66 / 167
Pithbiers glace~アーモンドの香りをフォンダンに閉じ込めて~
2(5)
しおりを挟む「だめっ! ダメッ、あっ! やっ! あっ、あっ!」
「んー、まだイケそうじゃない?」
「むりっ、しんじゃうっ、イクッ、イクッ、」
「はは、仕方ないなあ」
あんまりにも俺が懇願するからか、ようやく智駿さんは動きを止めた。俺はぐったりとしてしまって、倒れこむように智駿さんに抱きつく。
アソコが、じんじんと熱い。繋がったまま、俺ははーはーと息を吐きながら智駿さんの首元に顔を埋める。頭がぼーっとして、こうしていると酷く気持ちいい。
「あはは、ごめんね、いじめちゃって」
「んっ……」
智駿さんが俺の頭にするりと手を添えてきた。俺はされるがままになって……ゆっくり、智駿さんにキスをする。
「んん……」
イった余韻でふわふわとしながら、繋がったままキス。最高に気持ちいい。脚を智駿さんの腰に回してしがみついて、全身を密着させる。ああ、この体位すごくいい。密着度が、ほんとうにすごい。
「あ、ふ……」
とんとん、って腰を叩かれて、俺はゆっくりと腰を揺らし始めた。前後に、ゆるやかに。
「ん……ん……」
くちゅ、くちゅ、と音が響く。
俺は自分のイイところに智駿さんのものをあてるようにしながら腰を振って、キスに夢中になった。キスをしながらだと、幸せな気分になって俺は静かに何回もイッていた。
ビクンッ! ってなかを痙攣させながらも、それでも腰の動きはやめられない。
ビクッ、ビクビクッ、ってどんどんイキ方は激しくなっていって、次第に腰の動きがゆるくなっていってしまう。絡めた舌も動かせなくて、だらりと伸ばしたまま。そうしていれば……今度は智駿さんが腰を動かし出してくれた。さっきよりも優しく、ゆっくり。
「んっ……んんっ……」
はあ、はあ、ってキスの合間に息が溢れてゆく。気持ちいい、ほんとうに気持ちいいっ……イッてもイッてもどんどん欲しくなって、俺は再び自分で腰を揺らし始めた。
ほんとうに、何回イッてるんだろうってくらい俺はイッていて、それでも腰を振るのをやめられない。それどころか、どんどん動きは早くなっていってしまう。ギシ、ギシ、とベッドが軋み出す。
「あっ、ふっ、……ちは、やさん……」
「梓乃くん……もっと名前呼んで」
「ちはやさん……ちはやさんっ……」
無我夢中で、俺は智駿さんを求めた。そして智駿さんも俺を求めてきた。快楽を貪る、腰を振るなんて行為をこんなに必死にやって、それなのにそれはもう純愛をしているような心地で。お互いの名前を呼び合えばそこにあるのは甘ったるい響きで。
お互いが果てても、しばらく繋がったままキスをしていた。俺は一回イクとずっとイキっぱなしだから、智駿さんがイッたあともずっとビクビクとイキ続けていたけれど。イキながら、ずっとキスをしていた。
「ちはやさん……」
それから、押し倒されて今度は完全に智駿さん主導でエッチした。智駿さんが満足するまで全身を愛撫されて、じっとりと愛されて、俺はもっととろとろになってたと思う。これからしばらく会えない分を、これでもかというくらいにお互いに求め合っていた。
10
お気に入りに追加
193
あなたにおすすめの小説
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる