大勢の人達が駆けつけた。
昔からこの地の住民達は賑やかな事が大好きで陽気な者達が多く、何かに付けては領地の中央にあるその公園でイベントが行われる。
この日は領主の子息と王女殿下の婚姻を祝う為の祭り・・・・・・という名目で、沢山の屋台が出たり、花火が上がったりと大騒ぎ。
勿論、エルヴィーノとアンジェリーナの事である。
二人を祝う気持ちが無い訳じゃないけれど、大多数の人は名目なんて何でも良くて、このお祭りムードを楽しんでいるのだ。
折角領民達が企画してくれた祝いの祭りなので、主役の二人も顔を見せる予定。
後日、王都の教会での挙式や、王宮での披露目の夜会も予定されているのだが、それに先駆けて領地でのお披露目となる今日、入籍の手続きを済ませ、二人は正式な夫婦となった。
この日の為に用意された特別なドレスに袖を通したアンジェリーナは、この上なく幸せな気分だった。
「とても素敵。頑張ったのね・・・」
思わず呟いたアンジェリーナに、長年仕えている侍女が笑顔で頷く。
「夢が叶ったみたいで、本当に良かったですねぇ」
そっと触れた胸元の繊細な刺繍は、かつて薔薇のハンカチをくれた孤児院のアルマが初めて手掛けた物。
アルマは今、領地のドレス工房で見習いとして元気に働いている。
他の子供達も、商会の事務員になったり、騎士になったりと、それぞれの場所で頑張っているのだ。
「アンジー、支度出来た?」
「ええ、もう出発時間?」
迎えに来たエルヴィーノの呼び掛けに振り向くと、デレデレに緩み切った笑顔が向けられていた。
「可愛い。今日も凄い可愛い。超好き」
「語彙力が死んでる!!
もっと、夜空に輝く星よりも───とか、どんな宝石も霞むほど───とか、貴公子っぽいヤツ無いの?」
「そう言うのが良い?
アンジーの事なら、何時間でも余裕で褒め続けられるけど」
「・・・・・・要らない」
最近のエルヴィーノは甘い。
胸焼けしそうなほど甘い。
サラッと告げられた直球すぎる愛の言葉に、照れ隠しで苦言を呈したアンジェリーナだったが、余裕で返り討ちに合ってしまって、ちょっと悔しい。
公園の周辺の道をオープンタイプの馬車に寄り添って座り、手を振りながらゆっくりとひと回りする。
沿道に集まった人々の大きな歓声と拍手。
花びらや紙吹雪が舞い散る中、エルヴィーノがアンジェリーナの頬に優しく口付けると、一際大きな歓声が湧き上がった。
領民達の祝福を受けた後は、公爵邸で身内だけの宴が催された。
国王夫妻は流石に王宮を開けられなかったのだが、兄二人もこの宴の為に公爵領まで出向いてくれた。
「アンジー、ちょっとピッチが早いんじゃ無いか?」
アンジェリーナが手にしたシャンパングラスを、エルヴィーノがヒョイっと取り上げた。
「ああっ!何するの?
まだ飲み足りないのにぃ・・・・・・」
「ダメ」
にべも無く却下されて頬を膨らませたアンジェリーナだが、エルヴィーノが目を離した隙に再びアルコールのグラスに手を伸ばした。
(緊張し過ぎて、飲まなきゃやってられないのよ)
アンジェリーナ達夫婦にとって、実質今夜が初夜となる。
その瞬間が近付くにつれて、アンジェリーナは落ち着きを無くしていった。
エルヴィーノは、アンジェリーナのそんな気持ちに気付きながらも、彼女が酔い潰れてしまうのを心配していた。
そして、案の定───。
「あーあ、やっぱり潰れた」
「アンジーは、元々あんまり酒に強く無かったもんなぁ」
テーブルに突っ伏して、幸せそうに微笑みながらムニャムニャと何事かを呟くアンジェリーナを、シルヴィオとメルクリオが残念な物を見る様な目で眺める。
「だから止めたのに・・・・・・」
エルヴィーノは絶望的な表情で、重い溜息を吐いた。
「まあ、今夜は我慢だな」
ニヤニヤ笑うメルクリオに恨みがましい視線が投げられた。
「クソッ。他人事だと思って・・・・・・。
だが、ここまで何年も我慢して来たんだ。
今更もう一日くらい、我慢してみせるさ」
開き直ったエルヴィーノは、アンジェリーナを抱き上げて、離れの夫婦の寝室へと運ぶ。
ベッドにそっと寝かせたアンジェリーナの着替えを侍女に任せて、自分も寝巻きに着替える為一旦部屋を出た。
「んん・・・エル・・・・・・、大好きぃ」
戻ったエルヴィーノがアンジェリーナの隣に寝そべると、ベッドの振動で微かに目を覚ました彼女が、甘えた声で囁きながら擦り寄ってくる。
「・・・・・・はぁ・・・。生殺し・・・」
苦し気に呟いたエルヴィーノは、彼女を胸に抱き締めて目を閉じた。
「お休み、アンジー。良い夢を」
一夜明けた翌朝、アンジェリーナは二日酔いでエルヴィーノは寝不足の酷い状態だったのだが、夜までには二人ともなんとか回復し、ついにエルヴィーノは本懐を遂げた。
その次の日、二人は一日中寝室に籠りきりだった。
