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19 標準装備を奪われて
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もしかしたら、酷い事を言わせるくらいに傷つけたから、嫌われてると思ってた。
だから少しずつ諦めようと。
怪我をした手を見て、壁を殴ったと聞いて、もしかしたら私のことを殴りたかったんじゃないかって思った。
そんな暴力の衝動がある人には見えない。
でも抑えた怒りの中には私のことでイライラした感情もあって、代わりに壁を殴ったのかと。
でもやっぱり違った。
なぜかあの美人の女の人のことも知られていた。
本人が言ったのならしょうがない。
彼女は体当たりで太陽君を欲しいと言ったのだ、ただ正直に。
先週トイレにいた時に偶然女子数人が入ってきたのが分かった。
多分鏡の前でメイク直し中なんだろう。
奥の閉じた個室は気にしてないらしい、話し声もよく聞こえてきた。
「ねえ、美穂。サンサン君は?何度も声かけてるでしょう?最近元気なくない?」
「うん、今のところ全然。誘っても2人ではさり気なく避けられてる気もする。」
「でもあの先輩達とは一緒にいないよね。彼女だったの?別れたのかな?」
「彼女じゃないけど、好きらしい。」
「告ったのかな?」
「分からない。変なふたりなの。だから我慢できなくて離れてって言った。好きじゃないならさっさと離れて欲しいって。」
その会話はもしかして私と太陽君?
サンサンってそう言うこと?
それにしても、もっときつい言葉使ったじゃない。囲ってるとか・・・・。
当たり前だけど、やっぱり誘ってるんだ・・・・。
「じゃあ、元気ないってことははっきり離れたって事かな?」
「そうだったらチャンスだね。」
「そうなんだけど。しつこいと嫌われそうで。」
「じゃあ、皆で飲みに行こうって誘えば。コウシくんにお願いしてみるよ。同期で飲みに行こうって。サンサン来たら途中で消えてもいいから。あとでお金は徴収するから。お持ち帰りでも許す。」
「ありがとう。どうかな?・・・・・でも頑張る。」
聞こえた会話は本当に頑張る女の子の会話。
コウシの名前が出た時点でやっぱり太陽君のことだと決定。
出るに出られなくて蓋の上に座り込んだ。
『女子トイレあるある』
なんで社内でそんな話が出来るんだろう。
本当に気が付いてなかったんだろう。
『サンサン』って言ってるから分かる人は少ないかも。
私の事を名前で呼んでないだけでもいいとしたいけど。
それでもアプローチを続けてるみたい。
今週末あたり、・・・そういうこと。
淡々と仕事をしてる。
それでも心の一部分はずっと痛みでうずいてる。
その部分をきれいに押し隠して、普通の顔で仕事をしてた。
仕事が終わると毎日の様に無意味な寄り道をしてしまう。
このところずっとだ。まっすぐ家に帰りたくなくて。
1人でぼんやりしてる。
考え事もしないようにしてぼんやりと。
そして部屋ではやる事をやったらすぐに寝る。
金曜日もそうしてた。
心では、今日誘われてるんだろうかって、考えそうになるのを気が付かない振りで流して。
でもひよりはコウシとデートだと言ってた。
毎週のことだ。
一緒に会社を出るわけじゃないから、残業かも?
飲み会に少し顔を出してから待ち合わせるのかな?
そんな事を考えては流し、また浮かんでは頭から振り払うようにして。
急にひよりから電話が来て、太陽君が病院に行ったと聞いて。
ビックリして病院に駆け付けた。
頼りなさそうなコウシの説明もはっきりわからない。
どのくらいの怪我なの?
結局ひよりとコウシにうまく押し付けられた。
ちゃんと向き合えと言われたみたいに。
コウシは同期のあの人の勝手な言い分を謝ってくれた。
コウシは本当にいい奴なのだ。
そんな事は分かってる。
皆正直に生きてる。
ひよりのふくよかさが大好きなコウシも正直、太陽君を大好きなあの人も。
逃げ道を探してる振りして付き合う私に優しい太陽君も。
私だけがどうしようもなかった。
病院の外で待っているときにそう思った。
治療を受けていた太陽君を待っているのが私だと分かった時、本当にうれしそうな顔をして、痛めた手もうっかり巻き付ける様に抱きついて来てくれた太陽君。
その時に自分も素直になるべきだと思った。
だから一緒にまた太陽君の部屋に来た。
泊るつもりで来た。
・・・・・でも、だからって週末ずっととは思ってなかった。
帰るって言ったのに、勝手に下着を洗われた。
今、パジャマを上下を借りてるけど、心もとない。
何となく収まり悪い・・・・。変。
早く洗濯が終わって乾かして、取り戻したい、身につけたい。
よりによって私の標準武装を・・・・。
朝・・・・というよりすっかりの昼ご飯を食べてくつろいでる太陽君。
その横に離れて座っている。
行儀よく。
時々視線をやられて笑われる。
むかつく・・・。誰のせいよ。
勝手に人の下着を持って行って洗ったなんて・・・・・。
さっきから手は包帯も外されたままで。
ふと見ると色の変わった部分にびっくりする。
ゆっくりなら動かせるらしいので、とりあえず良かった。
一緒に見ていたテレビに参加しながら時間をつぶす。
勿論下着を取り戻すまでの時間だ。
「ねえ、最近コレクションが増えてなかったから、来週は出かけようね。」
指を指されたのは窓辺の写真コーナー。
前に来た時と同じように飾られていた。
一枚も減ってなかった。
あのあとビリビリに破られなかったことに感謝したい。
データも携帯に入ったままだろう。
そう思いながら見てたら携帯を出された。
「一枚は増えたんだけど。」
画面が暗い。
それでもなんとなく自分が写ってのは分かる。
もちろん横には太陽君がいる。
画面が暗いのではなく、画像が暗いのだ。
だって寝室だった。
寝てる、明らかに目を閉じて寝てるのは分かる。
「いつの間に撮ったの?」
「寝てた時。なかなか起きてくれなくて。素直そうでしょう?年上の彼女なんだ。」
こっちを見てにっこり笑う。
「まさかプリントアウトする気?」
「ダメかな」
「ダメです。」
かぶせるように言う。相談されるまでもない。許可は与えない。
「すごく可愛いと思うけど、だから撮ったんだけど。」
「ダメです。」
「消してほしい。こんな写真誰かに見られたらどうするの?」
「分からないよ。よく見ないと分からないから。失敗だと思われるよ。」
確かにさらっと見ただけではそう思うけど。
「誰にも見せないよね。」
「もちろん。」
小指を軽く絡められて、携帯はソファの隅に置かれた。
信じよう。
「指、大丈夫?」
「うん、これくらい大丈夫だよ。」
「そう。」
青黒い手を見る。
その手がゆっくりとこっちに来て自分の手に重なる。
「いいよね、ゆっくりでも。」
「しょうがないから、まだ、帰れないから。」
「うん。」
体もくっついてくる。
「心配してくれるよね。優しいね。」
「それは・・・・一応コウシにお願いされたし。」
「分かってる。じゃあ、リハビリも付き合って。」
抱きついて耳にキスしながらアザの手を動かす。ゆっくりと。
他に何ができると言うのだ。
下着が乾かないと外に出れない・・・・。
パジャマ以外着るわけにいかない。
寝室で替えのパジャマを渡されて。
「ねえ、乾燥かけるの忘れてた。もう遅いからいいよね。」
すっかり夕方の時間は過ぎて。
「今から乾かして着替えて帰る?」
絶対わざとなんじゃないかと疑う視線に、気が付かないふりしてニコニコしてる。
絶対確信犯。
結局手はだいぶん動きの制限もとれたみたい。
「まだまだ無理だよ、本調子じゃない。こんなんじゃない。」
ブツブツと言いながら悔やんでた。
もうどうでもいいとすら思えた。
仕事に障りはないかもしれない。良かったと思おう。
お腹空いて食事をして。
新しいパジャマを着て。
相変わらず落ち着かない感じの腰回り。
その気になれば一時間もかからず乾く。
アイロンかければ本当にすぐ。
当て布してアイロンかければ一分とかからないのに。
言い出さない自分。
昼過ぎに脱いだパジャマが洗われていて、私の下着たちは浴室でカラカラに乾かされるのを待っていている。
『それ』なしでは一歩も外に出たくない自分の心と・・・・胸の小ささが恨めしい。
明日の朝着れればいい、昼でもいい、夕方には帰る!
