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34 週末、長い時間の使い方の提案をする。
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電車に乗って連れていかれたのはホテルの上の方だった。
今日は人に会うことはないらしく、純粋に食事みたいだった。
やはり仕切られた個室に通された。
席についてコースのメニューが頼んであったらしく、お酒もボトル数本が運ばれてくる。
ソムリエさんに注がれて、シャンパンで乾杯する。
久しぶりの贅沢。
うれしくても、緊張してる私と、落ち着いた二人。
教授はこんな感じを想像してるだろうか?
まさかここまで連れまわしてもらってるなんて思ってないかも。
とても言えない、春日さんの事が好きだなんて。
だって、何て思う?
「さて、芽衣ちゃん。楽しく働いてるみたいだね。」
「はい。いろいろ教わってます。他にもどこかで手が必要なときは声かけてもらう様に言ってるんですが、さすがに私が必要な場面はないみたいです。ずっとデザインにいます。」
「そのままそこで働きたい?」
「はい、・・・・出来るなら、そこで独り立ちしたい気持ちですが、どうでしょうか?」
朝陽さんに言った後、春日さんを見る。
「そうだね。基本は今のままでいいと思ってるけど。他に欠員が出たらまた考えようか。それとは別に芽衣ちゃんに仕事をお願いしたいんだけど。次の春に独り立ちする子のお世話を一通り、お願いしようかなと思ってるんだ。」
「一通り、ですか?」
「そう、面接から。話をして、進路を決めて、必要な知識と技術をサポートしてあげて、就職先との面接のサポートをして、一人で住む部屋も一緒に決めて、もろもろの手続きを一緒にして、就職するまで。ゆっくり進むけど、ちょっと長い期間での仕事になると思うよ。アフターフォローも入れると、ほぼ一年だね。」
「そんなに・・・・。」
「もちろん一人でやると言ってもサポートにはつくから、大丈夫だよ。一番年が近いし、相手も芽衣ちゃんが話しやすいんじゃないかなって思って、相性が良さそうだから選んだんだから。」
「社長もそう思ってらっしゃるんですか?私でもいいと。」
「そうじゃなくて、大曲さんがいいと思ったから。もし読み違えてたら、二回目からは人を変えて、営業に任せるから。やってくれる?」
やれるでしょうか?なんて言ったらいけないと思った。
「是非、やらせてください。」
そうは言ってもさっきデザイン課で働きたいと言ったばかりで。
「実際にはどのくらい時間をとられるんでしょうか?」
「約束をした日だけ、上の階に出勤してもらえばいい。空いてる時間は下で。それに最初は時間外になることが多いと思って。まだ高校生だから、高校生の放課後に合わせるから。」
「はい。」
「もしかしたら週末も使うこともあるかもしれない。」
「はい、大丈夫です。」
春日さんとそういう会話をして、仕事を受けた形になった。
初めての仕事だ。
「じゃあ、続きはもう少し具体的になったらだね。」
朝陽さんがそう言って締めてくれた。
タイミングよく食事が運ばれてくる。
ゆっくりと非日常の金曜日を楽しむ。
お酒と料理と、懐かしい二人。
今日は会社での社長の顔になっている。
二人でいる時の感じはない。
食事中の今でも、まだ仕事中なんだろうか?
「本当に机の中のお菓子が減らないんだよ。」
そう言う朝陽さん。
「社長と二人だとお茶会は盛り上がりませんか?」
「そうだね。二人でお菓子食べても空しい音が響くだけだからね。最初は芽衣ちゃんの名前をだして揶揄ってたのに、最近は全然照れなくなってね、つまんない。」
思わず手が止まる。
朝陽さんを見るとニッコリされて、思わず俯いてお皿と見つめ合う。
そりゃあ隠せるとは思ってないけど、どのくらいバレてるんだろう。
学生からの友達だと言っても、女性の友達同士ほど詳しくは喋ってないと思う、そう思いたい。
『どんなデートしてる?』
『別に部屋にいる。』
そんな会話はやめて欲しい。
食事をして、適当に買い物とか、そう答えて欲しい。
実際そう言う日もあるし。
「芽衣ちゃん、耳が赤いけど。大丈夫?」
「朝陽。」春日さんがたしなめる。
「何も言ってないよ。そう言えば、芽衣ちゃん、最近はしつこく声かけてくる人いない?」
「しつこくですか?」
顔をあげた。誰?
「うっとうしいのが一人いるって、そう報告受けてるけど。」
・・・・落合さん?・・・しか浮かばない。
首を倒してとぼける。
誰が報告してるの?
