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アイルくんと勉強
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コロコロコロ…
「ふむふむ昆虫の脚は1番の9本」
コロコロコロ…
「虫眼鏡で見ていいものは3番の太陽」
コロコロコロ…
「なぜ血液は赤いのか、2番の出血した時危ないとすぐわかるためねなるほど!
よーっしぜんぶとけ「てませんよアホ!」あいたっ!」
イタタ…デコピンされた。解せぬ。
「全くあなたって人は鉛筆で適当に出た数字で問題とくなんてどんだけアホなんですか?バカなんですか!?」
「これは伝説の鉛筆転がしだよ…?」
「何またバカなことを…ほら見てご覧なさい解答一つもあってませんよ!全部やりなおしです!」
「なんとっ!?」
答案用紙と答えを見比べると一つもあっていない。
「ちぇっ、隣のクラスのタナカー君に教わって作ったのにな…」
「誰ですかその人」
「だから隣のクラスのタナカーくん。倭国出身らしいよ」
「ああ、あの忍者が有名な倭国ですね」
「そうそう、勉強したくないなーって声出しながら廊下歩いてる時に伝授してもらったの。
あっその時ジェイのことメガネ萌えだよね。とか言ってたけどどういう意味?」
「なるほど…そのタナカーくんが言っていることは私もよくわかりませんが。ちょっとそのタナカーくんとはお話が必要なようです。ちょっと席を外しますがちゃんと勉強の続きしてて下さいね。」
ジェイクはそういうと教室から出て行った。
「はぁ、俺だけ一人教室に残って勉強なんてやだよ~先生ったら酷いんだから~。」
なぜアイルが放課後残って勉強しているかというと…
試験全部赤点だったからである。
もーやだ~っと机に突っ伏していると教室の扉が開かれる。
「アイルっ!まだ勉強しているのかい?」
教室に入ってきたのは皇太子のレオンハルトだった。
レオンハルトは入ってくるなり俺の目の前の席に座ってニコニコ笑っている。
「んーそう。伝説の鉛筆転がしを使って問題解いたら全部外れてたの…」
「伝説の鉛筆転がし??」
「これみて…これが伝説の鉛筆転がしなんだ」
俺はそう言って鉛筆転がしをレオンハルトに見せる。
「なんか数字が書いてあるね。」
「これを転がして出た数字の答えを書くの。」
「なるほどっ!」
「でもね~?一つもあってなかったんだ…タナカーくんは嘘つきだ。」
しゅんっとするとレオは目をギラリとさせた。
「そのタナカーってやつはアイルを騙したのかい?」
「騙したっていうか…当たらなかった…」
「そっか…アイルそのタナカーって奴はどこのどいつだい?」
「えっと隣のクラスだよ。」
「ちょっとそのタナカーくんとお話ししてくるね。」
「レオも行くの?行ってらっしゃい」
レオは目を血走らせながら教室から出て行った。
全く2人とも俺を置いてタナカー君とお喋りしたいなんて酷いな!
とりあえず答案用紙に書いた物を一度消しゴムで消し自分で解き始める。
「えっと~リトマス試験紙は何を調べるか。えっと何だっけなんか、アルミホイル何ちゃらとかじゃなかったっけでもここの中にアルミホイルないし…なんか似てるアルカリ性って書いてあるやつでも選んどこ…」
問題にうーんっと唸っていると教室の扉が開いた。
「アイル」
「ラグナーじゃん」
「まだ終わっていないのか?」
ラグナーは俺の答案用紙を覗き込むように見てくる。
「さっき一度解いたんだけどね、全部外れてたからやり直しさせられてるの」
「は?こんな簡単な問題を全部外すだと?流石にバカなお前でもそこまではないだろう。」
「この伝説の鉛筆転がしを使ったら全部外した」
そう言って鉛筆転がしを見せる。
「なんだこれは?」
「転がして出た数字を書くの。」
「お前が考えたのか?」
「ううん。隣のクラスのタナカーくんだよ。」
「なるほど。そのタナカーとやらに伝授された鉛筆転がしを使ったら時間を無駄にしたってことだな。」
「うん。わからないけど多分そう。」
「わかった。ちょっとそいつと話が必要なようだ。戻ってくるから待ってろ」
ラグナーは腰にある剣に手を這わせながら教室から出て行った。
どこからか悲鳴が聞こえたような気もするが気のせいだろう。
3人が帰ってくるまでに問題を終わらせようとせっせと手を動かす。
全部問題を解き終えた頃に3人が一緒に教室に戻ってきた。
「アイルそのクソ鉛筆は捨てようね♡」
「おっ、ちゃんと自分で解けたんだなえらいえらい」
「もうあの猿の力なんて借りるんじゃありませんよ?」
3人はスッキリした顔をしていた。よくわからないけどよかったね。
次の日隣のクラスのタナカーくんが土下座しに来た。
「クロフォードごめん!!!俺が悪かった!!」
「え、なにが???」
「ふむふむ昆虫の脚は1番の9本」
コロコロコロ…
「虫眼鏡で見ていいものは3番の太陽」
コロコロコロ…
「なぜ血液は赤いのか、2番の出血した時危ないとすぐわかるためねなるほど!