結局泊ることになったから。
だから少しずつ諦めようと。
怪我をした手を見て、壁を殴ったと聞いて、もしかしたら私のことを殴りたかったんじゃないかって思った。
そんな暴力の衝動がある人には見えない。
でも抑えた怒りの中には私のことでイライラした感情もあって、代わりに壁を殴ったのかと。
でもやっぱり違った。
なぜかあの美人の女の人のことも知られていた。
本人が言ったのならしょうがない。
彼女は体当たりで太陽君を欲しいと言ったのだ、ただ正直に。
先週トイレにいた時に偶然女子数人が入ってきたのが分かった。
多分鏡の前でメイク直し中なんだろう。
奥の閉じた個室は気にしてないらしい、話し声もよく聞こえてきた。
「ねえ、美穂。サンサン君は?何度も声かけてるでしょう?最近元気なくない?」
「うん、今のところ全然。誘っても2人ではさり気なく避けられてる気もする。」
「でもあの先輩達とは一緒にいないよね。彼女だったの?別れたのかな?」
「彼女じゃないけど、好きらしい。」
「告ったのかな?」
「分からない。変なふたりなの。だから我慢できなくて離れてって言った。好きじゃないならさっさと離れて欲しいって。」
その会話はもしかして私と太陽君?
サンサンってそう言うこと?
それにしても、もっときつい言葉使ったじゃない。囲ってるとか・・・・。
当たり前だけど、やっぱり誘ってるんだ・・・・。
「じゃあ、元気ないってことははっきり離れたって事かな?」
「そうだったらチャンスだね。」
「そうなんだけど。しつこいと嫌われそうで。」
「じゃあ、皆で飲みに行こうって誘えば。コウシくんにお願いしてみるよ。同期で飲みに行こうって。サンサン来たら途中で消えてもいいから。あとでお金は徴収するから。お持ち帰りでも許す。」
「ありがとう。どうかな?・・・・・でも頑張る。」
聞こえた会話は本当に頑張る女の子の会話。
コウシの名前が出た時点でやっぱり太陽君のことだと決定。
出るに出られなくて蓋の上に座り込んだ。
『女子トイレあるある』
なんで社内でそんな話が出来るんだろう。
本当に気が付いてなかったんだろう。
『サンサン』って言ってるから分かる人は少ないかも。
私の事を名前で呼んでないだけでもいいとしたいけど。
それでもアプローチを続けてるみたい。
今週末あたり、・・・そういうこと。
淡々と仕事をしてる。
それでも心の一部分はずっと痛みでうずいてる。
その部分をきれいに押し隠して、普通の顔で仕事をしてた。
仕事が終わると毎日の様に無意味な寄り道をしてしまう。
このところずっとだ。まっすぐ家に帰りたくなくて。
1人でぼんやりしてる。
考え事もしないようにしてぼんやりと。
そして部屋ではやる事をやったらすぐに寝る。
金曜日もそうしてた。
心では、今日誘われてるんだろうかって、考えそうになるのを気が付かない振りで流して。
でもひよりはコウシとデートだと言ってた。
毎週のことだ。
一緒に会社を出るわけじゃないから、残業かも?
飲み会に少し顔を出してから待ち合わせるのかな?
そんな事を考えては流し、また浮かんでは頭から振り払うようにして。
急にひよりから電話が来て、太陽君が病院に行ったと聞いて。
ビックリして病院に駆け付けた。
頼りなさそうなコウシの説明もはっきりわからない。
どのくらいの怪我なの?
