短編のみ

暇なアラサーまつお

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「レース」

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時速48キロの中、たくさんの参加者に交じり、僕は「あるもの」を目指して壮大なレースに参加している。
このレースは、1度スタートしたら2度と帰っては来れない。そう、生きるか死ぬかのレースなんだ。

僕は生き残る為、74日間、「体を強くする」・「速く動く事ができる」トレーニングをひたすらやってきた。
そのおかげで、誰よりも強い男になったんだ。強いだけではこのレースには勝てない、
このレースについて勉強した。色々な障害物や逃げる方法なんかをね。レースへの準備は完ぺきに出来た。
そして、今、僕はレースをスタートした。3億という参加者の中、「あるもの」に辿り着けるのは1人だけ
みんな「あるもの」を目指して目を輝かせている。僕も同じだ。だけども僕が1番に辿り着くよ。
こんな事を思っているうち、光が見えてきた。これからが本当のスタートだ。


・・・




しかし、彼らは「あるもの」に辿り着く事はなかった。彼らが辿り着いた場所はただ白く何もない所だった。
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