青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

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4章 柔道恋物語

柔道恋物語4-14

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美奈side


やっぱり…一哉先輩はすごい。
まあ…将太先輩や蓮先輩のように
練習中の指導は全然してくれないけど…
あの美月先輩たちと互角にやって
怪我してても足に負担が少ない
技の組み合わせを作り出して…
相手の不意を突いて勝ち進む…。
私はこの人に勝てると思っていたけど
やはり…無理だなと思ってしまった。
私達が道場に戻ると乱取りを
やるところだった。
すると…
愛実『一哉先輩!私と1本だけ試合してください!』
一哉『え、え?なぜ俺?』
愛実『美月先輩達とはさっき寝技で勝負したので…お願いします!』
一哉『えー…』
美月『やってあげなよ?』
一哉『うーん…』
美波『私も先輩の試合見てみたいです!』
瑠夏『あ、そっか~1年生は一哉の試合見たことないもんね…明日の対策も練れないよね~…やってあげたら?』
一哉『それ言われるとやりたくないけど……明日の肩慣らし程度でよければ』
愛実『はい!是非!』
こうして…部内戦前日の開幕試合が1試合だけ行われることになった。

美波side

一哉先輩の試合を見ることができる…
そう思うととてもドキドキとした。
兄が助けた……兄を慕ってくれていた
一哉先輩の試合…
『(ずっと見てみたかったんだ…)』
そう思いながらコートを見ると
すでに佐々木先生が中央に立っていた。

佐々木『これより西野一哉の
復帰祝いの開幕戦を行います。赤 西野一哉!』
一哉『はい』
佐々木『挑戦者!白 高乃愛実!』
愛実『はい!!』
佐々木『両者、開始線に立って!!
互いに礼!…では…はじめ!!!』
愛実『やあ!!!』
一哉『おう!』
『(愛実…すごい迫力…先輩大丈夫かな…)』
愛実は問答無用と言わんばかりに
次々と綺麗な技をかけていく…が
一哉先輩には全く効いていない。
次の瞬間、先輩は愛実が背負いに入ったものを…この前教わった裏投げでやり返した。
佐々木『技あり!!!』
一哉先輩は寝技をやらない。
佐々木『待て!…でははじめ!』
一哉先輩の使う技はいつも練習してる私達のものとは全然違う…。
一哉先輩は初めて自分から
払い腰を仕掛けた。
それを愛実が避けて返し技をやった…はずだった。
佐々木『1本!それまで!』
勝ったのは…。
佐々木『赤、西野一哉の勝ち!』
会場が一瞬で盛り上がった。
負けた愛実がすぐ先輩のもとへ駆け寄った。
愛実『今、な、なにしたんですか!?
私は今返し技を…』
将太『でも西野全然動けるじゃん!』
一哉『まあな。今なにやったか…ね。
返されるもなにも払い腰なんてやってないから』
愛実『え、でもあの態勢は…』
美月『それだよ。わざとあの態勢に
入ってやったように見せかけて
相手の返しを狙ったんだよ?
相手が返しをやって来たらそのまま
裏投げやれば勝だからね。
払い腰の返しは避けて相手を後ろへ
倒すために体重が後ろにかかってるから。』
一哉『さすが美月…』
愛実『そんなぁ…いけたと思ったのに…』
優奈『お兄ちゃん凄い!!!』
瑠夏『あらら…1年にはまだ早かったかな…みんな固まっちゃってるし…』
美奈『す、すごい…これが裏投げ…』
私の隣にいた美奈がそう呟いていた。
私『水野先輩?一哉先輩って…もしかして…怪我してなかったら…相当強いんですか…?』
美月『怪我してなければ多分私はもう勝てないかもね~。一哉の方が3段を
すぐ取れたと思うよ』
私は…美月先輩と言う凄い人がいる学校の柔道部に入ったつもりが…
それ以上に強い人がいる学校の柔道部に
入ってしまったようだった…。
この人に技を教えてもらえば…
勝てるかもしれない…!
そう思った私は美奈の方を見た。
美奈も丁度私の方を見てきていた。
考えは一致してるようだった。
『(私は…先輩の技を伝授してもらう…!!)』


15話に続く
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