公園のベンチで出会ったのはかこちゃんと・・・・。(仮)

羽月☆

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25 師匠に向かって偉そうには言えないと思います。

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「佐野君、今度はそこに落ち着いたの?」

「はあ、なんだか他の師匠にもおでこをはじかれてこうなりました。」

奥さんと話してる間もつい手は頭を撫でていたらしい。

「仲良しね。今夜は泊って行ってね。」

視線を感じてさりげなく手の動きを止めた、今更だけど。

「すみません。お世話になります。でも皆さんは大丈夫でしょうか?」

「大丈夫、夕方にはゾンビの様に家に戻るから。いつものことよ。」

願わくば一部の人の記憶が飛んでますように。

「真奈さん、どうする?佐野さんのっけてこのままで大丈夫?」

「出来たら重いので外したいです。」

「そうよね。元に戻しましょう。」

腰の手を外してまた座布団に戻す。大人しくそこにいて欲しい。

「ねえ、真奈さん。佐野君の若い時の写真見たことがある?」

「ないです。まったく。」

「そんなに沢山じゃないけどあるわよ。縁側に出ない?」

「はい。」

座布団を持って縁側にいるとお茶とお菓子と写真を持ってきてくれた。

「ありがとうございます。」

「お菓子も良かったらどうぞ。」

「はい、頂きます。」

せんべいをかじりながら若い頃の佐野さんを見つける。

「今よりも細いイメージです。」

「これはやっと食事するようになったころの写真。本当に毎日ぼっーっとしてたわよ。ここで。少し動いたと思ったらこうやって木を触っててね。」

「ちょっと痛々しいですね。元気になってよかった、本当に。」

次の写真はもうずいぶん明るくなっているように思える。

「結局一年以上一緒にいたから、弟子というか息子というか。」

「佐野さんも師匠をお父さんと思ってます。今日も両親に会いに行く予行練習だと思ってねって言われました。いろんな人が知ってます、師匠の存在を。」

「そう、ありがたいわね。」

師匠とおそろいの服に「佐野」と名前の刺繍があった。
この間は来てなかったけど、作ってもらって修行してたんだ。

「凄く逞しくなってますよね。」

「そうね、さすがに力仕事だからね。」

「この間月曜日のお休みの日に佐野さんが植木のお世話をしてるお家に一緒に行ったんです。お留守番のおじいさんの相手をして欲しいって言われて。」

「そうなの。今でもそんな仕事もしてるのね。」

「はい、もう何年も、年に2回お世話に行ってるみたいです。」

「最初は虫取り網姿で、この間は剪定ばさみ持ってて、最近はスーツでお仕事してます。いろんな佐野さんがいて時々びっくりします。イメージが随分変わるので。」

「本当に安心したわ。今日の佐野君を見て、真奈さんを見て。多分旦那も、他の皆もそう思ってると思う。ありがとう、真奈さん。一緒に来てくれて。」

「いえ、そんな。こちらこそありがとうございます。」

「それにしても、今日の夕飯はどうしようかしら?うどんにしてみましょうか。珍しくもなんともないでしょうが佐野君もあんまり食べれそうにないしね。」

「起きるかどうかも怪しいですけど。あの、手伝いますか?本当に自信はないですが。」

「大丈夫。残り物とうどん茹でるくらいだから。でも片付けを一緒にお願いしていい?」

「はい。」

横たわったタヌキ達を踏まないようにテーブルの片づけを手伝う。

「準備大変だったんじゃないですか?」

「田舎では当たり前だから、それに持ち寄りがほとんど。洗って置いてたらその内奥さんたちが取りに来るのよ。」

片づけをしてテーブルを拭く。

「ゾンビが起きたらこれ飲ませてくれる。」

「はい、分かりました。」

「じゃあ、しばらくは佐野君のそばにいてあげて。」

そう言うとまた一人部屋に残された。寝入ったタヌキ達と佐野さんと私。
佐野さんの横に行き座り込む前に携帯を持ってくる。
壁にもたれて佐野さんの髪を払う。すっかり安心した寝顔。
ベッドはで暗いからあんまりよく見えてないから、今日はまじまじと見れるのがうれしい。
頬に手をやり撫でる。
手をつかまれて名前を呼ばれた。

動画動画。

「ねえ、まな、まだぁ?」

何が?

