3 / 8
第三話『ネバダに来ています』
しおりを挟む
辺りは暗くなっていたが、よく見渡すと遠くにいくつかの建物と明かりが見える。
サーチライトのような光もチラチラと見えていた。
状況が飲み込めず、精一杯の苦笑いで俺は尋ねた。
一斗「あの…ここ…どこでしょう…?」
男「あぁ~?まぁだ寝ぼけてんのか、お前さん。ここはネバダ州だよ」
一斗「ネ、ネバダ!?」
俺は冷静に考え頭を整理することにした。
俺は探検家、トレジャーハンター。不測の事態は日常茶飯事じゃないか。落ち着け、落ち着くんだ。
日本を発ったのは一昨日。その後、ロサンゼルスから車でメキシコを目指していたはずだ。
そして道中エンジントラブルに見舞われ、このトラックに乗り込んだ。
ここがネバダ州だとすると…
一斗「…戻ってきているじゃないか、おい」
ここまでは冷静に判断できた。ただ分からないのは、何故このオヤジが俺をここまで連れてきたかということだ。
一斗「あのぉ…すいませんが…どこに向かっているのでしょう」
男「そりゃお前ぇ、エリア51だよ」
一斗「エリア51!?」
物好きな人なら一度は聞いたことのある言葉だろう。
かつてアメリカに墜落したと言われるUFO、いわゆるロズウェル事件の秘密が隠されていると言われるアメリカ空軍の軍事施設だ。その秘密を探りに行った者は帰ってこないとさえ言われた。
一斗「あの…何故そんな場所に…」
男「そりゃお前ぇ、UFOったらここだろ」
一斗「UFO…」
男「だってお前さん、UFOとマヤ文明のつながりが知りたかったわけだろ」
俺は目を閉じてうつむいた…
お母さん…勘違いって…恐ろしいよ…
サーチライトのような光もチラチラと見えていた。
状況が飲み込めず、精一杯の苦笑いで俺は尋ねた。
一斗「あの…ここ…どこでしょう…?」
男「あぁ~?まぁだ寝ぼけてんのか、お前さん。ここはネバダ州だよ」
一斗「ネ、ネバダ!?」
俺は冷静に考え頭を整理することにした。
俺は探検家、トレジャーハンター。不測の事態は日常茶飯事じゃないか。落ち着け、落ち着くんだ。
日本を発ったのは一昨日。その後、ロサンゼルスから車でメキシコを目指していたはずだ。
そして道中エンジントラブルに見舞われ、このトラックに乗り込んだ。
ここがネバダ州だとすると…
一斗「…戻ってきているじゃないか、おい」
ここまでは冷静に判断できた。ただ分からないのは、何故このオヤジが俺をここまで連れてきたかということだ。
一斗「あのぉ…すいませんが…どこに向かっているのでしょう」
男「そりゃお前ぇ、エリア51だよ」
一斗「エリア51!?」
物好きな人なら一度は聞いたことのある言葉だろう。
かつてアメリカに墜落したと言われるUFO、いわゆるロズウェル事件の秘密が隠されていると言われるアメリカ空軍の軍事施設だ。その秘密を探りに行った者は帰ってこないとさえ言われた。
一斗「あの…何故そんな場所に…」
男「そりゃお前ぇ、UFOったらここだろ」
一斗「UFO…」
男「だってお前さん、UFOとマヤ文明のつながりが知りたかったわけだろ」
俺は目を閉じてうつむいた…
お母さん…勘違いって…恐ろしいよ…
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

荷車尼僧の回顧録
石田空
大衆娯楽
戦国時代。
密偵と疑われて牢屋に閉じ込められた尼僧を気の毒に思った百合姫。
座敷牢に食事を持っていったら、尼僧に体を入れ替えられた挙句、尼僧になってしまった百合姫は処刑されてしまう。
しかし。
尼僧になった百合姫は何故か生きていた。
生きていることがばれたらまた処刑されてしまうかもしれないと逃げるしかなかった百合姫は、尼寺に辿り着き、僧に泣きつく。
「あなたはおそらく、八百比丘尼に体を奪われてしまったのでしょう。不死の体を持っていては、いずれ心も人からかけ離れていきます。人に戻るには人魚を探しなさい」
僧の連れてきてくれた人形職人に義体をつくってもらい、日頃は人形の姿で人らしく生き、有事の際には八百比丘尼の体で人助けをする。
旅の道連れを伴い、彼女は戦国時代を生きていく。
和風ファンタジー。
カクヨム、エブリスタにて先行掲載中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


鬼総長緒丹子の恋
花咲蝶ちょ
恋愛
また、主婦と神様の恋愛事情のスピンオフです。
鬼の一族の持國緒丹子と退魔の太刀の者の榊誠の読み切り恋愛シリーズです。
対立する鬼の一族と太刀の一族の恋愛物語です。
榊誠の一族を根絶やしにした鬼への復讐を心に秘めながら鬼の一族の緒丹子と犯人探しをしながら焦ったい恋愛事情
もんもんと汗
ふしきの
大衆娯楽
小町(こまちちょう)は、とても小さい町ですが、繊維工場があるため、昼夜問わず町には人がいます。女工さんもたくさん暮らしています。町には大通りが少なく、袋小路の道ばかりです。古くてエキセントリックな町ですが、駅もバスも通っています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる