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第6章 不信へようこそ(新3日目)
6ー1 天井裏の秘密(新3日目午前)
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「ディヴィアさんの部屋のバスルームの天井の口がズレてました。『人狼』はドアからではなくバスルームから侵入した疑いがあります」
(!)
「ダルシカ、それははっきりしない話だったよね」
アビマニュがたしなめた。
楕円形の天井点検口の縁、三分の一ほどに黒い跡がついていた。ずらしたため水分と埃で見えた線ではないかー
「エクジョットに頼んで覗いてもらったけど特に変わりはないとのことだったよね。本筋からずれるから空いた時間にでも、または夜の会議でー」
「昨晩に限って、ドアではなく点検口を伝って部屋に入ったとしたらなら、そこに犯人ー『人狼』の考え方が出ていて正体にも迫れるかもしれません」
ダルシカは懸命に声を張り上げる。
「ふたりの『占星術師』の片方が殺された。昨日に引き続き今日も犯人は明白。クリスティーナに決まっている。探す必要はない」
ラクシュミの宣告がぎゅっと胸を圧迫する。違う、私は人狼じゃない。
「勝手なこと言わないで」
「決めつけはどうかと思います」
クリスティーナとアビマニュが同時に放った。
しゃべりが重なると言葉が不自由な人間には聞き取りにくい。前にアイシャはそれもあって混乱した。エクジョットとトーシタ不在の今、ヒンディー語会話が苦手なのはラディカのみだが顔を見るに話には着いていけてそうだ。
(誰も取りこぼさない)
それは他人を踏まないという誓いであり、回り回って自分を守ることにもつながる、と思ってきた。
「試しに自分のバスルームから昇ってみた。確かスンダルとイムラーンも……男は結構昇ったみたいだよね。天井裏から他の場所へ行けるとわかっただけだ。ダルシカは現場も、多分自分の部屋からも試してないだろ?」
アビマニュが話を続ける。
「ちょっとそういうのは。得意ではないので無理なんです」
項垂れる。
「その話、私がもらってもいい?」
ファルハが立ち上がった。
「天井裏には私も入ってみた」
現場で何かと上るから慣れているし、心配した職人さんが色々教えてくれるから、男の人で腕力で軽く上がれてしまうならいいけど気を付けて、病院にも行けないここではと流してから、
「昨日使われたかとかは全くわからないけど、報告しておきたいことがある」
アビマニュは頷いたが、
「それ今必要なことですか?」
ウルヴァシが無邪気に小首をかしげる。今は空席となった隣のディヴィアとは違い表情も口調もあくまでやわらかい。
「認識の必要はある。夜にももう一度話すけどー」
天井裏はおよそ七十センチ、梁下では半分ほどになるが這えば問題なく移動出来る。
「廊下との境となる柱に蛍光塗料で部屋の場所が数字とアルファベットで描いてある。これは今回この『ゲーム』のために記されたもの」
「建築した時のじゃないんですか?」
自分も天井裏で見たがとアビマニュが口をはさむ。
「工事現場で建材に墨で書き込んでいるのをよく見ますけど、インドではやらないんですか」
「ううん、やる。でも」
ファルハはまどろっこし気に首を振った。
「建設工事用なら端から番号を振るのに、あのペイントは今回の部屋番号順なの」
例えば柱間を順番に数え階段が1、洗濯機置場やロビーが2、次の一番端の部屋が3ならわかる。だが実際は部屋番号に合わせ、
「私の部屋は306。ロビーすぐのアンビカが302で元々空室の304を挟んだ先になる。柱の表示では6W、多分廊下を挟んで西側の6号室ってことだと思う。ああつまり、」
だから何だといういらだちの視線にークリスティーナも正直少し思ったー結論を述べる。
「ペイント表示は『連中』の移動用。つまり、私たちが知らない間に『彼ら』が天井裏を移動している可能性がある」
「……」
(気持ち悪い)
「嫌だ」
「何それ」
女性たちの短い声が同じ思いを表していた。
前の館で夜の内の工事を知った時以上に不気味だ。
こそこそと天井裏を這って歩き何を見て何を確かめている? 連中の「品格」とやらを信じるなら女性フロアは女が這い回っていることになるがー
(どういうこと?)
昨夜偽「占星術師」ディヴィアが噛まれたこととどう関係する?
