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15 一の弟子のためにしてあげるべき事。
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結局自分たちの意見を反映してもらった。
また柊さんの会社で、この間のメンバーと大地さんと柊さんまでいる中で意見を出し合い。
何枚か撮った私の写真。
提案するなら半端なことはできず。
平林君とほぼ毎日会議。
一日二時間と決めて、お互い宿題にして、次の週の提案までにこぎつけて。
いいのだろうか?
なんとか役に立ちたいとは思っていた。
随分当初より変更の多い、考え直しの多い事になり。
随分手間が増えた形となった。
柊さんと大地さんが残った部屋で、つい不安を見透かされたらしく。
「やはり正解でした。今までのやり方に落ち着いて、流れ作業になってしまってました。現場でそれが一番いいと作りあげた形でしたが、それは主催者側からの意見です。実際にお客様からの意見も聞き作ってはいましたが。今回の形がベストになるかはわかりませんが、一つの経過地点ということで。貴重なアドバイスありがとうございました。」
柊さんが言った。
正直に言われた。
やってみたらまた何か改善すべきことがあるかもしれない。その結果、今までのやり方が良かったとなることもあるだろう。
ただ『違う試み』ととらえてもらえたことで、自分たちの参加意義を認めてくれた。
本当にいい人だと思う。
「ありがとうございます。本当に。当日の終わりには良かったと言ってもらえるようにこちらでも頑張ります。」
「妹さんもいらっしゃいますか?」
「はい。楽しみにしてると言ってます。」
「平林君も彼女を誘えばいいよ。」
「そうよ、女の人は絶対好きだと思うわよ。」
「だから・・・・・いないです。そんな人は・・・・。」
急におどおどとしだす。
最近仕事のペースも合ってきて、さすがに毎日のように打ち合わせをしたり連絡を取っていたのでやりやすくもなって来ていて、前より怯えの色も消えたと思ってたのに。私はそう思ってたんだけど。
この間また瓦割りに行った。
珍しくスタミナが余っていたから、発散の為だった。
いつものようなモヤモヤでもなく。
しかも仕事の営業の合間に、会社に帰る前に。
「なんだか今日はいい感じで気合入ってる。火炎の炎がない代わりにオレンジのきれいなオーラをまとってるような。」
何でそんなに人の背中について語れるんだろう。
そんなに分かりやすい?
「いい事あった?」
「報告するようなことは何も。相変わらず仕事ばかりで真面目で地味な会社員です。」
「う~ん、残念。まだ『今度こそ』はなしか・・・・。」
「まだまだです。」
何、今度こそって・・・そんな事言ってたの、あの時。
今度こそ・・・もっといい男にするとか?今度こそ、優しい女になるとか?
覚えもない。
ひたすら元カレを呪詛してた気がするから。
「でも、仕事がうまくいってるんだ。仕事のモヤモヤもないんだったら、まあいいかな。」
「そうですね。今回は相手の会社も何故かイケメンぞろいで、楽しく仕事出来てます。」
そうなのだ。何故か柊さんの会社の人々は、廊下ですれ違う人も平均以上になかなかな人ばかりで。
大地さん筆頭に・・・、あ、柊さん筆頭に、すらりとして、太ってる人はいない。
たまに見かけた人も体育会系の逞しさがある感じで、オジサンもだらしない感じの人もいない気がする。
それが採用の条件?
女性が少ないのになかなかの平均値の高さ。
「そこで出会いは?」
「何でですか?仕事です。」
「仕事だからこそ、有能かどうか見る目はありそうじゃない?」
「・・・・どうでしょう?まったく・・・・自信はないです。」
「同じ会社の人ではいないの?いいなぁって思える人。」
「絶対嫌です。そんな大きな会社じゃないんです。噂になったら悲惨です。考えただけでも恥ずかしいです。」
「そう、残念。なかなか難しいみたいね、これは。」
「そんな難しいとか言われると悲しいですが。」
「ああ、ごめんね。そんな意味じゃないけど。それより、あと二週間もないじゃない。仕事してる姿を楽しみにしてます。当日、どういう形にするか、ひらりんとも話をしてるから。やるからには楽しくしたいし、そうしないとひらりんが悲しむから。」
「いい人ですね。平林君も力入ってるみたいです。商店街が大好きなようですし。」
「本当に大好きな人のために頑張ってるみたい。本当に、涙ぐましい・・・・、報われるのか・・・・」
「そうなんですか?」
誰か商店街の中に好きな人が?
