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駅から数分のそのビルは、通行人から見ると入る理由の見当たらない、なんの表記もない建物だ。エントランスは狭く一本道でエレベーターへ行き着く。玲子はエレベーターの三階行きのボタンを押す。三階には三部屋あり、応接室と工作室、そして、事務所だ。玲子は事務所へ入る。自分の席へつくと、周囲の面々が話しかけてきた。
「おはよう、志木さん、大丈夫だった?」
田代晋平が席についたまま、視線をこちらに向けている。
「はい、いやあ、大変でした。警察署に行くはめになっちゃいました」
「え、警察署?志木さんどうしたの?」
神林亮が驚いた様子でいう。
「泊まったホテルで事件に巻き込まれたらしいです」
森田圭衣が神林に説明する。
「人が亡くなったってこいつに聞いたけど」
田代が目線で圭衣を示してから話した。
「そうなんですよ。全然知らない人なんですけど」
「人が?えー、大丈夫でした?」
神林は驚きの反応を見せている。
「大丈夫じゃなかったです。講演も二日目行けなかったですね」
「いや、それは別にいいんじゃない」
「どうでもいいんだってよ」
圭衣の言葉に田代が反応し、白木悠に小声で話すように見せた。
「そんなこと言ってないですよー」
「支障のある内容ではないんじゃない」
白木がパソコンからはじめて視線を上げた。
「志木、内容はどんな内容だった?」
「真空の容器内での立体印刷に注目が集まってました」
「ふうん、真空、どうやって位置を決めるの?」
「あ、容器の四隅からガイドラインみたいなのを先にプリントしてから、そこにプロットするみたいな感じでした」
「なんか、精度悪そうだね」
「仕上がりはそこまで悪くなさそうでした」
「へえ、真空ってコスパなんともいえないイメージだけど」
「真空だけなら、そこまで難しくはないとは思う」
田代が言い、神林が反応した。
「細かい粒子の中で作るプリントよりゴミでないですよね」
「なんか言った?」
圭衣の言葉に田代が返した。森田は無言で表情を歪めて田代をにらんでいる。
その日は講演会の報告と溜まったメールの処理をした後早上がりとなった。遅めの昼食はたまに利用するカフェでサンドウィッチを食べた。生ハムとアボカド、エビなどが挟まれていた。具材は日によって変わる。セットのコーヒーも店主がその日の気分か何かで変えているらしく、カウンターで渡される際に軽く説明される。正直、玲子はそこの違いまではあまりわからない。けれど、その説明を受けるときなどに、丁寧な生活、とも言うべき幸せな気分になった。
玲子の会社は部品の依頼を受けて、制作した製品を業者に対して納めている。玲子の業務内容は、取引先からの依頼を実現可能な仕様に落とし込み、取引先に提案、受理されれば、依頼内容に支障がでないように技術部に伝達することだ。完全に同じ内容をこなしているのは圭衣にあたる。担当する取引先は異なるものの、自分の作業でつまる部分があれば圭衣に確認をしている。
出席した講演会では導入機材の検討なども意図に含まれていたが、現状そのあたりの投資に資金を回す予定がないだろうことは玲子にもわかっていた。それでも出席することだけは多方面に対して必要な振る舞いのため、圭衣に白羽の矢がたった次第のようだ。実際玲子の報告に対して、大きな追及もなく、むしろ、はじめて講演会に参加した感想の方を質問された。こういった一見無意味に見える業務に経費がでることは社会の中の不思議に思えた。
玲子はスーパーへより、数日分の食料品を購入した。なんとなく視界に入ったので、夕飯は惣菜コーナーの海鮮丼にした。玲子は具材のバリエーションも多く、気に入っていて、この海鮮丼をたまに購入する。
自宅につく頃には普段の退社時間の手前くらいになっていた。本来なかったはずの隙間時間をどうしようか、と考えた。どうしても普段のリズムに引きずられるため、こういうときに何をしていいかわからず、時間を無駄にしてしまうことが多い。それも一つの贅沢と言えるかな、と自分を最近は慰めるようにしている。
階段を登っていると、通路に人影が見えた。自分の部屋の前のようだ。スーツ姿の二人組と足元の高さが同じくらいになったころ、二人組が佐藤と北牧であることに気づいた。
「こちらの写真を見ていただけますか?」
三人はカフェにいた。家に二人をあげることを断ったためだ。二人組はそれならばと、特に取り乱した様子もなく、この店を提案してきたので、予定どおりなのかもしれない。カフェでは先払いのため、飲み物の支払いを申し出られたが、それも玲子は断った。佐藤が取り出した写真にはコードの断面が写っていた。
「これは?」