ファルハが「狼」という可能性もある。この話を素直に信じていいのか、何を指し示しているのか。
「だったらサラージさんも首輪から殺されたとは限らないんじゃないでしょうか? ゴパルさんが『狼』で、『仕事』に失敗したのを見て天井から入って直接手にかけた……」
プラサットの声は一度小さくすぼむ。
「あいつら、軍か武装警察みたいなアーマーを身に付けているんです。ウルヴァシさん以外の皆さんは覚えていますよね」
前の館での最後の夜、彼はその黒装備の男に撃たれた。脅えた表情も当然だ。
「可能性としてはそれもあるね。銃創らしきものはなかったから別の手段だろう。プラサット、今は体調どう?」
「まだ痛みはありますが、マーダヴァン兄貴のお陰で特に問題はないです」
包帯の取り替えぐらいしかしていないとマーダヴァンは照れて顔を伏せる。
「後一つ。梁と梁がぶつかる谷間に三角形の金属が付いているけど、建築的には全く意味がない」
ラディカから借りタブレット二台持ちで再度天井裏で照らしたが何だかわからなかった。
「機能が不明なのが気になるからこれも報告しておく。気になる人は後で写真見に来て」
ファルハはタブレットを示す。
「……カメラ? 監視用の」
ダルシカの呟きを、
「何言ってるの。天井裏には明かりはないんでしょ? 真っ暗な所に監視カメラ仕掛けてどうするのよ」
ラクシュミが即座に下し、
「そうとも言いきれません。赤外線カメラなら光がなくても平気ですし、映像ではなく音を拾って情報を得ているのかもしれません。思った以上に奴らは俺たちのことが知りたいみたいですし」
スンダルが異を唱えた。
「『連中』は天井裏を行き来出来るよう整備してある。ユニットバスの点検口が押し上げれば開くのは仕様で、僕たち『プレイヤー』も昇れる。昨夜『狼』はこのルートを使った可能性があるー」
アビマニュが走る調子でまとめていく。
「あくまで可能性ね。最初から蓋がずれていたのかもしれないし、こだわり過ぎない方がいい」
ラクシュミは言い、ファルハが、
「念の為、『人狼』が天井裏を使ったとしても昨日の夜だけ。前の館はユニットバスではなく普通の部屋で人が通れない程度の換気口しかなかった」
手のひらで四角をかたどる。
「個室にも天井点検口はなし。おととい、サラージの件だけどゴパルはかなりの怪我をして目にもダメージを受けた。その状態では天井裏へ伝うことも、蓋を戻して元通りに取り繕うことすらとても無理」
「……そこがダルシカが言った『何故今夜だけ』につながるってことですね」
「使われていればね。私はわからない」
肩をすくめる。
「済みません、ひとつだけ」
ラディカが半端に小さな手を挙げた。高く綺麗な声が通る。
「天井裏からは別の階にも行けるんですか?」
(そうか)
「それは大丈夫」
ファルハは表情を和らげて笑った。
「各階はコンクリートのスラブ、厚さ十五センチほどの床で区切られている。移動出来る階段室とは壁で分断されているから心配ない」
ロハンのことでラディカの心配は無理もない。幸い男性階から女性階へ忍び込むのは無理な様子だ。
「……だったら、『人狼』は女の人?」
アンビカが呟き、ばらばらと五月雨式に目がクリスティーナへ向けられた。
(!)
「ダルシカ、それははっきりしない話だったよね」
アビマニュがたしなめた。
楕円形の天井点検口の縁、三分の一ほどに黒い跡がついていた。ずらしたため水分と埃で見えた線ではないかー
「エクジョットに頼んで覗いてもらったけど特に変わりはないとのことだったよね。本筋からずれるから空いた時間にでも、または夜の会議でー」
「昨晩に限って、ドアではなく点検口を伝って部屋に入ったとしたらなら、そこに犯人ー『人狼』の考え方が出ていて正体にも迫れるかもしれません」
ダルシカは懸命に声を張り上げる。
「ふたりの『占星術師』の片方が殺された。昨日に引き続き今日も犯人は明白。クリスティーナに決まっている。探す必要はない」
ラクシュミの宣告がぎゅっと胸を圧迫する。違う、私は人狼じゃない。
「勝手なこと言わないで」
「決めつけはどうかと思います」
クリスティーナとアビマニュが同時に放った。
しゃべりが重なると言葉が不自由な人間には聞き取りにくい。前にアイシャはそれもあって混乱した。エクジョットとトーシタ不在の今、ヒンディー語会話が苦手なのはラディカのみだが顔を見るに話には着いていけてそうだ。
(誰も取りこぼさない)
それは他人を踏まないという誓いであり、回り回って自分を守ることにもつながる、と思ってきた。
「試しに自分のバスルームから昇ってみた。確かスンダルとイムラーンも……男は結構昇ったみたいだよね。天井裏から他の場所へ行けるとわかっただけだ。ダルシカは現場も、多分自分の部屋からも試してないだろ?」
アビマニュが話を続ける。
「ちょっとそういうのは。得意ではないので無理なんです」
項垂れる。
「その話、私がもらってもいい?」
ファルハが立ち上がった。
「天井裏には私も入ってみた」
現場で何かと上るから慣れているし、心配した職人さんが色々教えてくれるから、男の人で腕力で軽く上がれてしまうならいいけど気を付けて、病院にも行けないここではと流してから、
