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9 部屋にふたり。
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一緒にいたいと伝えて、明日の予定をきちんと決めたかった。
そうでないと何のための有休か分からない。
廊下での話声は響く。
玄関だけと言って部屋に入ってもらう。
明日の約束をして、そして さらにまだ一緒にいたいと伝えた。
話がしたいと。
彼女の部屋に招かれた。
ハルヒは男性が出ていくのを見たと言っていた。
何でそんなことまで報告してくれたのか恨めしく思う。
昔の恋人は出入りしていたらしい。
そんな想像をしてドアを見つめた。ため息をついて下を向く。
ハルヒが伝えてくれた彼女が恋人と別れたらしいというニュースに喜んだ自分。
すごくうれしくて笑顔にしかならなかったのに。
何でいまさらそんな事を考えてしまうのか。
知らない男の影を見てしまう。
でもそれは時々彼女が見せるぼんやりとしながらも悲しそうな表情が原因で。
まださっぱりと心が振り切れてはいないのだと、そう思わずにはいられない・・・。
顔をあげてチャイムを押した。
いきなりドアが開いてびっくりした、しかも思いっきり。
カップを持った自分の姿にちょっと笑った奈央さん。
さっきまでとは違い素顔に眼鏡、髪も下ろしている。
リラックスした雰囲気に優しい感じが強くなる。
緑茶を入れてもらいソファにもたれる。お互いに微妙な距離を保つ。
時々ぼんやりするような、すっかり見慣れたような表情。
この部屋にいると一層仮面がはがれてしまったように、表情も目も寂しさをたたえる。
何かを思い出してるのは明らかで、それを忘れて欲しいと思う自分。
手を伸ばして頭に触れる。肩に手を置いて、軽く体ごと引き寄せる。
ゆっくりと力を抜いてもたれてくれた。
髪を指先でいじり楽しむ。
しばらくして体から重みが消えた。
離された空間に自分の指が中途半端に遊び道具を失い寂しそうに浮いている。
そこにあった頬に手を当てた。
素顔に触れる。
黙って見つめる目の中に、何かを期待するような光はないか探してしまう。
少し体を動かして距離を詰める。どうしても悲しみに浸る時間を奪いたくて。
両腕を回して体を包み込んで引き寄せる。ほとんど抱きしめたような状態で。
片手で背中を撫でて、もう片方の手では頭を撫でる。
さっきより早く力を抜いてくれた。
ぐっと引き寄せると彼女の手も背中に当てられた。
ぼんやりした後何を考えてたかわかるような、悲しい目をする。
気のせいじゃない。
頭を撫でながらそんな記憶を消し去るようなパワーを送りたい。
彼女がついた息が首にかかる。
危険で、少し緩んだ自制心。
頭の手を耳に沿わせて触れる。
ゆっくり明らかに誘うように触れる。
そしておでこにキスをした。
気が付いただろう。でもびっくりすることも引くこともなく、そのまま受け入れられたみたいだった。
ぐっと力を込めて抱き寄せて彼女を感じる。
ただ無言で抱きしめた。
何を考えてるかは明らか・・・・だろう。・・・・それはやっぱり・・・・。
ハルヒから聞いてる、それがなくても何か違うと思ったと思う。
「忘れられませんか?」
数ヶ月経ってもまだ引きずってますか?
腕の中でゆっくり2人に距離が出来るのを感じた。
涼しい隙間が出来て感じる距離。
下を向くと見上げる顔にはやっぱり悲しみが張り付いていて。
「どうにかして忘れてくれるなら、何でもしますけど。無理なんですよね。」
肩に手を当てて聞く。
「ハルヒちゃんに聞いてるんですか?」
「いえ、ただ最初は付き合ってる人がいるらしいと、ある日別れたらしいというのを聞きました。だから一人になった時期だけ少しわかるくらいです。自分に必要な情報だけ、詳しい事は一切ハルヒも伝えてませんよ。そんなに何でも言うような失礼な奴じゃないです。信じてください。」
知りたいわけじゃない。
「きっぱりと振り切れてます。さっきまで思い出すこともなかったです、もう、随分。ただ、春日さんが優しすぎて。こんな時間を過ごしたのが・・・・・。」
「・・・・・こういう時間?」
何だろう、食べて飲んで、部屋にいる時間?
