177 / 236
第十二章:スイートアンドビター
14
しおりを挟む
波折が洗い物をしている間、鑓水はのろのろと着替えをしていた。普段は制服で過ごしているから私服はいらない、ということでほとんど私服は持ってきていない。上着となるものを数枚波折の家に置いておき、インナーは波折のものを借りていた。「借りるよ」とひとこと言って波折のクローゼットをあける。適当にシンプルなデザインのカットソーをひっぱりだすと……その拍子に何かが転がり落ちる。
「……波折ー」
「なにー?」
「……なんかすげーもんでてきたんだけど」
「すげーもん?」
鑓水はでてきたものを摘んで、波折のもとへ持っていく。それをぴらんと波折に見せつけると、波折は「あ」と苦笑いをした。
「……これなに?」
「……女装プレイ用、かな?」
それは、女物の下着だった。しかも、所謂セクシーランジェリーといった、すけすけで布の面積の小さなピンクの下着。波折曰く「女装プレイ用」。
「……これ、付けてよ」
「え? デートは?」
「だから、つけてデートして」
「えっ?」
「服は普通でいいから、なかにこれ着て」
洗い物を終えて手を拭いている波折に、鑓水は下着を押し付ける。
波折は戸惑いながらも下着を受け取って、のろのろとベッドまでやってくる。トップスを脱いで、ブラジャーを手に取ると、ちら、と鑓水の方を見た。
「あ、あの……着替えているところみないでくれる?」
「いや見るだろ」
「う……あの……に、似合わないからな」
「そりゃ女装が似合う男なんてそうそういないから」
「じゃあ、やめよ?」
「だめ。つけて」
「……はい」
波折がかあっと顔を赤らめる。「ご主人様」とはこれくらいヒョイヒョイとやってのけるんだろ、と思って鑓水は唇を尖らせる。最近の波折はアブノーマルなことをするときにやたらと恥ずかしがっているがなんだろう、と唸りながら、鑓水はじっと波折の着替える様子をみつめていた。波折がブラジャーの肩紐をかけて、腕を背に回してホックをとめる。女と同じ動作をしている波折になんだか興奮してしまう。レースがすけすけで乳首だけが隠せるようなそのブラジャーをつけた波折はやたらといやらしかった。一番小さいサイズのブラジャーだからかそこまでゆるくはなく、波折の胸にふわりとそのレースがのっている。白い肌にピンクのレースが映えて、案外似合っていた。……ただ、やはり男の顔と身体には不格好だが、それがまたいやらしい。
「……やっぱり変でしょ、やめよう?」
「パンツもはいて」
「ええ……」
波折がしぶしぶと下も脱いで、履いていた下着も脱いだ。そして、もはや全く隠す気のなさそうな布全てがすけているそのパンティーを、鑓水の視線から必死に逃げるようにして履く。当たり前のように波折のペニスは下着からはみでていて、波折はふるふると震えながら鑓水に背をむけてそれを隠していた。そうして恥ずかしがっている様子が可愛くて、鑓水は波折に近づいていく。そして、パンティーを掴むとぐっと上にもちあげて食い込ませた。
「あうぅっ……」
「似合ってるじゃん、波折。やーらし」
「似合って、ない……」
「いや、すっごく卑猥でいいよ。こっちも」
「ひゃあ……」
薄い布の上から、波折の乳首を円を描くようにして撫でてやる。ぴくぴくと震えて、波折は身をよじる。
「よし、波折。これでデートな」
「……普通に服着ていいんだよね」
「ああ、いいよ。あ、でもこれもつけて」
「え?」
鑓水はひょいと波折のお尻に手をのばす。そして、布をずらして手に隠し持っていたローターをつぷりと挿入した。波折がびくっ、と震えたがそれはそのまま奥までつるんとはいってゆく。
「け、慧太……」
「遠隔操作できるローター。前も使ったよな?」
「う、……イッたらおしおき?」
「いいや。大丈夫、イきたかったらイッていいよ」
「イけないだろ、人前で!」
「じゃあおまえが我慢しろ」
「慧太~……」
