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4話
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俺達は昔に戻ったように練習をしていた。
美月『打ち込み200本よーい!1人目!…礼!』
一同『お願いします!』
俺の最初の相手はもちろん美月。
一哉『相変わらず……声は張るのな…』
美月『もちろん!…一哉、決勝決めたときのやり方じゃ
将太は倒せないからね?』
一哉『うっ…わかってるよ…』
決勝…あれは酷い有り様だった。
ー4年前決勝戦ー
でてきたのは…強豪神奈川だった。
俺達、福岡は準決勝まで4-0.3-0を繰り返し勝ち上がった。
準決勝の広島県相手には初めて1-0-4という結果にはなったものの
決勝戦までたどり着いた。
メンバーは…先鋒 中居将太 次鋒 桐生蓮 中堅 斎藤海翔
副将 今野勇人 大将 吉田勇紀
この5人で決勝戦までを繋いでくれた。
俺は怪我の都合で決勝戦のみの参戦…ポジションは大将。
俺に繋がるまでの結果は2-2-0。
つまり、俺が勝つしか勝てない。引き分けたら延長で俺が不利…。
相手の大将は…個人戦の優勝者…同じ名字の西野大地。
俺は開始早々に右内股を決めて…『有効』を奪った。
相手は…俺よりも階級が3つ上なだけ重い。
言い訳をするならそれが原因だった。
俺は…残り10秒で技ありをとられてしまった。
もう…江西の敗けだとだれもがおもった。
俺も…このときばかりは負けだと思ったが…苦し紛れに入った
左一本背負いが綺麗に入ったのだった。
もちろん…結果は1本。残り時間は…2秒…。
まさに奇跡の大逆転だった。
美月が言ってるのはこの左一本背負いのことだった。
美月『ラスト!礼!』
一同『お願いします!』
俺の最後の相手は…瑠夏だった。
俺は最初見たときから……背が伸びていることに気づいていた。
過去には…16cm差もあったのに…今では5.6cm差まのびていた。
瑠夏『なにじろじろみてんの?』
一哉『あぁいや…背…伸びたよね』
瑠夏『モデルになるために牛乳のみまくったり、鉄棒とかやりまくったら本当に伸びた』
一哉『(のびるんだ…)さあ、いいよ…受けるからやって』
しかし…瑠夏は….いや、瑠夏はというより皆もだが…。
技の精度もすべてが落ちている。
理由は簡単である。
身長が1~3cmしか伸びなかった俺と美月、美奈は
技の入り方や技を変える必要もなく当時のままできている。
しかし、皆は…大体が5~8cm伸びたりしているせいで
当時のままの入り方じゃ、技が使えないのだ。
女子に関しては胸部の成長や体重の変化があったり、
瑠夏に関してはモデルとしていたため筋力も落ちていたのだ。
瑠夏『やばいね…これは…』
一哉『うーん…』
美月『これは…』
七瀬『当時のまま…とはいかないね…』
美波『なんで私はまだ背が伸びたのだろう…』
美奈『美波…身長分けてよ…』
海翔『俺と勇人は背の変化に対応して練習してたんで問題ないですけど…ちなみに、将太先輩や他先輩も対応してますよ』
一哉『じゃあ、男子は問題ないけど女子が危ないわけだ…』
美波『うーん…』
俺達は練習開始2時間で思わぬ壁にぶつかってしまった。
ほとんどのメンバーは柔道に携わっていたが、
瑠夏や美波、美奈は完全に柔道から離れた世界にいた。
仕方ないと言えば仕方がない。
一哉『(うーん…どうしよう……)』
一哉『あっ!!!!』
俺はあることを思い出して声をあげた。
美月『どうしたの?』
一哉『万が一のために…補欠要因…呼ぶ?…もちろん出るのは美月達だけど、柔道に詳しいやつがいるから』
美波『え!いるなら…誘ってきて、私達に色々教えてくださいよ』
七瀬『まって…まさかそれって…井上先輩の妹?』
一哉『そう…大学で知り合った同級生…井上先輩に妹がいること自体しらなかったけど』
七瀬『そっか』
一哉『(ん??…まあいいか…)美月どうする?』
