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9 少しの誤解と感謝
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そろそろ一時間たったのでは?
時計を見る。
「あ、そろそろ、いいかな?」
「そう言えばさあ、自分が帰る時に嫌がらせのように消灯していくのは止めて欲しいんだけど。」
何?嫌がらせだと・・・・・、された覚えはあるが、した覚えはない!
「何のことよ。」
「だから昨日とか、その前とか、勝手に消灯しなくても、最後に帰る僕が消すからさ。びっくりだよ、倉庫から書類を抱えて戻ってきたら真っ暗で。危ないんだよね。まあ、挨拶もなく勝手に帰ることについては、別にいいよ。」
「はあ?あなたこそ、お疲れの挨拶もなく、いつも先に帰ってましたよね。」
「だから、最後が僕だって。普通、先に帰る時は挨拶するでしょう?そんなの無しで帰るわけないじゃない。だから倉庫にいるんだって。もしかして、本気で自分が最後だって思ってたの?」
嘘・・・・。
「だってパソコン閉じて荷物もなくて、分からないじゃない。」
「だってパソコンは終わったら閉じるし、荷物はロッカーだし、だから挨拶するって。社会人のルールだよね。当たり前。」
さも当然だろうと言う。
ずっと無視されていると思ってたのは違うらしい。
一言声かければいいじゃない、倉庫に行くって。
本当に帰ったと思ってたし。
「申し訳ありませんでした。自分が最後だと思ってました。」
「手伝ってもらって、置いて帰るなんて、そんな恨まれそうな事をしたらどんな復讐されるか・・・・・楽しみ過ぎる。噂の悪女の片鱗を見せられるかも。」
またまた半笑い。
いつか本気で殴ってやりたい。
もし目の前で寝込んでくれたら、眉毛をストライプ柄にしてやる。
ついでに睫毛を半分の長さに短くしてやりたい。
ああ、それは気がつかないかもしれない。
女の人とちがってマスカラも塗らないし、意外に気がつかないかも。
じっくり鏡を見るタイプでもなさそうだし。
想像して、ニヤリとしてやった。
下を向いていて気がつかれてないと思いたい。
ちょっとせいせいして気分が良くなった。
「さて、一応あいつはこっちには来ないで駅に向かったけど、住んでるところの話とかしてないよね。」
「当たり前です。そんなに簡単に個人情報を明かしたりしません。」
じっと見られた。
何よ。あんなこと言われてて、そんなことするわけないじゃない。
「GPSの類も大丈夫だよね。」
はぁ?
そう思って見返したけど、相手は真面目な顔で。
「だから言ったじゃない、有名なんだって。諦めるとは思えないし、何をするか分からないし。もしメールとか来たら絶対相談して。勝手に動かないで。あと少しで本当にやばいことになるらしいし、もう遅いけど嫌な思いすると思うよ。」
「ねえ、そうやって脅さないでくれる。はっきり言ってよ。」
「だから、多分こっそり仕込んだ睡眠薬で気分悪くなった子を面倒見るふりするんだと思うよ。内容は敢えて言いたくないけど、何人か変だと気がついた子がいて、相談するべきところに相談して、あとは裁きの場へ。そうなると携帯の履歴で連絡とってた人にプロが話を聞きに来るよ。仕事終わりだし、完ぺきにターゲットと思われるから。一緒に飲んだ後、体に変調がなかったかとか聞かれると思うよ。」
そんな・・・・・。
でもそんな奴だとしたら早く捕まればいいと思う。
捕まって仕事も辞めて、しばらく不自由な生活をしながら、大人しく反省をしてればいい。
「トイレで電話されてたら、気がつかなかったよ。わざわざ廊下で声を響かせてくれたから良かった。」
ありがとうと言うべきところなのに、またイライラとする言い方に、お礼もすんなり出てこない。
「じゃあ、帰ろうか。」
消灯してエレベーターに向かう。
「どこの駅?」
路線と駅を教える。
「やっぱり林君と近いんだね。」
「偶然です。」
「そうなの?」
「当たり前です。大学の頃から住んでるし。」
「オートロック?」
