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第8章 大団円はリベンジの後で
8ー16 祝祭のダンス
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子どもを連れた夫婦らしいふたりが歩いてくる。笑顔をこちらに向けるのは、
「マイケルさん! 来てくださったんですか!」
例のインド料理屋台での「アルバイト」以来だ。
「まさかインドにわたしたちと同じ境遇の夫婦が現れるとは思わなかったからね。顔を見に来た」
少しふっくらしたものの変わらぬ穏やかな笑顔で言い、隣にいる女性を、
「妻のレイチェルです」
と紹介する。
「おふたりとも『第三ゲーム』のサバイバーだ」
アッバースがイジャイとヴイノードの肩を抱いて目立たないようささやく。
「マイケルご夫妻、こちらがヴィノード」
「例の本の作者だね」
驚き顔のヴィノードと握手を交わし、
「こちらの制服がイジャイです」
敬礼するイジャイににこやかに礼をする。
「シャキーラは今お腹が大きいので来ていません」
アメリカでの結婚生活は夫の浮気で終わりを告げた。インドに帰国してから再婚した夫とは上手くいっているらしい。
「あとスディープはカナダで働いています。バーラムは誰とも繋がっていないので近況はわかりませんが、どっかで元気でやっているんだと思います」
アッバースはナラヤンとも連絡をとっているらしいがいつも「元気だよ」の一言しか言わない。
ルチアーノ、アディティ。アッバース、ヴィノード、イジャイ。
シャキーラにスディープ、バーラム。ナラヤン。
この9人がルクミニー学級の現存するサバイバーだ。
「スンダルさんやラクシュミ・マダムはお元気でいらっしゃいますか」
「もう連絡をとっていないからね。わからないんだよ。君たちみたいに元々同じクラスだったとかいうんじゃないから。何かあった時は助け合おうってことにはなっているんだけど」
何年も連絡の必要がないというのはむしろ安心っていうことだ、とマイケルは微笑んだ。
「ラクシュミ・マダムどうしてらっしゃるんだろうな?」
「ヴィノード、お前まさか今でも投げ飛ばされたいとか言うんじゃねえだろうな」
アッバースの突っ込みを、
「当然だろ!」
直球で受ける。
「オイ、イジャイ、逮捕しろ!」
「休日に仕事させないでよ」
本職は素っ気ない。
「ラクシュミさん警察は辞めてるんだよな」
ヴィノードは未練がましい。
「今は調査会社に勤めてるって言ってたよ。最後に会ったのは、ちょうどY・K・ミッタルとハリーが死んだ年だったな」
マイケルはさらりと言う。
「……警察の中での噂で、本当かどうか知らないよ。ラクシュミさん、CBIにスカウトされたんじゃないかって。父さんが言ってた」
リアル人狼事件の捜査は最終的にCBIが担当となった。その際ラクシュミに目を付けて引き抜いたのでは、とささやかれている。
「あくまで噂、噂だよ」
「本当なら言いふらしたらまずいんじゃねえか」
アッバースが顔をしかめる。CBIはインドの最高捜査機関、危険な仕事もあるだろうから普通自分がCBIだなど大っぴらに知らせない。
「俺たちみんなマダムには助けてもらっただろ。あの人に不利になるようなこと言いふらさないだろうが」
「君とは、結婚で改宗したのも同じなんだね」
マイケルがルチアーノに話しかける。
「方向はちょうど逆だけど。どう?」
「神様がいっぱいで、マントラとかお祝いの日とか、決まりも山ほどで覚えるの大変ですが頑張ってます!」
正直に答える。
「そちらは神様ひとりだから楽じゃないですか?」
マイケルはゆっくり首を振った。
「考え方の根本から変えなきゃならないから。大変だったよ」
「信心深いのって信仰が変わっても同じなのよね」
レイチェルが肩をすくめた。
「聖書ではこう言ってるでしょう、ってわたしよくこの人に説教されてる」
「あんまり自慢することじゃないよ」
苦笑して細めた目から妻と子どもたちを可愛がっているのが伝わる。
「マイケルさん、前のお名前は何だったんですか」
「マーダヴァン」
一呼吸おいてルチアーノに尋ねる。
「君は何て名前になったの」
「ラジヴです。すごく普通の名前です!」
アディティは露骨な横目で、他も呆れ半分でルチアーノを見る。
「街で呼ばれても誰も振り返らない名前がいいって、お前本人も振り向かないでどうすんだよ」
「慣れてないんだよ!」
ヴィノードに言い返す。ラジヴという名前はうれしいがまだ反射的に対応出来ない。先ほど呼ばれてすぐには反応しなかったのをからかわれたのだ。
「スンダルやラクシュミさんと最後に会ったのはクリスティーナさんーわたしたちの時の犠牲者のひとりだー出身の村に行った時だ。……スンダルはリアル人狼ゲームの『被害者』全員に補償を行き渡らせようと頑張っただろう?」
皆それぞれに頷く。
ルチアーノとアディティが少しばかり分不相応な結婚式を挙げられているのもそのお陰だ。
「殺された人たちには遺族に受け取ってもらったんだけど、先生ーラクシュミさんのお母さんの弁護士さんだーがいくら調べてもクリスティーナさんだけは該当する身寄りが見つからなかった」
強く胸を叩かれたような痛みが走る。
その人も孤独に生きて、そして殺されていった。
「それなら故郷の村に何かってことで水道を引く費用を負担したんだ」
三つある村の中で順番があり、彼女の育った村は一番最後にしなければならないとのことでやっと漕ぎ着けたのがミッタルたちが死んだ年だった。
「どうでしたか?」
皆が話に引き込まれているのに気づいてマイケルは口を閉じる。
「……今日はお二人のお祝いだ。他の長話をするのはよくないね。そろそろ止めよう」
「でも、この後はいつ集まれるかわからないんですよ」
当惑気味にイジャイが零せば彼は提案する。
「ネットで話せばいいんじゃないかな」
わーっ!
ステージ方で歓声が上がった。
バンドが定番のダンスナンバーを奏で始め、前奏から手を振り上げ、足でリズムを取りと参列客の間に同心円でダンスの輪が広がっていく。
Pann main……♪
アディティが花嫁用のソファーから立ち上がった。
「お」
アッバースが短く声を上げた頃に彼女の大学の友人たちが人をかき分けて寄ってくる。
「彼女、ダンス駄目なんです」
ルチアーノの耳にささやきアディティの前で壁を作ろうとする。
と本人が、
「今日は踊れるかもしれない」
言ってさっと友人たちの壁から抜ける。
「ダンスの女神様がいいって言ってくれてる気がする」
女神様? と誰かがつぶやく。普通、ダンスの神様は男性神のシヴァ神だとは改宗前から知るレベルの常識だが、今言っているのはきっとそういうことではない。
ルチアーノは確信した。
追ってアディティの手を取る。
ステージを遥かに眺めつつアディティは少し歩んで手を離し、空を仰いだ。
冬の濁った水色の空に目を細め、
「ニルマラ。踊ってくれる?」
ルチアーノは肩を並べてー少しばかり自分の肩の方がアディティの肩より低いー同じく空を見る。
「ニルマラ。君の友達を大切にする。誓うよ」
少しばかりの後。
アッバースが派手に口笛を吹くのとアディティがゆっくりと右腕を回し始めたのは同時だった。
リズミカルなダンス曲を聞きながらあくまで白鳥のように、次に両腕を内から外へ回せば腕や足、首のアクセサリーがじゃらりと音を立てる。
古典舞踊を踊るニルマラの動きと少し似ていた。
タン!
右足で地を踏めば足輪がジャンと鳴る。
Badtameez dil 🎵
振った腕を肩ごと前に回し、腰でリズムを取ってアディティは踊り出した。
(よし!)
