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27 隠せない予感と隠した緊張
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また忙しい一週間を過ごした。
あれから何度か彼ともすれ違ってる。
この間は自分から声をかけた。
「お子さん、大きくなりましたか?」
ちょっとびっくりしてたけど、その表情は嬉しそうに笑顔になって。
「うん、おかげさまで。転ばないようになったはいいけどダッシュするから大変。どこに行くか分からない。」
「そうですか。」
私も笑顔になる。想像できるし。
「うまく行ってるんだよね。」そう聞かれた。
「はい、それなりに。」
「そう・・・良かったね。」
手を振って別れた。
そんな日常を過ごし、週末はデート。
明日。
イチから連絡が来た。
「たまには大人のデートしよう!グッとくる大人の格好で行きますよ。」
自分で言うってよっぽど気合が入ってる?ネクタイまでする?
よく考えたら泊った後仕事に一緒に行くことがあったからスーツも見てるけど、普段そんな恰好することはお互いにない。
ギイチさんと食べた定食屋が気に入ったのか、少しずつそんなお店も探索していたらしく、ここ一番のお気に入りの定食屋に連れていかれたこともある。
特別に毎回コースをとか、おしゃれなお店でとか思ってない。
部屋ご飯も好きだし。
だけど・・・。
クローゼットの中を見た。とりあえずタイトなワンピースを選んだ。
一緒にイチの駅で待ち合わせだと思ったのに、急に連絡が来て現地集合になった。仕事なら仕方ない。
1人で電車を乗り換えて直接現地の待ち合わせ場所へ行く。
すぐにやってきたイチは本当にグッとくるような格好で来ていた。
髪型もちょっと・・・見慣れない。
どうしたの?
ハルヒちゃんに何か言われた?
ビックリして見慣れないその顔を見てる私。
「グッと来た?」
笑いながら言われた。途端にいつもの表情に。
「どうしたの?なんだか本当に大人モード。」
「たまには新鮮でしょう?」
背中を押されて一緒に歩き出す。
手をつなぐこともなく腰に手を当てられて。
ニョキニョキ立つ大きなビルの中の一つに入りエレベーターで上層階へ行く。
何か記念日?
少し期待してる自分に気が付かないように、ただ無邪気に楽しんでるふりを続ける。
案内された席は個室で。
たっぷりしたカーテンがタッセルで止められている。
入るとテーブルにはこんもりとした赤いバラが花束のまま置かれて飾られていた。
お酒を頼んで下がっていったお店の人。
「奈央、一緒に来れなくてごめんね。」
「うん。大丈夫。すぐわかったし。全然待たなかったし。」
「食事楽しもうね。」
途中までカーテンは開いたまま。
閉じないのかな?
でもドレープで半分は隠れているから横を人が通ってもあんまり気にならないかな。
「素敵なお店。イチ、前に来たことあったの?」
「ううん、初めてだよ。前に扱った業界紙の片隅でオーナーのインタビューがのってたんだ。若いんだよ。すごいよね。その時に検索してすごくいいなあって思ってて。来れてよかった。」
「夜は夜景も素敵かもね。」
「うん、夜の方が良かった?」
「ううん。」
ゆっくり喋りながら、ちょっとドキドキしながら。
なんとか食事に集中して。
「美味しい。イチ、すごくおいしいね。」
にっこり笑顔になる。
「幸せな気分。」
だんだんお腹もいっぱいになる。
アルコールも程よく、気持ちよく。
お昼だけど。
食事が終わりデザートと紅茶がはこばれてきて。
ゆっくりとドレープを広げられた。
タッセルはそのまま。
少し個室感がアップ。
アイスはない。溶けないデザートを前に少し休憩。
「ねえ、奈央。ご両親に挨拶に行きたいなあ。」
イチの顔を見る。
見慣れない髪型に姿に、真剣な目があった。
大きな手が花束を動かす。
リザーブのウェルカムのメッセージの後ろから箱が出てきた。
花束も見たけど動かすことはしなかった。
花はこっちを見てたからお店の飾りだと思ってた。
このために早く来てたの?
だってすぐに会えた。おんなじタイミングで私を見つけて連れてきた。
急な仕事の用ってもしかして・・・。
早く来て、ここにいた?