「ホテルの送電線です。事件の際に切断されたものとなります」
「それを何故私に?」
「志木さん、あなたにご意見をうかがいたくて参りました」
黙っていた北牧が話し出した。
「どうやら、志木さんはその、こういったことに詳しいようでしたので」
「なんのことですか?」
「断面を見てみて、どう思われますか?」
「どうって」
玲子は改めて写真に注目する。
「金属線の周囲のラバーが溶けてますね」
「はい、ええ、さすがです。ちょっと普通の切断の仕方とは思えないんです」
「そういわれても私はわかりません」
「…、そうですか。何か他にわかることはありませんか?」
「わかることと言われても」
写真にコードの断面の拡大図があるだけで、背景は何かシートの上のようだ。
「そうですか、どうやらホテルの方ですが、送電線を切られた後、予備電源に切り替わったようです」
「はあ」
玲子は姿勢をただして座り直した。
「予備電源といっても、建物内の非常用装置で発電できる発電量は限られるようです」
「はい、、」
「その場合、電源の利用先を絞ることで、長時間利用をできるようにしているようです。その利用先についてですが、監視カメラは対象外のようです」
「それって」
「犯人はどうやら、犯行の証拠を残さないために、送電線を切断したと思われます」
北牧は自分のセリフを言い終わったのか、コーヒーのカップを手に持ち、背もたれに体を預けた。
「私たちは志木さんの専門家としての意見をうかがいたいのですが…」
佐藤が玲子を見て前屈みに話しかけてくる。
「ちょっと待ってください。確か、あのホテルって、講演会の出席者が他にも居たと思います。私よりも他の方の方が向いていると思います」
「講演会ですか」
「言ったじゃないですか、私はそのためにそちらへうかがったんです」
「いえ、志木さんはどうしてホテルに他の参加者がいらっしゃることを知ったのですか?」
「それは、火災報知器の誤作動の時に、あ、いえ、警察署へうかがった際に見ました」
「なるほど、ご存知の方がいらっしゃったのですね」
「はい、講演会では多くの方に挨拶しましたから、覚えのある方が同じようにホテルに泊まっていて連れてこられたのかと」
そのあとも質問は続いたが、玲子にはわからない内容が多かった。二人組は何か思い出したことがあれば連絡をください、という言葉を残して帰っていった。二人組は玲子に会うためだけに、ここまで来たのだろうか。そう考えると、自分の立場があまりよくないのではないか、と心配になった。
「昨日も警察来たの?」
田代が訊ねた。
「はい、なんだか心配になってきました」
玲子は入力の手を止めて田代に疲れたジェスチャをした。
「警察の捜査って、結構経費でやすいんですかね」
圭衣が質問する。
「そんなこと聞いてない」
田代は圭衣を一瞥する。
「ケーブルの切れかたを詳しい人に聞きたかったってことでしょ」
神林が発言する。
「みたいですけど、私にはそんなに特別には見えませんでした」
「切れ方ってどんな状態だったの」
白木が質問した。
「ええと、なんというか綺麗な感じでした」
「綺麗な切れ方って」
圭衣が笑っていると田代が圭衣に黙るよう視線を送った。
「なんというか、外装は溶けたのかなって感じでしたけど、そう、鉛筆みたいでした。外側から徐々に狭まっていくみたいな」
「へぇ、変わってるね」
白木が思案する。
「確かにペンチとか、ニッパーみたいなものだと、平べったく潰れた断面になるよね」
神林が閃いたように話す。
「え、それって感電しないんですか?」
圭衣が神林に子どものように問いかける。
「いや、別にそのまま切ったと思ってないよ」
「これだから」
田代が圭衣にうんざりした反応を見せる。
「じゃあ田代さんはどうやってケーブル切ったと思うんですか?」
「そんなの俺が考えることじゃない」
「身も蓋もないこと言わないでくださいよ」
「俺も田代と同じ考えだけど、周りから均等に溶けてるなら、輪の形をした電熱線みたいな物で切ったことになる」
「白木、こういうのノリノリなの?」
「別に」
「白木さんはちゃんと考えてくれたんですよね」
「森田には言ってないけど」
圭衣が顔を歪ませて白木に反応する。それを見て田代が笑っていた。
「でも、それこそ電線って触るだけで感電しそうですよね」
玲子がイメージを口にした。
「あ、それは聞いたことある。カラスとかが電線に留まっても感電しないのって、触ってるのが一本だけだかららしい」
神林が話した。
「どういうことですか?」
圭衣が機敏に反応する。
「電線って二本あわせて触ると電気が流れるらしいね」
「人の体とかも、それだけだと電気は流れにくいらしい。流れるものの間に入ると通りやすい」
白木が神林を補足した。