輪の外で心配そうに見ている義妹たちに自分が引き受けるからと頷くとルチアーノも手を振り上げて揺らしリズムを取る。
アディティが踊るのはおそらく十数年ぶりだ。
あの監禁された建物の中でニルマラやシュルティ、マリア、他の女子たちと踊って以来ではないか。
この後はもう高校の同級生も大学の友達も、地元の友人や親戚も入り乱れて踊り続けた。
ラップ曲になればイジャイは制服の紐を大きく揺らして踊り狂う。
(本人曰く、今でも「ポリ公野郎って歌ってるよ。上司の顔思い出しながら」だそうだ)
「こんなところでナートゥ入れるなよ、きついよ」
「オイ花婿ヘタレるな!」
「俺チャラン役だから」
アッバースに切り返して座り込めば横にアディティが寄り添って来る。
目には涙が溜まっている。
(多分、いいんだよな)
そっと肩を抱き寄せれば彼女は顔をこちらの肩に埋めた。
「ニルマラ……」
「……うん……」
三分と経たず首をぷるぷると左右に振って涙を振り切り、立ち上がってアディティは踊り出す。
女たちの歓声。
迎えることなどないと思っていた花嫁から目を離さずルチアーノも大地にリズムを刻んで踊り続けた。
「マイケルさん! 来てくださったんですか!」
例のインド料理屋台での「アルバイト」以来だ。
「まさかインドにわたしたちと同じ境遇の夫婦が現れるとは思わなかったからね。顔を見に来た」
少しふっくらしたものの変わらぬ穏やかな笑顔で言い、隣にいる女性を、
「妻のレイチェルです」
と紹介する。
「おふたりとも『第三ゲーム』のサバイバーだ」
アッバースがイジャイとヴイノードの肩を抱いて目立たないようささやく。
「マイケルご夫妻、こちらがヴィノード」
「例の本の作者だね」
驚き顔のヴィノードと握手を交わし、
「こちらの制服がイジャイです」
敬礼するイジャイににこやかに礼をする。
「シャキーラは今お腹が大きいので来ていません」
アメリカでの結婚生活は夫の浮気で終わりを告げた。インドに帰国してから再婚した夫とは上手くいっているらしい。
「あとスディープはカナダで働いています。バーラムは誰とも繋がっていないので近況はわかりませんが、どっかで元気でやっているんだと思います」
アッバースはナラヤンとも連絡をとっているらしいがいつも「元気だよ」の一言しか言わない。
ルチアーノ、アディティ。アッバース、ヴィノード、イジャイ。
シャキーラにスディープ、バーラム。ナラヤン。
この9人がルクミニー学級の現存するサバイバーだ。
「スンダルさんやラクシュミ・マダムはお元気でいらっしゃいますか」
「もう連絡をとっていないからね。わからないんだよ。君たちみたいに元々同じクラスだったとかいうんじゃないから。何かあった時は助け合おうってことにはなっているんだけど」
何年も連絡の必要がないというのはむしろ安心っていうことだ、とマイケルは微笑んだ。
「ラクシュミ・マダムどうしてらっしゃるんだろうな?」
「ヴィノード、お前まさか今でも投げ飛ばされたいとか言うんじゃねえだろうな」
アッバースの突っ込みを、
「当然だろ!」
直球で受ける。
「オイ、イジャイ、逮捕しろ!」
「休日に仕事させないでよ」
本職は素っ気ない。
「ラクシュミさん警察は辞めてるんだよな」
ヴィノードは未練がましい。
「今は調査会社に勤めてるって言ってたよ。最後に会ったのは、ちょうどY・K・ミッタルとハリーが死んだ年だったな」
マイケルはさらりと言う。
「……警察の中での噂で、本当かどうか知らないよ。ラクシュミさん、CBIにスカウトされたんじゃないかって。父さんが言ってた」
リアル人狼事件の捜査は最終的にCBIが担当となった。その際ラクシュミに目を付けて引き抜いたのでは、とささやかれている。
「あくまで噂、噂だよ」
「本当なら言いふらしたらまずいんじゃねえか」
アッバースが顔をしかめる。CBIはインドの最高捜査機関、危険な仕事もあるだろうから普通自分がCBIだなど大っぴらに知らせない。
「俺たちみんなマダムには助けてもらっただろ。あの人に不利になるようなこと言いふらさないだろうが」
「君とは、結婚で改宗したのも同じなんだね」
マイケルがルチアーノに話しかける。
「方向はちょうど逆だけど。どう?」
「神様がいっぱいで、マントラとかお祝いの日とか、決まりも山ほどで覚えるの大変ですが頑張ってます!」
正直に答える。
「そちらは神様ひとりだから楽じゃないですか?」
マイケルはゆっくり首を振った。
「考え方の根本から変えなきゃならないから。大変だったよ」
「信心深いのって信仰が変わっても同じなのよね」
レイチェルが肩をすくめた。
「聖書ではこう言ってるでしょう、ってわたしよくこの人に説教されてる」
「あんまり自慢することじゃないよ」
苦笑して細めた目から妻と子どもたちを可愛がっているのが伝わる。
「マイケルさん、前のお名前は何だったんですか」
