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いつの日と同じような沈黙が続いた。
メニューを注視しながら壱琉の様子を窺う。彼は迷うことなく、直ぐにメニュー表を閉じて給仕に料理を注文した。
相手を待たせまいと、俺も続いて料理を注文。緊張と焦りで何を注文したのか数秒で忘れる。
まあ、あれだ。とりあえず長ったらしいミルフィーユだかポワソンだか、洒落た名前を注文すれば大丈夫だ。会計は大丈夫じゃないかもだけど…。
壱琉はテーブルに視線を落としたまま沈黙を続ける。このまま食事をして提案を持ち掛けるだけでは駄目だ。自分から正直に話して流れをつくらなければ。
背筋を伸ばし、顎を引く。深呼吸一つして、相手の目を見る。
「俺は今日、部活の勧誘に来た。正直、どういう部活にするかはまだ決めていないんだがな」
俺の第一声。学校の変革や社会の更生。そういう実現困難な目標は沢山ある。しかしながら、俺の自意識過剰な野望のままに勧誘しては意味がない。
壱琉は話にならないとばかりに、眉根を伏せてコーヒーを口にする。
「…だけど、これだけは決めている。俺は学校に対して、社会に対して抗う術を模索したい。こんな可笑しな世界を受け入れたくないからな」
共に協力し、強大な勢力を断罪しようと提案しているのだ。
「溢れんばかりの反抗心と行動力…変わらないな君は」
銀髪が揺れ、青い瞳を覗かせた。
メニューを注視しながら壱琉の様子を窺う。彼は迷うことなく、直ぐにメニュー表を閉じて給仕に料理を注文した。
相手を待たせまいと、俺も続いて料理を注文。緊張と焦りで何を注文したのか数秒で忘れる。
まあ、あれだ。とりあえず長ったらしいミルフィーユだかポワソンだか、洒落た名前を注文すれば大丈夫だ。会計は大丈夫じゃないかもだけど…。
壱琉はテーブルに視線を落としたまま沈黙を続ける。このまま食事をして提案を持ち掛けるだけでは駄目だ。自分から正直に話して流れをつくらなければ。
背筋を伸ばし、顎を引く。深呼吸一つして、相手の目を見る。
「俺は今日、部活の勧誘に来た。正直、どういう部活にするかはまだ決めていないんだがな」
俺の第一声。学校の変革や社会の更生。そういう実現困難な目標は沢山ある。しかしながら、俺の自意識過剰な野望のままに勧誘しては意味がない。
壱琉は話にならないとばかりに、眉根を伏せてコーヒーを口にする。
「…だけど、これだけは決めている。俺は学校に対して、社会に対して抗う術を模索したい。こんな可笑しな世界を受け入れたくないからな」
共に協力し、強大な勢力を断罪しようと提案しているのだ。
「溢れんばかりの反抗心と行動力…変わらないな君は」
銀髪が揺れ、青い瞳を覗かせた。
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