「はい。」
駅前のタクシーの列に一緒に並んで順番になったタクシーの奥に乗り込んでこっちを見る佐々木さん。
「送るって。ついでだし。」
隣を指さされて、大人しく隣に座った。
さっき教えた駅名を言ってタクシーが走り出す。
信号で停車した時に聞かれた。
「目印になる建物はないの?」
地図を指しながらで、運転手さんに教える。
その後違う駅を言って回ってもらうようにお願いしていた。
その駅に住んでるらしい。
方向が少し違うが・・・・・。
ついでになるのかどうなのか分からない。
携帯をいじる佐々木さんを放っておいて、外の景色をぼんやりと見ていた。
「あ、運転手さん、やっぱり二か所目は違うところで。」
そう言って告げたのは林の最寄り駅。
「林と飲むの?」
「うん。泊めてくれるって。いい人だよね。」
「そう。」
二人でいろいろと話をするんだろう。きっと話題に出るのは愚かな自分の事だろう。
さぞお酒が美味しいんだろう。
「あのさ、多分連絡来ると思うから、まず謝って、仕事がしばらく忙しいと言って、宿題もあるって言って、約束はしない事。」
当然のように命じてくる。
「つぎに連絡来たら、その場では断ること、友達を誘うふりしながら、『名前は有名みたいですね。』そう言って友達と日程を考えると言うこと。」
「それでも連絡来たら、会社の前で変なことを聞かれたと嘘を言うこと。
『この間どのくらい飲んだかとか、飲みに行った後体調はどうだったかって。知的できれいな女の人でした。知り合いですか?何か誤解されたんでしょうか?ちょっと真剣すぎて怖くて、すみません、飲みに行くのやめた方がいいですよね、名前まで知られてました。』って、そういうことを言うこと。」
どんなドラマ仕立てなのか、脚本を説明してくれた。
「多分それくらいあれば、事態は変わると思うから。」
どう変わるのか考えるのが恐ろしい。
本当に・・・・・・?
「しばらくは電車で送る。一人にならない方がいい。」
タクシーは今回だけらしい。
それでも電車で送る?・・・それもついで?
「林君にも事情を話して協力してもらう。」
ひとりでに勝手に話を進めてる。
かなり危険視してるらしいけど、そんなに接点は作れないと思うのに。
しかも、林に・・・・・・、はっきりとバレる。
少しの恐怖と不安をあおられて、なけなしのプライドをグリグリとやられて、混乱してる。
「そろそろなんですけど、どのあたりですか?」
運転手さんにそう言われた。
ガラスを覗き込んで外を見ると確かに見覚えがある。
「ここをまっすぐ行っていただいて、次の信号を右に入ったところです。」
もう部屋にたどり着くらしい。
料金を見る。
痛い出費だ。
最近大人しくしていて浮いた食費より余計にかかったのは明らか。
財布を出して佐々木さんに渡す。
半分は返された。
「全部返すと怒りそうだから、このまま林君の所に回るから半分でいいよ。」
戻ってきた札をお礼を言って財布に戻す。
「スッキリ片付いたらお礼してもらう。林君も一緒に。」
そう言われた。
まさか来週から毎日どちらかと帰る日が続くんだろうか?
絶対変な噂が出るから。
でもさすがに自業自得という気もしてきて何も言えない。
「そこです。」ゆっくりタクシーが止まった。
ドアが開いたけど、外に出る前にきちんとお礼はする。
色々失礼な事を言われたけど、お礼はきちんとする。
「佐々木さん、ありがとうございました。本当にお世話になりました。感謝してます。」
「もういいよ。何ともなくて良かったから。」
「はい。おかげさまで。」
「じゃあ、お疲れさま。」
「お疲れさまでした。気を付けて。」
そう言って開いたドアから出た。
オートロックを開けて入った。
背後で鍵がかかる音がして、ホッと息をついた。
大丈夫だから・・・・。
そう思いたい。
直後に、タクシーが走り出す音を聞いたかもしれない。
時計を見る。
「あ、そろそろ、いいかな?」
「そう言えばさあ、自分が帰る時に嫌がらせのように消灯していくのは止めて欲しいんだけど。」
何?嫌がらせだと・・・・・、された覚えはあるが、した覚えはない!