小さな箱はやっぱり思ってたものが入っていて。
ゆっくり自分に向けて開かれて。
取り出したものを私の指にはめてくれた。
「ねえ、結婚したい。結婚しよう。挨拶に連れてって。」
手を握られたまま花束も渡された。
急な事・・・だけどいつもと違ったから。恰好も。
期待していた。すごく。
だけどそれを知られるのも嫌で。
もし違っていて残念だったなあって、がっかりするのも嫌だから。
「奈央?」
顔をあげると困った顔のいつものイチの顔。
「まさか、断られるの?」
そんなわけはない。返事したいと思ってても。
口が動かなくて。涙が出てきた。
「イチ・・・私も。結婚したい。一緒にいたい。」
何とか時間をかけて返事をした。
「良かった。ちょっとだけ心配した。『少し考えたい。』なんて言われたらどうしようって。でもいい返事もらうまではここから出さないつもりだったけど。」
ホッとした表情で言う。
返事は分かってただろうに、ここから出さないなんてそんなことしないはず。
・・・・・するの?
「抱きつけないのが残念。」
小さく言ったら立ち上がってイチがタッセルを外した。
完全に個室になった。
私も立ち上がって抱きしめてもらった。
「ありがとう。イチ。お母さんに電話するから。一緒に家に来て。」
「いいよ。ハルヒも連れてく?」
「イチがロボット歩きするつもりなら。」
「しない・・・はず。」
「じゃあ、続きは夜に。」
小声でそう言われて離れた。
タッセルも軽く戻して。
最後に記念写真を撮ってもらった。
花束を持って、指輪が見える様にさりげなく正面に向けるようにして。
やっぱり素敵な金額だったけど、満足。
「ねえ、イチ。その髪型どうしたの?気に入ってるの?」
「え~、変?」
「ううん、見慣れないからちょっと違う人みたい。かっこいいよ。」
「気に入らない?いつものがいい。」
「うん、かっこいいより優しいのがいい。」
「奈央もグッとくる恰好してきたんだね。ちょっと緊張してて褒めるの忘れてた。」
「緊張してた?」
「当たり前だよ。ちゃんと味わえたのかなあ?」
「早く来てお店の人に断って準備してたの?」
「うん、予約するときにお願いして、お花を買って持って行った。ちょっと恥ずかしかった。」
「さすがにね。」
「自分で考えたの?」
「・・・・ハルヒに相談した。」
なるほど。ロマンティックなはずだ。
「髪型も?」
「うん。非日常を演出しなさいって。」
「やっぱり仲がいい。昨日見かけた時は何にも言ってなかった。」
「当たり前だよ、一切何も言うな、匂わすな、悟られるなって厳命しておいた。」
「ねえ、ご両親は知ってるの?」
「何を?」
「結婚相手に選んだって。」
「だってこの間紹介したじゃん。」
・・・・したのは自己紹介です。
「別にイチは・・・あの時は『彼女を連れてきただけだよ。』なんて言ってたじゃん。」
名前すら自分で言いました。
「だってそう言うことだよ。2人もそのつもりだったし。だから奈央の両親にって言われたんだし。」
そうだった?
そうとは思ってないと思う。
まあいいや、ハルヒちゃんに聞いてみよう。
もう・・・頼りにならないような気がする。
はっきりあの時言ってくれても良かったのに。
でも、プロポーズはまだだったか。
考えるまでもなく家族の誰も具体的な事は言ってない。
やっぱりあの時はそんなこと思ってないと思う。
でもハルヒちゃんが報告してると思うし、まさか私が断るなんて思ってもないだろうから。
許されてると思ってもいいんだろうか。そうよね。
隣ではやっと見慣れたイチの顔が。
見慣れると大人っぽくていいかも。
後でそう言おう。
指が少し重くなった気もする。でも私のためにイチが選んだから、すっかり馴染んでた。
きれい。
「イチ、サイズぴったり。」
「うん、寝てる間に奈央の指輪のサイズ測ってたから。それに写真も見せた。」
「指輪の写真?」
「ううん、奈央の写真。」
眉間にしわが寄る。
どうして見せる?
そんなの印象を教えて選べはいいじゃない。
睨むように見上げると罪のない顔で笑ってる。
さっきまであった大人っぽさが薄れてきた気もする。
無邪気?
そう言うことかも。やっぱりお父さんに似てる。
将来私もイチの脛を蹴るようなことになるのだろうか?
知らない。
もう・・・・いい。
大好きだからいい、ね、イチ。
ん?
見上げて睨んでも全然反省しないんだから。
その笑顔、ずるい。
あれから何度か彼ともすれ違ってる。
この間は自分から声をかけた。
「お子さん、大きくなりましたか?」
ちょっとびっくりしてたけど、その表情は嬉しそうに笑顔になって。
「うん、おかげさまで。転ばないようになったはいいけどダッシュするから大変。どこに行くか分からない。」
「そうですか。」
私も笑顔になる。想像できるし。
「うまく行ってるんだよね。」そう聞かれた。
「はい、それなりに。」
「そう・・・良かったね。」
手を振って別れた。
そんな日常を過ごし、週末はデート。
明日。
イチから連絡が来た。
「たまには大人のデートしよう!グッとくる大人の格好で行きますよ。」
自分で言うってよっぽど気合が入ってる?ネクタイまでする?
よく考えたら泊った後仕事に一緒に行くことがあったからスーツも見てるけど、普段そんな恰好することはお互いにない。
ギイチさんと食べた定食屋が気に入ったのか、少しずつそんなお店も探索していたらしく、ここ一番のお気に入りの定食屋に連れていかれたこともある。
特別に毎回コースをとか、おしゃれなお店でとか思ってない。
部屋ご飯も好きだし。
だけど・・・。
クローゼットの中を見た。とりあえずタイトなワンピースを選んだ。
一緒にイチの駅で待ち合わせだと思ったのに、急に連絡が来て現地集合になった。仕事なら仕方ない。
1人で電車を乗り換えて直接現地の待ち合わせ場所へ行く。
すぐにやってきたイチは本当にグッとくるような格好で来ていた。
髪型もちょっと・・・見慣れない。
どうしたの?
ハルヒちゃんに何か言われた?
ビックリして見慣れないその顔を見てる私。
「グッと来た?」
笑いながら言われた。途端にいつもの表情に。
「どうしたの?なんだか本当に大人モード。」
「たまには新鮮でしょう?」
背中を押されて一緒に歩き出す。
手をつなぐこともなく腰に手を当てられて。
ニョキニョキ立つ大きなビルの中の一つに入りエレベーターで上層階へ行く。
何か記念日?
少し期待してる自分に気が付かないように、ただ無邪気に楽しんでるふりを続ける。
案内された席は個室で。
たっぷりしたカーテンがタッセルで止められている。
入るとテーブルにはこんもりとした赤いバラが花束のまま置かれて飾られていた。
お酒を頼んで下がっていったお店の人。
「奈央、一緒に来れなくてごめんね。」
「うん。大丈夫。すぐわかったし。全然待たなかったし。」
「食事楽しもうね。」
途中までカーテンは開いたまま。
閉じないのかな?
でもドレープで半分は隠れているから横を人が通ってもあんまり気にならないかな。
「素敵なお店。イチ、前に来たことあったの?」
「ううん、初めてだよ。前に扱った業界紙の片隅でオーナーのインタビューがのってたんだ。若いんだよ。すごいよね。その時に検索してすごくいいなあって思ってて。来れてよかった。」
「夜は夜景も素敵かもね。」
「うん、夜の方が良かった?」
「ううん。」
ゆっくり喋りながら、ちょっとドキドキしながら。
なんとか食事に集中して。
「美味しい。イチ、すごくおいしいね。」
にっこり笑顔になる。
「幸せな気分。」
だんだんお腹もいっぱいになる。
アルコールも程よく、気持ちよく。
お昼だけど。
食事が終わりデザートと紅茶がはこばれてきて。
ゆっくりとドレープを広げられた。
タッセルはそのまま。
少し個室感がアップ。
アイスはない。溶けないデザートを前に少し休憩。
「ねえ、奈央。ご両親に挨拶に行きたいなあ。」
イチの顔を見る。
見慣れない髪型に姿に、真剣な目があった。
大きな手が花束を動かす。
リザーブのウェルカムのメッセージの後ろから箱が出てきた。
花束も見たけど動かすことはしなかった。
花はこっちを見てたからお店の飾りだと思ってた。
このために早く来てたの?
だってすぐに会えた。おんなじタイミングで私を見つけて連れてきた。
急な仕事の用ってもしかして・・・。
早く来て、ここにいた?