昔馴染みだと言うから、仲のいい店主は多いと思ってたけど、もっと家族にも食い込んでたのか?パン屋のアルバイトの子とか?レストランの人とか、女性はたくさんいるだろう。
そうなんだ。
・・・・なるほど。
そんな話をした。
初めて名刺を交換した。
今まで仕事なしでの付き合いだったけど、今回は仕事も絡んだから。
陣野 進さん。 強そうな名前。
道場も持ってる・・・・・・?
「こう見えて空手ではそれなりです。」
「知りませんでした。恥ずかしい。適当に気合入れてカッコつけてました。普段道場はどうされてるんですか?」
いつ来てもここは開いている気がする。
「そっちは夕方から夜だし、たまに顔を出す。師範代は育ててるから、任せる人材には不足なし。ちょっとサボり過ぎて体が怠けてるから、たまに運動はしないとね。」
お腹をさすりながら言う。
はぁ、知らなかった。
「うちにもイケメンは多いから。どうせ当日は手伝わせるから、紹介できたらするね。」
「別にいいです。それに会場にはいろんな女性がたくさん溢れますから。その辺も楽しんでもらえますよ。平林君は男性向けのメニューとして推してくれたみたいだけど、女性も興味持つと思います。私もさり気なくすすめますから体育会系イケメンさんをよろしくお願いします。」
そう言って会社に戻った。
人は見かけによらない。
あんなにいつも暇そうなのは副業みたいな感覚だったからかと納得。
それに平林君。
片づけを手伝ったりして終わったらいい事ありそうなんじゃない?
まったく仕事にかこつけて・・・・。
そうか・・・・・。どんな子だろう。
商店街で可愛いカップル誕生。
きっと愛想のいい子よね。
それは間違いない。
間違っても視線だけで恐怖にビビらせるような女性じゃないだろう。
そう、誰もがそんな子を好きになるのだから。
最後の一週間、本当に平林君が奔走してくれた。
その内容は毎日報告に来てくれる。
「そろそろいつもの篠井詣出があるんじゃないか?」
隣の井口が言う。
「何?」
「企画の一番弟子の・・・来た来た。」
そう言って視線を入り口にやって、席を離れた。
わざと・・・というか、わざわざ席を空けてくれる。
井口の席に平林君を座らせて、報告を受ける。
数分のことだ。
外回りでいない時は井口に伝言を残してくれていた。
やっぱり仲がいいんじゃない?
じゃあ次の教育担当は井口にお願いしよう。
地蔵の上司にそう言おう。
陽だまりを見るとこっちを見ていた。
地蔵顔で慈愛に満ちた顔をされた。
まあ、パワハラもない穏やかなところが好きだからいい。
営業のトップなのに、なんであんなに地蔵でいられるのか分からない。
どう見ても窓際で日向ぼっこしてるようにしか見えないのに。
「いよいよですね。もう、商店街のみんなもどんどん楽しくなって来たみたいです。結局お祭り好きなんです。関係ない所からも応援が来そうです。搬入と搬出や、店番なども手伝ってくれるようです。きっと他の出展者にもちょっかい出します。トイレに行く時とか、お昼休憩とか留守番を引き受けてくれるらしいです。」
「そう、さすが平林君。かわいい女の子は何人かいる?」
「へ?」
「ほら、スタッフは女性が少ないから、そんなお世話好きな子がいたら手伝ってもらいたいし、出来たらお客さんになって意見が出てきたら嬉しいなって思って。」
「ああ、伝えます。多分喜んでやりたいって言うと思います。」
やっぱりいるんだ。
その中に。
あんまり頼るのはよくないけど、任せよう。
予算も浮くなら、お礼を兼ねて体験をしてもらって、お客さん視線で意見をもらえるかも。
もちろん平林君経由で。
いい案だと思った。
いろんな意味で。
「ねえ、前日に挨拶しに行こうかしら。まだ行ってなくて。平林君に任せきりだったし。お願いできる?」
「も、もちろんです。」
「じゃあ、行ける所だけでも、金曜日の午後、時間は合わせてもらってもいい?」
「はい、連絡待ってます。」
すごくうれしい顔をしてない?