「何のことよ。」
「だから昨日とか、その前とか、勝手に消灯しなくても、最後に帰る僕が消すからさ。びっくりだよ、倉庫から書類を抱えて戻ってきたら真っ暗で。危ないんだよね。まあ、挨拶もなく勝手に帰ることについては、別にいいよ。」
「はあ?あなたこそ、お疲れの挨拶もなく、いつも先に帰ってましたよね。」
「だから、最後が僕だって。普通、先に帰る時は挨拶するでしょう?そんなの無しで帰るわけないじゃない。だから倉庫にいるんだって。もしかして、本気で自分が最後だって思ってたの?」
嘘・・・・。
「だってパソコン閉じて荷物もなくて、分からないじゃない。」
「だってパソコンは終わったら閉じるし、荷物はロッカーだし、だから挨拶するって。社会人のルールだよね。当たり前。」
さも当然だろうと言う。
ずっと無視されていると思ってたのは違うらしい。
一言声かければいいじゃない、倉庫に行くって。
本当に帰ったと思ってたし。
「申し訳ありませんでした。自分が最後だと思ってました。」
「手伝ってもらって、置いて帰るなんて、そんな恨まれそうな事をしたらどんな復讐されるか・・・・・楽しみ過ぎる。噂の悪女の片鱗を見せられるかも。」
またまた半笑い。
いつか本気で殴ってやりたい。
もし目の前で寝込んでくれたら、眉毛をストライプ柄にしてやる。
ついでに睫毛を半分の長さに短くしてやりたい。
ああ、それは気がつかないかもしれない。
女の人とちがってマスカラも塗らないし、意外に気がつかないかも。
じっくり鏡を見るタイプでもなさそうだし。
想像して、ニヤリとしてやった。
下を向いていて気がつかれてないと思いたい。
ちょっとせいせいして気分が良くなった。
「さて、一応あいつはこっちには来ないで駅に向かったけど、住んでるところの話とかしてないよね。」
「当たり前です。そんなに簡単に個人情報を明かしたりしません。」
じっと見られた。
何よ。あんなこと言われてて、そんなことするわけないじゃない。
「GPSの類も大丈夫だよね。」
はぁ?
そう思って見返したけど、相手は真面目な顔で。
「だから言ったじゃない、有名なんだって。諦めるとは思えないし、何をするか分からないし。もしメールとか来たら絶対相談して。勝手に動かないで。あと少しで本当にやばいことになるらしいし、もう遅いけど嫌な思いすると思うよ。」
「ねえ、そうやって脅さないでくれる。はっきり言ってよ。」
「だから、多分こっそり仕込んだ睡眠薬で気分悪くなった子を面倒見るふりするんだと思うよ。内容は敢えて言いたくないけど、何人か変だと気がついた子がいて、相談するべきところに相談して、あとは裁きの場へ。そうなると携帯の履歴で連絡とってた人にプロが話を聞きに来るよ。仕事終わりだし、完ぺきにターゲットと思われるから。一緒に飲んだ後、体に変調がなかったかとか聞かれると思うよ。」
そんな・・・・・。
でもそんな奴だとしたら早く捕まればいいと思う。
捕まって仕事も辞めて、しばらく不自由な生活をしながら、大人しく反省をしてればいい。
「トイレで電話されてたら、気がつかなかったよ。わざわざ廊下で声を響かせてくれたから良かった。」
ありがとうと言うべきところなのに、またイライラとする言い方に、お礼もすんなり出てこない。
「じゃあ、帰ろうか。」
消灯してエレベーターに向かう。
「どこの駅?」
路線と駅を教える。
「やっぱり林君と近いんだね。」
「偶然です。」
「そうなの?」
「当たり前です。大学の頃から住んでるし。」
「オートロック?」
「はい。」
駅前のタクシーの列に一緒に並んで順番になったタクシーの奥に乗り込んでこっちを見る佐々木さん。
「送るって。ついでだし。」
隣を指さされて、大人しく隣に座った。