ひーん、と泣きついてきた波折を抱いて、にやにやと鑓水は笑う。そんなに意地悪をするつもりはない。ちょっとしたスパイスだ。デート自体は普通に楽しむつもりだったから、鑓水はそんなに不安がらなくていいよ、と波折を撫でてやった。
「……波折ー」
「なにー?」
「……なんかすげーもんでてきたんだけど」
「すげーもん?」
鑓水はでてきたものを摘んで、波折のもとへ持っていく。それをぴらんと波折に見せつけると、波折は「あ」と苦笑いをした。
「……これなに?」
「……女装プレイ用、かな?」
それは、女物の下着だった。しかも、所謂セクシーランジェリーといった、すけすけで布の面積の小さなピンクの下着。波折曰く「女装プレイ用」。
「……これ、付けてよ」
「え? デートは?」
「だから、つけてデートして」
「えっ?」
「服は普通でいいから、なかにこれ着て」
洗い物を終えて手を拭いている波折に、鑓水は下着を押し付ける。
波折は戸惑いながらも下着を受け取って、のろのろとベッドまでやってくる。トップスを脱いで、ブラジャーを手に取ると、ちら、と鑓水の方を見た。
「あ、あの……着替えているところみないでくれる?」
「いや見るだろ」
「う……あの……に、似合わないからな」
「そりゃ女装が似合う男なんてそうそういないから」
「じゃあ、やめよ?」
「だめ。つけて」
「……はい」
波折がかあっと顔を赤らめる。「ご主人様」とはこれくらいヒョイヒョイとやってのけるんだろ、と思って鑓水は唇を尖らせる。最近の波折はアブノーマルなことをするときにやたらと恥ずかしがっているがなんだろう、と唸りながら、鑓水はじっと波折の着替える様子をみつめていた。波折がブラジャーの肩紐をかけて、腕を背に回してホックをとめる。女と同じ動作をしている波折になんだか興奮してしまう。レースがすけすけで乳首だけが隠せるようなそのブラジャーをつけた波折はやたらといやらしかった。一番小さいサイズのブラジャーだからかそこまでゆるくはなく、波折の胸にふわりとそのレースがのっている。白い肌にピンクのレースが映えて、案外似合っていた。……ただ、やはり男の顔と身体には不格好だが、それがまたいやらしい。
「……やっぱり変でしょ、やめよう?」
「パンツもはいて」
「ええ……」
波折がしぶしぶと下も脱いで、履いていた下着も脱いだ。そして、もはや全く隠す気のなさそうな布全てがすけているそのパンティーを、鑓水の視線から必死に逃げるようにして履く。当たり前のように波折のペニスは下着からはみでていて、波折はふるふると震えながら鑓水に背をむけてそれを隠していた。そうして恥ずかしがっている様子が可愛くて、鑓水は波折に近づいていく。そして、パンティーを掴むとぐっと上にもちあげて食い込ませた。
「あうぅっ……」
「似合ってるじゃん、波折。やーらし」
「似合って、ない……」
「いや、すっごく卑猥でいいよ。こっちも」
「ひゃあ……」
薄い布の上から、波折の乳首を円を描くようにして撫でてやる。ぴくぴくと震えて、波折は身をよじる。
「よし、波折。これでデートな」
「……普通に服着ていいんだよね」
「ああ、いいよ。あ、でもこれもつけて」
「え?」
鑓水はひょいと波折のお尻に手をのばす。そして、布をずらして手に隠し持っていたローターをつぷりと挿入した。波折がびくっ、と震えたがそれはそのまま奥までつるんとはいってゆく。
「け、慧太……」
「遠隔操作できるローター。前も使ったよな?」
「う、……イッたらおしおき?」
「いいや。大丈夫、イきたかったらイッていいよ」
「イけないだろ、人前で!」
「じゃあおまえが我慢しろ」
「慧太~……」
ひーん、と泣きついてきた波折を抱いて、にやにやと鑓水は笑う。そんなに意地悪をするつもりはない。ちょっとしたスパイスだ。デート自体は普通に楽しむつもりだったから、鑓水はそんなに不安がらなくていいよ、と波折を撫でてやった。
2
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる