甘い恋をカラメリゼ

うめこ

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Baba savarin〜甘い酔いと〜

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 そして俺はそう言われて、う、と固まってしまった。いざこのぺらぺらを着るとなるとやっぱり抵抗がある。でも、似合ないからと事前に言ってあるしここは腹をくくろう。それに智駿さんを誘惑するためにがんばらないと。そう心の中でぶつぶつと唱えて、俺はまず今着ている服を脱ぎだした。

 シャツを脱いでズボンを脱いで、それから智駿さんに背を向けて下着も。今でもエッチの前に自分から全裸になるのは少し恥ずかしい。智駿さんはそんな俺をみて面白そうに笑っている。



「じゃあ……着ますよ!」

「うんうん、お願いします」



 さっさと服を脱いで、そしてようやくベビードールを着る段階に。着慣れないキャミソール型のそれを手にとって、俺はごくりと唾を呑む。



「んっ……?」



 少しだけかぶって、俺はぴたりと固まった。なんだこれ、普段着ているタンクトップなんかと違って伸びないぞ、ってヒヤッとしたのだ。このまま着て行ったらレースが破けてしまいそうでなんだか怖い。俺はぎゅっと体を縮こめて、恐る恐る袖を通していく。



「うわっ……ひっ……」



 袖を通すと、他の布地がひらひらっと落ちて無事着ることができた。でも、全然「着ている」って感じがしなくて俺はそわそわと身じろぎをしてしまう。すーすーするし、独特のサラサラとした生地が肌に擦れてくすぐったい。自分の身体を見下ろしてみれば……つんと勃った乳首がぽつんと存在を主張していて、おへそもしっかり透けていて、やたらといやらしかった。



「あの……智駿さん。変じゃないです?」

「まずは、それもはいて」

「はい……」



 あんまりにも女の子な格好だったから、恥ずかしくなってしまう。智駿さんの舐めるような視線も、よけいにその羞恥心を煽ってくる。

 でも、智駿さんにとってこの格好は悪くないみたい。その熱視線で、感じ取れる。これを着て、誘惑頑張んないと……そう思えばパンツをはくことに躊躇ってなんかいられない。

 ぺらっぺらのパンツを手にとって、ごくりと唾を呑む。布の面積が、異様に小さい。女の子がはいても危ないレベルのこれを俺がはいたら……相当ヤバイことになる。半分怖さもあったけれど……意を決してそれに脚をいれていく。



「……っ、」



 やっぱり、男物とは布地の感触が違う。それでまずドキッとして、そして智駿さんの前でこれをはくという行為にもドキドキとして。両脚をいれてゆっくりと上げていくとなんだかアソコがきゅんきゅんする。なんとかちゃんとはくことができて、最後にきゅっとパンツを上に引っ張り上げると、



「ぁんっ……」



 面積の少ない布地が、くいっと食い込んできて感じてしまった。



「……っ、」



 恐る恐る、パンツをはいた自分の股間を見下ろす。そうすればそのあまりの似合わなさにかあっと顔が熱くなった。全然そのパンツにチンコは収まっていなくて、はみ出てしまっている。こんな恥ずかしいもの……智駿さんはどうみてるだろう、ちらりと智駿さんをみつめて俺の体温はさらにあがってしまった。



「うわあ、すごいいやらしいね、梓乃くん」



 すっと智駿さんが近づいてきて、ベビードールの上から指でつうっと上半身をなぞっていく。指は鎖骨から胸の間を通って、おへそに。指先がおへそをくりくりと撫でてきて、俺の身体はピクッ、ピクッ、と震えてしまう。



「思った以上にいいよ、梓乃くん」

「ほん、と……?」

「うん、このいかにもセックスするためにつくられました、みたいな服着てる梓乃くん……みてて興奮する」



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