結局ひよりとコウシにうまく押し付けられた。
ちゃんと向き合えと言われたみたいに。
コウシは同期のあの人の勝手な言い分を謝ってくれた。
コウシは本当にいい奴なのだ。
そんな事は分かってる。
皆正直に生きてる。
ひよりのふくよかさが大好きなコウシも正直、太陽君を大好きなあの人も。
逃げ道を探してる振りして付き合う私に優しい太陽君も。
私だけがどうしようもなかった。
病院の外で待っているときにそう思った。
治療を受けていた太陽君を待っているのが私だと分かった時、本当にうれしそうな顔をして、痛めた手もうっかり巻き付ける様に抱きついて来てくれた太陽君。
その時に自分も素直になるべきだと思った。
だから一緒にまた太陽君の部屋に来た。
泊るつもりで来た。
・・・・・でも、だからって週末ずっととは思ってなかった。
帰るって言ったのに、勝手に下着を洗われた。
今、パジャマを上下を借りてるけど、心もとない。
何となく収まり悪い・・・・。変。
早く洗濯が終わって乾かして、取り戻したい、身につけたい。
よりによって私の標準武装を・・・・。
朝・・・・というよりすっかりの昼ご飯を食べてくつろいでる太陽君。
その横に離れて座っている。
行儀よく。
時々視線をやられて笑われる。
むかつく・・・。誰のせいよ。
勝手に人の下着を持って行って洗ったなんて・・・・・。
さっきから手は包帯も外されたままで。
ふと見ると色の変わった部分にびっくりする。
ゆっくりなら動かせるらしいので、とりあえず良かった。
一緒に見ていたテレビに参加しながら時間をつぶす。
勿論下着を取り戻すまでの時間だ。
「ねえ、最近コレクションが増えてなかったから、来週は出かけようね。」
指を指されたのは窓辺の写真コーナー。
前に来た時と同じように飾られていた。
一枚も減ってなかった。
あのあとビリビリに破られなかったことに感謝したい。
データも携帯に入ったままだろう。
そう思いながら見てたら携帯を出された。
「一枚は増えたんだけど。」
画面が暗い。
それでもなんとなく自分が写ってのは分かる。
もちろん横には太陽君がいる。
画面が暗いのではなく、画像が暗いのだ。
だって寝室だった。
寝てる、明らかに目を閉じて寝てるのは分かる。
「いつの間に撮ったの?」
「寝てた時。なかなか起きてくれなくて。素直そうでしょう?年上の彼女なんだ。」
こっちを見てにっこり笑う。
「まさかプリントアウトする気?」
「ダメかな」
「ダメです。」
かぶせるように言う。相談されるまでもない。許可は与えない。
「すごく可愛いと思うけど、だから撮ったんだけど。」
「ダメです。」
「消してほしい。こんな写真誰かに見られたらどうするの?」
「分からないよ。よく見ないと分からないから。失敗だと思われるよ。」
確かにさらっと見ただけではそう思うけど。
「誰にも見せないよね。」
「もちろん。」
小指を軽く絡められて、携帯はソファの隅に置かれた。
信じよう。
「指、大丈夫?」
「うん、これくらい大丈夫だよ。」
「そう。」
青黒い手を見る。
その手がゆっくりとこっちに来て自分の手に重なる。
「いいよね、ゆっくりでも。」
「しょうがないから、まだ、帰れないから。」
「うん。」
体もくっついてくる。
「心配してくれるよね。優しいね。」
「それは・・・・一応コウシにお願いされたし。」
「分かってる。じゃあ、リハビリも付き合って。」
抱きついて耳にキスしながらアザの手を動かす。ゆっくりと。
他に何ができると言うのだ。
下着が乾かないと外に出れない・・・・。
パジャマ以外着るわけにいかない。
寝室で替えのパジャマを渡されて。
「ねえ、乾燥かけるの忘れてた。もう遅いからいいよね。」
すっかり夕方の時間は過ぎて。
「今から乾かして着替えて帰る?」
絶対わざとなんじゃないかと疑う視線に、気が付かないふりしてニコニコしてる。
絶対確信犯。
結局手はだいぶん動きの制限もとれたみたい。
「まだまだ無理だよ、本調子じゃない。こんなんじゃない。」
ブツブツと言いながら悔やんでた。
もうどうでもいいとすら思えた。
仕事に障りはないかもしれない。良かったと思おう。
お腹空いて食事をして。
新しいパジャマを着て。
相変わらず落ち着かない感じの腰回り。
その気になれば一時間もかからず乾く。
アイロンかければ本当にすぐ。
当て布してアイロンかければ一分とかからないのに。
言い出さない自分。
昼過ぎに脱いだパジャマが洗われていて、私の下着たちは浴室でカラカラに乾かされるのを待っていている。
『それ』なしでは一歩も外に出たくない自分の心と・・・・胸の小ささが恨めしい。
明日の朝着れればいい、昼でもいい、夕方には帰る!
結局泊ることになったから。
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