「昨日使われたかとかは全くわからないけど、報告しておきたいことがある」
アビマニュは頷いたが、
「それ今必要なことですか?」
ウルヴァシが無邪気に小首をかしげる。今は空席となった隣のディヴィアとは違い表情も口調もあくまでやわらかい。
「認識の必要はある。夜にももう一度話すけどー」
天井裏はおよそ七十センチ、梁下では半分ほどになるが這えば問題なく移動出来る。
「廊下との境となる柱に蛍光塗料で部屋の場所が数字とアルファベットで描いてある。これは今回この『ゲーム』のために記されたもの」
「建築した時のじゃないんですか?」
自分も天井裏で見たがとアビマニュが口をはさむ。
「工事現場で建材に墨で書き込んでいるのをよく見ますけど、インドではやらないんですか」
「ううん、やる。でも」
ファルハはまどろっこし気に首を振った。
「建設工事用なら端から番号を振るのに、あのペイントは今回の部屋番号順なの」
例えば柱間を順番に数え階段が1、洗濯機置場やロビーが2、次の一番端の部屋が3ならわかる。だが実際は部屋番号に合わせ、
「私の部屋は306。ロビーすぐのアンビカが302で元々空室の304を挟んだ先になる。柱の表示では6W、多分廊下を挟んで西側の6号室ってことだと思う。ああつまり、」
だから何だといういらだちの視線にークリスティーナも正直少し思ったー結論を述べる。
「ペイント表示は『連中』の移動用。つまり、私たちが知らない間に『彼ら』が天井裏を移動している可能性がある」
「……」
(気持ち悪い)
「嫌だ」
「何それ」
女性たちの短い声が同じ思いを表していた。
前の館で夜の内の工事を知った時以上に不気味だ。
こそこそと天井裏を這って歩き何を見て何を確かめている? 連中の「品格」とやらを信じるなら女性フロアは女が這い回っていることになるがー
(どういうこと?)
昨夜偽「占星術師」ディヴィアが噛まれたこととどう関係する?
ファルハが「狼」という可能性もある。この話を素直に信じていいのか、何を指し示しているのか。
「だったらサラージさんも首輪から殺されたとは限らないんじゃないでしょうか? ゴパルさんが『狼』で、『仕事』に失敗したのを見て天井から入って直接手にかけた……」
プラサットの声は一度小さくすぼむ。
「あいつら、軍か武装警察みたいなアーマーを身に付けているんです。ウルヴァシさん以外の皆さんは覚えていますよね」
前の館での最後の夜、彼はその黒装備の男に撃たれた。脅えた表情も当然だ。
「可能性としてはそれもあるね。銃創らしきものはなかったから別の手段だろう。プラサット、今は体調どう?」
「まだ痛みはありますが、マーダヴァン兄貴のお陰で特に問題はないです」
包帯の取り替えぐらいしかしていないとマーダヴァンは照れて顔を伏せる。
「後一つ。梁と梁がぶつかる谷間に三角形の金属が付いているけど、建築的には全く意味がない」
ラディカから借りタブレット二台持ちで再度天井裏で照らしたが何だかわからなかった。
「機能が不明なのが気になるからこれも報告しておく。気になる人は後で写真見に来て」
ファルハはタブレットを示す。
「……カメラ? 監視用の」
ダルシカの呟きを、
「何言ってるの。天井裏には明かりはないんでしょ? 真っ暗な所に監視カメラ仕掛けてどうするのよ」
ラクシュミが即座に下し、
「そうとも言いきれません。赤外線カメラなら光がなくても平気ですし、映像ではなく音を拾って情報を得ているのかもしれません。思った以上に奴らは俺たちのことが知りたいみたいですし」
スンダルが異を唱えた。
「『連中』は天井裏を行き来出来るよう整備してある。ユニットバスの点検口が押し上げれば開くのは仕様で、僕たち『プレイヤー』も昇れる。昨夜『狼』はこのルートを使った可能性があるー」
アビマニュが走る調子でまとめていく。
「あくまで可能性ね。最初から蓋がずれていたのかもしれないし、こだわり過ぎない方がいい」
ラクシュミは言い、ファルハが、
「念の為、『人狼』が天井裏を使ったとしても昨日の夜だけ。前の館はユニットバスではなく普通の部屋で人が通れない程度の換気口しかなかった」
手のひらで四角をかたどる。
「個室にも天井点検口はなし。おととい、サラージの件だけどゴパルはかなりの怪我をして目にもダメージを受けた。その状態では天井裏へ伝うことも、蓋を戻して元通りに取り繕うことすらとても無理」
「……そこがダルシカが言った『何故今夜だけ』につながるってことですね」
「使われていればね。私はわからない」
肩をすくめる。
「済みません、ひとつだけ」
ラディカが半端に小さな手を挙げた。高く綺麗な声が通る。
「天井裏からは別の階にも行けるんですか?」
(そうか)
「それは大丈夫」
ファルハは表情を和らげて笑った。
「各階はコンクリートのスラブ、厚さ十五センチほどの床で区切られている。移動出来る階段室とは壁で分断されているから心配ない」
ロハンのことでラディカの心配は無理もない。幸い男性階から女性階へ忍び込むのは無理な様子だ。
「……だったら、『人狼』は女の人?」
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