正直なのはいい事だ。
堂々と仕事中に会えるんだもんね。
「よろしく。」
思わず冷静に見てしまったけど。
少しは持ち上げて、いい男ぶりにしてあげよう、そう思った。
また柊さんの会社で、この間のメンバーと大地さんと柊さんまでいる中で意見を出し合い。
何枚か撮った私の写真。
提案するなら半端なことはできず。
平林君とほぼ毎日会議。
一日二時間と決めて、お互い宿題にして、次の週の提案までにこぎつけて。
いいのだろうか?
なんとか役に立ちたいとは思っていた。
随分当初より変更の多い、考え直しの多い事になり。
随分手間が増えた形となった。
柊さんと大地さんが残った部屋で、つい不安を見透かされたらしく。
「やはり正解でした。今までのやり方に落ち着いて、流れ作業になってしまってました。現場でそれが一番いいと作りあげた形でしたが、それは主催者側からの意見です。実際にお客様からの意見も聞き作ってはいましたが。今回の形がベストになるかはわかりませんが、一つの経過地点ということで。貴重なアドバイスありがとうございました。」
柊さんが言った。
正直に言われた。
やってみたらまた何か改善すべきことがあるかもしれない。その結果、今までのやり方が良かったとなることもあるだろう。
ただ『違う試み』ととらえてもらえたことで、自分たちの参加意義を認めてくれた。
本当にいい人だと思う。
「ありがとうございます。本当に。当日の終わりには良かったと言ってもらえるようにこちらでも頑張ります。」
「妹さんもいらっしゃいますか?」
「はい。楽しみにしてると言ってます。」
「平林君も彼女を誘えばいいよ。」
「そうよ、女の人は絶対好きだと思うわよ。」
「だから・・・・・いないです。そんな人は・・・・。」
急におどおどとしだす。
最近仕事のペースも合ってきて、さすがに毎日のように打ち合わせをしたり連絡を取っていたのでやりやすくもなって来ていて、前より怯えの色も消えたと思ってたのに。私はそう思ってたんだけど。
この間また瓦割りに行った。
珍しくスタミナが余っていたから、発散の為だった。
いつものようなモヤモヤでもなく。
しかも仕事の営業の合間に、会社に帰る前に。
「なんだか今日はいい感じで気合入ってる。火炎の炎がない代わりにオレンジのきれいなオーラをまとってるような。」
何でそんなに人の背中について語れるんだろう。
そんなに分かりやすい?
「いい事あった?」
「報告するようなことは何も。相変わらず仕事ばかりで真面目で地味な会社員です。」
「う~ん、残念。まだ『今度こそ』はなしか・・・・。」
「まだまだです。」
何、今度こそって・・・そんな事言ってたの、あの時。
今度こそ・・・もっといい男にするとか?今度こそ、優しい女になるとか?
覚えもない。
ひたすら元カレを呪詛してた気がするから。
「でも、仕事がうまくいってるんだ。仕事のモヤモヤもないんだったら、まあいいかな。」
「そうですね。今回は相手の会社も何故かイケメンぞろいで、楽しく仕事出来てます。」
そうなのだ。何故か柊さんの会社の人々は、廊下ですれ違う人も平均以上になかなかな人ばかりで。
大地さん筆頭に・・・、あ、柊さん筆頭に、すらりとして、太ってる人はいない。
たまに見かけた人も体育会系の逞しさがある感じで、オジサンもだらしない感じの人もいない気がする。
それが採用の条件?
女性が少ないのになかなかの平均値の高さ。
「そこで出会いは?」
「何でですか?仕事です。」
「仕事だからこそ、有能かどうか見る目はありそうじゃない?」
「・・・・どうでしょう?まったく・・・・自信はないです。」
「同じ会社の人ではいないの?いいなぁって思える人。」
「絶対嫌です。そんな大きな会社じゃないんです。噂になったら悲惨です。考えただけでも恥ずかしいです。」
「そう、残念。なかなか難しいみたいね、これは。」
「そんな難しいとか言われると悲しいですが。」
「ああ、ごめんね。そんな意味じゃないけど。それより、あと二週間もないじゃない。仕事してる姿を楽しみにしてます。当日、どういう形にするか、ひらりんとも話をしてるから。やるからには楽しくしたいし、そうしないとひらりんが悲しむから。」
「いい人ですね。平林君も力入ってるみたいです。商店街が大好きなようですし。」
「本当に大好きな人のために頑張ってるみたい。本当に、涙ぐましい・・・・、報われるのか・・・・」
「そうなんですか?」
誰か商店街の中に好きな人が?
