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27 どんなトラウマか、そのあたりは分からないまま。
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結局疲れ果てて、明るくなるまでよく眠れた。
目が覚めた時、目の前に顔があってビックリした。
急いで離れた。
先に目が覚めたのは佐々木君だったらしい。
起きた瞬間視線が合うなんて、薄暗いとはいえ、さすがにそれはどうかと思う。
誤魔化すように聞く。
「いつから起きてたの?」
「少し前。本当に隣にいてくれて感動して、寝顔見てた。」
恥ずかしい。せめて私が早く起きたかった。
距離をとったまま、さらに顔も伏せるように俯く。
何で正面にいるのよ、普通少しずれて胸のあたりとか、せいぜい顎のあたりとか・・・・・。
普通が通じないって、怖い。
寝起きにはまったく自信がないのに。
「いびきとか、大丈夫だった?」
「うん。静かに寝息だけだったよ。」
それでも聞こえたのか、聞いてたのか。
ひとまず、いびき減点はなかったらしい。
「今までに言われたことあるの?」
「ない。」
速攻で否定した。
「じゃあ、今まで何人も一緒にいて言われたことがないなら、大丈夫じゃない?」
「そんなにたくさん、何人もなんてないから、勝手に誤解しないで。」
「じゃあ、今まで何回も一緒にいて言われたことがないんなら、大丈夫だよ。」
「そんなに・・・・以下同文。」
「ふ~ん。」
なんだ今の反応は?
ちょっと首を絞めて羽をもぎたくなる衝動が再び。
あの日、助けてくれた日もそんな感じでいろいろと言われた。
突き放すような、揶揄うような、信じてないけどねって感じで。
週末からの告白パターンとは全然感じが違う。
何?
顔をあげて見たら視線を外された。
天井向きの佐々木君。
目は開いてる。
取りあえず約束は守れた。
満足してもらえただろうか?
何か期待するようなことがあったんだろうか?
同じように天井を向いた。
視線だけ上に向ける。
まだまだ早い時間。
日曜日の朝、のんびり寝坊したい。
下着は乾いてると思うけど、勝手に取り出されるわけにはいかない。
私の分も一緒に洗ってるし。
「起きようか。お腹空いたんじゃない、今度こそ。」
胸を隠しながら座って見下ろす。
「空いてる。」
じゃあ先にシャワーを浴びたいと思ったのに、掴まれた腰。
「きゃあ。」
思わず声も出る。
微妙微妙、離れて。
布団から出て起き上がり抱きしめられた。
「朝だよ、まだ。」
知ってる。時計も見た。昨日までちゃんと動いてたし時計が壊れてないのは外の明るさからも想像できる、多分そんな時間。
「私はお腹空いた。」
「我慢して。僕が出来ないから、亜弓さんが我慢して。僕が出来るところは亜弓さんは我慢しなくていいから。」
それは何?
何を我慢するつもりなのよ。
細腕だから、引き込まれるように横になったのは、実は自分の方からだったかも。
すっかり慣れたらしい。
素晴らしい適応力、記憶力、応用力、持久力、その他にも何か。
本当に疲れた、付き合いきれない。
初心者を舐めたらいけない。
ポテンシャル、高い。
寝坊することにしよう。今度こそいびきをかくかもしれない。
出来たら、私より深く眠って欲しいと思った。
次に目が覚めたのは、それでもそんなに時間はたってなかった。
今度は私が寝顔を見る。
軽く閉じた唇にキスをするけど起きなくて。
少し緩んだくらい。
もてる要素ともてない要素。
別にもてない要素は、ちょっと慣れてない所だけ?
ただ目立たないという個性のせいだろう。
きっと佐々木君を好きになるのは大人しいタイプの人で、決して自分のような、トラブルの噂があるような人とは思えない。
だからひっそり片思いしてた人がいたのかもしれないのに。
ただ本人が気がつかなかっただけなんじゃないの?