上司ってことないよね。
平木さんよね。
「・・・全然、別に大丈夫です。」
「だって。安心だな。」
朝陽さんが春日さんに言った。
そんな言葉使いもあんまり聞いたことがなくて、新鮮かも。
視線が合ったみたいだけど、春日さんは朝陽さんから視線をそらすように壁の方を向いた。
それはあからさまです。
「このレストランも朝陽さんが決めたんですか?」
「うん、何度か打ち合わせに使ってるんだ。」
「美味しいです。久しぶりに贅沢な食事です。」
「そうなの?・・・・・美味しいもの食べに連れて行ってもらってない?」
「いえ、連れて行ってもらってます・・・けどこんな豪華なところは普段来ませんよね。朝陽さんはこんなところでデートしてるんですか?」
ちょっと逆襲してみた。
「うん、まあね。」
驚いた、二つの意味で。
彼女いた?てっきり・・・・あの時お部屋に行かされたし、それに毎回こんな大人デート。年上?お金持ち?それとも大人女子なら、普通にあり?
「冗談だよ。何でそんなに驚かれた?社長と同じくらいハッピーなプライベート・・・は無理でもそれなりに楽しんでるよ。」
「違います。そんな大人のデートをしてるんだって思っただけです・・・別に・・・・。」
「芽衣、朝陽は適当に相手にすればいいから。」
春日さんがやっと仕事から抜けたらしい。
「・・・・・なら春日さんがもっと喋ってください。」
「嫌だ。」
何故?
「芽衣ちゃん、お母さんたちは喜んでくれてる?前に社長には会ってるよね。」
「はい。そこは、・・・・・安心してくれてます。」
「良かったね。」
朝陽さんがそう言ってくれる。
朝陽さんも全然反対はしてなかった。
さり気なく・・・以上に、背中を押していたくらいだし。
「はい。ありがとうございます。」
「そういえば、先生も旅行から帰ってくるらしいよ。連絡来た?」
「はい、そう言えば、予定は来週で終わりみたいですね。」
一ヶ月くらいのんびりと旅行をしていたらしくて、数枚の葉書を貰ってた。
そろそろ北海道に移る頃だと言っていた気がする。
「芽衣ちゃん、会いたいでしょう?」
「はい。お土産を持って二人で来てくれるらしいです。楽しみにしてますって言ってます。」
「面白そうだね、すぐバレる方に賭けたいなあ。」
くすくす笑うように言う朝陽さん。
バレる・・・・・?
何で?
別に普通にしてればいいよね。
だって教授のお土産話がほとんどで、春日さんなんて挨拶くらいしかしないでしょう?
奥様も一緒だったら、本当に挨拶・・・・。
もしかして揶揄ってきてわざと自爆させるつもりなのでは?
朝陽さんをじっと見る。
「だって、隠せると思う?先生もそうなればいいって思ってたよ。」
「知りません、そんな事言ってません。お願いです、言わないでください。」
「なんで?」
「仕事を紹介してもらったのに、そんな・・・・・。ちゃんと仕事をしてるって安心してもらいたいのに。」
「大丈夫だよ。それはちゃんと報告してるし。先生は芽衣ちゃんも可愛いけど、あの年から見たら僕たちもほとんど一緒だよ。可愛いとは言わないけど、心配はしてくれてるから。きっといいことしたって思ってくれるよ。安心して。」
それでも、ちょっと・・・。
お願いです。
「大丈夫。僕はバラさない。それじゃあ賭けにならないしね。勝負はあくまでもフェアで行こう。」
そう言って春日さんを見る。
「本当に余計な事を言う。それだけで芽衣が意識して固くなるだろう。」
「そうしたら、先生がどうしたのって聞いて、何でもないです、って答えて。楽しいって聞かれて、はい、とっても、って答えて社長を見て、あっけなく丸わかり。」
そんなやり取りには気をつけよう。
春日さんの方を見ないようにすればいい。
そう思った。
デザートまで食べて、終わり。
まだそんなに遅くない時間。
タクシーで送ると言われたけど、電車で帰れるからと断った。
明日の予定はまだだけど。
取りあえず方向の違う朝陽さんと別れて、改札に入り電車に乗る前に、少しだけ二人の時間を作った。
自分から言っていいのだろうか?
「明日はどうする?」
「春日さん、二日とも大丈夫なんですか?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「じゃあ、長い時間一緒にいてもいいですか?お母さんには・・・・・許可をもらってます。」
ジッと返事を待つように見てたら、いいよと言われた。
「荷物は置いててもいいし、必要なものは買ってもいいし、少なく来ても大丈夫だから。」
「はい。」
「どこかに行く?」
「はい。」
「行きたいところあるの?」
「はい、いいですか?」
「もちろん。どこに行く?」
そうやって何でも聞いてくれる。
春日さんのこだわりは本当に今の所見つけられない。
執着しない、拘らない。そんな主義みたい。
じゃあ、この関係も、いつかあっさり流される時が来るんだろうか?と寂しい予感がしないでもないけど。考えても仕方ない。
今は全然そんな気配がないから、たっぷりと幸せを感じたいし。
今日は人に会うことはないらしく、純粋に食事みたいだった。
やはり仕切られた個室に通された。
席についてコースのメニューが頼んであったらしく、お酒もボトル数本が運ばれてくる。
ソムリエさんに注がれて、シャンパンで乾杯する。
久しぶりの贅沢。
うれしくても、緊張してる私と、落ち着いた二人。
教授はこんな感じを想像してるだろうか?
