紹介し忘れましたが、これが兄です。

羽月☆

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21 ハルヒがお願いしたこと

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ゆっくり広瀬君が近づいてきて。

繰り返しキスをされて。
優しいキスにうっとりしていた。

広瀬君の手が服を捲った時ビックリした。

「きゃ。」

思わず体を離す。
ビックリした私と、そのまま手を止めた広瀬君。

「ごめん、なさい。」

手をおろし謝る。

「びっくりして・・・・・。」

どうしよう。ちょっと考えられない。
だから昨日好きだと気が付いたばっかりなんだから・・・・。

部屋には二人きりで。

「ごめん。えっと本当にごめん。」

ひたすら謝る広瀬君。
顔をあげてはくれない。

がっかりしてる?反省してる?呆れてる?
どれ?

「広瀬君・・・・・呆れてる?」

一番悲しいバージョンを聞いてみた。
急いで顔をあげてくれた。

「ううん、自分が馬鹿だと思っただけ。ちょっと焦ってしまって。反省してる。ごめん。」

何もしないというように体ごと離れた。
お互い座る位置に空いた隙間。
それはとても寂しくて。
どうしたらいいんだろう。
ゆっくりテーブルに向き直ってお酒を飲む。

少し考えたい私。
動かない広瀬君。

「ごめんね、ちょっとだけ考えさせて、自分でも混乱してる。」

そう言ってお酒の二本目を空にした。

カタンと缶を置いて体を広瀬君に向けた。
体を近寄らせて両手をつないだ。
どうしよう、その思いはまだ頭の中と言わず全身を駆け巡っている。
手を取ってソファに座ってもらう。

皆でいる時はほとんど座ることがない、慣れない位置。
広瀬君は相変わらず何も言わずに。

ゆっくり体をもたれかけて背中に手を回す。
自分の体にも同じように手が回る。軽く。

「ねえ、分からない。どうしたいのか。」

「ごめん、でも・・・・あの無理はしないで。全然、いいから。本当にごめん。」

「ねえ、最後まで行けなくてもいい?途中で・・・・やめてって言っても怒らない?」

うなずく。なんだか悲しい顔をしてる。

「ねえ、優しく笑ってくれる顔が好きなの。そんな悲しい顔をされると辛いから。」

両手を頬にやってキスをする。
唇を挟んでつつくようにくっついたり離れたり。
背中の手が強くなって抱きしめられた。
キスが長くなる。

顎に手を置かれて鼻がぶつかっても構わずに唇をくっつけ合うキス。
さっきまでのキスとは違う。
荒い息をつく広瀬君にちょっとびっくり。
もっと優しいと思ってたのに。怖い気もするけど。
背中の手は絶対緩まなくて。自分の手も首にしがみついたまま。
舌をからめとられて同じようになめ合う。
自分の息も上がる。こんな感じでいいの?

こんなことなら奈央さんにちょっとだけ教わっとくんだった。
・・・それじゃあ、兄を相手にしてるみたいになる?

あ~馬鹿な私、何考えてるの?

広瀬君の手が服の上から胸に置かれて。
ちょっと顔を離した。

つい自分の胸を見たら手が浮いた。
その手をゆっくり自分の胸に置く。

首を引き寄せて抱きつく。

「ごめん、いいの。」

耳元で言う。
彼の手の上に自分の手を置いてもう一度撫でるように触れた。

ゆっくり服の上から胸をゆすられる。
キスを繰り返されて耳元でささやかれる。

「抱きたい。ずっとそう思ってた。一緒に抱き合うだけでも・・・いい。」

「うん。シャワー借りたいんだけど。」

「うん。いいよ。」

そう言ってもなかなか手は動きを止めず体もお互い離れることなくて。

首筋にキスをされながら時々強く吸われる。
声を漏らしながら、自分も応える様に同じようにする。
ソファの上で広瀬君の膝に乗っている自分。

服の裾を捲られてゆっくり彼の手が肌に触れる。
指が動いて与えられる刺激は思った以上に気持ちよくて。
ただお腹や背中を触れられてるだけなのに。
ゆっくり胸に回ってきた手が下着を脱がす。
緩んて出来た隙間から大胆に手が入ってきて大きく胸をゆすられる。

「あぁ、はぁ。・・・・んうあぁ、広瀬君。」

気持ちよくて首を引き寄せてめちゃくちゃにキスをする。
何かしないと声が出る。
でも先端をいじられるとそれも無理で。
自分で胸を差し出すように背中をのけぞらせ、声を出した。

「広瀬君・・・・ぁぁぁあぁ。」

捲られて脱がされた。自分から脱いだのかも。
服が下に落ちる音がした。
胸に顔をうずめる広瀬君の頭を抱き寄せて捕まるようにするけど体が動く。
自分の胸からは広瀬君が立てる音が聞こえる。