眉間にしわが寄りそうになる。
今何かに焼きもちを焼いてるんだろうか?
心が黒くなった気がした。
それを独占欲というのかもしれない。
真っ白だと聞いたのに。多分、そう言うことだと判断した。
それでもどこかに漏れ出る隙がないか目を光らせて敏感に反応して。
そう、本当はそんなタイプでもある。
そう思わせてくれる人に最近出会ってなかっただけ。
それなりに嫉妬もする。
そんな事実は想像もしてないかもしれない。
驚くだろう。
びっくりだろう。
それこそ噂と違うって違和感を覚えたりして。そして・・・・。
まだそう決めつけるのは早いから保留。
お昼に近い時間。
お腹空いてる、もうピークは過ぎたくらいに空いてる。
勝手に起きだしていいよね。だってシャワーを浴びるのに時間差は必要だし。
今度こそゆっくり起きだそうとしたら腕を掴まれた。
「もう無理。」
そう言った。
もう付き合えない。
「分かった。でも一人で起きないで。」
何かのトラウマですか?
幼児体験で、お母さんが夜に家出した事件があったとか?
ゆっくり横になり話す。
「でもシャワーを交互に浴びるんだよ。」
その間一人で待つのに?
返事はなかった。胸に顔を埋められて、強く抱きしめられた。
本当にトラウマ説?
何かの告白があるかとゆっくり背中をさすりながら待つ。
ただ、無駄だったらしい。
口は言葉を押し出すよりも、目の前の物に反応したらしい。
ゆっくり胸元にキスをされた。
「無理だって。」
「分かってる。ちょっとだけ。大人しくしてるから。」
その意味するところは分からない。
おでこをくっつけたまま少しづつ刺激を強められると、こっちも大人しくしてられなくて。
頭を抱えて声が出てしまう。
すっかり慣れた手つきで確かめられた。
絶対痩せる。
こんなの体力が続かない。
食事をしたい。私はご飯を食べたい。
今度こそ隙を見て起きだして、さっさと寝室を後にした。
シャワーを浴びて、軽く着替えた。
目が覚めた時、目の前に顔があってビックリした。
急いで離れた。
先に目が覚めたのは佐々木君だったらしい。
起きた瞬間視線が合うなんて、薄暗いとはいえ、さすがにそれはどうかと思う。
誤魔化すように聞く。
「いつから起きてたの?」
「少し前。本当に隣にいてくれて感動して、寝顔見てた。」
恥ずかしい。せめて私が早く起きたかった。
距離をとったまま、さらに顔も伏せるように俯く。
何で正面にいるのよ、普通少しずれて胸のあたりとか、せいぜい顎のあたりとか・・・・・。
普通が通じないって、怖い。
寝起きにはまったく自信がないのに。
「いびきとか、大丈夫だった?」
「うん。静かに寝息だけだったよ。」
それでも聞こえたのか、聞いてたのか。
ひとまず、いびき減点はなかったらしい。
「今までに言われたことあるの?」
「ない。」
速攻で否定した。
「じゃあ、今まで何人も一緒にいて言われたことがないなら、大丈夫じゃない?」
「そんなにたくさん、何人もなんてないから、勝手に誤解しないで。」
「じゃあ、今まで何回も一緒にいて言われたことがないんなら、大丈夫だよ。」
「そんなに・・・・以下同文。」
「ふ~ん。」
なんだ今の反応は?
ちょっと首を絞めて羽をもぎたくなる衝動が再び。
あの日、助けてくれた日もそんな感じでいろいろと言われた。
突き放すような、揶揄うような、信じてないけどねって感じで。
週末からの告白パターンとは全然感じが違う。
何?
顔をあげて見たら視線を外された。
天井向きの佐々木君。
目は開いてる。
取りあえず約束は守れた。
満足してもらえただろうか?
何か期待するようなことがあったんだろうか?
