青春と恋の物語

NISHINO TAKUMI

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青春と恋の物語青春編1-1

青春と恋の物語 12~やるべきこと~

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一哉目線

俺はついさっき美月から
言われたことを必死に頭のなかで
整理をしていた
部室へ向かおうとしたら
前から七瀬が歩いてきた
俺『七瀬…』
七瀬『…』
七瀬はなにも言わず涙を流し始めた
七瀬『美月が…やめちゃった…』
俺『…さっき俺も言われた…』
どうやら七瀬もやめるということを
聞いたらしい…
つまり…さっきの出来事は
本当ということになる…
俺『理由は知ってる…?』
七瀬は首を横にふりながら
七瀬『わからない…』
それだけ言った
そのあとかなり長い沈黙が続いた…
七瀬が突然口を開いた
『やめた理由は…わからないけど
でも…戻ってきたいと思ってくれるような
部活にしていこうよ…今できるのは
それだけだよ…』
黙って俺はうなずいた…
俺は悔しいと思いながらも
そうするしかないと思った

美月がやめたという情報は
翌日の部活で顧問から直接話が出たのだった
顧問『水野美月は一昨日をもって
部活をやめた。…だが、正確に言えば
やめるのは考え直してくれと
俺が頼んで休部という形をとっている』
将太&瑠夏『!?』
1年『え!?なんで…?』
俺&七瀬『…』
顧問『理由は…まあ言う必要ない
今お前らがやるべきなのは
理由を探ることじゃない
新人戦で結果を出すことだ。
お前らの知っての通り先月北野が亡くなった
北野の夢を託されたのは…西野、お前なんだ
水野が抜けた今部活のエース兼部長は
お前なんだ。
やるべきことは全員わかっているはずだ。
…さあ、練習を始めるぞ』
将太と1年は悔しそうに俯いていた
瑠夏は放心状態で固まっていた
突然七瀬が声をあげた
『なにやってんの…
皆、落ち込んでる暇ないよ
今やらなきゃ新人戦なんて勝てない…
美月が抜けたのは…いいチャンスだよ』
それを聞いたとたん瑠夏は
『何いってんの…練習に参加しないマネージャーが…偉そうなこと言わないで!
美月がいなきゃ私は練習できないのよ!?』
七瀬『それだよ!美月がいなければ…
その美月に頼ってる練習が
勝てない理由だっていってるの!
そんな嘆いている暇があるなら練習して!』
瑠夏『!?』
瑠夏を押さえながら将太が言った
将太『たしかに…そうかもしれないな…』
瑠夏『将太…』
俺『でも、確かに瑠夏の寝技の相手が
いないな…七瀬…やってみるか…?』
七瀬『私はマネージャーだよ』
俺『だけど…』
七瀬『だから、私はマネージャなの
もう頼んであるから大丈夫
多分もう来るとおもう』
そう言い終わると同時に
扉が勢いよくバタン!と空いた
一同『え?』
中村『おはようございます!
今日から新人戦まで女子のコーチをすることになりました中村麻衣です!』
瑠夏『中村先輩!?』
俺と将太は顔を見合わせた
中村『どうしたのー?皆朝から暗い
よ先輩が来たのに挨拶もないの?』
俺『おはようございます!』
俺がそう叫ぶと
将太と1年も一緒になって
『おはようございます!』と叫んでいた
中村『美月がやめたって聞いてね
七瀬に連絡もらったから来たの
この前練習に来たとき
いつでも来るって約束してたし?』
と笑いながら言った
七瀬『これで女子の方の問題解決したけど他に問題あるの?西野部長?』
俺『いや…ないよ…七瀬、ありがとう!
中村先輩…よろしくお願いいたします!』
一同『よろしくお願いいたします!』
こうして新体制で新人戦までの
練習をすることになったのだった


13話につづく
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