さっき教えた駅名を言ってタクシーが走り出す。
信号で停車した時に聞かれた。
「目印になる建物はないの?」
地図を指しながらで、運転手さんに教える。
その後違う駅を言って回ってもらうようにお願いしていた。
その駅に住んでるらしい。
方向が少し違うが・・・・・。
ついでになるのかどうなのか分からない。
携帯をいじる佐々木さんを放っておいて、外の景色をぼんやりと見ていた。
「あ、運転手さん、やっぱり二か所目は違うところで。」
そう言って告げたのは林の最寄り駅。
「林と飲むの?」
「うん。泊めてくれるって。いい人だよね。」
「そう。」
二人でいろいろと話をするんだろう。きっと話題に出るのは愚かな自分の事だろう。
さぞお酒が美味しいんだろう。
「あのさ、多分連絡来ると思うから、まず謝って、仕事がしばらく忙しいと言って、宿題もあるって言って、約束はしない事。」
当然のように命じてくる。
「つぎに連絡来たら、その場では断ること、友達を誘うふりしながら、『名前は有名みたいですね。』そう言って友達と日程を考えると言うこと。」
「それでも連絡来たら、会社の前で変なことを聞かれたと嘘を言うこと。
『この間どのくらい飲んだかとか、飲みに行った後体調はどうだったかって。知的できれいな女の人でした。知り合いですか?何か誤解されたんでしょうか?ちょっと真剣すぎて怖くて、すみません、飲みに行くのやめた方がいいですよね、名前まで知られてました。』って、そういうことを言うこと。」
どんなドラマ仕立てなのか、脚本を説明してくれた。
「多分それくらいあれば、事態は変わると思うから。」
どう変わるのか考えるのが恐ろしい。
本当に・・・・・・?
「しばらくは電車で送る。一人にならない方がいい。」
タクシーは今回だけらしい。
それでも電車で送る?・・・それもついで?
「林君にも事情を話して協力してもらう。」
ひとりでに勝手に話を進めてる。
かなり危険視してるらしいけど、そんなに接点は作れないと思うのに。
しかも、林に・・・・・・、はっきりとバレる。
少しの恐怖と不安をあおられて、なけなしのプライドをグリグリとやられて、混乱してる。
「そろそろなんですけど、どのあたりですか?」
運転手さんにそう言われた。
ガラスを覗き込んで外を見ると確かに見覚えがある。
「ここをまっすぐ行っていただいて、次の信号を右に入ったところです。」
もう部屋にたどり着くらしい。
料金を見る。
痛い出費だ。
最近大人しくしていて浮いた食費より余計にかかったのは明らか。
財布を出して佐々木さんに渡す。
半分は返された。
「全部返すと怒りそうだから、このまま林君の所に回るから半分でいいよ。」
戻ってきた札をお礼を言って財布に戻す。
「スッキリ片付いたらお礼してもらう。林君も一緒に。」
そう言われた。
まさか来週から毎日どちらかと帰る日が続くんだろうか?
絶対変な噂が出るから。
でもさすがに自業自得という気もしてきて何も言えない。
「そこです。」ゆっくりタクシーが止まった。
ドアが開いたけど、外に出る前にきちんとお礼はする。
色々失礼な事を言われたけど、お礼はきちんとする。
「佐々木さん、ありがとうございました。本当にお世話になりました。感謝してます。」
「もういいよ。何ともなくて良かったから。」
「はい。おかげさまで。」
「じゃあ、お疲れさま。」
「お疲れさまでした。気を付けて。」
そう言って開いたドアから出た。
オートロックを開けて入った。
背後で鍵がかかる音がして、ホッと息をついた。
大丈夫だから・・・・。
そう思いたい。
直後に、タクシーが走り出す音を聞いたかもしれない。
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