10 / 236
第一章:憧れの生徒会長様
9
しおりを挟む
(気分悪い……)
次の日、学校に登校してからも沙良はもやもやとあの動画のことを考えていた。結局昨夜はあのサイトばかりみていて、自慰のネタにまでしてしまって。アブノーマルにもほどがあるサイトをずっと見ていた昨晩のことを思い出すと、とんでもない自己嫌悪に陥ってしまう。
「おはよー、沙良ちゃん!」
教室につくと、結月が声をかけてきた。悶々としていたなか突然声をかけられて沙良はびっくりしてしまったが、いつものように挨拶をかえす。鞄から教科書をだして、授業の準備を整えていると、結月が「あー!」と声をあげた。
「そういや淺羽先生の授業の宿題やんの忘れてた! 教科書のどこやるんだっけ?」
「ばかじゃん。えーと、たしか」
結月に宿題の箇所を教えてやろうとノートを取り出そうとしたところで、沙良は「あ」と声をあげた。不思議そうにみつめてくる結月に、「ごめん」と沙良は謝る。
「生徒会室にノート忘れてきた! とってくるから、他の人に聞いておいて!」
沙良は昨日のことを思い出す。「一年で副会長になれるなんてすごいじゃん」と言って生徒会のメンバーが沙良のノートをみてみたいと言い出した。そこでノートをみせて、そして生徒会室にそれを置きっぱなしにしてきてしまったのだ。授業がはじまるまでにはまだ時間がある。沙良は小走りで、生徒会室に向かった。
次の日、学校に登校してからも沙良はもやもやとあの動画のことを考えていた。結局昨夜はあのサイトばかりみていて、自慰のネタにまでしてしまって。アブノーマルにもほどがあるサイトをずっと見ていた昨晩のことを思い出すと、とんでもない自己嫌悪に陥ってしまう。
「おはよー、沙良ちゃん!」
教室につくと、結月が声をかけてきた。悶々としていたなか突然声をかけられて沙良はびっくりしてしまったが、いつものように挨拶をかえす。鞄から教科書をだして、授業の準備を整えていると、結月が「あー!」と声をあげた。
「そういや淺羽先生の授業の宿題やんの忘れてた! 教科書のどこやるんだっけ?」
「ばかじゃん。えーと、たしか」
結月に宿題の箇所を教えてやろうとノートを取り出そうとしたところで、沙良は「あ」と声をあげた。不思議そうにみつめてくる結月に、「ごめん」と沙良は謝る。
「生徒会室にノート忘れてきた! とってくるから、他の人に聞いておいて!」
沙良は昨日のことを思い出す。「一年で副会長になれるなんてすごいじゃん」と言って生徒会のメンバーが沙良のノートをみてみたいと言い出した。そこでノートをみせて、そして生徒会室にそれを置きっぱなしにしてきてしまったのだ。授業がはじまるまでにはまだ時間がある。沙良は小走りで、生徒会室に向かった。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説



男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる