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第八章:甘く蕩けて心まで
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しおりを挟む「おっきい……けいたさまのおちんぽ……」
「奥までしっかり咥えな」
「んん……」
鑓水が波折の頭を掴んでペニスを口の奥まで挿れてやる。蕩けた波折の顔がよく見えるように、波折の濡れた髪を耳にかけてやった。そうすれば波折の顔がなんとなく色気を増したように見えた。堅くなってゆく鑓水のペニスに歓喜するように、波折の腰がぴくぴくと揺れる。
「生徒会長のフェラ最高だな」
「んっ、んっ……」
軽く波折の頭を揺すってやると、上擦った声が漏れる。口の中を犯されて、気持ちよさそうだ。
しばらく波折のフェラを堪能したあと、鑓水はペニスを波折の口から引き抜いた。つうっとペニスに透明な糸がひいて、波折がそれをまだ足りないといった表情でみつめる。もっとペニスをしゃぶっていたかったのだろうが、鑓水はそろそろ波折の中にぶち込んでやりたかった。
「波折、ここに座れ」
鑓水はお湯の溜まった浴槽に入って座ると、自分の下腹部を指さして命令した。湯船の中で勃ちあがっている鑓水のペニス。波折はそれをみて、はあ、と熱い吐息をこぼす。
「はい……けいたさま……」
波折が浴槽に入る。鑓水に背を向け、ゆっくりと腰をおろしていった。
「あ……」
ペニスの先端が波折のアナルに触れる。波折はかくかくと震えながら、ペニスをなかにいざなってゆく。ず、ず……とゆっくりとその猛りは波折のなかに入っていって……
「あぁあ……けいたさまぁ……」
波折が鑓水の上にぺたりと座り込むころには、ペニスは波折の奥の方まで入り込んでいた。
「波折」
「あっ……」
自分の上に波折が座ったことを確認すると、鑓水が波折を抱きすくめる。ぎゅっと腕に力を込めると、全身が密着した。波折は身長が低いほうではないが、華奢なため、鑓水の身体にすっぽりと収まってしまう。鑓水のほどよく筋肉のついた身体に包まれて波折は恍惚とした表情を浮かべていた。
しばらく、動かずにそうして抱きしめてやる。ペニスを挿れられているだけでも興奮するのだろう、波折のなかはきゅうきゅうと鑓水のものを締め付けている。だから、鑓水がじっとしていても気持ちよさそうにはーはーと息をして、くたりと鑓水に身体を預けている。
「あっ、……あんっ……」
鑓水が波折の耳に舌をねじ込んで、くちゅくちゅと音をたてながら犯してゆくと、波折がぴくんと身動ぐ。同時に、波折の大好きな乳首をくりくりと刺激してやった。激しくはしない、そんな静かな愛撫に波折はもうメロメロだ。脚をもじもじと擦り合わせ、うっとりと顔を蕩けさせ、何度も「けいたさま」と唇からこぼす。甘い声とぱしゃぱしゃとした秘めやかな水音が浴室に響き渡り、二人を包む空気は甘やかで淫靡なものになってゆく。
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