小さな箱はやっぱり思ってたものが入っていて。
ゆっくり自分に向けて開かれて。
取り出したものを私の指にはめてくれた。
「ねえ、結婚したい。結婚しよう。挨拶に連れてって。」
手を握られたまま花束も渡された。
急な事・・・だけどいつもと違ったから。恰好も。
期待していた。すごく。
だけどそれを知られるのも嫌で。
もし違っていて残念だったなあって、がっかりするのも嫌だから。
「奈央?」
顔をあげると困った顔のいつものイチの顔。
「まさか、断られるの?」
そんなわけはない。返事したいと思ってても。
口が動かなくて。涙が出てきた。
「イチ・・・私も。結婚したい。一緒にいたい。」
何とか時間をかけて返事をした。
「良かった。ちょっとだけ心配した。『少し考えたい。』なんて言われたらどうしようって。でもいい返事もらうまではここから出さないつもりだったけど。」
ホッとした表情で言う。
返事は分かってただろうに、ここから出さないなんてそんなことしないはず。
・・・・・するの?
「抱きつけないのが残念。」
小さく言ったら立ち上がってイチがタッセルを外した。
完全に個室になった。
私も立ち上がって抱きしめてもらった。
「ありがとう。イチ。お母さんに電話するから。一緒に家に来て。」
「いいよ。ハルヒも連れてく?」
「イチがロボット歩きするつもりなら。」
「しない・・・はず。」
「じゃあ、続きは夜に。」
小声でそう言われて離れた。
タッセルも軽く戻して。
最後に記念写真を撮ってもらった。
花束を持って、指輪が見える様にさりげなく正面に向けるようにして。
やっぱり素敵な金額だったけど、満足。
「ねえ、イチ。その髪型どうしたの?気に入ってるの?」
「え~、変?」
「ううん、見慣れないからちょっと違う人みたい。かっこいいよ。」
「気に入らない?いつものがいい。」
「うん、かっこいいより優しいのがいい。」
「奈央もグッとくる恰好してきたんだね。ちょっと緊張してて褒めるの忘れてた。」
「緊張してた?」
「当たり前だよ。ちゃんと味わえたのかなあ?」
「早く来てお店の人に断って準備してたの?」
「うん、予約するときにお願いして、お花を買って持って行った。ちょっと恥ずかしかった。」
「さすがにね。」
「自分で考えたの?」
「・・・・ハルヒに相談した。」
なるほど。ロマンティックなはずだ。
「髪型も?」
「うん。非日常を演出しなさいって。」
「やっぱり仲がいい。昨日見かけた時は何にも言ってなかった。」
「当たり前だよ、一切何も言うな、匂わすな、悟られるなって厳命しておいた。」
「ねえ、ご両親は知ってるの?」
「何を?」
「結婚相手に選んだって。」
「だってこの間紹介したじゃん。」
・・・・したのは自己紹介です。
「別にイチは・・・あの時は『彼女を連れてきただけだよ。』なんて言ってたじゃん。」
名前すら自分で言いました。
「だってそう言うことだよ。2人もそのつもりだったし。だから奈央の両親にって言われたんだし。」
そうだった?
そうとは思ってないと思う。
まあいいや、ハルヒちゃんに聞いてみよう。
もう・・・頼りにならないような気がする。
はっきりあの時言ってくれても良かったのに。
でも、プロポーズはまだだったか。
考えるまでもなく家族の誰も具体的な事は言ってない。
やっぱりあの時はそんなこと思ってないと思う。
でもハルヒちゃんが報告してると思うし、まさか私が断るなんて思ってもないだろうから。
許されてると思ってもいいんだろうか。そうよね。
隣ではやっと見慣れたイチの顔が。
見慣れると大人っぽくていいかも。
後でそう言おう。
指が少し重くなった気もする。でも私のためにイチが選んだから、すっかり馴染んでた。
きれい。
「イチ、サイズぴったり。」
「うん、寝てる間に奈央の指輪のサイズ測ってたから。それに写真も見せた。」
「指輪の写真?」
「ううん、奈央の写真。」
眉間にしわが寄る。
どうして見せる?
そんなの印象を教えて選べはいいじゃない。
睨むように見上げると罪のない顔で笑ってる。
さっきまであった大人っぽさが薄れてきた気もする。
無邪気?
そう言うことかも。やっぱりお父さんに似てる。
将来私もイチの脛を蹴るようなことになるのだろうか?
知らない。
もう・・・・いい。
大好きだからいい、ね、イチ。
ん?
見上げて睨んでも全然反省しないんだから。
その笑顔、ずるい。
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