美月『じゃ、呼んで!』
俺はこうして叶美を呼ぶことになった…。
美月『打ち込み200本よーい!1人目!…礼!』
一同『お願いします!』
俺の最初の相手はもちろん美月。
一哉『相変わらず……声は張るのな…』
美月『もちろん!…一哉、決勝決めたときのやり方じゃ
将太は倒せないからね?』
一哉『うっ…わかってるよ…』
決勝…あれは酷い有り様だった。
ー4年前決勝戦ー
でてきたのは…強豪神奈川だった。
俺達、福岡は準決勝まで4-0.3-0を繰り返し勝ち上がった。
準決勝の広島県相手には初めて1-0-4という結果にはなったものの
決勝戦までたどり着いた。
メンバーは…先鋒 中居将太 次鋒 桐生蓮 中堅 斎藤海翔
副将 今野勇人 大将 吉田勇紀
この5人で決勝戦までを繋いでくれた。
俺は怪我の都合で決勝戦のみの参戦…ポジションは大将。
俺に繋がるまでの結果は2-2-0。
つまり、俺が勝つしか勝てない。引き分けたら延長で俺が不利…。
相手の大将は…個人戦の優勝者…同じ名字の西野大地。
俺は開始早々に右内股を決めて…『有効』を奪った。
相手は…俺よりも階級が3つ上なだけ重い。
言い訳をするならそれが原因だった。
俺は…残り10秒で技ありをとられてしまった。
もう…江西の敗けだとだれもがおもった。
俺も…このときばかりは負けだと思ったが…苦し紛れに入った
左一本背負いが綺麗に入ったのだった。
もちろん…結果は1本。残り時間は…2秒…。
まさに奇跡の大逆転だった。
美月が言ってるのはこの左一本背負いのことだった。
美月『ラスト!礼!』
一同『お願いします!』
俺の最後の相手は…瑠夏だった。
俺は最初見たときから……背が伸びていることに気づいていた。
過去には…16cm差もあったのに…今では5.6cm差まのびていた。
瑠夏『なにじろじろみてんの?』
一哉『あぁいや…背…伸びたよね』
瑠夏『モデルになるために牛乳のみまくったり、鉄棒とかやりまくったら本当に伸びた』
一哉『(のびるんだ…)さあ、いいよ…受けるからやって』
しかし…瑠夏は….いや、瑠夏はというより皆もだが…。
技の精度もすべてが落ちている。
理由は簡単である。
身長が1~3cmしか伸びなかった俺と美月、美奈は
技の入り方や技を変える必要もなく当時のままできている。
しかし、皆は…大体が5~8cm伸びたりしているせいで
当時のままの入り方じゃ、技が使えないのだ。
女子に関しては胸部の成長や体重の変化があったり、
瑠夏に関してはモデルとしていたため筋力も落ちていたのだ。
瑠夏『やばいね…これは…』
一哉『うーん…』
美月『これは…』
七瀬『当時のまま…とはいかないね…』
美波『なんで私はまだ背が伸びたのだろう…』
美奈『美波…身長分けてよ…』
海翔『俺と勇人は背の変化に対応して練習してたんで問題ないですけど…ちなみに、将太先輩や他先輩も対応してますよ』
一哉『じゃあ、男子は問題ないけど女子が危ないわけだ…』
美波『うーん…』
俺達は練習開始2時間で思わぬ壁にぶつかってしまった。
ほとんどのメンバーは柔道に携わっていたが、
瑠夏や美波、美奈は完全に柔道から離れた世界にいた。
仕方ないと言えば仕方がない。
一哉『(うーん…どうしよう……)』
一哉『あっ!!!!』
俺はあることを思い出して声をあげた。
美月『どうしたの?』
一哉『万が一のために…補欠要因…呼ぶ?…もちろん出るのは美月達だけど、柔道に詳しいやつがいるから』
美波『え!いるなら…誘ってきて、私達に色々教えてくださいよ』
七瀬『まって…まさかそれって…井上先輩の妹?』
一哉『そう…大学で知り合った同級生…井上先輩に妹がいること自体しらなかったけど』
七瀬『そっか』
一哉『(ん??…まあいいか…)美月どうする?』
美月『じゃ、呼んで!』
俺はこうして叶美を呼ぶことになった…。
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