昔馴染みだと言うから、仲のいい店主は多いと思ってたけど、もっと家族にも食い込んでたのか?パン屋のアルバイトの子とか?レストランの人とか、女性はたくさんいるだろう。
そうなんだ。
・・・・なるほど。
そんな話をした。
初めて名刺を交換した。
今まで仕事なしでの付き合いだったけど、今回は仕事も絡んだから。
陣野 進さん。 強そうな名前。
道場も持ってる・・・・・・?
「こう見えて空手ではそれなりです。」
「知りませんでした。恥ずかしい。適当に気合入れてカッコつけてました。普段道場はどうされてるんですか?」
いつ来てもここは開いている気がする。
「そっちは夕方から夜だし、たまに顔を出す。師範代は育ててるから、任せる人材には不足なし。ちょっとサボり過ぎて体が怠けてるから、たまに運動はしないとね。」
お腹をさすりながら言う。
はぁ、知らなかった。
「うちにもイケメンは多いから。どうせ当日は手伝わせるから、紹介できたらするね。」
「別にいいです。それに会場にはいろんな女性がたくさん溢れますから。その辺も楽しんでもらえますよ。平林君は男性向けのメニューとして推してくれたみたいだけど、女性も興味持つと思います。私もさり気なくすすめますから体育会系イケメンさんをよろしくお願いします。」
そう言って会社に戻った。
人は見かけによらない。
あんなにいつも暇そうなのは副業みたいな感覚だったからかと納得。
それに平林君。
片づけを手伝ったりして終わったらいい事ありそうなんじゃない?
まったく仕事にかこつけて・・・・。
そうか・・・・・。どんな子だろう。
商店街で可愛いカップル誕生。
きっと愛想のいい子よね。
それは間違いない。
間違っても視線だけで恐怖にビビらせるような女性じゃないだろう。
そう、誰もがそんな子を好きになるのだから。
最後の一週間、本当に平林君が奔走してくれた。
その内容は毎日報告に来てくれる。
「そろそろいつもの篠井詣出があるんじゃないか?」
隣の井口が言う。
「何?」
「企画の一番弟子の・・・来た来た。」
そう言って視線を入り口にやって、席を離れた。
わざと・・・というか、わざわざ席を空けてくれる。
井口の席に平林君を座らせて、報告を受ける。
数分のことだ。
外回りでいない時は井口に伝言を残してくれていた。
やっぱり仲がいいんじゃない?
じゃあ次の教育担当は井口にお願いしよう。
地蔵の上司にそう言おう。
陽だまりを見るとこっちを見ていた。
地蔵顔で慈愛に満ちた顔をされた。
まあ、パワハラもない穏やかなところが好きだからいい。
営業のトップなのに、なんであんなに地蔵でいられるのか分からない。
どう見ても窓際で日向ぼっこしてるようにしか見えないのに。
「いよいよですね。もう、商店街のみんなもどんどん楽しくなって来たみたいです。結局お祭り好きなんです。関係ない所からも応援が来そうです。搬入と搬出や、店番なども手伝ってくれるようです。きっと他の出展者にもちょっかい出します。トイレに行く時とか、お昼休憩とか留守番を引き受けてくれるらしいです。」
「そう、さすが平林君。かわいい女の子は何人かいる?」
「へ?」
「ほら、スタッフは女性が少ないから、そんなお世話好きな子がいたら手伝ってもらいたいし、出来たらお客さんになって意見が出てきたら嬉しいなって思って。」
「ああ、伝えます。多分喜んでやりたいって言うと思います。」
やっぱりいるんだ。
その中に。
あんまり頼るのはよくないけど、任せよう。
予算も浮くなら、お礼を兼ねて体験をしてもらって、お客さん視線で意見をもらえるかも。
もちろん平林君経由で。
いい案だと思った。
いろんな意味で。
「ねえ、前日に挨拶しに行こうかしら。まだ行ってなくて。平林君に任せきりだったし。お願いできる?」
「も、もちろんです。」
「じゃあ、行ける所だけでも、金曜日の午後、時間は合わせてもらってもいい?」
「はい、連絡待ってます。」
すごくうれしい顔をしてない?
正直なのはいい事だ。
堂々と仕事中に会えるんだもんね。
「よろしく。」
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