「マーダヴァン」
一呼吸おいてルチアーノに尋ねる。
「君は何て名前になったの」
「ラジヴです。すごく普通の名前です!」
アディティは露骨な横目で、他も呆れ半分でルチアーノを見る。
「街で呼ばれても誰も振り返らない名前がいいって、お前本人も振り向かないでどうすんだよ」
「慣れてないんだよ!」
ヴィノードに言い返す。ラジヴという名前はうれしいがまだ反射的に対応出来ない。先ほど呼ばれてすぐには反応しなかったのをからかわれたのだ。
「スンダルやラクシュミさんと最後に会ったのはクリスティーナさんーわたしたちの時の犠牲者のひとりだー出身の村に行った時だ。……スンダルはリアル人狼ゲームの『被害者』全員に補償を行き渡らせようと頑張っただろう?」
皆それぞれに頷く。
ルチアーノとアディティが少しばかり分不相応な結婚式を挙げられているのもそのお陰だ。
「殺された人たちには遺族に受け取ってもらったんだけど、先生ーラクシュミさんのお母さんの弁護士さんだーがいくら調べてもクリスティーナさんだけは該当する身寄りが見つからなかった」
強く胸を叩かれたような痛みが走る。
その人も孤独に生きて、そして殺されていった。
「それなら故郷の村に何かってことで水道を引く費用を負担したんだ」
三つある村の中で順番があり、彼女の育った村は一番最後にしなければならないとのことでやっと漕ぎ着けたのがミッタルたちが死んだ年だった。
「どうでしたか?」
皆が話に引き込まれているのに気づいてマイケルは口を閉じる。
「……今日はお二人のお祝いだ。他の長話をするのはよくないね。そろそろ止めよう」
「でも、この後はいつ集まれるかわからないんですよ」
当惑気味にイジャイが零せば彼は提案する。
「ネットで話せばいいんじゃないかな」
わーっ!
ステージ方で歓声が上がった。
バンドが定番のダンスナンバーを奏で始め、前奏から手を振り上げ、足でリズムを取りと参列客の間に同心円でダンスの輪が広がっていく。
Pann main……♪
アディティが花嫁用のソファーから立ち上がった。
「お」
アッバースが短く声を上げた頃に彼女の大学の友人たちが人をかき分けて寄ってくる。
「彼女、ダンス駄目なんです」
ルチアーノの耳にささやきアディティの前で壁を作ろうとする。
と本人が、
「今日は踊れるかもしれない」
言ってさっと友人たちの壁から抜ける。
「ダンスの女神様がいいって言ってくれてる気がする」
女神様? と誰かがつぶやく。普通、ダンスの神様は男性神のシヴァ神だとは改宗前から知るレベルの常識だが、今言っているのはきっとそういうことではない。
ルチアーノは確信した。
追ってアディティの手を取る。
ステージを遥かに眺めつつアディティは少し歩んで手を離し、空を仰いだ。
冬の濁った水色の空に目を細め、
「ニルマラ。踊ってくれる?」
ルチアーノは肩を並べてー少しばかり自分の肩の方がアディティの肩より低いー同じく空を見る。
「ニルマラ。君の友達を大切にする。誓うよ」
少しばかりの後。
アッバースが派手に口笛を吹くのとアディティがゆっくりと右腕を回し始めたのは同時だった。
リズミカルなダンス曲を聞きながらあくまで白鳥のように、次に両腕を内から外へ回せば腕や足、首のアクセサリーがじゃらりと音を立てる。
古典舞踊を踊るニルマラの動きと少し似ていた。
タン!
右足で地を踏めば足輪がジャンと鳴る。
Badtameez dil 🎵
振った腕を肩ごと前に回し、腰でリズムを取ってアディティは踊り出した。
(よし!)
輪の外で心配そうに見ている義妹たちに自分が引き受けるからと頷くとルチアーノも手を振り上げて揺らしリズムを取る。
アディティが踊るのはおそらく十数年ぶりだ。
あの監禁された建物の中でニルマラやシュルティ、マリア、他の女子たちと踊って以来ではないか。
この後はもう高校の同級生も大学の友達も、地元の友人や親戚も入り乱れて踊り続けた。
ラップ曲になればイジャイは制服の紐を大きく揺らして踊り狂う。
(本人曰く、今でも「ポリ公野郎って歌ってるよ。上司の顔思い出しながら」だそうだ)
「こんなところでナートゥ入れるなよ、きついよ」
「オイ花婿ヘタレるな!」
「俺チャラン役だから」
アッバースに切り返して座り込めば横にアディティが寄り添って来る。
目には涙が溜まっている。
(多分、いいんだよな)
そっと肩を抱き寄せれば彼女は顔をこちらの肩に埋めた。
「ニルマラ……」
「……うん……」
三分と経たず首をぷるぷると左右に振って涙を振り切り、立ち上がってアディティは踊り出す。
女たちの歓声。
迎えることなどないと思っていた花嫁から目を離さずルチアーノも大地にリズムを刻んで踊り続けた。
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