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第一章:憧れの生徒会長様
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しおりを挟む「なんかむかつくと思わね!?」
「……昨日はかっこいいとか言ってなかった?」
「だって心配して近づいただけなのに、あの反応! くすぐったかった、じゃねーよ! どう見ても「うざい近付くな」の顔だった!」
「まあまあ、いるじゃん、あんまり人と接することが得意じゃない人。意外と生徒会長、そういうタイプなのかもしれないし、ね! 心を広くして!」
「……俺、心狭い?」
「生徒会長がコミュ障とかなだけだったら、沙良ちゃんの心が狭いって感じる」
「まじか……」
あまり人付き合いに慣れていない人……俗にいうコミュ障。波折はそういった人なのだろうか。あんまりにも外面がきらきらとしているからわからなかっただけで、実は?
「……波折先輩と仲良くなるのは無理かな」
「そういうタイプの人には、ゆっくり近づいたほうがいいんじゃないかな。きっとそのうち心をひらいてくれるよ」
「うーん、頑張る」
波折が人付き合いを苦手としている。いまいちピンとこないが、ともかくここはじっくりいったほうがいい。波折と仲良くなる必要はそこまでないのだが、一年から生徒会長を務めるという快挙を成し遂げた彼の為人を、もう少し知ってみたいというのもある。自分に足りないものが何なのかみえてくるかもしれないと、そう思って。
「あ、そうだ沙良ちゃん。俺、今日委員会のしごとあるからお昼一緒できないわ」
「あ、そう。わかった」
授業開始のチャイムがなると、結月が自分の席に戻ってゆく。沙良は授業の準備をしながら、どうにか波折と仲良くなれないか、と考えていた。
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