「こうしてゆっくりしてる時間、くっついてるだけの時間はあんまりなかったから。」
「じゃあ、思いきって誘ってよかったです。」
「なんだかハルヒちゃんと一緒にいるみたいで、ゆっくりと安心するのがわかるんです。」
またゆっくりともたれてこられたが、これはうれしい事なのか?
「あの・・・それはあんまりうれしくないような気がしますが。」
「・・・・わかってます。ちゃんと違うって。ハルヒちゃんはこんなに大きくないですよ。でもやっぱり雰囲気が似てるし。お互いにお互いのことを寂しがり屋なんですって言い合って。同じこと言ってましたよ、ハルヒちゃんも。」
なんと、時々は自分の話も出ていたのか?
それなのにちらりとも紹介もされず、一緒にいる時に会っているとも教えずにいて。
彼氏と思われてたんだぞ!どういうつもりだ、ハルヒめ。
「自慢のお兄ちゃん。」
奈央さんがつぶやいたのがまるで自分を兄と見ているような響きに聞こえて。
「奈央さん、間違ってませんよね、本当に。」
顎に手を置いて顔をゆっくりとあげてもらった。
「妹が欲しい訳じゃないですよ。」
「・・・・すみません。もちろんです。ハルヒちゃんの声が聞こえた気がしただけです。」
手を頬に置いて赤くなったその顔の熱を感じる。
耳まで赤くなっている。
多分顔がすごく近いし。
ついきつい表情をしてたかもしれない。
ゆっくりと息をつきながら表情を緩めて顔を近づける。
ゆっくり。何もしないと言ったから。
断られて、手で押し返されても、顔を背けられてもしょうがないとあきらめようと思ってた。
だから、目を閉じられたら許されたと思った。
唇を触れ合わせるくらいの軽いキスを、繰り返す。
薄く目を開けられたのを見て離れた。
頬から手を放してゆっくりと息を吐く。
また無言でもたれあい。
これはいつまで続くんだろう。
離れるタイミングも、帰るタイミングも、さらに先へ進もうとするタイミングも見つからないまま。
すっかり日付が変わりさすがに疲れもでて眠くなる。
お互いに仕事だったんだ。
明日はお昼を一緒に取るし。
とりあえずはそれでいいじゃないかと自分の心に言い聞かせる。
「奈央さん、そろそろ眠くなったんじゃないですか?帰った方がいいですよね?」
頭を撫でて軽く髪を耳にかける振して耳に触れ続ける。
体は熱くても少しひんやりとしたそこが気持ちよくて。
「あ、すみません。お疲れですよね。」
急いで離れて立ち上がろうとする彼女。
自分も一緒に立ち上がる。
軽く抱きしめて言う。
「お邪魔しました。明日、寝坊しないように。12時にチャイムを鳴らしますね。」
名残惜しく頬に触れもう一度キスをする。
顔を離して見つめ合う。
やっぱり次に進むことはない。
「おやすみなさい。」
そう言って背中を向けて玄関に向かう。
後ろからついてきてくれる気配を感じて。
靴を履いて振り返らずにドアノブに手をかけたら、後ろから声がした。
「待ってください。あの・・・・・勝手なお願いです、でもこのまま朝まで・・・ただ、横にいてもらえませんか?」
ただ、横に・・・と。
「本当に勝手なお願いです。」
顔を見る。
ダメですか?と目で聞かれてるのか、お願いしますと言われてるのか。
「いいですよ。2人の方が暖かいですよ。」
深く考えないようにして答えた。
帰ってもらいたくないのか、横にいる誰かが欲しいのか。
そんなことは考えたくなくて。
閉じられた扉の向こうに歩いていく彼女の後をついて。
靴下を脱いで上着を脱いで。
先に潜り込んだベッドに追いかける様に横になる。
ただ、横に・・・・。
体温がすぐに包まれた空間を温めてくれる。
それでも横を見ると彼女がこっちを向いていて。
手をつないで肩に顔を近づけてきた。
狭いベッドの中で向かい合い手をつないだまま抱きしめる様にくっついた。
眠れるのだろうか?