エルヴィーノはアンジェリーナを片時も離さず、侍女が触れる事さえも嫌がって、湯浴みも着替えも食事も自らが嬉しそうに世話をしたという。
あまりの独占欲に呆れた公爵夫人が彼を叱責して、ようやくアンジェリーナは解放された。
それから暫くして、二人の王子とエルヴィーノの協力もあり、ルーナリア教の腐った幹部達の数々の不正が白日の元に晒された。
まともな人間を新たな幹部に据えて生まれ変わったルーナリア教は、かなり規模を縮小したものの、迷える信者達の精神的な支えとなり、しっかりとその役割を果たしている。
そして教義の中からは、『建国の神話』や『王家の瞳』の文言が削除された。
アンジェリーナを『お荷物』と呼ぶ者は、まだ皆無とまでは言えないけど、僅かに残った輩も、エルヴィーノが容赦なく潰して行った。
エルヴィーノはどんなに忙しくとも、アンジェリーナの就寝前迄には、必ず愛する彼女の待つ自邸へと帰宅する。
お休みのキスは絶対に欠かさない。
優しい夫に毎晩抱き締められて、幸せそうに眠る彼女は、結婚後、一度も悪夢を見る事は無かった。
【終】
308
お気に入りに追加
2,215
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(20件)
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】愛くるしい彼女。
たまこ
恋愛
侯爵令嬢のキャロラインは、所謂悪役令嬢のような容姿と性格で、人から敬遠されてばかり。唯一心を許していた幼馴染のロビンとの婚約話が持ち上がり、大喜びしたのも束の間「この話は無かったことに。」とバッサリ断られてしまう。失意の中、第二王子にアプローチを受けるが、何故かいつもロビンが現れて•••。
2023.3.15
HOTランキング35位/24hランキング63位
ありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
本日はお日柄も良く、白い結婚おめでとうございます。
待鳥園子
恋愛
とある誤解から、白い結婚を二年続け別れてしまうはずだった夫婦。
しかし、別れる直前だったある日、夫の態度が豹変してしまう出来事が起こった。
※両片思い夫婦の誤解が解けるさまを、にやにやしながら読むだけの短編です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
クレアは婚約者が恋に落ちる瞬間を見た
ましろ
恋愛
──あ。
本当に恋とは一瞬で落ちるものなのですね。
その日、私は見てしまいました。
婚約者が私以外の女性に恋をする瞬間を見てしまったのです。
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
殿下が私を愛していないことは知っていますから。
木山楽斗
恋愛
エリーフェ→エリーファ・アーカンス公爵令嬢は、王国の第一王子であるナーゼル・フォルヴァインに妻として迎え入れられた。
しかし、結婚してからというもの彼女は王城の一室に軟禁されていた。
夫であるナーゼル殿下は、私のことを愛していない。
危険な存在である竜を宿した私のことを彼は軟禁しており、会いに来ることもなかった。
「……いつも会いに来られなくてすまないな」
そのためそんな彼が初めて部屋を訪ねてきた時の発言に耳を疑うことになった。
彼はまるで私に会いに来るつもりがあったようなことを言ってきたからだ。
「いいえ、殿下が私を愛していないことは知っていますから」
そんなナーゼル様に対して私は思わず嫌味のような言葉を返してしまった。
すると彼は、何故か悲しそうな表情をしてくる。
その反応によって、私は益々訳がわからなくなっていた。彼は確かに私を軟禁して会いに来なかった。それなのにどうしてそんな反応をするのだろうか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約破棄でみんな幸せ!~嫌われ令嬢の円満婚約解消術~
春野こもも
恋愛
わたくしの名前はエルザ=フォーゲル、16才でございます。
6才の時に初めて顔をあわせた婚約者のレオンハルト殿下に「こんな醜女と結婚するなんて嫌だ! 僕は大きくなったら好きな人と結婚したい!」と言われてしまいました。そんな殿下に憤慨する家族と使用人。
14歳の春、学園に転入してきた男爵令嬢と2人で、人目もはばからず仲良く歩くレオンハルト殿下。再び憤慨するわたくしの愛する家族や使用人の心の安寧のために、エルザは円満な婚約解消を目指します。そのために作成したのは「婚約破棄承諾書」。殿下と男爵令嬢、お二人に愛を育んでいただくためにも、後はレオンハルト殿下の署名さえいただければみんな幸せ婚約破棄が成立します!