同じように天井を向いた。
視線だけ上に向ける。
まだまだ早い時間。
日曜日の朝、のんびり寝坊したい。
下着は乾いてると思うけど、勝手に取り出されるわけにはいかない。
私の分も一緒に洗ってるし。
「起きようか。お腹空いたんじゃない、今度こそ。」
胸を隠しながら座って見下ろす。
「空いてる。」
じゃあ先にシャワーを浴びたいと思ったのに、掴まれた腰。
「きゃあ。」
思わず声も出る。
微妙微妙、離れて。
布団から出て起き上がり抱きしめられた。
「朝だよ、まだ。」
知ってる。時計も見た。昨日までちゃんと動いてたし時計が壊れてないのは外の明るさからも想像できる、多分そんな時間。
「私はお腹空いた。」
「我慢して。僕が出来ないから、亜弓さんが我慢して。僕が出来るところは亜弓さんは我慢しなくていいから。」
それは何?
何を我慢するつもりなのよ。
細腕だから、引き込まれるように横になったのは、実は自分の方からだったかも。
すっかり慣れたらしい。
素晴らしい適応力、記憶力、応用力、持久力、その他にも何か。
本当に疲れた、付き合いきれない。
初心者を舐めたらいけない。
ポテンシャル、高い。
寝坊することにしよう。今度こそいびきをかくかもしれない。
出来たら、私より深く眠って欲しいと思った。
次に目が覚めたのは、それでもそんなに時間はたってなかった。
今度は私が寝顔を見る。
軽く閉じた唇にキスをするけど起きなくて。
少し緩んだくらい。
もてる要素ともてない要素。
別にもてない要素は、ちょっと慣れてない所だけ?
ただ目立たないという個性のせいだろう。
きっと佐々木君を好きになるのは大人しいタイプの人で、決して自分のような、トラブルの噂があるような人とは思えない。
だからひっそり片思いしてた人がいたのかもしれないのに。
ただ本人が気がつかなかっただけなんじゃないの?
眉間にしわが寄りそうになる。
今何かに焼きもちを焼いてるんだろうか?
心が黒くなった気がした。
それを独占欲というのかもしれない。
真っ白だと聞いたのに。多分、そう言うことだと判断した。
それでもどこかに漏れ出る隙がないか目を光らせて敏感に反応して。
そう、本当はそんなタイプでもある。
そう思わせてくれる人に最近出会ってなかっただけ。
それなりに嫉妬もする。
そんな事実は想像もしてないかもしれない。
驚くだろう。
びっくりだろう。
それこそ噂と違うって違和感を覚えたりして。そして・・・・。
まだそう決めつけるのは早いから保留。
お昼に近い時間。
お腹空いてる、もうピークは過ぎたくらいに空いてる。
勝手に起きだしていいよね。だってシャワーを浴びるのに時間差は必要だし。
今度こそゆっくり起きだそうとしたら腕を掴まれた。
「もう無理。」
そう言った。
もう付き合えない。
「分かった。でも一人で起きないで。」
何かのトラウマですか?
幼児体験で、お母さんが夜に家出した事件があったとか?
ゆっくり横になり話す。
「でもシャワーを交互に浴びるんだよ。」
その間一人で待つのに?
返事はなかった。胸に顔を埋められて、強く抱きしめられた。
本当にトラウマ説?
何かの告白があるかとゆっくり背中をさすりながら待つ。
ただ、無駄だったらしい。
口は言葉を押し出すよりも、目の前の物に反応したらしい。
ゆっくり胸元にキスをされた。
「無理だって。」
「分かってる。ちょっとだけ。大人しくしてるから。」
その意味するところは分からない。
おでこをくっつけたまま少しづつ刺激を強められると、こっちも大人しくしてられなくて。
頭を抱えて声が出てしまう。
すっかり慣れた手つきで確かめられた。
絶対痩せる。
こんなの体力が続かない。
食事をしたい。私はご飯を食べたい。
今度こそ隙を見て起きだして、さっさと寝室を後にした。
シャワーを浴びて、軽く着替えた。
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