平静なふりしても自分の鼓動が部屋に響くようにうるさく感じる。
目を閉じて握った手に力を入れた。
案じるまでもなく緊張と興奮はすでに安堵と疲労に代わっていたらしく、そのまま眠りに落ちた。
そうでないと何のための有休か分からない。
廊下での話声は響く。
玄関だけと言って部屋に入ってもらう。
明日の約束をして、そして さらにまだ一緒にいたいと伝えた。
話がしたいと。
彼女の部屋に招かれた。
ハルヒは男性が出ていくのを見たと言っていた。
何でそんなことまで報告してくれたのか恨めしく思う。
昔の恋人は出入りしていたらしい。
そんな想像をしてドアを見つめた。ため息をついて下を向く。
ハルヒが伝えてくれた彼女が恋人と別れたらしいというニュースに喜んだ自分。
すごくうれしくて笑顔にしかならなかったのに。
何でいまさらそんな事を考えてしまうのか。
知らない男の影を見てしまう。
でもそれは時々彼女が見せるぼんやりとしながらも悲しそうな表情が原因で。
まださっぱりと心が振り切れてはいないのだと、そう思わずにはいられない・・・。
顔をあげてチャイムを押した。
いきなりドアが開いてびっくりした、しかも思いっきり。
カップを持った自分の姿にちょっと笑った奈央さん。
さっきまでとは違い素顔に眼鏡、髪も下ろしている。
リラックスした雰囲気に優しい感じが強くなる。
緑茶を入れてもらいソファにもたれる。お互いに微妙な距離を保つ。
時々ぼんやりするような、すっかり見慣れたような表情。
この部屋にいると一層仮面がはがれてしまったように、表情も目も寂しさをたたえる。
何かを思い出してるのは明らかで、それを忘れて欲しいと思う自分。
手を伸ばして頭に触れる。肩に手を置いて、軽く体ごと引き寄せる。
ゆっくりと力を抜いてもたれてくれた。
髪を指先でいじり楽しむ。
しばらくして体から重みが消えた。
離された空間に自分の指が中途半端に遊び道具を失い寂しそうに浮いている。
そこにあった頬に手を当てた。
素顔に触れる。
黙って見つめる目の中に、何かを期待するような光はないか探してしまう。
少し体を動かして距離を詰める。どうしても悲しみに浸る時間を奪いたくて。
両腕を回して体を包み込んで引き寄せる。ほとんど抱きしめたような状態で。
片手で背中を撫でて、もう片方の手では頭を撫でる。
さっきより早く力を抜いてくれた。
ぐっと引き寄せると彼女の手も背中に当てられた。
ぼんやりした後何を考えてたかわかるような、悲しい目をする。
気のせいじゃない。
頭を撫でながらそんな記憶を消し去るようなパワーを送りたい。
彼女がついた息が首にかかる。
危険で、少し緩んだ自制心。
頭の手を耳に沿わせて触れる。
ゆっくり明らかに誘うように触れる。
そしておでこにキスをした。
気が付いただろう。でもびっくりすることも引くこともなく、そのまま受け入れられたみたいだった。
ぐっと力を込めて抱き寄せて彼女を感じる。
ただ無言で抱きしめた。
何を考えてるかは明らか・・・・だろう。・・・・それはやっぱり・・・・。
ハルヒから聞いてる、それがなくても何か違うと思ったと思う。
「忘れられませんか?」
数ヶ月経ってもまだ引きずってますか?
腕の中でゆっくり2人に距離が出来るのを感じた。
涼しい隙間が出来て感じる距離。
下を向くと見上げる顔にはやっぱり悲しみが張り付いていて。
「どうにかして忘れてくれるなら、何でもしますけど。無理なんですよね。」
肩に手を当てて聞く。
「ハルヒちゃんに聞いてるんですか?」
「いえ、ただ最初は付き合ってる人がいるらしいと、ある日別れたらしいというのを聞きました。だから一人になった時期だけ少しわかるくらいです。自分に必要な情報だけ、詳しい事は一切ハルヒも伝えてませんよ。そんなに何でも言うような失礼な奴じゃないです。信じてください。」
知りたいわけじゃない。
「きっぱりと振り切れてます。さっきまで思い出すこともなかったです、もう、随分。ただ、春日さんが優しすぎて。こんな時間を過ごしたのが・・・・・。」
「・・・・・こういう時間?」
何だろう、食べて飲んで、部屋にいる時間?