まさかここまで連れまわしてもらってるなんて思ってないかも。
とても言えない、春日さんの事が好きだなんて。
だって、何て思う?
「さて、芽衣ちゃん。楽しく働いてるみたいだね。」
「はい。いろいろ教わってます。他にもどこかで手が必要なときは声かけてもらう様に言ってるんですが、さすがに私が必要な場面はないみたいです。ずっとデザインにいます。」
「そのままそこで働きたい?」
「はい、・・・・出来るなら、そこで独り立ちしたい気持ちですが、どうでしょうか?」
朝陽さんに言った後、春日さんを見る。
「そうだね。基本は今のままでいいと思ってるけど。他に欠員が出たらまた考えようか。それとは別に芽衣ちゃんに仕事をお願いしたいんだけど。次の春に独り立ちする子のお世話を一通り、お願いしようかなと思ってるんだ。」
「一通り、ですか?」
「そう、面接から。話をして、進路を決めて、必要な知識と技術をサポートしてあげて、就職先との面接のサポートをして、一人で住む部屋も一緒に決めて、もろもろの手続きを一緒にして、就職するまで。ゆっくり進むけど、ちょっと長い期間での仕事になると思うよ。アフターフォローも入れると、ほぼ一年だね。」
「そんなに・・・・。」
「もちろん一人でやると言ってもサポートにはつくから、大丈夫だよ。一番年が近いし、相手も芽衣ちゃんが話しやすいんじゃないかなって思って、相性が良さそうだから選んだんだから。」
「社長もそう思ってらっしゃるんですか?私でもいいと。」
「そうじゃなくて、大曲さんがいいと思ったから。もし読み違えてたら、二回目からは人を変えて、営業に任せるから。やってくれる?」
やれるでしょうか?なんて言ったらいけないと思った。
「是非、やらせてください。」
そうは言ってもさっきデザイン課で働きたいと言ったばかりで。
「実際にはどのくらい時間をとられるんでしょうか?」
「約束をした日だけ、上の階に出勤してもらえばいい。空いてる時間は下で。それに最初は時間外になることが多いと思って。まだ高校生だから、高校生の放課後に合わせるから。」
「はい。」
「もしかしたら週末も使うこともあるかもしれない。」
「はい、大丈夫です。」
春日さんとそういう会話をして、仕事を受けた形になった。
初めての仕事だ。
「じゃあ、続きはもう少し具体的になったらだね。」
朝陽さんがそう言って締めてくれた。
タイミングよく食事が運ばれてくる。
ゆっくりと非日常の金曜日を楽しむ。
お酒と料理と、懐かしい二人。
今日は会社での社長の顔になっている。
二人でいる時の感じはない。
食事中の今でも、まだ仕事中なんだろうか?
「本当に机の中のお菓子が減らないんだよ。」
そう言う朝陽さん。
「社長と二人だとお茶会は盛り上がりませんか?」
「そうだね。二人でお菓子食べても空しい音が響くだけだからね。最初は芽衣ちゃんの名前をだして揶揄ってたのに、最近は全然照れなくなってね、つまんない。」
思わず手が止まる。
朝陽さんを見るとニッコリされて、思わず俯いてお皿と見つめ合う。
そりゃあ隠せるとは思ってないけど、どのくらいバレてるんだろう。
学生からの友達だと言っても、女性の友達同士ほど詳しくは喋ってないと思う、そう思いたい。
『どんなデートしてる?』
『別に部屋にいる。』
そんな会話はやめて欲しい。
食事をして、適当に買い物とか、そう答えて欲しい。
実際そう言う日もあるし。
「芽衣ちゃん、耳が赤いけど。大丈夫?」
「朝陽。」春日さんがたしなめる。
「何も言ってないよ。そう言えば、芽衣ちゃん、最近はしつこく声かけてくる人いない?」
「しつこくですか?」
顔をあげた。誰?
「うっとうしいのが一人いるって、そう報告受けてるけど。」
・・・・落合さん?・・・しか浮かばない。
首を倒してとぼける。
誰が報告してるの?