よーっしぜんぶとけ「てませんよアホ!」あいたっ!」
イタタ…デコピンされた。解せぬ。
「全くあなたって人は鉛筆で適当に出た数字で問題とくなんてどんだけアホなんですか?バカなんですか!?」
「これは伝説の鉛筆転がしだよ…?」
「何またバカなことを…ほら見てご覧なさい解答一つもあってませんよ!全部やりなおしです!」
「なんとっ!?」
答案用紙と答えを見比べると一つもあっていない。
「ちぇっ、隣のクラスのタナカー君に教わって作ったのにな…」
「誰ですかその人」
「だから隣のクラスのタナカーくん。倭国出身らしいよ」
「ああ、あの忍者が有名な倭国ですね」
「そうそう、勉強したくないなーって声出しながら廊下歩いてる時に伝授してもらったの。
あっその時ジェイのことメガネ萌えだよね。とか言ってたけどどういう意味?」
「なるほど…そのタナカーくんが言っていることは私もよくわかりませんが。ちょっとそのタナカーくんとはお話が必要なようです。ちょっと席を外しますがちゃんと勉強の続きしてて下さいね。」
ジェイクはそういうと教室から出て行った。
「はぁ、俺だけ一人教室に残って勉強なんてやだよ~先生ったら酷いんだから~。」
なぜアイルが放課後残って勉強しているかというと…
試験全部赤点だったからである。
もーやだ~っと机に突っ伏していると教室の扉が開かれる。
「アイルっ!まだ勉強しているのかい?」
教室に入ってきたのは皇太子のレオンハルトだった。
レオンハルトは入ってくるなり俺の目の前の席に座ってニコニコ笑っている。
「んーそう。伝説の鉛筆転がしを使って問題解いたら全部外れてたの…」
「伝説の鉛筆転がし??」
「これみて…これが伝説の鉛筆転がしなんだ」
俺はそう言って鉛筆転がしをレオンハルトに見せる。
「なんか数字が書いてあるね。」
「これを転がして出た数字の答えを書くの。」
「なるほどっ!」
「でもね~?一つもあってなかったんだ…タナカーくんは嘘つきだ。」
しゅんっとするとレオは目をギラリとさせた。
「そのタナカーってやつはアイルを騙したのかい?」
「騙したっていうか…当たらなかった…」
「そっか…アイルそのタナカーって奴はどこのどいつだい?」
「えっと隣のクラスだよ。」
「ちょっとそのタナカーくんとお話ししてくるね。」
「レオも行くの?行ってらっしゃい」
レオは目を血走らせながら教室から出て行った。
全く2人とも俺を置いてタナカー君とお喋りしたいなんて酷いな!
とりあえず答案用紙に書いた物を一度消しゴムで消し自分で解き始める。
「えっと~リトマス試験紙は何を調べるか。えっと何だっけなんか、アルミホイル何ちゃらとかじゃなかったっけでもここの中にアルミホイルないし…なんか似てるアルカリ性って書いてあるやつでも選んどこ…」
問題にうーんっと唸っていると教室の扉が開いた。
「アイル」
「ラグナーじゃん」
「まだ終わっていないのか?」
ラグナーは俺の答案用紙を覗き込むように見てくる。
「さっき一度解いたんだけどね、全部外れてたからやり直しさせられてるの」
「は?こんな簡単な問題を全部外すだと?流石にバカなお前でもそこまではないだろう。」
「この伝説の鉛筆転がしを使ったら全部外した」
そう言って鉛筆転がしを見せる。
「なんだこれは?」
「転がして出た数字を書くの。」
「お前が考えたのか?」
「ううん。隣のクラスのタナカーくんだよ。」
「なるほど。そのタナカーとやらに伝授された鉛筆転がしを使ったら時間を無駄にしたってことだな。」
「うん。わからないけど多分そう。」
「わかった。ちょっとそいつと話が必要なようだ。戻ってくるから待ってろ」
ラグナーは腰にある剣に手を這わせながら教室から出て行った。
どこからか悲鳴が聞こえたような気もするが気のせいだろう。
3人が帰ってくるまでに問題を終わらせようとせっせと手を動かす。
全部問題を解き終えた頃に3人が一緒に教室に戻ってきた。
「アイルそのクソ鉛筆は捨てようね♡」
「おっ、ちゃんと自分で解けたんだなえらいえらい」
「もうあの猿の力なんて借りるんじゃありませんよ?」
3人はスッキリした顔をしていた。よくわからないけどよかったね。
次の日隣のクラスのタナカーくんが土下座しに来た。
「クロフォードごめん!!!俺が悪かった!!」
「え、なにが???」
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