「何?佐野さん。」

「はやく・・・・まってるんだから。」



手を握られたけどまた寝息を立てている。会話終了。
せっかく動画を撮ったのに面白くない。意味不明だし。
とりあえず消去はしない。何がまだなのか後で聞いてみよう。


まだ夕方前の明るい和室。酒臭い赤ら顔の狸達。
新鮮なくらい酔っぱらった佐野さん
ここに何しに来たのか忘れてしまう。
今頃、今日子さんとさやかちゃんが働いてるかと思うと申し訳ない。
しばらく目を閉じてつないだ手に意識を集中させる。
なんとなくのんびりした気分になる、和室の匂いが実家を思い出させる。
私もそろそろ実家に電話しとかないとなぁ。
目を開けて佐野さんを見る。佐野さんと一緒に実家に帰る。
きっと家族みんな気に入ってくれる。優しさがすごくにじみ出てる。
本当はちょっとだけ不安。まだまだ田舎の感覚では結婚したら家庭で子供を育てるのがいいって思われてる。そして就職に失敗した私だし。
そうなると佐野さんにかかる期待は大きい。
お仕事のこととかお金のこととか失礼な質問もされるかもしれない。
私を心配してくれてるからって分かってくれると思うけど。

ぼんやりと暗がりに目をやっているとガサっと音がしてテーブルの向こうから大きな影が起き上がってきた。キョロキョロしながら私と視線が合う。
急いで佐野さんの手を外して立ち上がる。

「大丈夫ですか?大分飲まれてましたけど。」

不思議な顔をして見られる。

「えっと・・・・。」

もしや記憶リセット?

「佐野さんと一緒に来た藤井真奈です。奥様からこれを飲んでもらうようにと頼まれてます。どうぞ。」

少し濁ったようなものを小さいグラスに入れて渡す。
すっぱめの柑橘系の香りがする。そして受け取るとすっぱそうに顔に皺を寄せて飲む。

「はぁ~、目が覚める。うううう・・・・んん、思い出してきたぞ、佐野君の。」

「はい。佐野さんも一緒に撃沈してあっちで寝てます。」

「わざわざ遠いところ良く帰ってきてくれたね、真奈さんも。そろそろ帰らんと、よろしく伝えてくれるかな。」

「はい、えっと。」

「ああ、籾井です。左官屋です。」

「はい、お伝えします。」

「足下大丈夫ですか?」

「ああ、平気平気。良く寝た。またいい酒やったからなあ。じゃあ、また。」

そう言ってややふらふらしながら帰っていった。玄関まで見送ると奥さんも出て来て二人で見来ることに。

「大丈夫でしょうか?」

「いつものことだから、気にしなくてもいいのよ。」

「大体そろそろ起きだす頃だから。」

「じゃあ戻ります。」

そう言って和室に行くと既に三匹の狸が寝ぼけ顔でのそっと起き上がっていた。
勝手知ったる感じなのかすっぱい顔してグラスを一息に煽っている。

「皆さん、大丈夫ですか?」

「あ、あああ、真奈さん。佐野君は?」

「まだ寝てます。」

「そう、嬉しそうに飲んでたからね。」

「良かった良かった。」

そう言い合いよろしくと言いながら帰っていく。
同じように次々と起きだして帰る人々を送り出し和室にはポツンと佐野さんだけになった。
皆が飲んだ飲み物に興味がありちょっと頂く。

「酸っぱい。」

顔に皺が寄る。確かに目が覚めるかも。蜂蜜入れたい。

「真奈さん、佐野さんはどう?」

「まだ寝てます。」

隣に座ったのが分かったのか膝に手を置かれた。

「ここ数日仕事が忙しかったので疲れてるみたいです。」

「退屈でしょう?佐野君も起きだして一緒に夕飯まで散歩でもして来ればいいんだけど。特に見るものもないけどねえ。」

「あ、私少し一人で行って来てみてもいいですか?なんだか実家に戻ったみたいな景色で、佐野さんを待ってたら暗くなりそうですし。」

「いいけど、危なくはないと思うしね。置いてく?」

佐野さんを指さす。

「なんだかよく寝てるので。」

「そう、気を付けてね。」

「はい、ちょっとだけ行ってきます。」

靴は散歩には不向きだけど、ゆっくり敷地を出る。
この敷地だけでもとてもお庭が素敵だしいろんな木が植えられてる。
良平さんの家もすごいと思うけど、周りが山だから庭から山から空までつながってるような広がりがある景色で。本当に実家を思い出す。
こんな立派じゃないけど。

門をでて適当に歩く。
静かで人に会うこともない。それでも家の中からはいろんな匂いと音がしてる。
どの家も大きな庭がある。そして家も平屋で大きくて。のんびり歩いてると後ろから走ってくる足音が聞こえて振り返った。
すっかり目覚めたらしい佐野さんが駆け寄ってくる。