上司ってことないよね。
平木さんよね。
「・・・全然、別に大丈夫です。」
「だって。安心だな。」
朝陽さんが春日さんに言った。
そんな言葉使いもあんまり聞いたことがなくて、新鮮かも。
視線が合ったみたいだけど、春日さんは朝陽さんから視線をそらすように壁の方を向いた。
それはあからさまです。
「このレストランも朝陽さんが決めたんですか?」
「うん、何度か打ち合わせに使ってるんだ。」
「美味しいです。久しぶりに贅沢な食事です。」
「そうなの?・・・・・美味しいもの食べに連れて行ってもらってない?」
「いえ、連れて行ってもらってます・・・けどこんな豪華なところは普段来ませんよね。朝陽さんはこんなところでデートしてるんですか?」
ちょっと逆襲してみた。
「うん、まあね。」
驚いた、二つの意味で。
彼女いた?てっきり・・・・あの時お部屋に行かされたし、それに毎回こんな大人デート。年上?お金持ち?それとも大人女子なら、普通にあり?
「冗談だよ。何でそんなに驚かれた?社長と同じくらいハッピーなプライベート・・・は無理でもそれなりに楽しんでるよ。」
「違います。そんな大人のデートをしてるんだって思っただけです・・・別に・・・・。」
「芽衣、朝陽は適当に相手にすればいいから。」
春日さんがやっと仕事から抜けたらしい。
「・・・・・なら春日さんがもっと喋ってください。」
「嫌だ。」
何故?
「芽衣ちゃん、お母さんたちは喜んでくれてる?前に社長には会ってるよね。」
「はい。そこは、・・・・・安心してくれてます。」
「良かったね。」
朝陽さんがそう言ってくれる。
朝陽さんも全然反対はしてなかった。
さり気なく・・・以上に、背中を押していたくらいだし。
「はい。ありがとうございます。」
「そういえば、先生も旅行から帰ってくるらしいよ。連絡来た?」
「はい、そう言えば、予定は来週で終わりみたいですね。」
一ヶ月くらいのんびりと旅行をしていたらしくて、数枚の葉書を貰ってた。
そろそろ北海道に移る頃だと言っていた気がする。
「芽衣ちゃん、会いたいでしょう?」
「はい。お土産を持って二人で来てくれるらしいです。楽しみにしてますって言ってます。」
「面白そうだね、すぐバレる方に賭けたいなあ。」
くすくす笑うように言う朝陽さん。
バレる・・・・・?
何で?
別に普通にしてればいいよね。
だって教授のお土産話がほとんどで、春日さんなんて挨拶くらいしかしないでしょう?
奥様も一緒だったら、本当に挨拶・・・・。
もしかして揶揄ってきてわざと自爆させるつもりなのでは?
朝陽さんをじっと見る。
「だって、隠せると思う?先生もそうなればいいって思ってたよ。」
「知りません、そんな事言ってません。お願いです、言わないでください。」
「なんで?」
「仕事を紹介してもらったのに、そんな・・・・・。ちゃんと仕事をしてるって安心してもらいたいのに。」
「大丈夫だよ。それはちゃんと報告してるし。先生は芽衣ちゃんも可愛いけど、あの年から見たら僕たちもほとんど一緒だよ。可愛いとは言わないけど、心配はしてくれてるから。きっといいことしたって思ってくれるよ。安心して。」
それでも、ちょっと・・・。
お願いです。
「大丈夫。僕はバラさない。それじゃあ賭けにならないしね。勝負はあくまでもフェアで行こう。」
そう言って春日さんを見る。
「本当に余計な事を言う。それだけで芽衣が意識して固くなるだろう。」
「そうしたら、先生がどうしたのって聞いて、何でもないです、って答えて。楽しいって聞かれて、はい、とっても、って答えて社長を見て、あっけなく丸わかり。」
そんなやり取りには気をつけよう。
春日さんの方を見ないようにすればいい。
そう思った。
デザートまで食べて、終わり。
まだそんなに遅くない時間。
タクシーで送ると言われたけど、電車で帰れるからと断った。
明日の予定はまだだけど。
取りあえず方向の違う朝陽さんと別れて、改札に入り電車に乗る前に、少しだけ二人の時間を作った。
自分から言っていいのだろうか?
「明日はどうする?」
「春日さん、二日とも大丈夫なんですか?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「じゃあ、長い時間一緒にいてもいいですか?お母さんには・・・・・許可をもらってます。」
ジッと返事を待つように見てたら、いいよと言われた。
「荷物は置いててもいいし、必要なものは買ってもいいし、少なく来ても大丈夫だから。」
「はい。」
「どこかに行く?」
「はい。」
「行きたいところあるの?」
「はい、いいですか?」
「もちろん。どこに行く?」
そうやって何でも聞いてくれる。
春日さんのこだわりは本当に今の所見つけられない。
執着しない、拘らない。そんな主義みたい。
じゃあ、この関係も、いつかあっさり流される時が来るんだろうか?と寂しい予感がしないでもないけど。考えても仕方ない。
今は全然そんな気配がないから、たっぷりと幸せを感じたいし。
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