「大好き、ね、お願い、もっと。・・・ベッドに行きたい。」

結局自分から言い出した。
もうシャワーはいい。忘れてたし。

手を取られて入ったことがない寝室へ行く。
何で自分だけ上半身裸なの。
真っ暗な寝室。広瀬君がシャツを脱いで上半身裸になる。
そして下のズボンも脱いで下着だけに。
自分も同じように脱ぐ。
ベッドに押し込まれるように寝かされた。
すごく焦ってる2人。

肌がくっついて広瀬君の体温を感じる。
そして違う高ぶりも感じた。
分かったら、いとしさも余計に募って。
腰をくっつけて自分の腰を押し付ける。もっと欲しい。

キスをして息を荒げながらも頭の中にあの女の子の姿が浮かんだ。

「いやよ、広瀬君、私を選んで。」

びっくりして動きを止めた彼。
頬に両手を当てられた。
目を開けて視線を合わせる。

「ねえ、誰に言われても私を選んでくれる?」

「もちろん、ずっと好きだったよ。ハルヒちゃん。」

「ねえ、初めてなの。」

「・・・僕も。」

え~、そうなの?
どうするの?私はよくわからない。

でも比べられることはないし、ちょっとぐらい変でもいいってこと?

「変な反応しても笑わないで。」

「うん、僕もモタモタしても・・・・怒らないでね。舌打ちとか無しね。」

「そんなことしない。」

「うん、その内上手になると思うから、ね。」

「うん。」

ぺったりと体をくっつけてキスから始まった。
最後まで行けるのかな?行くつもり?
さっきのだと止められたら私も悲しい気分になりそうで。
広瀬君が触れる手にどんどん刺激を盛られて体が熱くなる。
片方の手が太ももと腰をさまよう。
分かってるけど、嫌な気持ちもある。どうしようって。

「ハルヒ、お願い、触りたい。」

耳元で言われた。

「お願い・・・もう一回、名前を呼んで。」

「ハルヒ、可愛い僕の大好きなハルヒ。触りたい。お願いここに触りたい。」

ゆっくりだけど手がそこに入り込んできた。
きつく閉じた足を開く。
下着を脱いでお互いが素のままになる。
するっと音がするように彼の手が入ってきた。

初めて触られた瞬間大きく体が跳ねた。
声も出たけど、すごく卑猥に響いて恥ずかしい。

彼の肩に唇を寄せて声を殺す。だって、本当に・・・・。

「ハルヒ、啼いて、もっと可愛い声で啼いていいから。聞きたいよ。」

そう言われると素直にうれしくて。
彼の耳元に口を寄せる。

「広瀬君、・・・あぁ、ぁあぁぁ・・・はっぁ、気持ちいい・の・・・。」

「うん知ってる。すごいよ。ハルヒのここ。」

「ねえ、・・・・もっと・・・・」

ぐっと押されるように触られたと思ったら探られて指が入ってきた。
ちょっと感じる圧迫感に一瞬腰が引ける。

「ハルヒ・・・・暖かいよ。・・・気持ちいい・・・・・あぁ、きもちいい。」

ゆっくり指を動かされて声が出る。
そして恥ずかしすぎる音も。

「ちょっと・・・・いや。恥ずかしい・・・・。」

「いいの、感じてるんでしょう?気持ちいい?」

「・・・・・うっ・・・・はぁ、う・・・ん・・・。」


中で暴れる様に指を動かされる。

「いや、広瀬君・・・・なんで・・・・。腰が・・・へん・・に・・・・。」

「いいよ、いっていいから、啼いて、ハルヒ、気持ちいいって啼いて。」

そう言われて指が激しく動くと、もう我慢できなくなった。
口は閉じることなく腰から響いてくる快感の波に叫ぶように声を出して自分から腰を動かしていた。

「いやぁ~、いやあ、ひろせ・・・くん・・・だめぇ。」

のけぞるように腰を突き出して息が止まった。

「あぁぁぁぁ・・・いやぁ・・・・・・。」

ゆっくり指を抜いて抱きしめてもらってるのにまだ何かがうごめいてるようで。
必死に捕まった。

「まだ?まだ?・・・・へん・・・・・だよ。」

落ち着かない感覚が自分の中から自分の何かを動かす。

「ハルヒ・・・もっと感じてて・・・・。」

広瀬君が腰からお尻を撫でてくれる。

しばらくそうしていたら落ち着いてきた。
でもちょっとぐったりしてしまう。
広瀬君の手が離れて頭の上を探る。
何してるの・・・・。

何をしているのか分かった。なんで?いつの間に?
それより・・・どうして?
体を離しベッドの端による。

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