前編・後編の全2話です。残酷描写は保険です。
【小説家になろうデイリーランキング1位いただきました――2019/6/17】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
デートリヒは白い結婚をする
毛蟹葵葉
恋愛
デートリヒには婚約者がいる。
関係は最悪で「噂」によると恋人がいるらしい。
式が間近に迫ってくると、婚約者はデートリヒにこう言った。
「デートリヒ、お前とは白い結婚をする」
デートリヒは、微かな胸の痛みを見て見ぬふりをしてこう返した。
「望むところよ」
式当日、とんでもないことが起こった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】伯爵令嬢は婚約を終わりにしたい〜次期公爵の幸せのために婚約破棄されることを目指して悪女になったら、なぜか溺愛されてしまったようです〜
よどら文鳥
恋愛
伯爵令嬢のミリアナは、次期公爵レインハルトと婚約関係である。
二人は特に問題もなく、順調に親睦を深めていった。
だがある日。
王女のシャーリャはミリアナに対して、「二人の婚約を解消してほしい、レインハルトは本当は私を愛しているの」と促した。
ミリアナは最初こそ信じなかったが王女が帰った後、レインハルトとの会話で王女のことを愛していることが判明した。
レインハルトの幸せをなによりも優先して考えているミリアナは、自分自身が嫌われて婚約破棄を宣告してもらえばいいという決断をする。
ミリアナはレインハルトの前では悪女になりきることを決意。
もともとミリアナは破天荒で活発な性格である。
そのため、悪女になりきるとはいっても、むしろあまり変わっていないことにもミリアナは気がついていない。
だが、悪女になって様々な作戦でレインハルトから嫌われるような行動をするが、なぜか全て感謝されてしまう。
それどころか、レインハルトからの愛情がどんどんと深くなっていき……?
※前回の作品同様、投稿前日に思いついて書いてみた作品なので、先のプロットや展開は未定です。今作も、完結までは書くつもりです。
※第一話のキャラがざまぁされそうな感じはありますが、今回はざまぁがメインの作品ではありません。もしかしたら、このキャラも更生していい子になっちゃったりする可能性もあります。(このあたり、現時点ではどうするか展開考えていないです)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
伯爵令嬢の苦悩
夕鈴
恋愛
伯爵令嬢ライラの婚約者の趣味は婚約破棄だった。
婚約破棄してほしいと願う婚約者を宥めることが面倒になった。10回目の申し出のときに了承することにした。ただ二人の中で婚約破棄の認識の違いがあった・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
今一人で「minikoさんの作品全部読み終わるまで寝れまてん」を勝手にやってるんですけど、本当に私の好みド・ストライクすぎて終わりたくないって思っちゃいました。
こんなに好みぴったりな作者さん初めてです!
ありがとうございます🙇♀️
コメントありがとうございます💕
本当に過去作も読んで下さったんですね(*´꒳`*)ノ♡
小説を書き始めた当初は、誰も読んでくれないのでは?と思っていたのに、こんなに嬉しいコメントを頂ける日が来るとは…… 。゚゚(*´□`*。)°゚。
制覇して下さるのはとても嬉しいのですが、無理せず適度に睡眠もとって下さいね☺️✨
今の所、全作品ずっと無料公開を続ける予定ですので、急がなくても大丈夫です♪
次話が待ちきれなくなると思い完結を待って一気読みしました。
領地に行って離れていた期間があるからこそ拗れた部分もあっただろうけど、それがあったから恋愛感情にもなって、最終的には一緒になり良かったです。
ただどっちも拗れすぎてて、知り合いだったらめんどくせー!感はありました(笑)
次の作品も楽しみに待たせてもらいます。
感想頂きまして、ありがとうございます。
確かに、この2人とお友達にはなりたくないですねぇ💦
今回のお話の脇役達は、凄く優しくて面倒見が良い人ばっかりでした。
私なら付き合いきれん!(笑)
更新を追って読むと余計に焦ったく感じると思うので、一気読みして下さったのは正解だったかもしれませんね。
お読み頂きありがとうございました♪
次回作でもお会い出来ると嬉しいです。
主人公への愛を自覚したとたん嫉妬メラメラ男に成り下がった婚約者(笑)
年の差も何もあったもんじゃない!
あの余裕風ふかしてた男はいずこへ〜〜〜(ノ*0*)ノ
完結お疲れ様でしたヾ(*’O’*)/
やっぱり男は甘々溺愛がいいですよね~(想い人限定で)
新作も楽しみにしております💗
抑えてきた独占欲が大爆発してましたね(^-^)
「信頼できる男に引き継ぐ」とか、どの口が言っていたのやら💦
絶対無理でしょ(笑)
nico様には連載開始当初からコメント頂き、とても嬉しかったです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回作は1〜2週間後の公開を予定しております。
その時に、またお会い出来れば幸いです💕