「え、でも私中学生くらいのときコンセントに何か突っ込んで、火傷した男子いましたよ」
「さすが、やることが違うわ」
「私がやったんじゃないですよ」
「おはよう、志木さん、大丈夫だった?」
田代晋平が席についたまま、視線をこちらに向けている。
「はい、いやあ、大変でした。警察署に行くはめになっちゃいました」
「え、警察署?志木さんどうしたの?」
神林亮が驚いた様子でいう。
「泊まったホテルで事件に巻き込まれたらしいです」
森田圭衣が神林に説明する。
「人が亡くなったってこいつに聞いたけど」
田代が目線で圭衣を示してから話した。
「そうなんですよ。全然知らない人なんですけど」
「人が?えー、大丈夫でした?」
神林は驚きの反応を見せている。
「大丈夫じゃなかったです。講演も二日目行けなかったですね」
「いや、それは別にいいんじゃない」
「どうでもいいんだってよ」
圭衣の言葉に田代が反応し、白木悠に小声で話すように見せた。
「そんなこと言ってないですよー」
「支障のある内容ではないんじゃない」
白木がパソコンからはじめて視線を上げた。
「志木、内容はどんな内容だった?」
「真空の容器内での立体印刷に注目が集まってました」
「ふうん、真空、どうやって位置を決めるの?」
「あ、容器の四隅からガイドラインみたいなのを先にプリントしてから、そこにプロットするみたいな感じでした」
「なんか、精度悪そうだね」
「仕上がりはそこまで悪くなさそうでした」
「へえ、真空ってコスパなんともいえないイメージだけど」
「真空だけなら、そこまで難しくはないとは思う」
田代が言い、神林が反応した。
「細かい粒子の中で作るプリントよりゴミでないですよね」
「なんか言った?」
圭衣の言葉に田代が返した。森田は無言で表情を歪めて田代をにらんでいる。
その日は講演会の報告と溜まったメールの処理をした後早上がりとなった。遅めの昼食はたまに利用するカフェでサンドウィッチを食べた。生ハムとアボカド、エビなどが挟まれていた。具材は日によって変わる。セットのコーヒーも店主がその日の気分か何かで変えているらしく、カウンターで渡される際に軽く説明される。正直、玲子はそこの違いまではあまりわからない。けれど、その説明を受けるときなどに、丁寧な生活、とも言うべき幸せな気分になった。
玲子の会社は部品の依頼を受けて、制作した製品を業者に対して納めている。玲子の業務内容は、取引先からの依頼を実現可能な仕様に落とし込み、取引先に提案、受理されれば、依頼内容に支障がでないように技術部に伝達することだ。完全に同じ内容をこなしているのは圭衣にあたる。担当する取引先は異なるものの、自分の作業でつまる部分があれば圭衣に確認をしている。
出席した講演会では導入機材の検討なども意図に含まれていたが、現状そのあたりの投資に資金を回す予定がないだろうことは玲子にもわかっていた。それでも出席することだけは多方面に対して必要な振る舞いのため、圭衣に白羽の矢がたった次第のようだ。実際玲子の報告に対して、大きな追及もなく、むしろ、はじめて講演会に参加した感想の方を質問された。こういった一見無意味に見える業務に経費がでることは社会の中の不思議に思えた。
玲子はスーパーへより、数日分の食料品を購入した。なんとなく視界に入ったので、夕飯は惣菜コーナーの海鮮丼にした。玲子は具材のバリエーションも多く、気に入っていて、この海鮮丼をたまに購入する。
自宅につく頃には普段の退社時間の手前くらいになっていた。本来なかったはずの隙間時間をどうしようか、と考えた。どうしても普段のリズムに引きずられるため、こういうときに何をしていいかわからず、時間を無駄にしてしまうことが多い。それも一つの贅沢と言えるかな、と自分を最近は慰めるようにしている。
階段を登っていると、通路に人影が見えた。自分の部屋の前のようだ。スーツ姿の二人組と足元の高さが同じくらいになったころ、二人組が佐藤と北牧であることに気づいた。
「こちらの写真を見ていただけますか?」
三人はカフェにいた。家に二人をあげることを断ったためだ。二人組はそれならばと、特に取り乱した様子もなく、この店を提案してきたので、予定どおりなのかもしれない。カフェでは先払いのため、飲み物の支払いを申し出られたが、それも玲子は断った。佐藤が取り出した写真にはコードの断面が写っていた。
「これは?」
「ホテルの送電線です。事件の際に切断されたものとなります」
「それを何故私に?」
「志木さん、あなたにご意見をうかがいたくて参りました」
黙っていた北牧が話し出した。
「どうやら、志木さんはその、こういったことに詳しいようでしたので」
「なんのことですか?」
