スイートアンドビターエゴイスト

うめこ

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第十二章:スイートアンドビター

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 脱衣所で、一緒に服を脱ぐ。波折の服を脱ぐ様子を凝視しながら、沙良もシャツのボタンを外していく。波折はグレーのニットを、袖から脱いでいた。もぞもぞとニットの中で腕が動いている様子が、可愛い。袖を脱ぐとよいしょ、と一気にニットを脱ぐ。ぐしゃっとなった髪を手櫛でささっと直している様子が、可愛い。ニットの下には薄手のインナーを着ていたようだ。身体のかたちに沿っていてなんだかいやらしい。でもすぐにそれを脱いでしまった。ちなみにインナーも袖から脱いでいた。波折は袖から脱ぐタイプのようだ。

 次は下を脱いでゆく。ベルトを外して、それをどこに置こうとおろおろとしている様子が、可愛い。沙良が「そこに置いていいですよ」と言ってやればそれに従う。そして、穿いていたスキニーパンツを脱いで、下着一枚になる。相変わらず波折の脚は綺麗だ。細くて形が綺麗。女の子の脚とは違ってうっすらと筋肉がついているが、それもまたいい。そして毛が本当に薄い。エッチな脚だなーなんて見ていれば、下着も脱いでしまった。


「……」

「あっ、俺も早く脱ぎます!」


 波折の脱衣をみるのに夢中でのろのろとしていた沙良は、慌てて服を脱いでゆく。「脱いだよ?」なんて目で見られて思わず勃ってしまいそうになったがなんとか無事なようだ。急いで全裸になって、波折を浴室に連れてゆく。


「先輩。洗ってあげますね、座って」


 波折をバスチェアーに座らせて、沙良もその後ろにつく。シャワーでお湯をかけてあげると、波折はくすぐったそうにみじろいだ。


「先輩、この鏡、曇り止めしてあるのでちゃんと先輩のこと映せるんですよ」

「……そう、なの?」

「だから、俺に触られているところ、ちゃんとみてて」


 ボディソープを泡立てて、波折の肌に塗りつけてゆく。相変わらずのすべすべもちもちの肌。触っているこっちが気持ちいい。ずーっと抱きしめていたいな、と思うくらいに波折の身体は触り心地がいい。丁寧に上半身につけたボディソープを泡立ててゆく。マッサージするようにくるくると撫でてやれば、波折がぴく、ぴく、と震えた。


「……先輩……背中、綺麗」

「えっ……あっ……」


 波折の背中をみて、思わず沙良はため息をつく。くっきりと肩甲骨が浮き上がり、背筋がすっと伸びた、色っぽい背中。あとでバックでエッチしようかな、と思いながら、その背中をなでなでとしてあげる。波折がわずかに前のめりになって、その微弱な刺激から逃げているから可愛かった。


「先輩、次、胸やりますね」

「う、うん……」

「ここ、あとでいっぱい弄るから丁寧に洗いますよ」

「……うん」


 沙良の手のひらが、波折の胸を包む。そして、下からもちあげるようにやわやわくるくると撫でてやった。波折がふら、としたから沙良は波折に近づいて、胸を貸してやる。そうすれば波折は沙良に寄りかかって、目を閉じてその緩やかな刺激を感じていた。


「あ……あ……」

「波折先輩の胸……可愛い」

「んんっ……」


 女ではないから、柔らかくはない。でも、その肌質のせいかふかふかとしていて、弾力がある。触っていて楽しいから、くにゅくにゅと指の腹でマッサージしてやれば波折はうっとりとした顔をした。それはもう可愛くて、沙良の下腹部が熱くなってしまう。でも焦らず、ゆっくりゆっくりと波折の胸を触ってやる。


「先輩の乳首って……ほんと、綺麗ですよね」

「ちくび……?」

「ピンク色してて……いじっていると膨らんでくるから、可愛いし」

「ん……」

「乳首、綺麗にしますね、先輩」


 沙良の指先が波折の乳首に揺れる。乳頭をにゅるにゅると円を描くように撫でてやれば、段々と乳首がぷっくりと膨らんできた。はふ、と蕩けたような息を吐きながら、波折は沙良の腕のなかに収まり、ぴくんぴくんと震えていた。


「可愛い……先輩……可愛いです」

「あっ……あんっ……」


 乳首を、ぴん、と指で弾いてみる。そうすれば、波折が「あんっ……」と身体をくねらせて鳴いた。その喘ぎ方がものすごく可愛かったから、ついつい何回も同じことをやってしまう。


ぴんっ。

「あぁんっ……」

ぴんっ。ぴんっ。

「んっ……はぅっ……」

ぴんっ。ぴんっ。ぴんっ。

「やぁっ……ひゃっ……あんっ……」


 可愛いなぁ。沙良は波折の耳たぶをはむはむと甘咬みしながら、乳首弾きを楽しんでいた。みればみるほどにエッチな乳首。いっぱいいっぱい弄ってあげたくて、今度は指できゅううっと摘んでみる。


「んんーっ……!」


 きゅ、きゅ、こりこり、と乳首をいじくれば、波折が唇を噛んで唸った。沙良の腕を軽く掴んで、脚をすりあわせもじもじとしている。乳首も益々ぷくぷくとしてきたから、気持ちいいのだろう。沙良は「可愛い」と何度も何度も囁きながら、波折の乳首をたくさん可愛がってあげた。


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