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17 もう諦めた、認めます、赤城家の血筋なのですから。
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お母さんに内緒にしたまま日曜日は過ごし、でも月曜日には・・・・。
『映画を見てちょっとお酒を飲んだ。』そう同じように言ったのに。
「聞いてる話と全然違う。なかなか楽しい時間を過ごしたらしいじゃない。」
「矢田君が教えたの?」
「まさか直接じゃないけど、回ってきた情報。そうなるとさらにごまかしが入るから、その1.2倍くらいはやってくれたんだなと思うじゃない?」
思わない。
そのまま信じて・・・・。
何で教えたの?内緒にするって言ったのに。
「ちょっと飲み過ぎたの。そして寝ただけ。ちょうどいい大きさと温度の枕があったから、近くにいてもらっただけ。後は居心地が良くてちょっとだけ力が入っただけ。」
「それで?」
「そ、それだけ。」
「目が覚めたら、どこ?」
「矢田君の部屋のソファ。」
「運ばれたの?」
「部屋で飲んでたの。」
「ふ~ん。」
「それで?」
「だからそれだけ。目が覚めてアイスを食べてもっと目を覚ましただけ。」
交互に聞いてくる二人。
「まあ、いっか。今のところライバルはいなそうだしね。」
「私のことはいいじゃない。二人はどうなってるの?」
「ああ、映画行ったよ。面白かったね。」
「佐島君も楽しんでた?」
「うん。もちろん。」
「デート?」
「まあ、そんな感じ。」
聖はいい、分かった。
視線をマコトに動かす。
「マコトは?」
「特に何も。」
クールな表情だからそうなのかも。
なかなかただ一人の後輩だから、歩み寄るのも難しそうだ。
「その内飲みに誘おう。きっと喜んでくると思うし、優も隣に枕があれば飲めるしね。」
飲まないと思う。やはり矢田君の部屋でしか飲めないと思う。
『お酒の場の雰囲気に惑わされるな!一晩二杯までは厳守!』
それは私にも課せられたのだから。
それが赤城家の呪われた一族の血、残念なことに私もそうだったのだ。
立派に赤城家の血を引き継いでたのだ。
『映画を見てちょっとお酒を飲んだ。』そう同じように言ったのに。
「聞いてる話と全然違う。なかなか楽しい時間を過ごしたらしいじゃない。」
「矢田君が教えたの?」
「まさか直接じゃないけど、回ってきた情報。そうなるとさらにごまかしが入るから、その1.2倍くらいはやってくれたんだなと思うじゃない?」
思わない。
そのまま信じて・・・・。
何で教えたの?内緒にするって言ったのに。
「ちょっと飲み過ぎたの。そして寝ただけ。ちょうどいい大きさと温度の枕があったから、近くにいてもらっただけ。後は居心地が良くてちょっとだけ力が入っただけ。」
「それで?」
「そ、それだけ。」
「目が覚めたら、どこ?」
「矢田君の部屋のソファ。」
「運ばれたの?」
「部屋で飲んでたの。」
「ふ~ん。」
「それで?」
「だからそれだけ。目が覚めてアイスを食べてもっと目を覚ましただけ。」
交互に聞いてくる二人。
「まあ、いっか。今のところライバルはいなそうだしね。」
「私のことはいいじゃない。二人はどうなってるの?」
「ああ、映画行ったよ。面白かったね。」
「佐島君も楽しんでた?」
「うん。もちろん。」
「デート?」
「まあ、そんな感じ。」
聖はいい、分かった。
視線をマコトに動かす。
「マコトは?」
「特に何も。」
クールな表情だからそうなのかも。
なかなかただ一人の後輩だから、歩み寄るのも難しそうだ。
「その内飲みに誘おう。きっと喜んでくると思うし、優も隣に枕があれば飲めるしね。」
飲まないと思う。やはり矢田君の部屋でしか飲めないと思う。
『お酒の場の雰囲気に惑わされるな!一晩二杯までは厳守!』
それは私にも課せられたのだから。
それが赤城家の呪われた一族の血、残念なことに私もそうだったのだ。
立派に赤城家の血を引き継いでたのだ。
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