「こうしてゆっくりしてる時間、くっついてるだけの時間はあんまりなかったから。」
「じゃあ、思いきって誘ってよかったです。」
「なんだかハルヒちゃんと一緒にいるみたいで、ゆっくりと安心するのがわかるんです。」
またゆっくりともたれてこられたが、これはうれしい事なのか?
「あの・・・それはあんまりうれしくないような気がしますが。」
「・・・・わかってます。ちゃんと違うって。ハルヒちゃんはこんなに大きくないですよ。でもやっぱり雰囲気が似てるし。お互いにお互いのことを寂しがり屋なんですって言い合って。同じこと言ってましたよ、ハルヒちゃんも。」
なんと、時々は自分の話も出ていたのか?
それなのにちらりとも紹介もされず、一緒にいる時に会っているとも教えずにいて。
彼氏と思われてたんだぞ!どういうつもりだ、ハルヒめ。
「自慢のお兄ちゃん。」
奈央さんがつぶやいたのがまるで自分を兄と見ているような響きに聞こえて。
「奈央さん、間違ってませんよね、本当に。」
顎に手を置いて顔をゆっくりとあげてもらった。
「妹が欲しい訳じゃないですよ。」
「・・・・すみません。もちろんです。ハルヒちゃんの声が聞こえた気がしただけです。」
手を頬に置いて赤くなったその顔の熱を感じる。
耳まで赤くなっている。
多分顔がすごく近いし。
ついきつい表情をしてたかもしれない。
ゆっくりと息をつきながら表情を緩めて顔を近づける。
ゆっくり。何もしないと言ったから。
断られて、手で押し返されても、顔を背けられてもしょうがないとあきらめようと思ってた。
だから、目を閉じられたら許されたと思った。
唇を触れ合わせるくらいの軽いキスを、繰り返す。
薄く目を開けられたのを見て離れた。
頬から手を放してゆっくりと息を吐く。
また無言でもたれあい。
これはいつまで続くんだろう。
離れるタイミングも、帰るタイミングも、さらに先へ進もうとするタイミングも見つからないまま。
すっかり日付が変わりさすがに疲れもでて眠くなる。
お互いに仕事だったんだ。
明日はお昼を一緒に取るし。
とりあえずはそれでいいじゃないかと自分の心に言い聞かせる。
「奈央さん、そろそろ眠くなったんじゃないですか?帰った方がいいですよね?」
頭を撫でて軽く髪を耳にかける振して耳に触れ続ける。
体は熱くても少しひんやりとしたそこが気持ちよくて。
「あ、すみません。お疲れですよね。」
急いで離れて立ち上がろうとする彼女。
自分も一緒に立ち上がる。
軽く抱きしめて言う。
「お邪魔しました。明日、寝坊しないように。12時にチャイムを鳴らしますね。」
名残惜しく頬に触れもう一度キスをする。
顔を離して見つめ合う。
やっぱり次に進むことはない。
「おやすみなさい。」
そう言って背中を向けて玄関に向かう。
後ろからついてきてくれる気配を感じて。
靴を履いて振り返らずにドアノブに手をかけたら、後ろから声がした。
「待ってください。あの・・・・・勝手なお願いです、でもこのまま朝まで・・・ただ、横にいてもらえませんか?」
ただ、横に・・・と。
「本当に勝手なお願いです。」
顔を見る。
ダメですか?と目で聞かれてるのか、お願いしますと言われてるのか。
「いいですよ。2人の方が暖かいですよ。」
深く考えないようにして答えた。
帰ってもらいたくないのか、横にいる誰かが欲しいのか。
そんなことは考えたくなくて。
閉じられた扉の向こうに歩いていく彼女の後をついて。
靴下を脱いで上着を脱いで。
先に潜り込んだベッドに追いかける様に横になる。
ただ、横に・・・・。
体温がすぐに包まれた空間を温めてくれる。
それでも横を見ると彼女がこっちを向いていて。
手をつないで肩に顔を近づけてきた。
狭いベッドの中で向かい合い手をつないだまま抱きしめる様にくっついた。
眠れるのだろうか?
平静なふりしても自分の鼓動が部屋に響くようにうるさく感じる。
目を閉じて握った手に力を入れた。
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