「真奈、なんで一人で行くの?」

「だって佐野さんは良く寝てたから。」

「もう、起こしてよ。大切なお休みなのに。」

手をつないでまたゆっくり歩きだす。

「随分いたからほとんどの人と知り合いになったんだ。トオル君だけじゃなくてその友達とかも。」

「そうなんですね。」

でも誰にも会わなくて、佐野さんと二人きりみたい。

「空も広いし、緑も濃いし。田舎を思い出します。」

「真奈の実家はこんな感じ。」

「実家の周りは違うけど、すぐにこんな場所に行けます。」

一緒に帰ってくれますか?そう聞く前に。

「楽しみだな。早く行ってみたい。」

笑顔でそう言われた。

「ありがとうございます。」

手をつないで歩く。
適当な道を行きながら花や野菜や、猫やカラス達に話しかけて進む。
小一時間歩いて戻る。

「ただいま戻りました。」

「お帰り。こっちに来てくれる?」

「はい。」

二人で声の方へ行く。
大きな段ボールがあった。

「あ、忘れてた。」

佐野さんががっかりする。
確かに、師匠達へお土産を買って先に送っていたのに。

「明日届けます。結局眠っていて挨拶もちゃんとできてないし。」

「そうね、じゃあ、名前書いとくから器もお願いできる?」

「はい、車借りていいですか?」

「勿論、どうぞ。」



「うおぉぉ、良く寝た。」

遠くから唸り声がして師匠が出てきた。タヌキの親分めいた風格がある。

「大丈夫ですか?皆さんお帰りになりました。」

「師匠、飲み過ぎは良くないですよ。」

佐野さんがさも偉そうに言う。知らないから・・・・。
師匠が座った佐野さんの後ろに来て、はたいた。頭を。三度目だろうか。
まあ、そうなると思った。

「痛っ。え、師匠、何するんですか?」

ビックリしてる佐野さん。ここで初めて抗議した。
心配してるんだから・・・とつぶやいて頭を撫でる。

「はい、座って。」

奥さんがうどんを山盛りに持ってきた。

「あ、すみません。手伝います。」

「いいの、いいの。佐野君の面倒でも見てて。」

「なんですか、おばさんまで。子供じゃないんですから。」

「酔っぱらって彼女にべったり抱きついてたやつのセリフじゃねえわな。」

「ん?」

師匠を見た佐野さんが私を見る。
多分赤面してるだろう私を見て佐野さんがうつむく。

「ちょっともたれたくらいですから・・・・・。」

せめてフォローする。

「真奈さんは優しい、まったく恥ずかしい、あんなに甘えるのは家の中だけにしろ。」


「はい。」

説教をされる佐野さんの前にも食事が用意される。お酒も。
師匠、短時間ぶりの向かい酒。グイッとグラスをあおりながら食事に向かう。
奥さんがすっかり運び終わって食卓に着く。

「さあ、食べて食べて。うどんと残り物だけど。」

いただきますと言って箸を取る。
すっかりお客さん。

後片付けを手伝ってダラダラとお酒を飲む二人の元へ。
テーブルには随分と空き瓶があった。
佐野さんは変わりなさそうに見えるけど、さっきも普通だと思ってたら・・・・。
それでも先に腰を上げたのは師匠の方だった。風呂に入ると言いながら席を立った。

「佐野さん、酔ってませんか?大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫。」

大丈夫らしい。

師匠の後にお風呂に入る。パジャマを着て奥さんに声をかける。

「お布団用意しといたから。さっきの和室ね。足りなかったら後はお願いね。朝は寒いから気を付けてね。」

そう言って手を振る。

「ありがとうございます。おやすみなさい。」と挨拶して和室に移動した。

広い和室に布団が一組。隣に積まれたもう一組。

ん?

「いいよ、真奈。寒いらしいから、くっついて寝れば。」

シングルですけど、私の部屋の布団もそうだから大丈夫と言えば大丈夫?
唖然としてる私の横であっさり言う佐野さん。
廊下に座布団を置いて庭を見る。
星が見える。
懐かしそうな、でも、少し辛そうな佐野さんの横顔。

「ふぅ、なんだか随分昔の気がする。真奈、その頃中学生なんだよね。やっぱり昔だね。」

「そうですね。まだまだ田舎の実家暮らしの頃ですね。」

遠いところにいた二人が出会って今一緒にいる。不思議なめぐり合わせで。
腰を引き寄せられたのでもたれる。

「良かったね。」

「はい。」

それはいろいろと。
元気になった佐野さん、バイトが楽しい私。出会えた二人と優しい周りの人達。
家はすっかり静かになっている。外も静か。庭にいる虫の鳴き声が聞こえるくらい。
静かすぎて、さっきより闇が一層濃くなった気がする。

「佐野さん、明日何時に起きればいいんでしょうか?」

「僕が起こした時間でいいよ。いつものように。」

「だって、朝ごはんとか手伝いたいです。」

「大丈夫。お客さんなんだから。」

「そう言われても。」

「いいよ、どうせ一人じゃ起きれないでしょう。」

何だと、むっ。

「起きれます。ちゃんと目覚ましで起きれます。」

時間かかるけど、唸り声は出るけど。
絶対起きてやる。今朝はちゃんと起きたし。


「寝ようか。」

布団に入り二重の円の蛍光灯の紐を引っ張る。懐かしい感じ。
和室を締め切ると真っ暗になる。
滅多にない真っ暗、本当に真っ暗。
隣にいる佐野さんの顔も見えないくらいに。