「断面を見てみて、どう思われますか?」
「どうって」
玲子は改めて写真に注目する。
「金属線の周囲のラバーが溶けてますね」
「はい、ええ、さすがです。ちょっと普通の切断の仕方とは思えないんです」
「そういわれても私はわかりません」
「…、そうですか。何か他にわかることはありませんか?」
「わかることと言われても」
写真にコードの断面の拡大図があるだけで、背景は何かシートの上のようだ。
「そうですか、どうやらホテルの方ですが、送電線を切られた後、予備電源に切り替わったようです」
「はあ」
玲子は姿勢をただして座り直した。
「予備電源といっても、建物内の非常用装置で発電できる発電量は限られるようです」
「はい、、」
「その場合、電源の利用先を絞ることで、長時間利用をできるようにしているようです。その利用先についてですが、監視カメラは対象外のようです」
「それって」
「犯人はどうやら、犯行の証拠を残さないために、送電線を切断したと思われます」
北牧は自分のセリフを言い終わったのか、コーヒーのカップを手に持ち、背もたれに体を預けた。
「私たちは志木さんの専門家としての意見をうかがいたいのですが…」
佐藤が玲子を見て前屈みに話しかけてくる。
「ちょっと待ってください。確か、あのホテルって、講演会の出席者が他にも居たと思います。私よりも他の方の方が向いていると思います」
「講演会ですか」
「言ったじゃないですか、私はそのためにそちらへうかがったんです」
「いえ、志木さんはどうしてホテルに他の参加者がいらっしゃることを知ったのですか?」
「それは、火災報知器の誤作動の時に、あ、いえ、警察署へうかがった際に見ました」
「なるほど、ご存知の方がいらっしゃったのですね」
「はい、講演会では多くの方に挨拶しましたから、覚えのある方が同じようにホテルに泊まっていて連れてこられたのかと」
そのあとも質問は続いたが、玲子にはわからない内容が多かった。二人組は何か思い出したことがあれば連絡をください、という言葉を残して帰っていった。二人組は玲子に会うためだけに、ここまで来たのだろうか。そう考えると、自分の立場があまりよくないのではないか、と心配になった。
「昨日も警察来たの?」
田代が訊ねた。
「はい、なんだか心配になってきました」
玲子は入力の手を止めて田代に疲れたジェスチャをした。
「警察の捜査って、結構経費でやすいんですかね」
圭衣が質問する。
「そんなこと聞いてない」
田代は圭衣を一瞥する。
「ケーブルの切れかたを詳しい人に聞きたかったってことでしょ」
神林が発言する。
「みたいですけど、私にはそんなに特別には見えませんでした」
「切れ方ってどんな状態だったの」
白木が質問した。
「ええと、なんというか綺麗な感じでした」
「綺麗な切れ方って」
圭衣が笑っていると田代が圭衣に黙るよう視線を送った。
「なんというか、外装は溶けたのかなって感じでしたけど、そう、鉛筆みたいでした。外側から徐々に狭まっていくみたいな」
「へぇ、変わってるね」
白木が思案する。
「確かにペンチとか、ニッパーみたいなものだと、平べったく潰れた断面になるよね」
神林が閃いたように話す。
「え、それって感電しないんですか?」
圭衣が神林に子どものように問いかける。
「いや、別にそのまま切ったと思ってないよ」
「これだから」
田代が圭衣にうんざりした反応を見せる。
「じゃあ田代さんはどうやってケーブル切ったと思うんですか?」
「そんなの俺が考えることじゃない」
「身も蓋もないこと言わないでくださいよ」
「俺も田代と同じ考えだけど、周りから均等に溶けてるなら、輪の形をした電熱線みたいな物で切ったことになる」
「白木、こういうのノリノリなの?」
「別に」
「白木さんはちゃんと考えてくれたんですよね」
「森田には言ってないけど」
圭衣が顔を歪ませて白木に反応する。それを見て田代が笑っていた。
「でも、それこそ電線って触るだけで感電しそうですよね」
玲子がイメージを口にした。
「あ、それは聞いたことある。カラスとかが電線に留まっても感電しないのって、触ってるのが一本だけだかららしい」
神林が話した。
「どういうことですか?」
圭衣が機敏に反応する。
「電線って二本あわせて触ると電気が流れるらしいね」
「人の体とかも、それだけだと電気は流れにくいらしい。流れるものの間に入ると通りやすい」
白木が神林を補足した。
「え、でも私中学生くらいのときコンセントに何か突っ込んで、火傷した男子いましたよ」
「さすが、やることが違うわ」
「私がやったんじゃないですよ」
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