今年も綺麗に咲いたねって、一緒に桜を見上げてくれる人と。

小さいころ毎日庭の桜を見上げて泣いていた。
桜の咲くころには・・・・・。
そんなのいつだか分からない、まだ本当に小さいころ。

すっかり悲しい思いでは遠い過去になっているはずなのに、まだまだ割り切れずに引きづる思い。


今年、駅までの道に大きな桜の木を見つけました。
あと少し、もう少し待てば綺麗な花を見せてくれると思い、見上げる朝。

少し立ち止まった私は家の人に不審に思われたみたいで。


綺麗に桜が咲いた日、その日に出会った人々はとても素敵な人たちでした。

社会人二年目になる私、池田 由利乃が出会った人たちと作る新しい記憶。
いつかずっと先の春に懐かしんで語れる思い出になるといいと思います。

桜の記憶がつなげてくれた優しい恋愛の話です。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,033 位 / 193,033件 恋愛 57,937 位 / 57,937件

あなたにおすすめの小説

第二ボタン

ウマノホネ
恋愛
恋愛小説です。 1500字にまとめてみました。 喜んでいただけたら、幸いです。

いつかまた、桜の木の下で

岡本梨紅
恋愛
私には、前世の記憶というものがある。それを思い出したのは、中学生の頃。 前世の時代はおそらく大正時代ごろ。その当時は体が弱かった私だけど、桜が大好きで、死期を悟った私は旦那様に連れて行ってもらって、『来世、でもまた、愛を誓いあってくれますか?』といって、そのまま亡くなるのだ。 前世を思い出してから桜の時期になると、この小さな神社にある樹齢何十年の桜の木のもとに通う。ただ、あの人が来るのを私は待ち続けているのだ。

桜花

依久
恋愛
一方通行をバイクで逆行したアタシは、同じようにして捕まった背の高い彼と警察官に連行された。 桜の季節に、偶然から始まる甘酸っぱい恋愛ストーリー。

鬱金桜の君

遠野まさみ
恋愛
子爵家の娘だった八重は、幼い頃に訪れた家で、不思議な桜を見つける。その桜に見とれていると、桜の名を貰った、という少年が話し掛けてきた。 少年は記念だといって、その桜の花を一輪手折って八重にくれた。 八重はその桜を栞にして大事にすると、少年と約束する。 八重は少女時代、両親の愛情に包まれて過ごすが、両親が亡くなったあと、男爵である叔父の家に引き取られると、華族としての扱いは受けられず、下働きを命じられてしまう。 ある日言いつけられたお遣いに出た帰りに、八重は軍服を着た青年と出会うがーーーー?

四季を彩るアルビノへ

夜月 真
恋愛
「なあ、アルビノって知ってる?」 「あー、身体が真っ白なんだっけ?」 「そうそう、最近この辺にアルビノがいるらしいぜ」 「何のアルビノ?」 「それが、わからないんだよ。噂で広まっただけだからそこまでは確認できてないんだ。……もし人間だったら、お前どうする?」  大学の広い講義室で、後ろの席に座る名前も知らない男子ふたりの会話が耳に着く。他人の話を盗み聞きするのは趣味じゃないが、授業を聞くよりかはまだ面白味があった。  バイトは辞めた。辞めさせてもらいます、と突然に僕が言うものだから、店長は酷く驚いていた。辞めた理由は酷く単純で、ただ他人の日用品や食料に音を鳴らしてお金を貰うだけの作業に窮屈さを感じていた。そしてもう一つ、このバイトをしていると目が渇き、痛むのだ。仕事中は忙しいと目薬を注すことができず、耐えるしかない。  週末には眼科に向かい、ドライアイ用の目薬を購入する。この費用だって、意外と嵩んでくる。しばらくの間は、親からの仕送りに頼るしかない。運の良いことに僕は大学デビューに失敗し、友達もいないから人付き合いなどによる出費はなかった。 暇つぶしに始めてみた読書も長くは続かなかった。昔はよく読んでいたのに、いつからか本も苦手になっていた。数日前に本屋で購入した数冊の小説や辞典、自己啓発本は今となってはどこに仕舞ったのかも忘れてしまった。  このまま何の楽しいことも起きず、それなりの成績で、何となく就活をして、卒業式にも出るか悩んだまま大学生活を終えるのだろう。終わりというのは、いつも唐突だとわかっているにも関わらず。 ※小説家になろう、魔法のiらんど、エブリスタ、カクヨムにて重複投稿

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

すべての事件は裏の家でおきていました。

羽月☆
恋愛
中学二年生の小坂しおりは年の離れた姉かおりの暴君ぶりには慣れてます。 今日も創立記念日でお休みなのに、言いつけられた部屋の掃除に真面目に従います。 世の中のお姉さんはこんなに皆女王キャラでしょうか? そんなはずはありません。 妹を猫可愛がるお姉さんだっているはずなのに、ただ小坂家にはいませんでした。 掃除が終わって途中見つけたワンピースなどを借りて、散歩に出かけて見つけたのは捨て猫でした。 先に見つけた人がいましたが・・・・・・。 委員長・・・・。 まさか裏の家が委員長のおじいさんの家だなんて知らなかった。 簡単に敷居をまたげない家。 それでもすべてが許されていて、とても大切な場所になりました。 クラスメートの名木一総(なぎかずさ)君。 委員長としか呼んだことのない委員長。 ちょっとづつ仲良くなりながら、中学生の狭い世界で繰り広げられる可愛いやり取り。 しおりと一総、おじいちゃんと姉かおりと猫たち。 時々、のんびりした話です。

幸い(さきはひ)

白木 春織
恋愛
「愛は人を狂わせ、桜は人を死に至らしめる」 人にそんな呪いの言葉さえ吐かせた不治の病、桜の花びらのような斑点が浮かび上がり、 桜の散るころに亡くなる『桜病』が流行して十年・・・。 最後の患者の最後の恋物語。

処理中です...