「暗いね。」

「うん、別々のお布団だと怖いかも。」

布団からはみ出ないように真ん中でくっついて寝る。あったかい、いつもと同じ温度なのに匂いが少し違う。借り物のボディーソープの匂い。その奥からいつもの匂いを探す。

「真奈、今朝いっぱい聞いたから。満足だから。」

「うん。」

「声は出しちゃだめだよ。」

ん?
佐野さんの唇を感じる。見えない暗闇の中に慣れた温かさを感じた。
体を抱き寄せ合いいつものようにキスをする。合間に上げる息が甘く和室に溶ける。
パジャマの上から触れられた体が喜んで震えるけど。
お布団を汚すわけにはいかないから。

「さのさん、だめ。」

佐野さんの手を払い落す自分の手には力がない。

「そんな声で言われても。ちょっとだけ、持ってきてないし。このまま上から感じて。」

そう言って肌には触れずに触ってくる。
肩にしがみつき声を殺す。熱い。
手がどんどん降りていく。腰を腕で強く固定されて指がそこに来るのを待つ。

「あぁ。」

思わず伸びた背中、顔が肩から離れて声が出る。
腰に回された手が私の頭を肩に押さえつける。

「ダメだってば、まな。」

「んんんぁ」

くぐもった声が余計に響いてる気がする。
ぎゅっと肩に口を押し付けて堪える。自分がとろとろになるのがわかる。
いつもならもう来てくれるのに、まだ足りないと言ってるようで。
しっかり抱きついたまま腰を動かして刺激を強くする。

「さのさん、もっと。」

こらえきれずにお願いしてしまう。
佐野さんの手がパジャマの中に入りやっと私に触れてくれた。
満足そうに鼻から息が出る。
自分で足を絡ませて指を奥に誘う。

「まな、大人しくしないと。」

出来ない。出来ない。大きく息を吐き首を振るように転がす。
ここぞというポイントをゆっくり突いて来る。
体が大きく波打つ。布団を頭にかけられて更なる闇の中になる。
リズムを刻んだ刺激に反応した体が一人で勝手にのぼりきる。
ゆっくり指を抜いて波打つ体を支えられる。
闇の中、小さな突起を何度かつつかれて、そのたびに体が震えて声を殺した。
辛くて涙が出る。

「さのさん、きもちいいのに、つたえられない。」

「分かってる。ほら。」

大きく体を震わされて声を出した。
急いで顔を押し付けられたけどふとんの中でこもり、部屋にも響いたかも。
恥ずかしさの涙も交じりそう。

「さのさん、あいしてる。」

「まな、僕も、愛してる。」

息を整えて肩から顔を離す。
熱くて布団を剥ぐ。
やっぱり闇の中だった。
佐野さんのパジャマの中に手を入れて肌に触れる。
少し汗ばんだ体。服から出てる首元にキスをする。

「まな、跡はつけないでね。」

頭をゆっくり撫でられる。
息を整えながらもゆっくりと手を下の方へ下ろす。そこにある固いものに、大切に触れる様に包む。

「さのさん。」

小さな声でもちゃんと届くから。

「何?」

「いい?」お願い。

「いいよ。」

ゆっくり手を動かして撫でる。
頭を撫でられてキスをされる。ゆっくりとした動きの中、佐野さんの口から漏れる吐息を聞く。少し動きを速める。一緒に自分の呼吸も上がってくる。パジャマの中に手を入れてもっと熱を感じる。

「はぁ、まな、ねぇ・・・・、はぁぁ。」

声を落としながらも伝えてくる。
ゆっくり下着に手をかけると腰を上げてくれる。下ろして腰に縋りつく。座り込んだ佐野さんに頭を押さえられる。鼻から抜く声と時々漏らす大きな息で喜んでくれてるのが分かる。

「まな・・・手で・・・。」

言われたとおりに手を使って佐野さんの吐息を揺らす。
腰を上げて達した時まで口に含んで吸い付いて、最後は飲みこんだ。
しばらく含んで舌を使い先端を舐めた。
しばらくして下着を上げて横になった佐野さんのおなかにもたれる。
頭を撫でられながらしばらく目を閉じて優しい掌を感じる。

「まな、戻ってきて。」

顔を上げて体をたどるようにして胸に縋りつく。

「まな・・・。」

いきなり恥ずかしさに直面して、胸におでこをぶつける。
頭をつけたまま撫でられるのを待つ。おでこをぐりぐりとすると手が頭にきた。
背中に腕を回してお休みを聞いて眠る。

「おやすみなさい。」

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